【アンコもどき小説】やる夫と叢雲とステンノは世界を渡りながら世界の危機を回避するようです   作:北部九州在住

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ここをカルデアとする!


プリズマ・コーズ防衛戦 あとしまつ その3

 宴も終わり、後始末の時間である。

 それぞれ帰る所がある者達はそれぞれの場所に帰る事になるだろう。

 

「えー!

 子イヌ契約しないの!?」

 

 エリちゃんの第一声で始まるサーヴァント一同。

 という訳でここ叢雲館内の工房休憩室に集まった面々をご紹介しよう。

 

キャスター

 エリちゃん 聖杯拾得特性あり

 

ライダー

 メイヴちゃん スーパーケルトビッチ

 

アーチャー

 クロエ 聖杯授与鯖

 

キャスター

 メディア・リリィ 神様二柱に居座られて困惑中

 

ライダー

 ロリンチちゃん 叢雲の魔力炉にて維持

 

セイバー

 モードレッド 叢雲とマシュ風の魔力炉で維持

 

ライダー

 ドレイク船長 マシュ風の魔力炉で維持

 

アサシン

 ステンノ やる夫の正規サーヴァント

 

 

 ここに少しカテゴリーが違うようになった連中が入る。

 以下の通り。

 

 

朔月美遊 人間 生まれながらの聖杯

 

アリス・マーガトロイド 魔法使い兼キャスター兼魔人

  

クー・フーリン ランサー兼幻魔

 

BBちゃん ムーンキャンサー兼ニャル様

 

ジャンヌ・ダルク ルーラー兼英雄兼艦娘(ヘリ空母)

 

マシュ・キリエライト シールダー兼艦娘(駆逐艦)

 

叢雲 艦娘 当たり前のように俺のそばに居る

 

 

 気づいてみたら増えに増えたものである。

 なお、別行動だがシャーロック・ホームズも居るし。

 そんな事を考えながら、俺は皆に説明する。

 

「とは言っても、カルデアみたいな大規模な施設が無いんだ。

 この数の維持運営は無理だな」

 

 実際に思い知ったのは、時空管理局巡航艦エスティア内での戦闘である。

 万一の強制帰還を考えたら、三騎しか突入できないのだ。

 さらに問題なのが宝具である。

 魔力をバカ食いするために、令呪を切らないと持たない。

 俺が必死にサーヴァントを別のものに変えているのはそれが理由である。

 現代資本主義社会が続く限り、金があるならば魔力ですら変換できる代替品で運営する方が楽という訳だ。

 これがポストアポカリプスや古代にタイムスリップなんてすると全部裏目に出たりするのだが。

 

「じゃあ、ここでお別れなの?」

 

「と、ならないのがこの異界の面白いところでな」

 

 少し寂しそうな声で質問してきたクロエに俺は微笑みながら種明かしをする。

 この特異点をどうやって維持するか?

 それが可能な神様が二柱ほど爛れた生活を堪能していたからだ。

 

「女神まどか様がこの異界の管理を引き受けてくれた。

 魔法少女たちの神である彼女の加護で、ここに居るのならば、現界は可能なはずだ」

 

 往来のゲート固定もやってくれるのだから至れり尽くせりである。

 彼女たちも分霊として来ているのでここで爛れた生活を、本体に送り続ける場所は必要だったわけで。

 抱え込んで増えすぎるサーヴァントを何処に置いておくかというのが、実は俺の隠れた事情だった訳で、その目的はほぼ完全に達成されたと言っていいだろう。

 

「じゃあ、ここをカルデアみたいにする訳?」

 

「そのつもりだ。

 あと、ジャンヌの動力にも魔力炉を乗せるつもりだから、もう一騎は運用できるかなと思っている」

 

 その一言でサーヴァントの間で緊張が走る。

 と言っても、実は答えが出ている話でもある。

 エリちゃんについてはフランドール・スカーレットの精神安定のために紅魔館に来ないかみたいな事を言われたこともあって、大図書館をそのままパチュリー・ノーレッジの管轄にする事で合意が結ばれたのだ。

 なお、エリちゃんは魔力の塊である聖杯を自前で拾ってこれる特性持ちだから単独行動ができるのだが、当人はそれをあまりしたくはないみたいだ。

 次にアリス・マーガトロイドだが、魔人にもなったので赤おじさんと黒おじさんの庇護というか空回りが容易に予想できるので、ここに残りお菓子の国の管轄を引き受けることになった。

 メディア・リリィも神様二柱のいちゃこらが鬱陶しいだけで、この世界が嫌いという訳でもなく、その神様二柱は水晶宮に移ってもらうことになっている。

 で、朔月美遊は生まれながらの聖杯であり、クロエになついている。

 おまけに、メイヴちゃんは雪華とハチミツの国を作ってしまっている。

 

「しっかたないわねー!

 わ・た・し・が!

 残ってあげるわよ。

 けど、早く何とかしなさいよね♪」

 

 先を読んだメイヴちゃんが降り、クロエがジャンヌ・ダルクの魔力炉で運用される事が決定する。

 いい男と悪魔を今度大量に用意しておくとしよう。

 

「あと、ダヌ様こっちに置いておくから。

 ちょくちょく面倒を頼む」

 

 このダヌ様をどうするかも問題の一つであり、劣化分霊に近いとは言え、その権能は強大だからなんとかする必要に迫られていた。

 ここだったら、やってくる連中を考慮する必要がない。

 女神ブリジッドもここに残す予定なので、ケルト系でお世話してくれるとありがたい。

 

 

「しっかし、ずいぶんあっさりと引き下がったな。あいつ」

 

 会議終了後、メイヴちゃんが居ないことを確認した上で、クー・フーリンが俺に漏らす。

 俺の方もその確認をしっかりと確認してから本音を漏らした。

 

「まぁ、理由は想像つくけどね。

 ハルマゲドンを想定した時、己の手駒を増やしたいんだろうよ」

 

 ケルトの戦士なのか、魔法少女軍団なのかは分からないが。

 その思考は俺ととても良く似通っていた。

 急増する危機対処をハイデッカーとオイランロイドとクローン対魔忍で乗り切ろうとしているように。

 なお、試しに対魔忍世界のオークを送ってみたら、戦士兼夜用に良かったらしくオークが壊滅した事を記しておく。

 その惨状は、女騎士がオークに前後されるウス異本的ノリで、さすがスーパーケルトビッチと感心するばかり。

 今度ご立派様でも送りつけてやろう……




ウス異本的ノリ
 『軽空母の村と間違って襲った重巡洋艦の村にオークが!』的ノリ。
 哀れなのがオークというオチである。
 というか、このネタただ一人の重巡洋艦さんの為に生まれたようなものなのだが……

 なお、中の人ネタで艦娘コンバートすると、

 正統派メイヴちゃん 第三砲塔で火遊び♥
 淑女なメイヴちゃん 駆逐艦は私が守る!
 アイドルメイヴちゃん 枕もOKで頂点に!
 ぜかましメイヴちゃん ちょっと貴方速いんですけど

とかネタが沸いてくるのだが、ひとまず保留で。
 次の戦闘妖精少女との絡みで考えよう。

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