いわゆるナレーションベースというか、カット編集とかそんな感じです。
ぼんやりと大地を眺める。
気が付けば、人も増えた。
色々と襲撃があった結果のことだが、思い出すのも阿呆らしいことだ。
《ケース1》
「レベル1の宝具なんぞ屁でもありません!がっしり耐えてからリュパンダイブで逆転KO――」
「そこです!邪悪を断て、カリバーン!」
「股間ですとぉぉぉぉおお?!」
「……ふっ」
放たれるカリバーン、股間に直撃を受ける黒髭、鼻で笑うジル。
そして、再び放たれるカリバーン。
「邪悪を断て、カリバー、あ?!」
「ふふふ。いま『あ』って言った、『あ』って」
狙いは寸分違わず股間へ。
「ギモ゛ヂイ゛イ゛?!!!」
どこの女騎士だ。
そもそも男の海賊だから需要はない。
その後、無事に部品等は回収した。
《ケース2》
赤王と良妻巫女狐と赤い外套のドンファンアーチャーが仲間になった。
もちろん、無事に部品等も回収した。
ちらりと彼女が何のためにのこんなことをしているのかも聞いた。
《ケース3》
「さあ、一刻も早く斬るのです。それが貴女の長所にして取り柄。それ以外は無能と言わざるをえない以上、貴女は人斬りでしか存在意義を示せないのですから」
現れたのはパラケルススと沖田。
「ああ、なんて悲しい。悪いのは沖田さんであって、私ではない」
「あのー。確かに私は正義とか悪とか気にしませんけど、ホーエンハイムさんのその言い分には引っかかるものがあると申しますか、ぶっちゃけ貴方森宗意軒と同じ大義を建前にした鬼畜ド外道なのですか?というか、なんであっちにも私がいるんですか?!」
「あ、悪い方の私じゃないですか?!あの時倒したはずでは?!」
「な、誰が悪い方の私ですか?!そんな事を言う貴方の方が悪い方の私じゃないんですか?!」
「私は良い方の私です!なんと言っても私はこのマスターに病弱をなんとかしてもらう(予定な)んですからね!」
「ず、ずるいですよ、もう一人の私!自分だけ病弱をなんとかしてもらおうなんて!」
「ごちゃごちゃと煩いので一緒にカリバー!」
「ちょ、良い方の私まで巻きこま――?!」
パラケルススと沖田、そしてうちの沖田まで吹き飛ばされる。
一緒に面倒ごとまで吹き飛んでくれた。
そう思ったのだが、普通にこっちの沖田は生き残っていた。
《ケース4》
ギリシャの若奥様&幼妻に翻弄される竜殺し。
大英雄ジークフリート相手にひどい役回りだ。
可哀想だったけど助けることも出来ないので、まとめてカリバられた。
《ケース5》
再びのカリバーン股間直撃。
被害者は坂田金時。
鍛え上げられたゴールデンな肉体にも一部例外もある。
月曜日になると恐怖に慄く黄金の王様がいるように、そこだけはどうにもならない。
とまあ、そんなことがあった中、ようやくヒロインXが語ってくれることとなった。
「リリィ、ネロ。そして、マッケンジー君、魔法少女。わたしがこの時代に来たのは世界を救うため、事象が崩壊し出した未来を救うため、と言いました。その原因は率直に言ってリリィ。そしてネロ。貴女たちなのです」
「わたしたちなんですか?!」
「皇帝陛下。もしや未来で世界ツアーライブをしてしまうとか?」
「何を言う、余なものか!加えて、世界ツアーであれば逆に救っているのでは?!」
「いえ、貴女達は何もしません。赤の世界ツアーライブで新星ローマは滅びましたが」
「そんなに?!」
ローマはどうやっても滅びる運命なのだろうか。
「そんなに。アルテラでさえそっぽを向くほどでした。いえ、そういう些細な話ではなく、貴女たちセイバーは何もしてない。しかし、ただ居るだけで未来はヤバイのです」
「なぜだ!セクシーすぎるからか?!」
まあ、確かにネロは同じアルトリア顔ではあるが、体型は違う。
肉付きなんかはやはりネロのほうがいい。
そんなことを考えていると、なんかイリヤに見られた。
その目はなぜか冷たい気がするのは気のせいだろうか?
