【アンコもどき小説】やる夫と叢雲とステンノは世界を渡りながら世界の危機を回避するようです   作:北部九州在住

102 / 226
作者のための状況整理回


プリズマ・コーズ防衛戦 その1

 色々頭を抱えることになったが、ヴォルケンリッターからこのプリズマ・コーズを守る戦力は確保した。

 あとは、それをどう配備するかである。

 今回絶対に守らないといけないのは大図書館。

 ここは紅魔館組に任せるとしよう。

 問題は、他の発現したサーヴァントたちである。

 パチュリー・ノーレッジの指揮の元、小悪魔たちに混じって紅美鈴が本をえっちらおっちらと運んでいるのを横目で見る。

 

 

本の避難率 36%

 

 

「あれ?

 小イヌ私と契約しないの?」

 

 会議場として利用させてもらっている大図書館の一室。

 当たり前のように聖杯で十六夜咲夜の入れた紅茶を飲んでいるエリちゃんが俺に尋ねるが、俺はそれをやんわりと否定する。

 

「この数は無理だよ」

「カルデアではしていたじゃない」

「カルデアの方で維持の魔力を任せていたからね。

 そのカルデアが使えないから、野良サーヴァント扱いでしか運営できないんだ」

 

 現在のカルデアは人理修復の真っ最中である。

 協力はしてくれるかもしれないが、それは向こうにこの膨大なサーヴァントを任せる事になり、要請や介入のきっかけとなることを意味する。

 俺が必死に英霊を英霊外のものに変えているのはそれが理由だ。

 

「あー!

 エリザベートこんな所にいたー!」

 

「フランドール!

 大事な話をしているのにじゃれつかないでよ!」

 

「やだー!

 フランも一緒に遊ぶのー!!」

 

 

 妹様狂気度 16%   100%でルナティック

 

 

 何アレと俺が言う前に、レミリア・スカーレットが苦笑して説明する。

 

「あのドラゴンメイドもどきが紅魔館で迷子になってあの娘の所に行っちゃったのよ。

 で、なぜか仲良くなってね。

 私としては助かっているわ」

 

 そりゃ、元ネタというかベースだからなぁ。

 エリちゃんと紅魔館勢の親和性は高い。

 ここは紅魔館勢とエリちゃんにおまかせしよう。

 

 

大図書館防衛部隊 エリちゃん+紅魔館勢

 ハロウィンエリちゃん (野良サーヴァント)

 レミリア・スカーレット

 フランドール・スカーレット

 パチュリー・ノーレッジ

 十六夜咲夜

 紅美鈴

 小悪魔

 

 

 

「水晶宮は放棄するの?」

 

 クロエの質問に俺はあっさりと頷く。

 朔月美遊を確保しているからあそこは放棄して、戦力を集める作戦である。

 その朔月美遊は叢雲内のロリンチちゃんの工房で安静にさせている。

 この戦いの後で解呪と治療をする事になるだろう。

 

「かわりに、この叢雲に戦力を集める」

 

 艦娘である叢雲・マシュ風・ジャンヌダルクの三隻は戦隊を組んで穏やかな海に停泊する事になる。

 ここから、必要に応じて戦力を投入するつもりなのだ。

 

「その為に必要なのは、敵の情報なのだが、うってつけの彼女たちが手に入ったし、そのあたりは全部彼女たちに任せるさ」

 

 戦闘妖精少女御一行様の事で、航空指揮もできるようになったヘリ空母艦娘ジャンヌ・ダルクが居るので、そっちにぶん投げることにしたのである。

 彼女の人員まではさすがに時間がなかったのだが、種火でレベルを90まで上げているからどうとでもなると信じたい。

 今回の襲撃でとにかく怖いのは湖の騎士シャマルの空間転移によるダイレクトアタックである。

 だからこそ、それだけについては警戒する必要があった。

 

「という訳で、海自以下人間の皆様には退艦して冬木に避難……」

 

 俺の台詞を美野原主席幕僚は一蹴する。

 

「今更ですよ。司令。

 我々の仕事は、逃げた先に国民が居るんだ。

 だったら、踏ん張らないといけないでしょう?

