恋次元ゲイムネプテューヌ LOVE&HEART   作:カスケード

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と言うことで元気な幼女、ロムとラムのターン!
でもちゃんとブランとのシーンもありますよ~


第十八話 ルウィーのとても寒くて、温かい一日

ルウィーは本日も猛吹雪。外は極寒である。

教会内を騒がせたブランのスルイウ病騒動も、二日経てば沈静化していった。

白斗が採取したルエガミヨによってブランは快復、白斗も現在は痛みもすっかり引いているようで、ルウィーが誇る回復魔法と合わせて大方回復している。

そのため、昨夜の時点で白斗とブランを心配していた他の女神達も自国へ帰還した。

 

 

「……白斗。 だから貴方が仕事をする必要なんてないのに……」

 

 

そして現在、ブランは職務に復帰し、今度は体の負担にならない程度の書類仕事へ着手している。

のだがその隣に同じく書類を片付ける白斗がいた。

ブランに無理をさせないためのお目付け役、同時に白斗も快復しているとは言え体への影響を考慮して激しく体を動かさない書類仕事をミナから頼まれたのである。

 

 

 

「俺と一緒にいたいって言ってくれたのお前だろ? だったら仕事の時までご一緒するしかねーじゃんか」

 

「……全くもう……」

 

 

口では呆れていても、実際の彼女の顔は緩んでいる。

どんな形であれ、白斗と一緒にいられるのは嬉しいのだ。

因みに仕事をすることは白斗から予め他の女神達には伝えてある。全員から一度は咎められたものの、無理矢理押し通したというのが実際のところである。

 

 

「けど、白斗……手際良いわね」

 

「ノワールに鍛えられたし、それにネプテューヌんトコは仕事してくれねーから急いでやらないともう溜まって溜まって……(泣)」

 

「……白斗、ルウィーへ来て。 少なくとも、そんな状況にはさせないから」

 

「ノワールみたいなこと言い出すのな……ありがとう、気持ちだけ受け取る」

 

 

ブランは真面目に白斗の事が心配になった。

気遣いもあるし、こう言えば彼がルウィーに、ブランの傍にいてくれるから。

当の本人は安易な返事は出来ないと、受け流す方向。文句こそあるが、プラネテューヌでの生活は嫌ってはいない。

何より、白斗を真っ先に受け入れてくれたのはネプテューヌなのだ。そこだけは曲げたくないと感じている。

 

 

「そう……でも、諦めないわ。 さて、次の案件……むぅ、新たな名物か……」

 

「何々? ブラン饅頭の伸びは良いが、他の名物がないのか……饅頭は持ち帰りしやすい分、逆に客をルウィーに呼び込めるような名物が必要なワケね」

 

 

新たに手に取られた資料、そこにはルウィー全体の利益に関する報告書だった。

本来経済に触れるような文書は国家機密クラスなのだが白斗はそれすらも目に通せる存在となってしまっている。

であるからには、その信頼に応えるだけの案を出さねば。

 

 

「……そうだ! 温かいアイスクリームなんてどうだ?」

 

「……ごめん白斗、意味が分からないわ……」

 

 

そんな突拍子もない提案に首を傾げるブラン。

少々言葉足らずだったと、白斗も申し訳なさそうに頭を掻いた。

 

 

「ゴメンゴメン。 熱々のスイートポテトを覆い隠すように、冷たいアイスクリームを乗せるんだよ。 冷たさと熱さ、両方を兼ね備えた新感覚スイーツって奴だ」

 

「な、なるほど……! スイートポテトもアイスクリームも、ルウィーの特産品を使えばより名物らしくなる……!」

 

「それにルウィーは温かい食べ物が多い分、冷たいものが冷遇されがちだ。 だからこそ、そんなのが新鮮じゃないかなーと」

 

「良いわねそれ……! 白斗の案を採用します。 ポンッと」

 

 

厄介かと思われた案件も、白斗のおかげでスムーズに纏まったようだ。

白斗の提案だけでは足りない部分はブランが補う形で文章に書き起こし、そして最後に判を押す。

どうやらこれが昼前、最後の一枚だったようだ。

 

 

「……お、もういい時間だな。 ブラン、昼飯何がいい?」

 

「何がいいって……白斗、作れるの?」

 

「簡単なものだし、コンパやフィナンシェさんには全然敵わないけど」

 

「い、いいえ! こういうのは作り手の気持ちが大事なのよ……ありがたく頂くわ」

 

「おう。 期待し過ぎない程度で待ってくれ」

 

 

とは言ってみたものの、ブランの顔は嬉しさに満ちている。何せ好きな人から手料理を振る舞ってもらえるのだから。

そんな顔をされては白斗もやる気を出さざるを得ない。鼻歌交じりで廊下を歩いていると。

 

