恋次元ゲイムネプテューヌ LOVE&HEART   作:カスケード

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親方「死んでも受け止めろ」

というワケで今年最初のLOVE&HEART、はーじまーるよー!


第五十七話 親方ぁ!空から妹達が!

―――某国某所、七賢人アジトにて。

 

 

「おのれぇ女神共ォ……!! 末代までの恥……呪ってやるぞぉ……!!!」

 

「あ、アクダイジーンさん! 落ち着いてください~!」

 

「あらあら、アーさんは大荒れねぇ……。 無理もないけど」

 

 

円卓の会議室でアーさんことアクダイジーンは恨み言を繰り返していた。

先日でのルウィーでの活動が徹底的に暴かれてしまい、女神達に仕置きされたばかりか自身の恥ずかしい姿が全国生放送という公開処刑に遭ってしまった。

キセイジョウ・レイやロボットスーツを着込んだオカマが宥めるも、全く効果がない。

 

 

「あの一件でアタシ達七賢人の評判もガタ落ちで半ば全国指名手配のような扱い……動きづらくなっちゃったわねぇ」

 

「信じられないわオッサン!! あの状況でどうやったら失敗できるのよ!?」

 

「ワシの所為ではないわ!! そもそも下っ端、貴様が裏切らなければ……!!」

 

「それこそアタイの所為じゃねェよ!! あのドS女神が脅すから!!」

 

「いや、それこそお前の所為ではないか!! 上手くいけばあの幼女女神を俺様の手中に出来たものを!!!」

 

「み、皆さん落ち着いて……落ち着いてくださいいぃぃ~……」

 

 

オカマが漏らした一言に会議に出席していたアブネスが、下っ端が、アクダイジーンが、そしてトリックが次々に反応する。

責任の押し付け合いで阿鼻叫喚、紛糾する会議室。震えながら静止を呼びかけるレイだが、小声すぎて全く届かない。

 

 

「お前達!! もうやめよう!! 仲間同士で争うなんて!!! 寧ろこんな時だからこそ、俺様達が手を取り合い、協力して乗り越えて行かなきゃいけないんじゃないか!!」

 

「……コピリーよ、お前さん。 そんな熱血キャラだったかのぉ……?」

 

 

が、凄まじい大声が言い争いの場を静めた。

それは以前女神達に破れ、ボディを破壊されたロボットことコピリーエースである。

だが以前の彼なら言い争いを止めるどころか、好戦的な性格故に言い争いを加速させる言動をするはずだとアクダイジーンが訝しむ。

 

 

「ああ、アタシが修復する際にね。 ちょこっと性格を変えて見たの。 前の性格のままだと協調性無さすぎてお話進まないから」

 

「いやぁ、あの時の俺様は若気の至り! 仲間達との絆を無碍にして実に恥ずかしい!! だからこそ、俺様は皆との繋がりが何よりも大切だと気付いたんだ!!!」

 

「……これはこれで暑苦しい……が、こっちの頭も冷えたわい……」

 

 

無駄にうるさく、無駄に熱いコピリーエースによって逆に空気が冷めた。

事実、直接戦闘力ならばこの中でもトップを争うコピリーエースにはどこか逆らい難い空気があるのだ。

 

 

「分かれば良し!! しかし、このままだとマズイのも事実!!」

 

「もーラチが明かないわ!! こうなったらアタシはアタシであの女神達の尻尾掴んでやるんだから!! 今度はアタシ達があいつらの評判をどん底に叩き落してやる番よ!!」

 

「アブネス、俺様がついていってやろうか? 他意は無いぞ、アクククク」

 

「ついてくんな変態ロリコン!! ってかアブネスちゃんは大人のレディだって何度も言ってるでしょーがっ!!」

 

「だからロリとは線引きしているのだ。 あくまで仲間として接してやる。 あ、アメ要るか?」

 

「だったらその妙な優しさはやめなさいよーっ!!」

 

 

