体調不良と忙しさのせいで遅くなりました
久しぶりに寝るだけで死にそうになるぐらいやばいほどの体調不良になりました。
寝るともれなく1時間以内に呼吸困難で眼が覚めるから怖かった。
それもようやく治りましたが、まだまだ年末にかけてまで仕事が忙しい。
なので、長い眼で見ていただけたらと思います。
「こんばんは、こんなところで一人で大丈夫かな?お嬢さん」
制服姿の少女に声をかける。
外人の成人男性が夜に制服姿の少女に話しかける。
完全に通報案件だが、彼女に至ってはそんなことはしないだろう。
ただただ、疑わしげな瞳をこちらに向けてくる。
「とりあえず、場を和まそうと思ったんだけど、不発かな?浅上藤乃さん」
「どうして私の名前を……」
さらに警戒を深める。
まあ、いろいろ過去のある彼女だ、胡散臭げな登場をしてきた外人の男を見て、なんとも思わないわけがないだろう。
式と合流した後多少考えた後、中に入る直前に別れることを決断した。
あのまま行くよりも、彼女を回収しておくほうが無難に思えた。
「正直、君が納得できる説明するのは難しい。たまたま見かけた資料で、君を見つけて、綺麗なお嬢さんだったから覚えていた。それだけなんだが、それで納得は出来ないだろう?」
「ええ」
もし自分なら信じないので、それは仕方のないことだ。
「なら、俺の素性を語るとしようか。俺の名前はジョージ・マッケンジー。カルデア、人理継続保障機構フィニス・カルデア所属の魔術師で、人理を守るためにサーヴァントと呼ばれる英霊を従えて戦っている。ここに来たのは、かつて人理定礎の復元をした場所の近くで、人理の揺らぎを観測したため、それについての調査及び解決だ。ついでに言うと、ここにうちのサーヴァントが捕らえられているので、それの救出も含まれているけどね」
「じんり?」
「まあ、分かりやすく言えば世界の平和さ」
本当は違うけど。
結果としてはそうなるが、等式では結ばれない。
でも、それが一番分かりやすいだろう。
「とまあ、そういうわけで君も世界の平和を守る手伝いをしないかな?」
視線を変えるとわらわらと亡霊が現れる。
今いるのは駐車場であり、出てきたのは亡霊。
もし、イベント時だったら喜んで狩ってただろうな。
QPって、すぐなくなってしまうから仕方がない。
「……私はそんなにお役に立てませんよ?」
「今の君はサーヴァントだ。だから、十分に戦えるさ。それに、俺もフォローはするさ」
武器を射出すると近寄った亡霊を消し飛ばす。
ただ残念なことに倒してもQPには変えれそうにもない。
「俺が胡散臭いのは分かる。だから、まずは自分に降りかかる火の粉を振り払おう。その結果、ダメだと感じたのなら、そのときに
「……分かりました、まずは振り払いましょうか」
「ああ」
彼女の瞳が輝く。
歪曲の魔眼。
見たものをぐしゃりと曲げてしまう。
ただし、彼女が曲げられないと思ったものは曲げられないが、サーヴァント化した彼女であればたいていのものは曲げられる。
そういう意味ではかなりハイスペックだ。
初めて彼女を見たときは、その能力と見た目に惹かれたものだ。
その後彼女の設定を知って崩れ落ちたが。
桜の原型とも言われることもあって、ヘビーだ。
まあ、型月でヘビーじゃない人のほうが珍しいんだけど。
だけど、だからこそ彼女のことを気に入ったというのもある。
同族意識、なんて言い方をすると彼女の気分を害することになるから言えないけど、それも多少なりともある。
彼女を戦闘に出したときの宝具の演出なんかは非常に痛かった。
心がひび割れそうになりそうだった。
だから、ほとんどバトルには使うことはなかった。
彼女を連れて行かなくてもいい程度にはアーチャーの戦力は整っていた。
誰だって痛い思いをしながら戦うのは嫌なはずだ。
「とりあえずこんなものかな?」
周りにいた亡霊はすっかりといなくなった。
「ええ、そうですね。ただ、残念です」
「うん?」
「貴方を
「あははは」
笑ってごまかす。
最初から信頼してもらえるとは思っていない。
だから、曲げられそうだと思ったら視界から消える。
見られなければ曲げられない。
「マッケンジーさん?」
たおやかな笑みを浮かべるが、その眼は笑っていない。
「ごめん。早々信頼してくれるとは思ってないし、俺だって痛い思いはしたくなかったんだ」
「貴方は嘘つきですね」
「俺も出来れば嘘なんてつきたくないんだけどね」
好きなように生きられたことはなかった。
いつだって限られた中でしか生きられなかった。
「分かりました。今回はお許ししましょう」
「それはありがたい」
「ですが、次はありませんからね?」
「肝に銘じときます」
美人なだけあって迫力はすごい。
怒られついでに曲げられても困る。
ここは素直に受け取っておくのが吉。
「それよりも、貴方お一人ですか?」
「いや、後二人と一緒に来てたんだけど別れたんだ。君の反応を感知したからね」
「なら、そちらに戻られるんですね」
「戻らないよ」
最初はつれて帰ろうかと思ったが、それはやめておいた。
まだ、両儀式なら大丈夫だ。
彼女とならまだある程度抑えが聞くだろう。
しかし、『』はダメだ。
彼女が出たらどうなるのか想像がつかない。
だから出来れば会わせたくない。
「今回の事件は二人に任せるよ。別に俺がいなくても十分どうにかできるだろうし」
守りのマシュと攻めの式。
この二人がいれば、正直俺の行く必要はないだろう。
ついでに言うと、出来れば僕自身も『』に出会いたくないというのもある。
正直に言うと、彼女は自分の好みにドストライクだ。
黒髪の淑やかな女性だ、憧れないわけがない。
そんな人に出会えば最後未練になる。
出来るだけ静かに眠りたい以上、未練を残すようなことはしたくない。
「よろしいのですか?」
「まあ、小言は言われるかもしれないけど大丈夫だよ」
「世界の平和を守るのでは?」
「俺じゃなくても誰かが守ってくれればいいからね」
元よりでしゃばるつもりはない。
今回こっちに来たのも、彼らの邪魔をしないためだ。
イベント時空ではあるが、本編に関わりがないわけじゃない。
ラストには
だから必要以上に関わるべきではないと考えたのだ。
「それにここは気がつけば亡霊がわらわらと沸いてくる。邪魔をされないように露払いも必要だろう?」
どこから沸いてきたのかといいたくなるが、気がつけば周りにふよふよと浮いている。
「というわけでもう一度お願いしてもいいかな?」
「分かりました」
「あ、今度は隙あらば曲げるって言うのはなしでお願いしますね?」
「ふふっ、それは貴方しだいですよ」
「えっ」
綺麗な笑顔だった。
まあ、言われた言葉は物騒だったが。
「さあ、お話は後にしましょう」
「そうだね。今、は」
目の前の亡霊を打ち滅ぼすだけだ。