 

「ふんふふーん…………ん?」

 

「それっ!」

 

 

元気のいい声と共に、何かが空を切り裂きながら飛んできた。

白斗は一切振り返ることなく、飛来してきたそれをパシッとキャッチする。

 

 

「……ピーナッツか。 食べ物で遊んじゃダメだぞ、ラムちゃん」

 

「えぇっ!? バレた上に止められた!?」

 

 

廊下の曲がり角に視線を向ける。

そこから現れたのはブランと同じ髪の色を持つロングヘア―の少女、ラム。

悪戯好きの彼女だけあって、白斗に悪戯を仕掛けたらしい。その手には、パチンコが握られている。

 

 

「はっはっは、俺に悪戯なんぞ100年早い」

 

「お兄ちゃん凄い……なんで分かったの?」

 

「息遣いとか、視線とかが露骨だからな。 俺、これでも……」

 

 

暗殺者、と言いかけて言葉を飲み込んだ。

ブラン達女神は受け入れてくれた過去だが、こんな小さな子達に伝えていいものなのか。

考えた末、結局は言葉を濁す方向を採った。

 

 

「……やり手だからな」

 

「むー! 凄いけどなんか悔しい~!」

 

 

ぷくーと頬を膨らませるラム。

そんな彼女をあやすように白斗は頭を撫でてあげた。因みにキャッチしたピーナッツは白斗の口の中に放り込まれ、しっかりと噛み砕かれる。

 

 

「それじゃ俺はこれから昼飯作るから、また後で……おおっと!」

 

 

得意げに去ろうとしたその時、白斗が跳躍した。

床の色と同じロープが張られており、あのまま歩けばロープに足を取られて転んでいたに違いない。

だが白斗は既に見抜いており、それを軽々と避けて見せる。

 

 

「ふぇ? よ、避けられちゃった……(おどおど)」

 

「床と同じ色のロープとは芸の細かい……けど、この手の悪戯は危険だからやめなさいね、ロムちゃん」

 

 

反対側からは、同じく栗色の髪を持つショートカットの少女、ロムが顔を出した。

どうやら双子は油断を生じぬ二段構えの悪戯を仕掛けていたらしい。

いつもは弱気な少女だが、ラムに誘われて悪戯をすることがある。

 

 

「俺はご飯作ってくるから大人しくしてなさい。 してないとご飯抜きだぞ~?」

 

「た、大変だよラムちゃん……いたずら、やめないと……!(おどおど)」

 

「そ、そうねロムちゃん! ご飯食べてから再開しましょ!」

 

「いや止めないんかい」

 

 

ツッコミを入れつつも、白斗は邪険にはしない。

寧ろ上機嫌なまま厨房へと向かっていった。

後に残されたロムとラムは、そんな彼の背中をただ見つめている。

 

 

「……お兄ちゃん、凄かったね……」

 

「そうね……。 でも、悔しい! わたし達のプライドに傷がつくわ!」

 

「プライド、あったんだ……」

 

 

どうやら、悪戯好きにとっては相当堪えたらしい。

悪戯に引っかからないばかりか、いとも簡単に攻略され、尚且つ頭を撫でられては子ども扱いされる始末。

だからこそ、何とかして彼に悪戯を決めたい。

 

 

「とにかく、絶対にお兄ちゃんをぎゃふんって言わせようねロムちゃん! そうすれば、お兄ちゃんも褒めてくれるよ!」

 

「うん! お兄ちゃん……ぎゃふんって、言わせる……!(ふんす)」

 

 

妙なスイッチが入ったらしい、双子の瞳にはやる気の炎が灯っている。

隠して、ちびっ子二人による悪戯大作戦が決行されるのであった―――。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、とりあえずカルボナーラ作ってみたぞ~」

 

「「「おぉ……!」」」

 

 

数十分後、テーブルの上には輝きを放つパスタが置かれていた。

上品な盛り付けに良い香り、パスタというお洒落なチョイスがルウィー姉妹の視線を惹きつけて離さない

双子たちの視線は勿論だが、意外にもブランの目が物凄く輝いている。好奇心旺盛かつ純粋な面もあるのは、やはり彼女達の姉だからだろうか。

 

 

「白斗……ひょっとしてソースも手作り?」

 

「おう。 ……まぁ、美味しいかどうかは保証しかねるが」

 

「期待するなって方が無理よ。 では……いただきます」

 

 

手を合わせて一礼。

そして並べられたフォークを使って、丁寧に麺を巻き取る。因みにパスタは音を立てないように食べるのが上品とされている。

そのマナーに従い、ブランは巻き取られたパスタを一口。

 

 

「………! 美味しい……美味しいわ、白斗!」

 

