その辺りは全く不勉強ですみません。
ただ、せっかくなので令和初日に令和初の投稿。
せっかくの記念の日ですのでね。
ただ、記念の日に出す話がこれでいいのか、というのはまた別の話で。
額に浮かぶ汗をぬぐうと息を吐く。
「小手調べにしては中々の戦いでした。例えるなら、そう、ラジオ体操第一ぐらいに!つまりキミたちはまだまだ新米。朝六時に起きるのが精一杯のひよっこということです」
自分は早起きは苦手なので、それすらも出来そうにない気もする。
「あの、結構いい攻撃が入ってたと思うんですけど。あのセイバーさんも『うっ』とえずきましたし」
「はい、わたしも手が滑って弁慶の泣き所を叩いてしまいましたが、涙目で『ぜんぜんいたくないっ』と」
まあ、どのアルトリアにも言えることだが、ものすごく負けず嫌いだから仕方が無い。
「いえ、実際のところ本気で手加減はしたのです。暗闇から襲い掛かるとか、地面に地雷を埋めるとか、キミたちの大切にしている者を人質にとったりとか、そういうことしなかったでしょう?」
「ま、まあ、確かにセイバークラスらしい正々堂々とした戦い方だったのかな」
確かにそれもあるが、それ以前にきっちりと聖剣を使われるときついのだが、それもなかったのもある。
元がエイプリルフールのネタキャラが元だからスルーされがちだが、能力としてはかなり高位のものだ。
普通に戦うと、よほどうまく立ち回ったとしても勝てるビジョンが浮かばない、という感じだ。
「すみません。あなたはいったい?見間違いじゃなかったら、あのロケットから出てきたみたいだったんだけど」
「ふっ、よくぞ聞いてくれました!」
にやりと笑う。
やけに格好つけた仕草だ。
「わたしはヒロインX!セイバーの頂点に立つセイバーの中のセイバー!この宇宙で唯一無二の聖剣使い、ワン・フォー・オールなセイバーさんなのです!」
「なんと!ジャージ姿にしか見えませんがそれはそれは凄い方だったのですね!」
「セイバーの中のセイバー――つまりグランドクラスって言うことなのかな?」
「ですが、彼女のクラスは――」
「静粛に。目に見えるものが全てではありません。時には真実から目を背け、曖昧にするのも処世術です」
「いや、まあ、それは分かるには分かりますが」
「というか、さっきから気になっていたのですが、貴方セイバーですよね?」
思わず自分の失態に気付く。
自分以外のセイバー以外の存在を認めてない彼女の前に、アルトリア顔のセイバーである沖田を連れてくるなんて自殺行為にも等しい。
「いや、彼女はアサシンだよ」
とりあえず、かばっておこう。
一瞬、ここで座に返して貰うのも手かとも思ったが、それはそれで恨まれそうというか、どうせまた無理矢理根性とか気合とかで戻ってきそうなのでやめておいた。
「ですが、彼女のクラスは明らかに――」
「セイバーといえば最優のクラスだ。当然ある程度のステータスがないといけないが、彼女は残念ながらそのステータスがかなり低い。対魔力にいたってはE。とてもじゃないが、セイバークラスになんてなれるわけがない」
傍でどさっと倒れこむ音がする。
見てみれば、凄まじい勢いで落ち込んでいる沖田の姿が見える。
反論したいが、自分のステータスが低いのは良く分かっているのだろうから、否定できないからだろう。
「そう言われると確かにそうですね。彼女のような低ステサーヴァントがセイバークラスになれるわけがないでしょうし」
「こふっ!」
吐血した。
いつものヤツか、それとも精神的に来たものかは分からない。
「それよりも、君がセイバーってことなんだけど、それでどうしたんだい?」
とりあえず、倒れこんだ沖田の世話をする。
『ごめんね?君を傷つけたくは無かったんだけど、ここは収めるために仕方なかったんだよ。彼女、あんなんだけど相当強いしね。今度お詫びに何か奢るよ』
その際に、一応こっそりフォローを入れておくのも忘れない。
ただ、きらりと目が光った辺り、さっきのは演技だったのが良く分かった。
そういうところは抜け目がない。
「話のわかるマスター――いい……」
「うん?」
「ヒロインXさん、だったよね?襲ってきた理由を早く教えてくれませんか?教えてくれたら、わたし達リリィさんの特訓で忙しいので、帰ってもらって構いませんから」
なんか妙にイリヤの声が刺々しい気がするのは気のせいだろうか。
「それです!わたしはセイバークラスの頂点に立つサーヴァントだと語りましたね?そのわたしから見て、そこの軟弱なセイバーは見過ごせない。わたしには大切な