 それに、司令だけで艦隊指揮ができると?」

 

 いい笑顔で笑う美野原主席幕僚に木林も続く。

 

「ここまで来たら一蓮托生ですよ。

 映画のクライマックスを見ずに映画館を出るようなものです」

 

「そりゃそうだ。

 万一の時は遺族に頭を下げるから、しっかりと仕事に励んでくれ」

 

「そのためにも、司令は絶対生き残ってくださいよ」

 

 イイハナシダナーで終わる予定だったのたが、涙目のメディア・リリィに捕まる。

 

「うちの城で女神様と悪魔がいちゃついて困るんですけどぉ!!!」

 

 もちろん、聞かなかったことにした。

 

 

 

穏やかな海遊弋艦隊 入足出やる夫指揮 旗艦 叢雲

 

 

叢雲  みねぐも型護衛艦

 副官 ステンノ

 主席幕僚 美野原一佐

 民間人研究者 木林

 モードレッド

 

COMP内悪魔

 妖精  ハイピクシー lv10

 鬼女  文車妖妃 lv12

 妖精  ジャックフロスト lv15

 女神  ブリジッド lv47

 妖精  チルノ lv9

 神獣  ゲンブ lv43

 大天使 イスラフィール lv42

 妖精  レティ・ホワイトロック lv14

 地母神 ダヌ lv63

 

COMP外悪魔

 魔神  大淫婦バビロン lv69

 

ロリンチちゃん工房

 ロリンチちゃん

 朔月美遊 (封印中)

 クロエ・フォン・アインツベルン (野良サーヴァント)

 

マシュ風 陽炎型駆逐艦

 フランシス・ドレイク

 

ジャンヌ・ダルク ヘリ空母 艦娘時は鹿島衣装

 FFR-31MR スーパーシルフちゃん

 FFR-41 メイヴちゃん

 FFR-31シルフィードちゃん

 FA-1ファーンちゃん

 FA-2 ファーンIIちゃん

 

 

溟海の城

 女神まどか

 悪魔ほむら

 メディア・リリイ (野良サーヴァント)

 

 

 

「じゃあ、私はお菓子の国に戻るわ」

 

 アリス・マーガトロイドはそう言ってお菓子の国の方に飛んでいこうとするのを引き留める。

 当初計画では、お菓子の国も放棄予定だったからだ。

 

「ここに残ってくれた方がこちらとしても助かるのだけどね」

 

「あら。

 私はアリスよ。

 お客様が来るのならば、お菓子を用意して歓迎の準備をするべきでしょう?」

 

 そう言われると納得しかかる俺に、当たり前のように現れた赤おじさんと黒おじさん。

 

「安心しろ。人間。

 我らがあの娘を守る」

 

「応とも。

 我らがあの娘に指一本手出しをさせるものか!」

 

 頼もしいと言えば頼もしいが、心配と言えば心配なのがここである。

 隣接エリアだから、何かあったら援軍を差し出すことにしよう。

 

 

「私も自分の城に戻るわ」

 

 アリス・マーガトロイドに続いて帰ろうとする女王メイヴちゃん。

 戦闘妖精少女が居るので実にややこしい。

 ある意味ケルトらしいと言えばそうなのだが、ここでメイヴちゃんが落とされると少しまずい。

 ヴォルケンリッターを操る闇の書は元々は魔法の収集を目的としていた。

 つまり、落とされれば落とされるほどヴォルケンリッターが強くなる訳で。

 COMPを操作して、クー・フーリンを呼び出す。

 

「護衛についてやってくれ」

「大将。

 あれとの因縁しってそれを命じるのか?」

「だからだよ。

 こういうひとときの夢幻の瞬間ぐらい夢を見せてやってもいいじゃないか。

 それに……」

 

 俺はクー・フーリンを呼び寄せて耳元でささやく。

 彼にとって魅力的な一言を。

 

「スカアハ相手に手柄話の一つぐらい欲しいだろう?」

 