 

輝かしいまでの笑顔で喜んでくれたブラン。

一切飾り気のない、真っ直ぐな言葉と瞳。白斗の心に響いてくる。

 

 

 

―――美味しいわ、白斗―――

 

(……ねえ、さん……)

 

 

 

だからか、彼の脳内に“姉”の声が脳内再生される―――。

 

 

「……――と! 白斗!!」

 

 

すると、急に視界がガクガクと揺らされる。必死な声も聞こえた。

意識を取り戻した白斗の目の前には、先程とは打って変わって泣きそうなまでにこちらを心配してくれているブランの姿があった。

傍にはロムとラムもおり、白斗の足にしがみついている。

 

 

「……えっ!? あ、ブラン……な、何だ……?」

 

「何だじゃないわよ……! どうしたの、急に泣いたりして……!?」

 

「な、泣いてた……?」

 

 

慌てて頬に触れてみると、確かに涙が一筋。

ブランがポケットからハンカチを取り出して涙を拭ってくれる。ハンカチの柔らかさと、頬に添えられた手の感触が、優しさとなって白斗に伝わる。

 

 

「ご、ごめんなさい……私、何か気に障るようなことを……」

 

「ち、違う! そうじゃなくて……ちょっと、昔のことを思い出してな」

 

「昔……?」

 

 

戸惑いながらも白斗は少しだけ過去を打ち明けた。

ろくでもない幼少期を過ごしたこと、その幼少期に心の支えとなってくれた姉がいたこと、そしてその姉が好きな料理が、このカルボナーラだったこと。

 

 

「……そう、だったの……」

 

「ああ、だからさ……嬉しかった。 こんな俺の料理でも喜んでくれる人がいてくれて……だから、俺……頑張れるんだなって……」

 

 

以前ベールが姉と呼ばれるようになったことも、ここに起因しているのだろうとブランは察した。

それと同時に、彼がどこまでも優しい人であることも。

だからこそ信じられる。信じて、その手を包み込んであげた。

 

 

「……ありがとう。 私も……白斗が傍に居てくれて、嬉しいわ」

 

「ブラン……」

 

「それに、もう私達はその……家族、みたいなもの……じゃない……」

 

 

恥ずかしがりながらも、ブランは受け入れてくれた。

家族―――それは白斗が最も欲しかった居場所なのかもしれない。そしてその家族はここだけではない。

ネプテューヌも、ノワールも、ベールも、その仲間達も。白斗にとって大切な仲間であり、家族の様なものなのだ。

 

 

「お兄ちゃん! わたし達もいるよ!」

 

「……だから、安心して……(ぎゅーっ)」

 

「……ロムちゃんとラムちゃんも、ありがとな」

 

 

そして、白斗を兄と慕う彼女達も抱き着いてくれる。優しくて、温かくて、そんな彼女達がどれだけ白斗にとって救いになっただろうか。

二人の頭を撫で、白斗はようやく笑顔になった。

 

 

「……さ、食べましょう。 折角の美味しいカルボナーラが冷めちゃうわ」

 

「うん! いただきまーす!」

 

「いただきます……!」

 

「……ああ」

 

 

全員で、少し冷めてしまったカルボナーラを食べる。

だがロムとラムも美味しいと絶賛してくれた。

―――白斗もまた、自分の料理に自信が持てた。そんな一幕。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「―――さて、ご飯も食べ終えたことだし! やるわよロムちゃん!」

 

「うん、ラムちゃん……!」

 

 

昼食を終えた後、ロムとラムは自分の部屋に戻り作戦会議。

目の前には普段大嫌いな勉強用のノートが広げられているが、これはアイデアを纏めるためのもの。

大好きなもののためならどんな手間も惜しまないのだ。

 

 

「でも、お兄ちゃん……何でも見切っちゃうよね……」

 

「そうね……正直、ピーナッツ狙撃を防がれるなんて思わなかったわ……」

 

 

二人には直接的に伝えられていないが、白斗は元暗殺者。

それ故、二人が仕掛けた罠に関しては持ち前のスキルで察知されてしまうのだ。ブービートラップ然り、狙撃然り。

最近は暗殺自体とも遠縁になってきてるとは言え、体に刻まれた勘や技術は衰えていなかった。

 

 

「とにかく、まずは試せるものは試していきましょ!」

 

「うん……!」

 

 

質より量、手当たり次第に白斗にぶつけてみる作戦に出た。

果たして、ロムとラムは懐いている白斗に一泡吹かせられるのか!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

作戦1、びっくり箱で驚かせよう!