「は、はい!ですからこうして剣の修行をですね」
「師が必要だといったのです。長年セイバーとして戦ってきた偉大な先輩の助けが」
いい子ではある。
ただし、尊敬できるかどうかというとうーんとなるのだが、ここは黙っておいた方がいいだろう。
「ですが幸運でしたね。さすがわたし。誰もが幸運Aランクです。何を隠そうこのわたし、ヒロインXはセイバー教職免許一級を保持ししています。ここにドゥ・スタリオンⅡが不時着したのも運命。アナタはわたしが一流のセイバーにしてみましょう!」
なぜか効果音がしそうなほどきらりとした爽やかな笑みを浮かべる。
すれた人間である自分にしてみたら非常に胡散臭い。
胡散臭くて逃げ出したくなるほどだ。
そもそも、セイバー教職免許とはなんだと言うのだ。
そこら辺から説明して欲しいが、たぶん説明して貰っても理解できそうにない気もするので、あえてつっこまない。
「は、はい!よく分かりませんが、よろしくお願いします!」
しかし目の前に居るのは純真無垢な少女だ。
それこそ、マーリンによって散々な目に遭う前の彼女だ、あっさりと信じてしまった。
まあ、話の物語的にそれが正しいのでどうしようもない。
「良い返事です。気に入りました!では早速具体的な修行内容を説明しましょう。あなたはこの世界に散らばった不思議な力を持つ三種類の機材を集めるのです。それはわたしの宇宙船からこぼれ落ちたもの。集めて修理しないとわたし、帰れませんから」
「ものすごく自分都合の修行だ。なんというか、いろいろ懐かしい気もするけど」
『古今東西師匠というものはそういうものなんでしょうかね』
なんというか久しぶりにルヴィの声を聞いた気がする。
いや、いつもイリヤと一緒に居るからちゃんと聞いているはずなんだが、非常に久しぶりな気がする。
「それにしてもついに宇宙からのサーヴァントですか」
復活した沖田もしみじみといった感じだ。
そういえば、元ネタはエイプリルフールだけど、コハのほうに出たりしたりはしなかったのだろうか?
二人を見た感じでは面識はなさそうな感じだけど。
「帰れない。それは気の毒に」
そういえば、どうして墜落したんだっけ?
そのあたりの記憶は曖昧だ。
ただ、全く覚えていない辺り別に重要なファクターがあったわけではないとは思うが。
「分かりました、任せてください!機材を集めてあの乗り物を修理するのですね!」
「むう。我ながら人を疑いもしないのはどうかと思いますが、おおむね思い通りなので良しとします」
元がアルトリアであるだけにそこら辺はきっちりとしている。
多少卑怯な手を使うことはあるが、それでも元根はしっかりとした子だし。
「ですがここからはホントの本気の修行内容です。この宇宙船はたくさんの魔物を呼び寄せるでしょう。ものすごいオーパーツですから、これ。資産価値にするとイングランドぐらいあります。なので、世界を我が物にしようとする輩が大量に押し寄せてくるのは自明の理。あなたはその不埒者達戦い、これを撃退し、超粒子『アルトリウム』を買い収集するのです」
エリザ粒子、ぐだぐだ粒子と並ぶ三大粒子がここで登場だ。
「アルトリウムとはこの宇宙に偏在するエネルギー粒子。たいていの無茶はこれがあれば何とかなります」
やはりこの三大粒子は頭が痛くなる。
ちょっと帰って休んでこよう。
「そこ、魔法少女、アサシン、マスター君、帰ろうとしない。もう手遅れですので諦めて」
今なら間に合うと思ったんだけどな。
いや、もちろん放っておくつもりはない。
ただ、いきなり全てを受け止めるのは精神的にきついから一旦休もうと思っただけだ。
「とにかく!アルトリウムが一定数溜まれば、わたしの手でリリィをパワーアップさせてみせます。説明は以上です。細かい事情を知りたければ宇宙素材とアルトリウムを集めなさい!これより我らは鬼神となる。セイバー顔にあってはセイバー顔を斬り、セイバー顔でなくてもちょっと似ていたらアウトなのでジャンヌ・ダルクあたりも斬る」
沖田がびくっとする。
そして、それと同時に先ほどの俺の対応の理由を完全に把握したみたいだ。
「これはセイバーの尊厳をかけた戦いと知りなさい。では、リリィの武者修行、スタートです!」
進んだようでほとんど進んでいないお話。
そして、Xのところに普通に沖田さんをつれてきた主人公。
うん、まだぐだぐだ粒子に感染しているままなのかな?
とりあえず、次はばさっと進みます!