【アンコもどき小説】やる夫と叢雲とステンノは世界を渡りながら世界の危機を回避するようです   作:北部九州在住

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TRPG版の説明をベースにアレンジしている

種火計算はここのサイトを参考にしました
http://fgosimulator.webcrow.jp/Ember/


対ヴォルケンリッター対策仲魔作成

 女神転生TRPG版ではレベルについてある程度の解釈がある。

 こんな感じだ。

 

愚者

 何も知らないが故に、幸せな人達

 

異能者

 知ってしまった人達

 悪魔や魔法を知った人達とも言う

 

覚醒者

 目覚めてしまった人達

 悪魔や魔法が否応なく寄ってきて、その戦いに巻き込まれるとも言う

 

達人

 人を極めた人達

 人である以上、その道はそこで止まってしまう。

 

 

 レベルで言うと10ぐらいで異能者になり、20あたりで覚醒者となり、30で達人となる。

 で、ここからルートが3つに分かれる。

 仙人になるニュートラルルートに、人の道を外れるカオスルート、神の使徒となるロウルートである。

 大体このルート選択でそれぞれ、導師・超越者・使徒と呼ばれるわけで、このあたりになるとレベルは40ぐらい。

 人間を辞めてくるのが50で、そこから先は仙人であれ悪魔であれ神であれ否応なく戦いに巻き込まれてゆくわけだ。

 で、ここからが本番で、タイトルに転生の文字が入っている通り、このゲームには転生者というものも存在する。

 大体が神なり悪魔なり天使なりの転生体であり、それが目覚めるとその力を使えるというやつで、俺はその転生者に該当する。

 

「へぇ。

 じゃあ、あんたは何の転生体だというのよ?」

 

 何となく聞いてきた叢雲に俺はあっさりとその神の名前を告げた。

 アンコ女神の使徒というか一柱なのだから、多分この神様なのだろうと俺自身自覚しているその名前を。

 

「『プレイヤー』さ」

 

 

 ここはホテル業魔殿。

 ヴォルケンリッター襲撃イベントを前に、仲魔を強化するかという訳で一度こっちに戻ってきたのである。

 舞鶴-横須賀間は自衛隊のヘリを使用している。

 こういう時に自衛隊を動かせるのは強い。

 

「で、それが今の話とどう繋がるのかしら?」

 

 ステンノが楽しそうに尋ねる。

 ドタバタしていたので、この場には初期メンバーしかおらず多分嬉しいのだろう。

 絶対当人は口にしないだろうが。

 

「そっちの世界、つまりステンノ達の世界では基本人間は英霊に勝てない。

 まぁ、例外も居るだろうが、そのあたりの解釈はこっちの世界とも都合が良くてね。

 概念的な整理が行われていると推測しているわけだ」

 

 もちろん、そのあたりを考察したのは、大天才ロリンチちゃんである。

 女神転生世界において、仲間を含めたレベルのリミットは大体60-70ぐらいが限界になっている。

 複数の仲魔でタコ殴りにするのが女神転生で、基本型月世界のサーヴァントは60-90の英霊一体のみ制御だから、どちらが良いかというのは話が別である。

 

「だったら、全部そっちの仲間を集めたら?」

 

 当たり前のように言う叢雲に俺は手の令呪を見せてぼやく。

 駄女神うまくすり合わせたなぁ。ほんと。

 

「デメリットも大きいんだよ。

 絶対命令権である令呪はロリンチちゃんの協力で一日三回まで使えるが、裏返すとサーヴァントが裏切った際の強制命令が三回までしか使えないことを意味している。

 おまけに、現世に維持する為の魔力も馬鹿にならない。

 俺が冬木の聖杯戦争で真っ先に魔力炉を欲したのはそれが理由だ」

 

 モードレッドにドレイク船長と☆5サーヴァントの維持にかかる魔力は莫大だ。

 それを支えていたのは、叢雲とマシュ風の動力に直結した魔力炉の存在である。

 艦娘は実体化のコストがとてつもなく安いが、適正者が少ない。

 多分そのあたりはこういう感じで駄女神が調整をしたのだろう。

 ステンノは、初期鯖という事で俺の魔力から供給している初期鯖特典である。

 

「メガテンの悪魔はCOMPのサポートもあって、離反や命令に対しての制御が届いているが、その条件はこちらのレベル以下という制限がある。

 そして、サーヴァントよりは楽だとは言え、彼らも体の維持に魔力ならぬマグネタイトが必要になる。

 このあたりは最悪買えばいいからこっちの方が維持も簡単なんだよ」

 

 話しながら叢雲を眺める。

 その維持に多額の金がかかるとはいえ、現在の燃料弾薬物資で十分というのがどれだけありがたいことか。

 そんな事を思いながら本題に入る。

 

「悪魔の発生とそのカウンター。

 つまりアラヤの抑止力である英霊は若干の齟齬はあるかもしれんが機能しているという訳だ。

 だから、メガテン世界のジャンヌ・ダルクに聖杯を与えて、型月世界のジャンヌになってもらい、ヴォルケンリッターを防いでもらおうと考えているんだが……」

 

 そこで俺が言いよどむのをステンノは察して微笑む。

 

「いっぱいいらっしゃるわよね。

 聖女様」

 

「そうなんだよなぁ……」

 

 なお、聖女様はこんなに居る。

 

 

 ジャンヌ・ダルク (ルーラー)