 

 

「まずは定番、びっくり箱!」

 

「お兄ちゃん、驚いてくれるかな……(わくわく)」

 

 

白斗の部屋の前にポツンと置かれた一個の箱。

箱にはご丁寧に「お兄ちゃんへ」と書かれた紙が貼りつけられている。そこへ丁度白斗が仕事を終えたらしく、自室へと戻ってきた。

鼻歌、それも5pb.の曲を歌いながらドアノブへ手を掛けようとすると。

 

 

「~♪ ……ん?」

 

(よし、来た来た!)

 

(どきどき……)

 

 

やはり、部屋の前に置かれた箱に気づいた。

果たしてどんな反応を見せてくれるのか、楽しみにしていると。

 

 

「…………(ニヤリ)」

 

「「うっ!?」」

 

 

視線に気づいたらしい、白斗がこちらを見て笑ってきたのだ。

気付かれるとは思わなかったらしい、ロムとラムが跳ね上がる。だがそれだけではなく、白斗は箱の上に何かを置いた。

 

 

「さーて、ロムちゃんとラムちゃんにはプリンをプレゼントしちゃうぞー。 この箱の上に置いておくから勝手に食べてちょーだいな」

 

「「えぇぇっ!?」」

 

 

それだけ言うと白斗は箱を退かし、部屋の中へと入っていった。

箱の上には、黄金の色を放ちながら左右に揺れるデザート、プリンが置かれている。

ネプテューヌの好物として有名なデザートだが女の子にとって甘味とは至高。ロムとラムとて、大好きなのだ。

しかし、下手に取ればびっくり箱が逆に二人を襲うという状況に。

 

 

「……ど、どうしようラムちゃん……(おどおど)」

 

「……ふ、フン! お兄ちゃん、策士策に溺れたりね! プリンを慎重に退かせばそもそも箱自体開かないわ!」

 

「さすがラムちゃん、頭いい……♪(ぱちぱち)」

 

 

―――――。

 

 

「「ひゃああああああああああああああああ!!?」」

 

 

駄目だったようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

作戦2、激辛料理で驚かせよう!

 

 

「ロムちゃん! 七味、持ってきてくれた?」

 

「うん!(しゃきーん)」

 

 

今度は厨房から拝借してきたらしい、七味唐辛子を高々に掲げるロム。

一方のラムの手には、焼き立てパンケーキを乗せた皿が。

 

 

「さっきのお返しよ! 食べ物には食べ物! というワケで!」

 

「七味をこのパンケーキに……(ふりふり)」

 

 

急遽フィナンシェに用意してもらったパンケーキをそれにふりかけ、更にその上にもう一枚のパンケーキを重ねる。

こうすることで唐辛子を隠しつつ、白斗に食べて貰い、驚かせようという作戦だ。

因みに七味は当然借りられなかったので、くすねてきたのである。

 

 

「最後にシロップとバターを掛けてかんせーい!」

 

「かんせーい!(ぱちぱち)」

 

「早速お兄ちゃんに届けるわよ! ってお兄ちゃんはどこかしら?」

 

「お姉ちゃんの所じゃないかな……」

 

「むぅ、また……お姉ちゃんばっかりズルいんだから!」

 

「うん! わたし達もお兄ちゃんと一緒に遊びたいもん……(ぷんぷん)」

 

 

剥れながらパンケーキを手に二人はブランの執務室へと向かう。

そこでは予想通りというかなんというか、白斗とブランが何やらゲームをしていた。

 

 

「っく、この……! だが、俺のホッピングおじさん戦法に勝てるとでも……!」

 

「なんの、そのキャラは大振り過ぎるのよ……! 見てなさい、尤も軽いポシェモンでも……いや、だからこそ……! それっ!!」

 

「ああああああっ!!? 吹っ飛ばされたぁあぁぁぁ……」

 

 

ブランが最も得意とする対戦ゲームだった。

丁度、ブランの操るキャラの必殺技が決まったらしい。気持ちのよい音を立てながら白斗のキャラは場外へとぶっ飛ばされた。

と、ここでロムとラムの入室に気づいた二人が、ポーズ画面に切り替えてから振り返る。

 

 

「あら、ロムとラム……どうしたの?」

 

「お兄ちゃんにプレゼント! さっきのプリンのお返しよ!」

 

「食べて……♪(きらきら)」

 

「おう、ありがとな…………ん?」

 

 

皿を手渡したものの、一瞬白斗の動きが止まった。

 

 

(ま、まさかバレちゃった!?)