「呼び出そうとして、あのお方呼び出したのにまだ懲りないのですかい?大将……」

 

 呆れ顔のクー・フーリンに対して俺は真顔になる。

 

「真面目な話だが、ここまで大きくなると手が回らない。

 育成人材としての君の師匠は本当に優秀なんだ」

 

 彼女の修行についてゆけるハイデッカーやオイランロイドがどれだけ居るか分からないが、ついていった個体が出たら、その個体のデータを全てにコピーできるのがこの手の部隊の売りである。

 今回お留守番のキートン先生ももちろん指導してもらう事が確定だし、練習巡洋艦の側面もあるジャンヌ・ダルクも指導教官に加わってもらうがそれでも足りない。

 というか、そのジャンヌ・ダルクの人員が627人増える事になり、兵員輸送もできるから700人規模の部隊の編成も視野に入れなければならない。

 つまり、1327人は確実に増えるのだ。

 

「メイヴの軍団も大概だが、あんたの軍団も大概だよな」

「知らなかったのか?

 今や戦争はそういう時代になっているのだよ」

 

 出ていこうとしたクー・フーリンがふと振り返る。

 そして思い出したかのように確認の質問をした。

 

「大将。

 俺たちがやってきたあのゲートの方は大丈夫なのかい?」

 

「八衢比売神が守っているから大丈夫だろう。

 それで抑えきれなかったら、あのお方がやってくるさ」

 

「あー」

 

 

「おねーちゃんに任せなさい♪」

 

 

なんていいながら、ヴォルケンリッターを笑顔でぶん殴るアマテラス様が見える。

 そうなると、後始末の方が大変なのだがそれを言おうとしたらクー・フーリンはもう居なかった。

 

 

 

 

お菓子の城

 アリス・マーガトロイド lv70 魔人兼魔法使い兼サーヴァント

 魔王ベリアル

 堕天使ネビロス

 

 

深雪の城

 コナハト・メイヴ (野良サーヴァント)

 幻魔  クー・フーリン lv70

 

 

冬木市ゲート出口

 八衢比売神 lv97

 なお、ここで苦戦すると天津神アマテラス様自動参戦

 

 

 

「一応こっちの準備は整った」

「了解した。

 戦闘になったらこっちからも支援を送ります」

 

 虚空のモニターに映るのは時空管理局巡航艦『エスティア』艦長。クライド・ハラオウン。

 この事件で生命を落とす予定の人物だが、だからといってはいそうですかと見捨てるわけにもいかず。

 せめて退路ぐらいは用意してやろう。

 

「よければ、そちらの移動ゲートの座標をこの船に繋げませんか?

 応援はありがたいし、こちらとしてもそちらの船に興味がありましてね。

 現地司令部としてこの船を提供しましょう」

 

「そうですか。

 協力に感謝します」

 

 まさか、闇の書が暴走した時に君たちの逃げ場所を用意したなんて言えるわけもなく。

 俺は笑ってごまかすことにした。

 

 

時空管理局巡航艦『エスティア』

 艦長 クライド・ハラオウン

 執務官 クロノ・ハーヴェイ

 

 

 

ヴォルケンリッターの襲撃先

 

1 水晶宮

2 中立地帯

3 大図書館

4 穏やかな海

5 溟海の城

6 お菓子の城

7 深雪の城

8 冬木市ゲート出口

9 時空管理局巡航艦『エスティア』

10 熱烈歓迎

 

結果 9

 

 

 その通信が入ってきたのは、来襲予定時間のちょっと前ぐらいだった。

 

「こちら時空管理局巡航艦『エスティア』!

 助けてくれ!!

 ヴォルケンリッターに襲われて……」




証拠写真
https://twitter.com/hokubukyuushuu/status/1139384300820783104


私 
 「盤上に駒を大量に置いて圧殺したろ。隠し札も用意したし」

女神
 「一番弱い隠し札から叩くに決まっているじゃないですか。常識的に考えて」

 今まで書いた準備が全部無駄になる女神様の演出にそこにシビれる憧れないorz

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。