原作:ガールズ&パンツァー
タグ:ほぼオリ主 公式漫画にちらっと出る?キャラなのでオリ主でない 必要であればオリ主タグ付けますので 更新はしないかな?気分でするかも タグはころころ変わる そのキャラの設定等が不明で考えるしかない
そろそろ公式大会が始まるのを思い出すけど、どんな弁当用意するか考えるのに忙しかった。
(何かあれば感想欄や活動報告欄までお願いします)
今日は学校のない日、暇だった私はふと寮にいる物があったのを思い出した。
窓から見える空は雲一面の黒き様子だったけど、まだ雨にはならないと思い買い物へ。
寮にいる物を買った帰り、それまでぎりぎり持ってた空から雫が落ち始める。
ぎりぎり降るまでに帰れると思い、傘を持ってこなかった
降り始めると共に空の黒さがさらに濃くなっていく。
「……止むのにちょっとかかりそう」
まだ寮のみんなは学校にいるから、もう少し帰るのが遅くなっても問題ない。
なら。
なら、雨が止むか弱まるまでに
そう決めた私は、あいてる席に座りメニューから注文するのを考える。
少し見ていき決めたのは、珈琲とケーキ。
届くのをのんびり待つとし、ふと思い窓から見える空に目を向ける。
「そう言えば、あの日もこんな空。黒かった」
思いだす、あの日のことを。
この空よりもっと黒かった、あの日。
あれから時間が経ち、月日が進んでも忘れることができない。
そう、私とみんなの未来を変えたあの日を……
―
雷雨、見上げた先は漆黒に染まりし空。
切り立つ岩肌と崖の下に流れる川に挟まれた、戦車が通るには狭き道に複数の戦車が進んでいく。
激しい雨のなかを進む車列、どの戦車も綺麗なものはなくあちこちに傷がある。
その車列に含まれるIII号戦車に、私は乗っていた。
III号戦車の装填手として、戦車長のひと言あればすぐに装填できるように準備していた。
突如、雷鳴とともに閃光が。
それだけでなく、甲高い音共に激しい衝撃がIII号戦車を襲う。
落雷ではありえない衝撃に、私を含め5人咄嗟に耐えるため何でもいいから掴んだ。
気づけば視界が斜めに、下にずれ落ちてるのに気付き咄嗟に外を見る私。
離れ行くフラッグ車、そしてキューポラから半身出す親友が。
その時の親友の表情は今でも思いだせる。
もうそんな表情したらダメでしょう
そして、どうか判断を間違えないで
そう、他の子に聞こえない声で呟く。
崖下に落ちてることに気づき、他の子達の悲鳴が聞こえる。
だけど、私にとって遠くから聞こえたように感じる。
3人の悲鳴が響くなか、ふと、何かが終わるんだっと思ってしまった。
少しの間ぼーっとしてたのか、気づけば
混乱してた子達を落ち着かせ、その後の指示を休む暇もなく出す。
先程の衝撃と川に落ちたせいか、III号戦車は動かない。
先程まで混乱していた操縦手は、戦車長の小梅に動かないことを伝えた。
私は、ふと車内を見回した。
流石戦車、車内に水が入ってくる様子はなかった。
通信手が切羽詰まったように無線機になにか話し、砲手は気絶してるみたい。
静かな私、そうでは無いみんな。
私だけ違う空間かな?
そう感じつつ、ふと気付く。
「試合、どうなったの?」
他の子たちはすでにここにはいない、III号戦車にいるのは私だけ。
私以外の子達は、救助に来たフラッグ車の
彼女達は、被弾と落下の衝撃でさっきまで気失ってた私達の砲手の子を安全な場所に連れて行ってた。
だけど。
だけど、私は一緒に行かなかった。
雷は遠ざかったのか、今は先程より大人しくなった雨。
私は、水面より高い位置にあるキューポラから半身を出す。
キューポラから、河川敷に行くため川を進む彼女たちを眺める私。
そして。
そして、その瞬間を見てしまった……試合を終わらす一撃を。
III号戦車のキューポラからでも見えた、煙立つ私達のフラッグ車から白い旗が立つのを。
その瞬間、私達の
そして、大会では見ることが無いと思ってた白い旗。
それを見た私が思ったことは……
「あぁ、負けたのね」
ただ、それだけ。
遠くいるみんなは、様々な表情を浮かべてる。
だけど、ひとつだけ一緒ものがあった。
それは、みんな差があれど涙を流してる。
でも、私は何も流れなかった。
ふと見上げた空からは、止むことのない雨。
まるで、何も流れない私のかわりのように……
―
あの日、全国高校生大会決勝戦をさらっと思い出す。
あの大荒れ決勝戦からは、そろそろ1年経つ。
もうそんなに経つのかと、少し驚きつつもふと今でも疑問に思うことがあった。
それは、あの日なんでみんなが泣いてるときに泣かなかったのは、何でだろうって。
今思うと、私達のIII号戦車が川に落ちてるときの彼女の表情を見て、もしかしたらと感じたのかも。
あの時の彼女の浮かべていた表情から、このあとどう動くのか予想ができた。
そして、その結果どんな危険が待ち受けるのかも。
ん?
なんで浮かべていた表情から予測できたかって?