 

(で、でも唐辛子の粉なんて見えなかったし……)

 

「……それじゃ、頂きます。 パクッ」

 

 

しかし白斗は特に何かするわけでもなく、フォークとナイフを使ってパンケーキを切り分けて口に運んだ。

当然唐辛子たっぷりの層も一緒に。これはしてやったり、とロムとラムも顔を輝かせたのだが。

 

 

「ん、美味い。 ……と言いたいが、辛いのが一緒だとさすがにな」

 

「え!? 効かない……お兄ちゃん、味音痴!?」

 

「料理するのにンなワケあるか。 辛いの好きだからイケるってだけだ」

 

 

何の意にも介さず、白斗はペロリとそれを平らげた。

綺麗に片付けられた皿を見て、ロムとラムは肩を落としてしまう。

 

 

「うぅ……これも失敗だよぉ……(がっくり)」

 

「戦略的撤退……! 次こそぎゃふんって言わせて見せるんだからー!」

 

「お兄ちゃん、またね……(すたこら)」

 

 

そのまま逃げ去った双子。

白斗とブランは、その様子をただ眺めている。やがて足音が遠くなった頃に。

 

 

「……白斗、行ったわよ」

 

「なら遠慮なく……グゥェッホオオオウァアアアアア!!」

 

 

盛大にむせた。

やはり効いていたらしい、顔を赤くして、汗を滝のように流して、咳き込んでいる。

やれやれと溜め息をついたブランは、湯飲みにお茶を注いで手渡す。

 

 

「はい、お茶」

 

「んぐっんぐっ……! ぐはぁ! あ、ありがとうブラン……ォォァアアア……!」

 

「全く……匂いで唐辛子に気づいたなら拒否れば良かったのに」

 

 

熱々のお茶も一気に流し込んでしまう白斗。

また空になった湯飲みにブランはお茶を注いでくれる。そして奪い取るようにまた一気飲み。

 

 

「ゲホゲホッ……! あ、あの二人を拒絶したみたいに思われるだろ……だったら正面から受けて立つだけよ……」

 

「もう、馬鹿なんだから……・はい」

 

「んむぐっ!?」

 

 

今度は口に何かを押し込まれた。

ゆっくり噛んでみると、餡の甘味と触感が口の中に広がる。この国の名物、ブラン饅頭だ。

 

 

「辛いのより、甘いのが好きでしょ?」

 

「………ああ」

 

 

けれども、その饅頭よりも甘い一時が、二人を包んでいた―――。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

作戦3、大人の色気で勝負!

 

 

「もう……これしかないよねロムちゃん!」

 

「うん……お兄ちゃん、ベールさんみたいな人や女神化したネプテューヌちゃんにデレデレだから……」

 

 

結構見てるところは見ている二人だった。

 

 

「でも、大人の色気ってどうやって出せばいいんだろう……?(はてな)」

 

「そういう時は……お姉ちゃんの本があるっ! 知識は力!」

 

 

ラムが掲げた一冊の本。

それは例によってブランの部屋からくすねてきた本だった。

タイトルは、「オトナになる!これを読めば、貴女も意中の彼をノウサツ!」である。因みにこれは昨日、通販で即購入したばかりの本とのこと。

 

 

「さっすがラムちゃん! それじゃ、早速読も……(わくわく)」

 

「うん! えーと、何々……おお~、だいた~ん!」

 

 

かなり楽しんで読んでいる二人だった。

尚、当のブランの反応はと言えば。

 

 

『え……こ、こんなことまで……!? はわわわ……!! で、でも……こうしたら白斗……喜んで、くれるかしら……?』

 

 

滅茶苦茶恥ずかしがっていた。

けれども花も恥じらう乙女、大層可愛らしい姿であったという。

 

 

「……でも、ラムちゃん。 これ、わたし達じゃ出来ないよ……」

 

「た、確かに……ないすばでぃとは程遠い……。 あ、でもこれなら!」

 

 

ロムとラムの開いているページは、どれもこれも豊満なボディに物を言わせたシチュエーションばかり。

当然、まだ幼い二人にはそんなことが出来るはずもない。

だからこそ、二人が出来る行動は何かと探していたところ、それが目に留まった。

 

 

「は、恥ずかしいよう……(もじもじ)」

 

「そうだけど……これなら、お兄ちゃんをドキドキさせられる!」

 

「……そ、そうだね……わたし、お兄ちゃんにならしてあげられる……」

 

「うん!」

 

 

何やら良からぬ決意を固める二人。

思い立ったが吉日、早速行動に移すことに。勢いのまま部屋を飛び出し、ブランの執務室へと言ったのだが。

 

 

「……あれ? ロム様、ラム様?」

 

「フィナンシェ? お兄ちゃんはどこ?」

 

「それに……お姉ちゃんもいない……(きょろきょろ)」

 

 

先程までいたはずの二人の姿がいなかったのだ。

代わりにそこにいたのはこのルウィーが誇るメイド、フィナンシェ。どうやら今は掃除の真っ最中らしく、はたきを手に本棚を掃除していた。

 

 

