【アンコもどき小説】やる夫と叢雲とステンノは世界を渡りながら世界の危機を回避するようです   作:北部九州在住

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大型艦建造が当たったらしい……

証拠写真
https://twitter.com/hokubukyuushuu/status/1125587169496653825


ターミナル開発 その3

 現在の横須賀基地で安心して出撃できる戦力は、『みらい』『叢雲』『浜風』の三隻のみである。

 先のタンカージャック事件での海軍戦術システムのクラッキングは、それほど深刻な影響を海上自衛隊に与えていた。

 そんな状況下で、探索のために『叢雲』と『浜風』を引き抜くことはできないのは分かっている。

 という訳で、手を打つことにした。

 

「第65護衛隊の『いそかぜ』と『うらかぜ』を使えるようにしましょう」

 

 この二隻のうち、『いそかぜ』は、ミニ・イージス艦として改造が進められており、たちかぜ型護衛艦『うらかぜ』の方は逆に米国の規制で、戦術データ・リンクに対応していない古いシステムが存在していた。

 

「応急対策として、クローズドシステムにして外からのクラッキングを防ぎます。

 『いそかぜ』には学園都市からもらったミサイルを搭載し、『うらかぜ』はその護衛として役割を分ければ当座はしのげますよ」

 

 俺の説明に未だ俺の上司扱いになっている咲川海将補が渋い顔を隠さない。

 ある意味当然で、内務省主導のプロジェクトに可動戦力が奪われる事になるからだ。

 代替案は代替案としてありがたく利用させてもらうが、現状では俺を手放したくないのはとてもよくわかる。

 

「本当にそのプロジェクトに君が絡む必要があるのかね?」

「ないのですが、来年の省庁再編で元の組織である護国機関ヤタガラスが宮内省に吸収されます。

 その時、私の肩書が宮内省技術総括審議官に変わるから、その箔付けですね」

 

 政治がわからないと、将官にはなれない。

 技術統括審議官の意味を咲川海将補が理解できない訳ではないだろう。

 俺は咲川海将補の顔を見ながら、補足を加える。

 

「海自から離れるつもりはありませんよ。

 叢雲達も居ますしね。

 とはいえ、元の所属から釘を刺されましてね。

 お役所仕事の辛いところです」

「君がそこまで偉くなる事は、こちらでも想定はしていた。

 けど、君を海将まで上げるのには市ヶ谷から激しい抵抗があってね。

 君の上司はよほどのやり手らしいな」

「室戸文明。

 次期宮内省事務次官が今の私のボスですな」

「なるほど。あの人か。

 彼は内務省でも名が轟いたワルだよ」

 

 そこで二人して笑う。

 霞が関の話を横須賀でどうこうできるほど、この国の官僚組織はいい加減ではない。

 だから話は、俺が離れた際の保証に移ってゆく。

 

「君が操る艦娘が、自衛官にも居ると話が楽なのだけどね」

「こればかりは適性ですからね。

 そういえば、自衛隊での適性検査はしていませんでしたな。

 やってみますか?」

 

 

海上自衛隊艦娘適性者 9人

内幹部階級者 1人

召喚艦娘

 

1 戦艦

2 空母

3 重巡洋艦

4 軽巡洋艦

5 駆逐艦

6 護衛艦

7 潜水艦

8 その他

 

結果 1

 

 

 という訳で、数日使って海上自衛隊の全員の適性検査を行うことに。

 適性者は9人居て、そのうちの幹部階級者は一人しか居なかった。

 なお、8人については呼び出す為にも幹部講習を受けさせることが決定するが、9人全員が艦娘を呼び出せるかどうかはまた別問題である。

 

「年寄りをこんな所に引っ張り出すんじゃないよ」

「ご足労をかけて申し訳ありません。海将補」

「そう呼ばれるのも、もう残り少ないのだけどね」

 

 敬礼しながら俺は直感で悟る。

 あ、この人は呼び出す。

 それもろくでもないやつを。

 俺はできるだけ平静さを保って、艦娘召喚の儀式を行った。

 それは別世界であっても、必然であり当然の絆。

 

「大和型戦艦、一番艦、大和。

 推して参ります!」

 

 黙り込む俺たち三人。

 ふと、提督となった海将補が声をだす。

 

「宇宙戦艦かな?」

 

「だったら嬉しいのですけどね。

 藤堂進海将補。

 咲川司令。

 場所を開けておいてください。

 およそ70000トンのデカブツですよ」

 

 藤堂海将補と大和を連れてホテル業魔殿へ。

 御魂合体を終えて横須賀にとんぼ返りすると、ぽっかりと大和用のスペースが開けられていた。

 自衛隊員だけでなく、隣の米軍も成り行きを見守っていた。

 

「じゃあ、船体を展開してみてください」

「どうすればいいのかな?

