ロゼアフロの合同かと思ったらRoseliaイベでしたねぇ。
イベ報酬の紗夜さんのキャラエピからヒントを得ています。
「青葉さんにああは言ったものの、彼女のリカバリーへの対応力は見習うべき所があるわね。Roseliaは頂点を目指している以上、演奏中にミスなんて以ての外……。とは言っても、絶対にミスをしない保証なんてない。私も、他のメンバーも。その時に、目立たないようリカバリーできれば……それはRoseliaの成長に繋がる」
「──あ、紗夜さんだ。おーい、紗夜さ〜ん!」
「しかし、その為にはよりメンバーの事を知る必要がある。青葉さんとAfterglowに比べて、私とRoseliaはあまりにも付き合いが短すぎる……」
「お〜い、紗夜さんってば」
「案外、湊さんの『Roseliaの成長の為にメンバーをより知る』というのは理にかなっているのかもしれないわね」
「──紗夜さん!」
「ひゃ⁉︎ う、宇田川さん⁉︎」
「もーやっと気付いてくれた」
「い、いつからそこに?」
「さっきからいましたよ〜。何度も呼んでるのに、ずっとブツブツ呟いてて……何か考え事ですか?」
「え、ええ……まあ」
「分かります〜! あこも、ドラムのカッコいい叩き方とか考えてボーッとしちゃう事ありますもん! あと、決めゼリフとかも! ──漆黒の夜空を切り裂く我が音色で……ええと……ババーン! みたいな!」
「…………」
「紗夜さん?」
「宇田川さん、前から気になっていたのだけれど、そのよく分からない肩書きみたいなのは何なのかしら?」
「ええ⁉︎ 紗夜さんひどいですよ〜。頑張ってカッコいいセリフ考えたのに……」
「それはすみませんでした。しかし、まだ宇田川さんは中学生ですし、豊富ではない語彙力で無理するより、今分かる言葉を選んだ方がいいのではないでしょうか」
「うう、相変わらず紗夜さんズバズバ言うなあ……」
「事実ですから」
「むう〜……じゃあ、紗夜さんも一緒に考えて下さい!」
「はい?」
「紗夜さんなら、あこが知らない言葉いっぱい知ってそうですし! いつもはりんりんが教えてくれるけど、たまには違う人に聞くのも面白いかも!」
「私はまだはいとは言ってな……」
「紗夜さぁん、お願いします……」
「──これは、宇田川さんをより知るチャンスなのかもしれない。色々と思考に謎の多い子だけど、少しでも理解が進めば…………分かりました。私がどこまで白金さんの代わりが務まるか分かりませんが、できる限りやってみましょう」
「ホントですか⁉︎ ありがとうございます!」
「──それで、宇田川さんのイメージはあるんですか?」
「カッコいいセリフがいいです!」
「抽象的すぎます。それだけでフレーズを考えるのは無理です」
「うっ……そう言われても……あこよく分からないし……」
「あなたが言い出した事でしょう。それに、普段なら何の迷いもなく言葉にしているじゃないですか」
「それはそうなんですけど……紗夜さん相手だと、何か緊張しちゃって……」
「程よい緊張感を持った方が、思考も冴えるでしょう。普段と違う環境に身を置く事も大切ですよ」
「カッコいいセリフを考えたいだけだったのに、何であこ、紗夜さんにお説教されてるんだろう……。どうしてこんな事に……助けてりんりん〜!」
「……少し、厳しく言い過ぎたかしら……」
「──あっ、じゃあ、紗夜さんとあこの二人の決め台詞考えましょうよ!」
「……はい?」
「きっと、あこだけだから紗夜さんの合格が貰えないんです! だったら、二人一緒にすれば良かったんですよ!」
「……意味がよく分からないのですが」
「も〜! そのままの意味ですよ! ──えーとえーと……紗夜さんだったら……『漆黒の夜に輝きを灯す……えっと……」
「……私は、こういう当てはめたような中身の薄い言葉を考えるのは苦手なのですが……」
「そんな事言って〜! 逃げないで下さいよ紗夜さん!」
「誰も逃げてなどいません。苦手だと言っただけです」
「おお、急に目が本気モードに……」
「そうですね……宇田川さんはRoseliaでは最年少です。『幼き』や『小さき』という単語は欲しいですね。そこから、ギャップを狙うような強大な存在を連想できる単語を組み合わせるのはどうでしょう。以前使っていた、『魔王』のような」
「な、なるほど……流石紗夜さん! そしたら、紗夜さんはやっぱり『夜』って単語は必要ですよね! 苗字が氷川だから、『氷』みたいな単語もあるといいかも……?」
「『氷』という言葉をそのまま使うよりは、『凍える』といった単語の方が応用が利くでしょう」
「な、なるほど……。『夜』……、『凍える』……、『小さき』……、『強大』……」
「今あげた単語はあくまで一例ですし、他にも候補はあります。無理にここから作る必要はないと思いま──」
「──かき氷食べたいなぁ……」
「……はい?」
「あ、すみません……。さっきの言葉で考えてたら、かき氷が浮かんできて……」
「…………ああ、『夜』や『凍える』から冷たいイメージが浮かんで、『小さき』かつ集まれば『強大』になるイメージで雪を連想したんですね。そこから、かき氷に派生したと」
「さ、紗夜さん、エスパー……⁉︎」
「難しくない連想だと思いますが」
「あこが無意識に考えた事を、ちゃんと説明しちゃうのは凄いですよ! ……あ〜あ、そんな事話してたらお腹空いてきちゃった……。ねぇ、紗夜さん?」
「そうですね。まだ練習開始の時間までは少し余裕がありますし、まあいいでしょう」
「やったぁ! じゃあじゃあ、おやつ食べながら今の決め台詞の続き考えましょうよ!」
「……いえ、それは遠慮しておきます。これ以上考えても、何かの拍子にかき氷が頭をよぎりそうなので」
「──! 『凍える夜に光を灯す、集結せし小さき力……かき氷』!」
「……ふふっ」
「あ、紗夜さん笑った〜! あこ一生懸命考えたのに!」
「すみません。ですが、決め台詞とするには奇抜すぎるかと」
「紗夜さんにぴったりだと思ったんだけどなぁ……」
「なっ……今のは私のだったんですか⁉︎ 待ちなさい宇田川さん。ライブ中に言ったりしたら承知しな……」
「紗夜さ〜ん、早く行きましょうよ〜!」
「話を聞きなさい宇田川さん! せめてもう少しマシな決め台詞を──!」