それは、簡単な話。
だって、彼女は優しいもの。
彼女が関わる流派では間違いだとしても、彼女は手を伸ばす事をやめない。
そんな、優しくてつよい彼女が私は好きだった。
あと、私は優勝なんて特に気にしてなかった。
優勝より彼女や小梅、みんなと共に戦車道が出来るのがうれしかった。
今だからこう思えるんだろう、あの地から離れてそれなりになるからこう思える。
あの地にいるときは、目標であった優勝が大事だったから。
この結果になると予想できていたことと、優勝を特に気にしてなかったのが泣かなかった理由かもね。
「そう言えば……あの子は今、何してるんだろうね?」
いつの時か風の噂であの子も転校したって、元気で過ごしてるといいけど。
最近、連絡とってないから分からないけど……きっと、彼女なら元気で過ごしてる。
控えめで引っ込み思案だから、自分から声かけられずにおどおどしてそう。
でも、何かのきっかけさえあればすぐに仲良くなれさ。
だって、彼女は友達思いで心優しい子だもの。
戦った相手の皆と仲良くなる、そんなあの子。
あの地にいた時より、もっと楽しい日々を過ごせてますように。
彼女にとって今の環境が良きものでありますように……
―
「ふむ、そろそろかな?」
珈琲とケーキを食べてるうちに、どうやら雨が止み空も明るくなってた。
壁にある時計を見たら、そろそろ寮のみんなが帰ってくる頃に。
ならば、この時を逃すのは駄目。
お会計を済まし、買った物や財布など忘れ物がないかと確認して喫茶店を出る。
少しのんびりしていたのもあり、駆け足に寮に帰っていくと遠くから砲撃音が聞こえてくる。
寮に近付いてきたと分かり、持っていた懐中時計で時間を確認する。
「よかった。これならみんなより先に帰れそう」
もう急がなくていいと判断し、のんびり歩くことにした。
あとついでに、遠くからみんながしてる練習でも見ていくことに。
寮の手前でふらっと進路を変えた。
進んでいくと、広い場所に出た。
校庭より広く、坂やちょっとした丘のような障害物に何かが当たり砕け散ってる的がある。
そして普通の校庭にないものがそこにあった。
そう、それは。
「今日も元気そうに動いてよきことね、チハタンは」
私達が誇る?九七式中戦車が行軍練習中なのか動き回っていた。
ここがどこかもうお分かりかもしれないけど、一応言っておくと。
ここは戦車道でも有名な知波単学園の戦車練習場所。
学校がある日だけでなく休みの日にも、上達のためみんな一生懸命に練習してる場所。
基本的ここには戦車道に関係する人が来るんだけど、それ以外の人も見学とかでよく来たり。
ちなみに私は、戦車道には直接関係はないのよ。
そういえば、私のこと言ってなかったか?
必要ないけどさらっと。
私はここに来てることから分かるけど、知波単学園に通う生徒。
今年の春で2年生となったけど、元々は別の高校にいたので1年生の半分くらいはここに居なかった。
前の高校についてはまたの機会があればね?
あと、知波単学園に通う生徒でありつつもう一つの顔があったり。
それは、学園に通う生徒のための寮の管理人もどきを。
知波単学園に転校した日からで、学校がある時間以外は基本的に寮の管理人室にいる日々。
寮についてもまたの機会でいいでしょう。
あーこれだけは。
私がいる寮は私を除いてみんな戦車道に関わってるから別名、戦車道寮とも言われてるとか?
まぁ、管理人もどきってあるようにあんまり管理的なことはしていないけど。
してることは管理人室にいるか寮の掃除や必要なものがあれば買いに行く、ちょこちょこっと各部屋を見て必要なら掃除や寝坊の子を起こすくらい。
あと、朝と夜のご飯作ってあげるだけ。
他にあれば大人を呼ぶから問題がない。
まぁ、私のことなんて大雑把でいいからこれくらいで。
さてさて、ちょっとだけみんなの練習を見ていこう。
公式大会も近づいてきてるからね、みんなも気合いが入ってる入ってる。
心の中で応援しながら見ておこう。
―(喫茶店から数日経ったある日のこと)―
「それは、本当?」
「はい!本当です!!」
「そっか。まぁ、相手がどこになっても関係ないもの。当日は現地まで応援行けないかもしれないから、その時はテレビから応援してるから」
「直接、我々の活躍お見せできないのは残念ですが見ててください!我らの戦果を!!」
「えぇ、楽しみにしてるけど無茶なことはほどほどに。普段のみんなの力があればいい試合になると思うから」
「はい!」
「あと、当日の朝ごはんはカツ系にするから何か希望があれば聞くのと、お昼のためお弁当も用意するからちょっとくらいなら希望を聞くから」
おぉ!それはなんとありがたい!!では、みんなに後ほど聞いてまいります!!!
そう、元気な声と共に去っていく。
完全に見えなくなると、さっき聞いたことを確認するかのように呟く。
「……そう。知波単学園の1回戦の相手は黒森」
私は今日1日、ずっと管理人室にいた。
でも寮の戦車道のみんなは違った。
なぜなら今日は、近々ある公式大会の抽選会に参加していた。
大会以外で参加校が一堂に集まる機会であり、初戦の相手およびどの位置に入るかが決まる大事な日。
他の高校はどうなったのか興味がなかった。
だけど、知波単学園はどうなったのか気になり先程の子に聞いたの。
その結果、初戦である1回戦の相手が黒森と知った。
黒森、優勝候補の筆頭・黒森峰女学園と初戦で当たるなんて……
まぁ、さっきの通りどことなってもすることは変らないからと、自分に言い聞かすかのように呟く。
「そっか、みんなに悪いけどここから応援するよ」
そう、呟きつつ空を見る。
窓から見える空は、春から夏に移り変わっていく。
つまり、もう少しで今年の全国高校生大会がはじまる。
今年はどんな大会になるのか、今から楽しみ楽しみ。