「お二人でしたら白斗さんの部屋ですよ。 今は読書中だとか……」

 

「また二人きり!? こうなったらやるわよロムちゃん!」

 

「うん、ラムちゃん! お兄ちゃん、ぎゃふんて言わせる……(ぷんぷん)」

 

 

余計にやる気に火がついてしまった二人。

エネルギッシュな二人を止めることも出来ず、フィナンシェはその姿を見送ることしか出来なかった。

もうこの際、埃が立つだのブランに怒られるだのよりも。

 

 

(……ブラン様、申し訳ありません……。 余計なこと言っちゃいました……)

 

 

謝ることしか出来なかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、場所は変わりここは白斗の部屋。ゲームを終えた白斗とブランは今日も読書に耽っている。

今回もブランオススメの小説を読んでいたのだが。

 

 

(……な、何だろう……今日のはやけにラブコメチックな奴だな……)

 

 

詳細に恋愛模様を描写している。

今まで女性経験皆無な白斗にとって、心拍数が上がらざるを得ない。

ちらりとブランの方を見て見れば、彼女も頬を染めていた。勿論、今日の本は同じものではないはずなのだが、どうしてか気持ちを共有しているような気分になる。

 

 

(……今日のブラン……更に可愛いな………)

 

 

いつまでも見ていたくなる様な、傍に置いておきたくなるような、そんなくすぐったい気持ち。

それを振り払おうとして、白斗は再び本に集中し始める。

と、そこに心地よい重みが白斗の右肩に圧し掛かった。

 

 

「ぶ、ブラン!?」

 

「………………」

 

 

コテン、と可愛らしい音を立てて頭を預けてくる白の女神。

白斗も思わず緊張の余り上擦った声になってしまうが、ブランは離れる気配がない。離したくないのだ。

彼女も少し緊張こそしていたが、同時に心地よくも感じている。

 

 

「……今、こういうシチュエーションが描写されてたから……どんなのかな、って」

 

「……そういうのは、本当に大切な人にしてやれよ」

 

(ええ、本当に大切で……好きな人にしてあげてるのよ)

 

 

決して口には出さないが、ブランは心の中で呟いた。

かくいうブランも、いまいち本の世界に入れ切れていなかった。隣に座っている少年の顔に、見惚れてしまっていたから。

格好いい戦闘描写で盛り上がる白斗、悲しいシーンでしんみりしている白斗、恋愛描写で赤面している白斗。

そのどれもが、ブランにとってすごく愛しいものだったから。

 

 

(……ネプテューヌが羨ましいわね、いつも白斗の傍に居られるんだから……まぁ、あの子やノワール達がライバルになるかは分からないけど……譲らないから)

 

 

愛しい人の隣は渡したくない。

そんな想いでブランは尚も体重と、心を預けてくる。

肩を通じて感じられる彼女の温もりと“おもい”に、白斗も離れようともせず、再び本の世界へと入り込―――。

 

 

「「お兄ちゃ~~~~~ん!!」」

 

「うぉわぁ!?」

 

「ぶらぁっ!? ろ、ロムにラム!? 何なの急に!?」

 

 

バァン、と扉を破壊する勢いで突っ込んできたのはロムとラム。

本の世界も甘い空気も全てをぶち壊し、二人は即座に距離を取った。

 

 

「あー! やっぱりお姉ちゃん、お兄ちゃんを独り占めしてるー!」

 

「わたし達も……お兄ちゃんと一緒に居たいもん……(ぷくぷくー)」

 

「ひ、独り占めって……いいじゃない、別に……」

 

「「よくなーい!」」

 

 

独り占めを否定するどころか、寧ろ正当化してきたブラン。

ロムとラムは反発する。アグレッシブなラムはともかく、控えめなロムにしては珍しい。

とにかく彼女達の目的は白斗であることは自明の理、ならば早いところ要件を済ませてあげるのが良い兄貴というもの。

 

 

「ははは、悪い悪い。 で、二人とも俺に何か用があるんだろ?」

 

「そうそう、わたし達お兄ちゃんに悪戯しに来たんだからー!」

 

「お兄ちゃんを、ドッキリさせてあげるね……♪」

 

「やる前からドッキリと来たか……」

 

 

堂々と宣言されては身構えるしかない。身構えていれば、大抵の状況には対応できる。

何より培ってきた度胸もある。

白斗からすればまさに児戯。どうあしらってあげようか、などと考えていると。

 

 

「それじゃぁ、ドッキリさせられたら明日一日わたし達と遊んで!」

 

「お姉ちゃんも一緒……♪」

 

「おう、いいぞ」

 

「ちょっと白斗……」

 

「大丈夫だって、大抵の事じゃドッキリなんて……おお?」

 

 