さすがにアブネスの実年齢が年齢だけに幼女好きのトリックも愛でる対象ではないらしい。

―――にしては、妙に気に入っている節があり鳥肌を禁じ得ないアブネスは逃げるように飛び出していく。

その瞬間、会議室の空気が冷ややかになった。

 

 

「……やれやれ、やっと行ったか。 あいつの前で“この話”は出来んからのぉ」

 

「余り俺様好みの作戦ではないが……それでも仲間達のためだ。 黙認してやるさ」

 

 

アブネスが出て行くと、決まってある話題が中心となる。

その内容が内容だけにコピリーエースも苦い顔をしていたが、以前とは違い表立って反対の声を上げはしない。

 

 

「そうねぇ。 手持ちの女神メモリーも少ないし、早い所適合好例見つけないと……あぁそうそう、女神メモリーと言えばレイちゃん」

 

「ひゃっ、ひゃいっ!!?」

 

「随分前の話だけど……4ヶ月以上前だったかしら? プラネテューヌの教会から子供を一人連れ去るって作戦で女神メモリー紛失したのよねぇ? 見つかったかしら?」

 

 

相変わらずの口調で話しかけるオカマ。だが、その声色はどこか鋭い。

バイザー越しに感じる視線も、心なしか射抜いてくるようだ。それにすっかり畏怖したレイは涙目になりながら頭を下げ始める。

 

 

「い、いいえッ!! すみませんすみませんすみません!!!」

 

「いいのよぉ、また探せばいいんだけだし。 ……ただの紛失なら、ね……」

 

「で、ですよねぇ!? とりあえず、また頑張りましょぉ!!!」

 

 

不自然なくらい、大声を張り上げてくるレイ。

彼女の奇声やおどおどした態度はいつもの事なので周りも特に気にすることは無かった。

―――ただ一人を除いては。

 

 

(レイちゃん、この話題になると露骨に避けたがるのよねぇ……。 レイちゃんには悪いけど、ちょーっと調べてみようかしら……詮索したがるのは女の子の特権……うふ♪)

 

 

エキセントリックではあるが、切れ者でもあるロボスーツを着込んだオカマは顎に手をやると面白そうにほくそ笑んだ。

だがその笑みは、機械の仮面に覆われているが故に誰にも悟られることは無かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――さて、時と場所は変わってここはプラネテューヌ。

今日も爽やかな天気、変わらぬ街音、穏やかな時間が流れる、呆れるほど平和な国。

そんな国に、ちょっと珍しい来訪者がやってきた。

 

 

「……お、お邪魔します……」

 

「あ~、ブランちゃん~! いらっしゃ~い!」

 

 

おずおずとドアを開けたのは、巫女服を着こんだ白の女神。ブランだった。

そんな彼女を嬉しそうに出迎えたのはこのプラネテューヌの女神、プルルート。ぱたぱたと駆け寄っては、小柄な彼女よりも更に小さいその両手を握って歓迎する。

 

 

「ヤッホー! ブラン、久しぶり! すっかりぷるるんに懐いてますなー」

 

「ネプテューヌも久しぶり……。 で、でも懐くとか……そんなんじゃないから……」

 

 

次にやってきたのはネプテューヌ。今日も飛び切りの眩しい笑顔でブランを出迎えてくれた。

ブランも少々たどたどしいが、ネプテューヌとはあれ以来友好的な関係を結べている。

さすがにプルルート程ではないが、ブランもすっかりネプテューヌには懐いている方だった。

―――ただ、その愛想の良さも黒の女神を目の当たりにした途端に消え失せる。

 

 

「………………」

 

「……何よ、私には挨拶無いワケ?」

 

「挨拶をする際にはまず自分から。 先輩だの後輩だの以前に人としての常識よ」

 

「良く言うわよアポ無し突撃敢行してきた薄っぺらい女神が……!!」

 

「よろしい、ならば戦争だ。 派手なドンパチしようじゃねぇか……!!!」

 

 