 ジャンヌ・ダルク (水着 アーチャー)

 ジャンヌ・オルタ (アヴェンジャー)

 ジャンヌ・オルタ (水着同人作家 バーサーカー)

 ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィ (サンタ幼女 ランサー)

 

 

 聖杯については自動聖杯探索概念サーヴァントと化したエリちゃんがやってきたので心配は無いが、そこから先についてはランダムである。

 

「あ!?」

 

 叢雲が不意に声をあげる。

 どうしたと言う前に叢雲が『艦これ』側のジャンヌを告げた。

 

「居るわ。

 仏海軍に、演習巡洋艦ジャンヌ・ダルクが。

 今、ヘリ空母になっているはず」

 

「……」

「……」

「……」

 

 女神転生には、三身合体というものもあって、メガテンベースのジャンヌにFGOの聖杯と艦これの甲勲章を足せば多分艦娘英霊のできあがりとなる。

 属性てんこ盛りである。

 

「やるか」

 

 俺はアンコ駄女神の使徒よろしく考えるのを放棄してサイコロに任せることにした。

 

 

1 ジャンヌ・ダルク (ルーラー)

2 同上 ヘリ空母

3 ジャンヌ・ダルク (水着 アーチャー)

4 同上 ヘリ空母

5 ジャンヌ・オルタ (アヴェンジャー)

6 同上 ヘリ空母

7 ジャンヌ・オルタ (水着同人作家 バーサーカー)

8 同上 ヘリ空母

9 ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィ (サンタ幼女 ランサー)

10 熱烈歓迎

 

結果  2

レベル 26

 

「サーヴァント――ルーラー兼ヘリ空母、ジャンヌ・ダルク。

 お会いできて、本当によかった!」

 

 メガテンスキルにFGOスキルてんこ盛りのヘリ空母艦娘爆誕。

 整合性のためかレベルは26と低めだが、種火はカルデアから大量に輸入しているので問題ないはずだ。

 クー・フーリンのレベル上げもこの際だからやってしまおう。

 

 

 現在の金種火の数 827個

 

 ジャンヌ90までに種火 442個使用

 クー・フーリン70までに種火 165個使用

 

 残り種火220個。

 

 

 カルデアとの交易というか支援は基本大量の物資をおくるかわりに、金種火を要求していた。

 向こうは等価交換とほざいてかなりの数を送ってくれたみたいだが、特異点攻略が失敗したら本末転倒である。

 最悪狩場だけ借りて、自力で狩ることも視野に入れたほうが良いのかもしれない。

 

「大将。

 ちょっといいか?」

 

 COMPから呼び出して種火を食べさせていた時にクー・フーリンが声を上げる。

 

「どうした?」

 

「戦力強化ならば、大将の術で師匠を呼べないか?」

 

 できる。

 困ったことにソウルハッカーズでは、女神スカアハは簡単に買えるのだ。

 そこに聖杯を入れて合体すれば、多分スカサハになるだろう。

 実際将兵から悪魔から対魔忍に至るまで急激に戦力が膨張しており、練度の低下が問題になっていたのである。

 こっち側の師匠として彼女ほどうってつけな人は居ない。

 

「誰が来ると思う?」

 

「……それがあったか……」

 

 俺の一言に察して頭を抱えるクー・フーリン。

 スカサハも一杯居るのだ。

 

 スカサハ (おっぱいタイツ師匠 ランサー)

 スカサハ (水着タイツ師匠 アサシン)

 スカサハ=スカディ (異聞帯の神 キャスター)

 

「誰が来ても世話係はお前な」

「こっちが振った話だ。

 なんとかするさ」

 

1 スカサハ (おっぱいタイツ師匠 ランサー)

2 同上

3 同上

4 同上

5 スカサハ (水着タイツ師匠 アサシン)

6 同上

7 同上

8 同上

9 スカサハ=スカディ (異聞帯の神 キャスター)

10 熱烈歓迎

 

結果 10

 

「あっ」

 

 ヴィクトルの漏らした声に俺以外の皆が反応した。

 叢雲が俺を引っ張り、その前でジャンヌ・ダルクが旗を構える。

 クー・フーリンが前に出ると後ろでステンノが魔力弾を撃つ構えを見せる。

 そういえば、クー・フーリンの時もこんな感じだったなと俺はなんとなく思っていた。

 ふと天井に気配を感じ上を見ると、真顔のアマテラス様が今まで見たこともない真剣な顔で事故先を警戒していた。

 つまり、そういうお方を呼び出してしまったらしい。

 合体事故の爆発と煙が収まると、一柱の女性が笑みを見せていた。

 そこに居たのはスカサハでは無い。

 彼女は黒い聖衣をつけていないし目を隠しても居ない。

 その目隠しを外すと、たしかにスカサハの顔だった。

 

「大将気をつけろ!

 この御方は師匠じゃ無いぞ!!」

 

「中々の歓迎ではないか。人の子よ。

 争うつもりはない。

 我が名はダヌ。

 呼びかけに応じて参上した」

 

 レベル 63

 

 良かった。

 まだ制御できる劣化分霊だったか。

 

「クー・フーリン。

 任せた」

 

「大将!

 そりゃ殺生な!?」




地母神ダヌ
 データ的には地母神ブラック・マリアを転用予定

証拠写真
 https://twitter.com/hokubukyuushuu/status/1137610593416798213

 そっかーでちゃったかー……(頭を抱えながら)

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