二つ返事で承諾してしまった。白斗にとってみれば、軽い気持ちだったかもしれない。

と、ここでロムとラムがよじ登ってくる。

予想外の行動ではあるが、驚くほどではない。驚くほどではないが、この後の展開が全く読めない。

 

 

「ん? な、何だ何だ……?」

 

「「せーのーっ」」

 

 

少し緊張しているロムとラム。

その緊張が伝わると同時に、美少女二人が近づいてくるとさすがの白斗も緊張してくるというもの。

二人は息を吸い込んで、そのまま。

 

 

「「ちゅっ」」

 

 

可愛いリップ音を、左右から白斗の頬で弾けさせた。

 

 

「え………? ええぇぇっ!!?」

 

「なぁっ!?」

 

 

キスされたのだと、認識した時には二つの絶叫が部屋の中に轟いた。

白斗とブランのものである。

一方のロムとラムは少し恥ずかしがりながらもしてやったりと満面の笑顔である。

 

 

「えへへ、どう? お兄ちゃん!」

 

「ドキドキ、してくれた……?(どきどき)」

 

 

二人とも、恥ずかしさを押さえながらも問いかける。

きっとあれこれ考えてくれた上で行動に起こしたのだろう。二人とも女の子、その行動が意味することくらいは知っているはずだ。

なのに白斗にしてくれた、それを受けてしまっては、白斗も嘘を付けない。

 

 

「……参った。 そりゃ、こんな可愛い女の子からキスしてもらえてドキッとしない男がいるかっての」

 

「「やったー!!」」

 

 

素直に負けを認めた。

こういうストレートな感情が、ある意味白斗最大の弱点なのかもしれない。

そしてようやく難攻不落の壁を乗り越えたことでロムとラムはこれ以上ないくらいの大喜びだ。

 

 

「やったやった~! お兄ちゃんをドキッってさせられた~!」

 

「うん……! これで、明日一日お兄ちゃん達と遊べる……!(わくわく)」

 

「はっはっは、二人とも大袈裟………おや、何だろうこの冷たい手は……」

 

 

むんず、と妙に冷たく力強い手が白斗の肩に置かれる。

振り返るとそこには、外の吹雪よりも冷たい殺気を纏う女神様がいらっしゃった。

 

 

「ぶ、ブラン? いえブラン様? 如何なさいまして?」

 

「……白斗ォォォォォ……。 テメェ……ウチの妹達にあんなことさせた挙句、アッサリと負けを認めちまいやがって……!!」

 

「い、いや、あれは悲しき男の性というか……え、ちょ、どちらへ……?」

 

 

顔に影を纏わせて、眼光を赤くさせた、通称マジ切れブラン様が降臨なさられていた。

意中の少年が目の前で頬にキスされただけではなく、明日一日中妹達に取られてしまうのだから、怒りとしては半端ない。

押さえられない気持ちのまま、白斗を引きずっていく。

 

 

『ちょ、ブラン様!? 何ですかその錆び付いた鉄の扉!? こんなトコあったっけ!?』

 

『何だろうなァ? テメェの目で確かめてみりゃぁいいんじゃねぇかァ?』

 

『い、嫌だ嫌だ嫌だァ!! フィナンシェさん、ミナさぁん!! た、助け―――』

 

 

ガシャァン、と物々しい音と共に白斗は鉄の扉の向こうへと消えていった。

―――結局この日、白斗の姿を見ることは無かったという。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――次の日、ルウィーは快晴だった。

 

 

「わーい! 雪だるまー!」

 

「んしょ、んしょ……大きいの、作る……!(わくわく)」

 

 

教会の外、雪が積もるエリアではロムとラムが雪だるまを作っていた。

小さな体以上の大きさの雪玉を転がし、そしてルウィーの腕利き達が作る雪像に負けないものを作るつもりらしい。

幼さゆえの壮大な野望に、優しい目線で見守る男女が二人。

 

 

「お兄ちゃんも早く早くー!」

 

「お姉ちゃんも……」

 

「はいはい。 んじゃ、俺らも作るとするかね」

 

「そうね。 たまには童心に帰るのもいいことだわ」

 

 

白斗とブランだった。

昨日、彼女とみっちりお話された白斗の目には生気が宿っていなかったが、一日経ったらすぐに回復したと言う。

今となってはこのように、全員で楽しく遊んでいる。

 

 

「よっしゃ! 俺はオーソドックスなの完成! ブランは?」

 

「私の芸術性を詰め込んだ一品よ……どう?」

 

「お、おお……芸術が爆発してんなぁ……」

 

 

ごく普通の雪だるまと、やたら形容しがたい表情の雪だるまが二体並んだ。

けれどもその二体は、仲がよさそうに並んでいる。

 

 