 入即出海将補相当官?」

「大和にご命令していただければ」

「では頼んだ」

 

 その瞬間、桟橋にもかかる波の中からおよそ70000トンの巨体が姿を現す。

 俺たちが見慣れた大和では無く、湾岸戦争を戦った巨大イージス戦艦としての姿で。

 あ、経理担当がぶっ倒れてる。

 見なかったことにしておこう。俺の胃のためにも。

 その巨体は当然のようにマスコミに嗅ぎつけられて大騒動になったのは言うまでもない。

 なお、出したままだと資材が飛ぶので普段はしまっておいたら良いとアドバイスしたら、経理担当から涙を流して手を握られた事をここに記録しておく。

 これで東京湾は安全だな。

 ……使った後の費用については見ないことにする。

 

 

 

おまけ

 実はもうひとり適性者がいる。

 タイムトラベラーと化した草加拓海少佐である。

 

召喚艦娘

 

1 戦艦

2 空母

3 重巡洋艦

4 軽巡洋艦

5 駆逐艦

6 護衛艦

7 潜水艦

8 その他

 

結果 5

 

1 吹雪

2 叢雲

3 漣

4 電

5 五月雨

 

結果 2 

 

 

「特型駆逐艦、5番艦の叢雲よ。

 あんたが司令官……なんで私がもう一人いるの!?

 しかも、無駄にお肉がついて何かムチムチしてるし!!」

 

「酸素魚雷を食らわせるわよ!

 ま、せいぜい頑張りなさい。私」

 

 もはや、母娘にしか見えないと突っ込まないだけの自制心があった事を神に感謝した。

 俺も突っ込まなければ酸素魚雷を撃たれない。

 

「草加少佐。

 貴方はこれからどうしますか?」

 

「帰れるものならば、帰ってこれから起こる悲劇を回避したい所です。

 それが、たとえこの歴史を変えることになっても」

 

 それはそれで構わない。

 どうせ歴史が変わっても、観測者が俺である以上草加少佐が俺の居る舞台から降りるだけの話だ。

 

「いいでしょう。

 帰る手段を現在探している所です。

 ですから、その間だけでいいので、この国をその艦娘と共に守ってくれませんか?」

 

「たとえ時間が違っても、この地は私達の故郷ですよ。

 故郷を守るのに理由が要りますか?」

 

 あの時代の人達の価値観はこんな感じだったのだろうか。

 とりあえず、これで俺の叢雲と浜風を引き抜く事ができるようになった。

 なお、草加少佐の『叢雲』と区別をつける為に、俺の叢雲は『叢雲改二』と呼ばれるようになる。

 

 




忘れていた二隻のレベル
 大和のレベル 42
 叢雲のレベル 1


『いそかぜ』と『うらかぜ』
 『亡国のイージス』。
 架空艦で出していなかったので登場。
 『いそかぜ』がはたかぜ型護衛艦の三番艦で『うらかぜ』がたちかぜ型護衛艦の四番艦。


藤堂進とイージス戦艦やまと
 『征途』。
 サイコロで1・1と連続で出た時点で引っ張り出すことを決意。
 多分やる夫の『叢雲改二』では現在勝てない船の一つ。
 他には、デグ様の空母イントレピッドがある。

補足
 『征途』3巻を引っ張り出して確認したら、乗員1500人切っているらしい。
 以下作者資料用

海上自衛隊超大型護衛艦 やまと BB-11
 基準排水量 68000トン
 全長 263メートル
 全幅 39メートル
 主機 石川島播磨GT6Cガスタービン×8
 出力 320000hp
 速力 32.5t

 81式460mm60口径主砲・3連装砲塔3基
 80式203mm60口径副砲・単装砲塔4基
 Mk41VLS4基 (1基61発×4=244発のSAM)
 SPY-1-A対空捜索レーダー
 主砲火気管制装置・FCS-4-11
 ミサイル火気管制装置Mk99mod1
 バルカンファランクス4基
 OTTメララ76ミリ速射砲4門
 90式機関砲ベースの連装砲4基
 近接対空RAM10連装ランチャー2基
 前鐘楼にフェイスド・アレイ・レーダーの送受信機装着済
 対空火器は全自動化
 無理をするなら300人で戦闘可能
 後部甲板のヘリデッキにはハリアー着艦可能
 艦長は東郷一佐
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