カードファイト!!ヴァンガードG 孤独の先の、愛の物語 作:リー・D
カムイ「いらっしゃい。お、来たなクロノ」
クロノ「どうも、お久しぶりです。カムイさん」
クロノはバイトの一環でカードキャピタル1号店に訪れていた。
今回は1号店に置いてあるパックなどの物資を2号店に届けるために訪れたのだ。
クロノ「三和さん、お願いします」
三和「あいよ。じゃあ、持ってくるから、しばらく待ってろよ」
そう言って、バイト店長の三和が店の奥に向かった。
その間、クロノはカムイと話すことになった。
カムイ「クロノ。トコハちゃんとの交際おめでとう。よかったな。気持ちが通じて」
クロノ「ありがとうございます。でも、これは始まりですから。まだ受験は終わってませんし、大変ですけど、頑張ります」
カムイ「おう。頑張れよ」
カムイはクロノに組み付いたり、背中を数回叩いたりしながら激励する。
変わらない先輩の姿にクロノはホッとする。
カムイ「この間は、ファイトしてやれなくて悪かったな。恋愛面でのお前の覚悟を見極めるってのは、俺には無理そうだったからな」
クロノ「カムイさん、出発前にエール送ってくれたじゃないですか。それだけでも十分です」
カムイ「そうか。で、トコハちゃんにはクロノ、お前から告ったのか?」
クロノ「は、はい。そうですけど」
カムイ「場所はやっぱりパリか」
クロノ「え、ええ。でも、そんなこと聞いてどうするんです?」
カムイ「何言ってんだ。後輩が一世一代の告白をしたんだぞ。気になるに決まってんだろ」
クロノ「は、はあ」
テンションの高いカムイに若干引いてしまうクロノだった。
カムイ「あんな可愛い彼女ができたんだ。お前、絶対に幸せになれよ!」
クロノ「俺が、幸せに……」
カムイにはほんの一瞬、クロノに影が見えたような気がした。
その理由は分かっているからこそ、言葉を続けた。
カムイ「そうだ。トコハちゃんと一緒にお前の幸せを掴め。お前が分からなくても、あの子なら必ずお前を支えて、お前を幸せにしてくれる。だからお前もトコハちゃんを幸せにするとこを考えろ。好きなんだろトコハちゃんのこと」
クロノ「そう、ですね。カムイさんの言うとおりです。トコハが喜んでくれるのが俺の幸せですから。必ず夢を叶えてトコハの待つ家に帰りますよ。俺、アイツが……大好きですから」
カムイ「ああ! 宇宙飛行士だったな。ホント大変だけど頑張れよ」
クロノ「はい! あ、三和さんが呼んでる。それじゃあまた」
カムイ「おう。またな」
後輩の成長に喜びながら、カムイも仕事を再開した。
彼らの幸せを信じて。