「お兄ちゃん、見て見てー!」

 

「やっとできたの……!(きらきら)」

 

「ほー、どれどれ……って四つも作ったのか?」

 

 

何やら特徴ある雪だるまが、四体も並んでいた。

白の女神の様な雪だるま、それに寄り添う二つの小さな雪だるま、更にそこへ加わる黒いコートを着た雪だるま。

ブランが、それが意味するものに気づいた。

 

 

「ひょっとして……私達?」

 

「そうだよ! これはねー、女神化したお姉ちゃん!」

 

「こっちはお兄ちゃん……ずっと家族でいられますようにって……♪」

 

 

白斗の目頭が熱くなった。

彼女達にとって、白斗とはもう家族の様な存在なのだ。きっとロムとラムにとっての幸せとは、姉であるブランと兄である白斗が傍にいてくれることなのだろう。

ならば、白斗もそんな純粋な気持ちに応えるのみ。

 

 

「……ああ! ずっとこれからも二人の兄ちゃんだからな!」

 

「ええ……。 ずっと、一緒よ……」

 

「わーい! お兄ちゃんとお姉ちゃん、ずっと一緒ー!」

 

「一緒……嬉しい……♪(きらきら)」

 

 

白斗は二人を抱きしめて、その喜びを表現する。

彼に寄り添いながらブランも、二人の頭を撫でた。兄と姉に大事にされるロムとラム、彼らはまさに家族にしか見えなかった。

 

 

「……そうだ。 折角だしあれを作るか」

 

「あれ?」

 

「見てのお楽しみ」

 

 

そう言うと白斗は何やら雪を固めてドーム状の何かを作り始めた。

ブランもそれは見たことがある。この雪国ならではの建造物の一つだ。

一時間近くかけて作り上げたもの、それはかまくらだった。

 

 

「完成! かまくらだ!」

 

「わー! かまくらー! お兄ちゃんすごーい!」

 

「かまくら……初めて見た……(きらきら)」

 

「私も……実際に中に入るのは初めてね……」

 

 

好奇心旺盛なロムとラムは勿論、ブランも中に入ったことは無いと言う。

それならば尚更作って良かったと満足する白斗。

中に入ると、その中は案外温かい。

 

 

「わー! ぬくぬくだー!」

 

「ぬくぬく……♪」

 

「そうね……とても、落ち着けるわ……」

 

「はは、折角だから今夜はここで晩御飯といかないか? フィナンシェさんやミナさんも呼んで、みんなで雑煮でも食いながらさ」

 

「「「賛成!」」」

 

 

それから白斗の提案により、こたつを引っ張り出し、フィナンシェとミナも招いて全員でかまくらの中で夕食となる雑煮を食べた。

灯りは蝋燭だけ。だがそのほのかな灯りが逆に神秘的だ。

 

 

「すみませんブラン様、私も入れて貰って……」

 

「いいのよフィナンシェ、それにミナも。 貴女達も家族なんだから」

 

「ブランさん……ありがとうございます」

 

 

家族の輪に加わったフィナンシェとミナも嬉しそうだ。

こうして食卓を囲むのは教会でもあったが、外で、しかもかまくらの中でなど初体験の連続。

ロムとラム、そしてブランも嬉しそうだった。

 

 

「あはは! みんなでかまくら! みんなでこたつ!」

 

「お雑煮……美味しい……(はふはふ)」

 

「二人とも、よく噛んで食べないと喉に詰まるぞ。 ああ、もうラムちゃん……口汚れてるぞ……ふきふき」

 

一方、白斗は二人の面倒を見ながら雑煮を啜っていた。

白味噌のコクとルウィーで育った根菜、それに餅が良く絡みつき、何倍食べても飽きない素晴らしい味わいとなっている。

 

 

「……たまにはこんな日も良いわね」

 

「俺も。 こんな経験、ルウィーならでは……そしてブラン達がいてくれたからな」

 

「そうね……ふふ」

 

 

何より、ブランにとってこんな貴重な経験を白斗と共に過ごせたことが幸せだ。

ロムとラムが家族として受け入れたように、ブランもまた本当の意味で白斗を家族として迎えたいと願った。

コタツとかまくら、そして家族の温かさ。それらに包まれながら、夜は耽る―――。




サブタイの元ネタ、ネプテューヌシリーズドラマCDより「ルウィーのとても寒い一日」より

ロムちゃんとラムちゃん中心のお話でした。
この二人を見ていると本当に頭を撫でたくなって、抱きしめてあげたくなっちゃいますよね。
そんな私の思いを形にできたらと思います。おい誰だ、ロリコンって言ったの。何が悪い!(開き直り)
次回ルウィー編ラストということでブランとのガチデート!お楽しみに!
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