「あのですね。真面目な話ですのでちゃんと聞いてください」
ため息混じりにヒロインXがそう言うが、彼女にだけは言われたくないと思うのは自分だけだろうか。
もし自分が言われたらショックを受ける気がする。
「いいですか。信じられないことだと思いますが、未来の世界では貴女達は無数に居ます。いえ、わたしたちが、と言うべきでしょうか。もうそれだけで世界大戦が出来てしまうぐらいに」
アルトリア顔による世界大戦。
悪夢としか言いようが無い。
どっちが勝っても滅びる未来しか浮かばない。
「あの。真面目な話、なんですよね?」
「あったりまえです!見栄や酔狂でこんな馬鹿な話が出来ますか!」
おずおずとイリヤが確認するがばっさりと斬られた。
いや、そう言いたくなる気持ちも分かるが、ヒロインXも空気は読むのは読む。
この場面でおかしなことは言わないだろう。
「未来ではセイバークラスが氾濫し、たいへんなインフレーションが起こっているのです。それによってクラス価値は崩壊し、サーヴァント界は未曾有の経済危機に陥りました。このままではランサークラスは絶滅し、アーチャークラスは犯罪者として監獄に収容されるでしょう」
クラス相性ゆえのことなんだろうけど、真面目に言ってるが言ってる内容がぐだぐだと変わらない。
要するに頭が痛くなるだけの話だ。
「それでは自由なサーヴァント界の意味がない。わたしは一念発起し、こうして過去にやってきた。いずれ飽和するであろうセイバークラスの抹殺。その原因になるものを歴史から消すために」
「な、なるほど。それでXさんは執拗にセイバークラスを」
「んー、でもそれおかしくありません?セイバークラスを排斥するのでしたら、リリィさんも含まれるのでは?」
「そう、ですよね。わたしも本来はいない筈のセイバーですから。X師匠の言う、セイバークラス飽和の一員といえるかと」
玉藻とリリィの疑問はもっともだ。
言っていることとやっていることが違う。
いや、やっていることはあっているが、結果が伴っていないというほうが正しいか。
どちらにしろ、矛盾はしている。
「い、いえ、リリィはいいのです。全てのセイバーを抹殺するのも良くない。だって一人ぐらいは残しておかないとわたしが生まれませんから。そして、そのひとりは君が相応しい、リリィ」
まあ、確かにセイバーが誰一人居なくなってしまうと、彼女も生まれなくなる。
ある程度は残しておく必要があるし、何より今度はセイバーが絶滅してしまう。
「うむ、その結論には同意だが、なぜ余ではダメなのだ?」
「当然でしょう。貴女だとキャラが立ちすぎていますし、第一こうして話してみたところ、わたしと全然似てませんし。まあ、目障りだと思うところがないワケでもありませんが、あなたも見逃してあげ――ネロ、危ない!」
突然のことだった。
不意の攻撃がネロに向かった。
「ぐはっ?!」
ヒロインXはそれを庇うが受け止めきることはできなかったようだ。
「ふっ、隙を見せたなヒロインXそして心底がっかりです!よりによって赤いのと和解するとは本末転倒!貴様にヒロインXを名乗る資格は無い!」
「X!おのれ、何者か!姿を見せよ!」
「望むところです!とう!」
しゅたっと音がたちそうなほど軽快な動きで姿を現したのは良く見た姿だ。
違うのは服の色が白いことぐらいだろうか。
「暗闇からの刺客、暗殺こそが我が奥義!最後のセイバー、ここに推算!」
「Xさん?!あれ、でも、ここにもちゃんと、あれ?」
いきなりのことでパニックを起こすイリヤ。
知っている俺でも軽く混乱しているし、何も知らないイリヤにしてみたら仕方ない。
「な、わたしのパチモン?!これはどういう?!」
「貴様のパチモンではない、わたしはヒロインZ!全てのセイバーを抹殺するセイバーです!」
なんだろう、真面目にはやっている。
真面目にやっているのは良く分かっているのだが、非常に頭が痛い。
「X。貴女の甘さには鯛焼きも
「いえ、普通予想しませんよ、そんなウロボロスみたいな関係性」
「同感だ。卵が先か鶏が先かの話になるぞ」
常識枠からのツッコミが入る。
今回はエミヤがこっち側にいるのは助かる。
ボケ側に回られるとなんと言うか色々辛い。
「まあ、そういう意見もありますが、それもここまでです。だってわたしが
「くっ、無念!皆さん、申し訳、ありません」
がくっと倒れこむX。
そして、それを疲れたような目で見るイリヤ。
その気持ちは分かる。
なんと言うか事態は大変なのには間違いないが、それでもいろいろとつっこみどころが満載で頭が痛いのだろう。
まあいい。
とりあえず、黒幕が出てきてくれたので事態ははっきりした。
さっさと倒してアルトリウムを確保し、リリィの宝具の威力を上げたらさっさと帰ろう。
もうこれ以上頭が痛い思いするのは勘弁願いたい。
とりあえず、なんとかGW最終日に更新完了。
ただ、明日から仕事+引越し作業に戻らなきゃいけないので辛い。
というか、明日からGW明けのしわ寄せががっつりあるのできつい。
あと、次話でSWは終わりの予定ですが、次の更新日は未定です。
しばらくお待ちいただければと思います。