と、だいぶ遅くなった新年の挨拶でございますが、皆さんどのようにお過ごしでしょうか
仕事は変わらず忙しく、というよりも更に忙しくなって、なかなかまとまった時間が取れない時期が続きまして、こうしてお待たせしてしまいました。
世間では新型コロナが猛威を振るっていますが、皆さんはご無事でしょうか
私のほうは無事ではありますが、来客対応等が減った分、対策のせいで忙しさプラマイゼロといった感じでした
ただ、来週からは職務柄在宅ワークが出来ないので、宣言が終わるまでは有給を取って、出勤を減らすような形になりました
なので、これまでの遅れを取り返すが如く更新を頑張っていこうと思います。
「ドクター、そっちは順調かい?」
寄ってきたものをあらかた切り捨てて、一息つきながら確認をする。
『何をもってして順調なのかというのは、僕は君じゃないから知らないが、おそらく前進はしている』
「それならいい。もし、こっちに降りてくるようなことがあれば教えてほしい」
『そこで合流するのかい?』
「いや、その逆さ。せっかくの可愛い女の子との二人きりの時間だ。早々に終わらせるのは――」
とっさに身をかわす。
「あら、残念」
「今、完全に本気で凶げようとしたよね?!」
「そうでしょうか?」
こてりと首を可愛らしく傾げるが、目は笑っていない。
「オーケー、分かった。冗談はやめておこう」
「まあ、冗談で人の心をからかって弄ぶなんて、ひどい方ですね」
「いや、からかったわけでもなければ、弄ぶつもりなんてないんですがね」
「可愛いだなんて言っていただけて、私嬉しかったんですよ?」
「いや、そこは冗談じゃないからね?ちゃんと可愛いと思ってますから」
「まあ、嬉しい」
身を捩じり、視界の外に出る。
「そう言いながら凶げようとするのはやまてくれないかな?!」
「ごめんなさい。嬉しくて恥ずかしくて、つい」
そう言った彼女は、にっこりと笑う。
しかし、その笑顔には嬉しさも照れもない。
むしろ、凶げられなくて残念そうにさえ見える。
『あの、仲がいいのは分かったから先に進めたいんだけどいいかな?』
「ああ、すまないね。で、何?」
『とりあえず、合流しない理由を教えてほしいんだけど?』
「ああ、それなら簡単。合流すると間違いなく面倒なことになる」
基本人格は式だが、まれに『』が出てくることもある。
当然、一緒にいるとなれば、彼女との相性の悪い藤乃がご対面ということもあるが、それだけは御免被る。
対応に苦慮するわけだし。
「ああ、彼女がいるわけですか。そうですね、私がいるのであるならば、彼女がいてもおかしくないでしょう。それなら仕方ないでしょうね」
「そういうこと。だから、申し訳ないけど、俺と二人きりだけど許してね」
「貴方のような方と二人きりというのは非常に不本意ですが、仕方がありませんね」
「我慢してくれて助かるよ」
『君たち本当に仲がいいね。というか、君たちだけでわかられても僕らにはちんぷんかんぷんなんだけど』
「まあ、ざっくばらんに言うと、彼女とあっちの彼女とは相性が悪いんだよ。下手すると殺し合いになるからね」
『え?』
「もし仮に万が一合流することになればそうならないようにはするつもりだけど、俺は人の心が分からないからね。成功率は割と低いと思うんだよね」
『……オーケー、分かった。あっちの動向はこちらから君たちへさりげなく報告するようにするよ』
「話が分かる人で助かる」
というよりも、俺の信頼のなさがよくわかるということだろうが。
絶対に失敗する、そんな確信を持たれているのだろう。
「さて、向こうのほうは任せるとして、こちらはどうするかね?」
狩りつくしたので、現在そばには二人きりの状態だ。
探せばあたりにまだいるだろうが、QP変換アイテムを落としてくれるわけでもないので、これ以上無駄に狩る必要はない。
だから、彼女に振ってみたのだが、返答はなかった。
ただ、マンションのほうを眺めているだけだ。
『』の方とはあまり相性はよくはないが、式の方であればそうでもない。
もしかしたら、会いたいのかもしれない。
彼女たちの関係性は、正直俺は詳しくはない。
ある程度を情報で知っているだけで、作品をしっかりと読んではいない。