相変わらず犬猿の仲であるノワールとブラン。

バチバチと火花が散るこの光景に、ネプテューヌとプルルートも呆れ顔をしていたのだが。

 

 

「はいはい、そこまでですお嬢様方」

 

「あ……白斗!? 何でまた執事服に……?」

 

 

そこに割り込んだ人影に驚きの声を上げるブラン。

何故ならそこにいたのは、以前の事件で世話になった少年こと黒原白斗―――だったのだが、いつもの黒コートではなく以前もてなしてくれた時と同じ執事服だったからである。

 

 

「私からのリクエストー! たまーにやってもらうとさ……ゾクゾクしちゃうんだよね~!」

 

「きょうはぴぃもおじょーさま! いいでしょー!」

 

「あ、うん……。 ってプルルート、この子は……?」

 

「あ~。 ブランちゃんはまだ会ってなかったよね~。 この教会で一緒に暮らしてるピーシェちゃんだよ~」

 

 

そこにパタパタと割り込んでくる小さな影。この教会に住んでいるピーシェだった。

今日、ブランが遊びに来るということで初顔合わせの意味もある。

 

 

「あ! ぶらんだ! いつものふくとちがう……いめちゃん?」

 

「それを言うならイメチェンね……。 それに私はいつもこの服を着てるんだけど……」

 

「あー、ピー子は一度私達の世界に行ったことがあってね。 そこで、私達の世界のブランと出会ったんだよ」

 

「ああ、以前言ってた恋次元の話ね……。 納得」

 

 

そしてブランに恋次元の事情を話すと納得してもらえた。

和解して以来、仕事以外でもプライベートな付き合いも多くなり、ネプテューヌや白斗のプライベートな話をすることも多くなった。

その過程で自分達が別次元から来た存在であることは既に話している。

 

 

「では立ち話も何ですし、ティータイムと洒落込みましょう」

 

「私としては別の恰好の方が好みだったのだけど。 ねぇ、白子ちゃん?」

 

「ブラン様、ロープはお持ちでしょうか。 人が首吊っても切れないくらいの」

 

「そんなに嫌がることないじゃない。 似合ってたのに」

 

「ブランちゃんもそう思うよね~。 白くん、とぉってもカワイイのに~」

 

「もうやだ、おうち帰るぅ!!」

 

「今の白斗の家ここだから」

 

 

相当女装に抵抗があるらしい。

先程まで凛々しい紳士だった白斗が一瞬にしてダウナーと化し、ネガティブに陥っている。

一方のブランやプルルートは白斗の女装姿を大層気に入っており、寧ろ期待すら寄せていた。

 

 

「ホラホラ、執事服身に纏った以上私達をもてなして頂戴。 これ以上イジらないから」

 

「ったく……。 コホン、失礼しましたお嬢様方。 どうぞあちらに」

 

 

ノワールもとりあえず慰めてくれるので、何とか持ち直す白斗。

視線の先にはテラスに設置されたテーブル、そしてティーセットの数々。ケーキスタンドも設置されており、一段目にサンドイッチ、二段目にスコーン、三段目にケーキと以前より本格的だ。

 

 

「おにーちゃん、ねぷのぷりんないの?」

 

「ピー子、たまには大人のティータイムを味合わなきゃ」

 

「まぁまぁ、堅苦しすぎるのも楽しくないでしょう。 勿論ご用意しておりますよ」

 

「「やったー♪」」

 

(結局ネプテューヌも食べる気満々かい。 いや、ご用意してますけど)

 

 

勿論ピーシェやネプテューヌの好みに合わせてプリンなども用意している。

本格的とは言ったが、ティータイムの目的は皆に楽しんで貰いたいからだ。格式に拘る余り、楽しめなくなるようでは本末転倒。

白斗の柔軟な対応に、女神達も大喜びだ。

 

 

「あら、いい香りね。 ダージリンかしら?」

 

「はい、他にはアールグレイやキームンなどもございます。 お好みの茶葉はございますか?」

 

