自分は全部の交換が超えたので、メルトに聖杯を捧げるために頑張り中です。
さて、本編については今回はぐだぐだイベらしくネタに走りました。
まあ、どすべりネタですが。
滑らない話が出来るようになりたいものです。
「ついに決着をつける時が来たな、尾張のうつけ。とお館様は申しております」
ほとんど抑揚のない声。
やる気を感じさせない声。
ダレイオスが声を上げた。
ただ、狂化のせいで何を言っているのかは分からない。
「我が武田騎馬軍団の前に屍を晒すがよい。とお館様は申しております」
だから、メドゥーサが通訳してくれているわけだが、その表情は非常に面倒くさそうにしているように見える。
まあ、その気持ちも分からないでもない。
出来ることなら今すぐ自分も帰りたいし。
「貴様が乗ってるの、どう見ても象なんじゃが……」
呆れた様に言う魔人アーチャーの言うとおり、確かに乗っているのは象だった。
まあ、ダレイオスだから仕方ないというか、ダレイオスを馬に乗せるのは馬が可哀想というか、どちらにしろ象しか選択肢はないのだから、その辺りは突っ込んでもどうしようもない。
「細かいことは気にするな、ハゲるぞ。とお館様は申しております」
「こっちの台詞じゃ!」
また髪の話をしている。
思わず哀愁漂うAAを思い出してしまった。
転生する前の自分は禿げてはなかった。
いや、ストレスによる円形脱毛症になることはあるにはあったが、まだ禿げてはいなかった。
ただ、頭を洗った後に手につく抜け毛、枕についた抜け毛は年々多くなっていた気がする。
「……潰す」
男にとって髪は非常にナイーブな話だ。
特に、ストレスに晒されている男性陣にとっては、ある種触れられたくない話題だ。
ちょっとだけ嫌な事を思い出させられてイラっとしたのでついでに八つ当たりさせてもらおう。
「いっきに落とそう」
ぎょっとしてこちらを見ていたイリヤと魔人アーチャー、桜セイバーがさっと目を逸らした。
『もしかして、その年でもう……』
「へし折られたいのか?」
『おおっと、これはもしかしてルビーちゃん、地雷を踏んじゃいましたか?!』
「ちょ、ちょっとルビー?!」
「帰ったらお仕置き確定」
「マスターさん?!」
「いつまで遊んでおる!来るぞ!」
魔人アーチャーからの叱責が飛ぶ。
今は戦闘中だ、確かに遊んでいる暇はない。
幸いやる気があるのはダレイオスだけで、メドゥーサは巻き込まれて嫌々参加しているだけ。
なら、ここはメドゥーサのためにもさくっと終わらせよう。
ダレイオスとメドゥーサの頭上と足元に金色の魔法陣が浮かび上がるとそこから紐が放たれ、二人を絡め取る。
猫の足音、女の髭、岩の根、熊の腱、魚の息、鳥の唾液を使って作られた魔法の紐、グレイプニルを使っての行動阻害。
それなりに魔力を使って呼び出したグレイプニルだ、早々に引きちぎられることはないだろう。
イメージが固めづらいから本当はエルキドゥを使いたいのだが、使えば最後、おっかない人に殺されてしまいそうなので、やめておいた。
「後は任せた!」
俺の仕事はここまで、後は投げておく。
というか、メドゥーサの豊満な肉体に紐が絡み付いていて、非常に悩ましい状態になっている。
これはちょっとイリヤの教育によろしくないので、早々にけりをつけてもらおう。
普通のサーヴァントであれば躊躇する場面であるかもしれないが、うちの陣営のサーヴァントはこういうときにおあつらえ向きのサーヴァントだ。
「『
「これが魔王の『
正々堂々とか知ったこっちゃないとあっさりと撃ち落す。
「あ、出番おしまいですか?やったー……」
ダレイオスは断末魔をメドゥーサは少しばかり嬉しそうな声を残して消えていった。
「ぶ、無事に倒せましたね」
とりあえず、先ほどまでのやり取りは無かったことにしたいのだろう、イリヤが話を進め始めた。
心配しなくても、イリヤに何かするつもりはない。
するのはステッキにだけだ。
「むう、騎馬殺しと名高いわしの三段うちがライダーに今一効いてないようなんじゃが」
「そう言われると私も妙に弓がいたいような……」
本来なら神性、神秘に対する特攻持ちなので、メドゥーサなんて格好の相手であるのだが、一応ここがFGOの世界のせいのため、その辺りが影響しているのだろう。
まあ、本編ではそのあたりの描写はなく、通常の戦闘になっているため、コラボイベントならではのネタでしかないんだろうが。
要するにただのメタだ。
「気のせいじゃないのかな?」
だから、イリヤが言ったように気のせいですませるしかない。
「クラスと言えば、別のところにいるマシュさんでしたっけ?彼女のクラスは私達も聞いたことがないのですが」
「シールダーね。まあ、通常七騎で行われる聖杯戦争ではまず呼ばれない、防御重視のクラスだよ」
「ほう、防御重視のクラスとは珍しいのう。確かにあの胸ならなんでもぽよぽよ弾けそうじゃが」
さきほどの通信で見えた彼女の映像を思い出して言っているのだろう。
確かにあの胸部装甲は十分な厚さがあるだろう。
「身体が弱い私としてはちょっとうらやましいですね。やはり、あの胸が防御の秘密なのでしょうか?」
桜セイバーは単純にスキルによるものだから、どうしようもないだろう。
そもそも彼女はさらしで潰しているだけで、セイバー顔の中ではあるほうだ。
「やあやあ、我こそは軍神、上杉アルトリア!武田ダレイオス、いざ宿命の対決ですとも!」
「え、また新しいサーヴァント?!」
空気を読まない急な登場。
出来れば、本編でも空気を読まずに出てきて欲しかった。
まあ、もう彼女の話は語りつくされ終わってしまっているものなので、仕方ないのかもしれないが。
「マスターさん!」
「臨戦態勢に!」
「な?!上杉じゃと?!……て、女ではないか。越後の龍が女なわけなかろう、出直してこい」
「いや、私たちも人のことは言えないんですが……」
「いやその、私は女性説もありましたし」
非常に申し訳無さそうなアルトリアの声が返ってきた。
本人が望んでなったわけではなく、聖杯に勝手に配役されただけなので、気にする必要はないのだが、そのあたりを気にするのはやはり真面目なアルトリアらしい気もする。
「ところで宿命のライバルらしい武田ダレイオスは?」
「え、先ほど消滅しましたけど」
「な!?そ、そんな。春日山くんだりから頑張って出陣してきたのにまさかの無駄足。甲斐の兵糧を根こそぎ奪っておいしいご飯をお腹いっぱい食べたかった」
血も涙もない戦国時代だから仕方ないとはいえ、鬼だ。
「かくなる上は仕方ありません。私のご飯のため……、いや、我が領民のため!」
ああ、あの高潔な騎士王はどこに行ってしまったのだろうか。
「貴方達の兵糧を頂くとしましょう!いざ、毘沙門天の加護ぞある!」
美女が出てきたらすることは一つですよね。
はい、自重せずにすみませんでした。
でも、メドゥーサさんが紐に絡みつかれてる姿、見てみたいと思いませんか?
まあ、やったら最後お姉さま方にひどい目に合わされそうですがね。