まあ、当たり前といえば当たり前だ。
相棒は強姦未遂が原因で失っており、自身も
死にたがりだが、自傷行為が好きなわけでもない。
たまたまFGOをやっていて、コラボイベントがきっかけで知っただけであり、そのあと気になったから調べたが、とてもじゃないが怖くて見れなかった。
だから、幹也と式がどういった経緯だったのかは知らない。
要するにあまりにも薄っぺらい知識しかないということだ。
なので、何が地雷なのかというのもわからないため、人の心が分からない俺では確実に踏み抜きそうなので、余計なことは言えない。
「マスターさん」
さて、どうしたものかと考えこんでいると藤乃とは別の声がした。
いや、自分のことをマスターさん呼びするような子は一人しかいない。
「私を置いていくなんてひどいよ!」
「いや、夜中に起こすのは忍びなくてね。それにしても、良く気付いたね」
夜は明けていないはずなので、いつもならまだ布団の中のはずだ。
「実は、気づいたわけじゃないんだ。ただ、ふと目が覚めて、なんか気持ち悪いからそのまま寝なかったんだ」
「マスターとサーヴァントは繋がってるから、そのあたりが原因かね」
『確かにイリヤさんとグランドマスターはいろいろと繋がってますからね』
「ちょっとルビー言い方!」
イリヤとルビーの漫才が始まった。
ただ、大方は俺の感情の揺れを感知しただけのことだろう。
「あの、この子は?」
「ああ、すみません。この子は俺の契約サーヴァントのイリヤだよ」
「この子が?」
疑わし気な目でイリヤを見る。
まあ、確かに見た目は普通の子供だ。
「こんな小さな子供まで……」
「ホント悪い人たちだよね、カルデアの人たちって」
「貴方もそうなのでは?」
「まあ、確かにそうだけど、俺は一応拒否したんだよ。あんな小さな子に戦わせるのはさ。でも、うちの偉い人たちがそうじゃないと仕事させないっていうから仕方なくね」
『ちょっと言い方!』
『あはは、確かにそれは違いない』
『ダ・ヴィンチも笑ってないで、ちゃんと説明してくれ!』
『とはいっても、彼が言ったことには間違いはないぜ?確かに、私たちはあの子を連れていけと言ったんだからさ』
『だが、あれは他のサーヴァントと契約する気がないと言ったから仕方なくじゃないか。彼がもう一人ちゃんと契約すれば良かっただけのことじゃないか!』
『というわけだけど?』
「そうですか。そのあたりの申し開きはありますか?」
今度は、自分の番のようだ。
まあ、彼女を戦わせていた責は結局自分にあるのは分かっているので、予想外というわけでもない。
「俺は一人でいいと言ったんだけど、彼らがどうしても連れていけと言われたからね。そもそも一人つけるのだって、こちらが取れる最大限の譲歩だったんだ。それ以上の譲歩はありえない以上仕方ない」
まあ、気が付いたら増えてしまったけれども。
沖田さんに、Xなんかがくっついてきてしまった。
そして、なんだかんだ増えていくだろうという気はする。
「あ、あの。別に私は無理やり戦わされてるわけじゃないです。どちらかというと私のほうが無理を言っているような感じで。マスターさんにもいっつも優しくしてもらってますんで」
『イリヤさんをグランドマスターが大事にしているのは、このルビーちゃんにもわかります。むしろ過保護すぎて、もう少し厳しめでもいい気がするぐらいですよ!』
「この方が、ですか」
いやはや信用がない。
初めて会ったばかりの挙句、その姿が無責任なものだ、それも仕方ないだろう。
「まあ、そのあたりは君の判断に任せるとして、とりあえずずっと立ちっぱなしっていうのもしんどいし、どこかで腰をおろそうか?」
サーヴァントであれば疲れないだろうが、ただの人間である俺にはそろそろ疲労がたまってくるころだ。
「そうですね。そうしましょうか」
「じゃあ、とりあえずドクターよろしく」
『はいはい、こういう時ばかり頼りにして。今から座標をおくるから、そこなら藤丸君たちとはかち合わないはずだよ』
「ありがと」
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