「なら私はアールグレイを貰おうかしら。 ケーキはやっぱり手作り?」

 

「勿論です。 一流パティシェには遠く及びませんが」

 

「そんなことないよ~。 たくさん作ってくれたし、白くんのケーキ美味しいもん~」

 

「光栄の至り」

 

 

一方、本格的なティータイムの前には犬猿の仲であるノワールやブランも落ち着きを見せる。

注目したのは三段目のケーキ。

パティシェには及ばないにしてもショートケーキ、チーズケーキ、モンブラン、ザッハトルテと種類を数多く揃えており、「楽しんで欲しい」という白斗の気遣いが表れていた。

 

 

「好きなものを好きなだけ食べてください。 お茶のお代わりもございますので」

 

「ありがと白斗! ピー子、紅茶熱いから火傷しないようにね」

 

「うん! ふー、ふー」

 

 

まるで本当の姉妹のように接しているネプテューヌとピーシェ。

この二人がいると嫌でも騒がしくなってしまう。けれども今はその騒がしさこそが、いい意味で堅苦しさを払拭しており、ティータイムは女の子達にとっても楽しい時間となる。

 

 

「あ、ブランちゃん~。 あたしが作ったぬいぐるみキーホルダーつけてくれてる~!」

 

「え、ええ……。 とっても可愛いわ、プルルート。 ありがとう」

 

「えへへ~。 どういたしまして~」

 

「む……。 わ、私だってプルルートのぬいぐるみとか貰ってるからね! 親友として!」

 

「ノワールってば、そこ張り合うところじゃないよー」

 

 

女三人寄れば姦しいなどとは良く言ったもの、あっという間にガールズトークに華を咲かせる。

対抗心を燃やすノワールや対立するブラン、それをプルルートやネプテューヌが上手く緩和し、ピーシェが天真爛漫さを発揮して毒気を抜かす。

そんな騒がしくも楽しい会話を、美味なる紅茶やケーキなどで更に盛り上げる。

 

 

「ふーっ、美味しい~……。 白斗、また腕を上げたわね」

 

「お褒めに与り光栄です。 ですが私などまだまだ」

 

「謙遜しなくていいのよ。 本当に私の傍に置きたいくらい……あ、プルルート。 白斗貰っていいかしら?」

 

「だ、ダメだよぉ~! ブランちゃんでも白くんは渡さないんだから~!」

 

「ちょっとー! 白斗は私の騎士様なのー! 私のなのー!!」

 

 

と、どうやら白斗をいたく気に入っているらしいブランが白斗を傍に置きたがっていた。

幾ら友人と言えどそれを看過できるプルルートとネプテューヌではなく、すぐに抗議の声を上げる。

 

 

「……あ、白斗。 悪いけど緑茶貰えるかしら?」

 

「緑茶ですか? 勿論ご用意できますが……紅茶はお口に合いませんでしたか?」

 

「そんなことないわ。 ただ、ちょっと欲しくなっただけだから」

 

「分かりました。 すぐご用意いたしますので少々お待ちください」

 

 

すると突然、ブランが緑茶を所望してきた。

今回はアフタヌーンティーの路線で行くつもりだったため、緑茶はこの場にない。

白斗は緑茶を用意するべく一礼してから離れた。

 

 

「アンタね……幾ら何でも白斗が折角用意してくれたのに、あの言い草はないでしょ?」

 

「それに関しては素直に謝るわ。 でも、こうでもしないと白斗が離れてくれないから」

 

「ん? 何か白斗に聞かれたくない話題でもするつもり?」

 

 

珍しいブランの我儘に、ノワールは遠慮なく非難がましい視線を投げつける。

今回は非があると感じたのか素直に頭を下げるブラン。どうやら緑茶を所望したのは白斗をこの場から引き離すための方便らしい。

すると真剣さを帯びた視線を、一同に投げつけた。

 

 

「単刀直入に聞くわ。 ……貴方達、白斗の事……好きなの?」

 

「「ぐフッッ!!?」」

 

 

それに思いっ切り動揺したのは二名。ネプテューヌとプルルートだ。

一方のノワールとピーシェは質問の意図が分からないらしく、首を傾げている。

 

 

「何よ急に。 私は白斗には世話になってはいるけど、男女の仲になるかといえばNOね」

 

「ぴぃ、おにーちゃんだいすきー!」

 

「まぁ、貴方達二人はいいわ。 ……で、プルルートとネプテューヌは……聞くまでもないわね」

 

「そ、それは……その……ねぷぅ……」

 

「ぶ、ブランちゃんってば~! 何言ってるの~!」

 

「……その反応だけで十分よ」

 

 

涼しい顔をするノワールに、恐らくブランが訊ねる「好き」の意味が分かっていないピーシェは通常運転である。

対するネプテューヌとプルルートはとても可愛らしく大慌て。

期待した通りの反応だと言わんばかりに、ブランが静かに微笑んだ。

 

 

「だ、第一そういうブランはどうなのさー!」

 

「……そうね。 正直、白斗が傍にいてくれると安心できるけど……貴方達みたいな恋かどうかは分からないわ。 ただ、私にとって一番頼れる人ではあるわね」

 

「じゃぁ……ブランちゃんは白くんに告白するの~……?」

 

 

プルルートが、今にも泣きそうな顔と声で訊ねる。

そんな彼女の悲痛そうな問いに対しブランは柔らかく微笑むと。

 

 

「……安心して頂戴。 友達の想い人を奪うなんて真似は今の所考えてないわ」

 

「よ、良かったぁ~! ……って、あ、あたしの想い人って何~!?」

 

「違うの?」

 

「よ、よく分かんないよ~!」

 

 

ブランはまだ、白斗に対し好意というものかどうか微妙な所らしく、それにプルルートの想いを無視するほどではないとすまし顔だ。

一方のプルルートは“まだ”白斗への恋心というものをよく理解していないらしく、けれども白斗を渡したくないという独占欲は自覚しており、その板挟みになって悶える。

 

 

「そう? ネプテューヌは……否定しないのね」

 

「う、う~……。 そ、そうだよ! 私は白斗が大好きなの!! ついでに一番最初に出会って、一緒の教会に住んで、一番メインヒロインしてるの私なのー!!!」

 

「おお……こっちは積極的ね。 プルルート、貴方も頑張らないと」

 

「だ、だから~!!」

 

 

いつもならばマウントを取ることが多いプルルートだが、色恋沙汰ともなれば逆にマウントを取られてしまう。

そんな彼女が新鮮で、皆が笑いあう。ただ、ブランはその笑顔の裏で。

 

 

(……それにしても、私ってば告白すらしてないのに……何だか、切ないわね……)

 

 

―――どこか、寂寥感を感じているのだった。

 

 

「お待たせしました、緑茶です……ってどうされました? 随分盛り上がっているようでしたが」

 

「あのねー! ねぷてぬやぷるるとが、おにーちゃんのこと―――」

 

「「ひゃわあああああああああああああああアアアアアアアアアアアア!!!!!」」

 

「もっ!? もがーっ!!?」

 

「ちょっ!? 二人とも落ち着け!! ピーシェがチアノーゼになっちまうーっ!!?」

 

 

何かを口走ろうとしたピーシェを阻止するネプテューヌとプルルート。

青ざめていくピーシェに、白斗も青ざめて引き剥がしに掛かる。

 

 

「やれやれ、何をやってるのやら」

 

「全くね……」

 

 

そしてこんな時ばかりは意見が合致するノワールとブランなのであった。

騒がしくも楽しいお茶会の時間が、ただ穏やかに過ぎていく。

いつまでもこんな時間が続けばいいと―――。

 

 

「ああ! こっちにいましたか!!( ゚Д゚;)」

 

「いーすん? どーしたの、そんなに大慌てで」

 

 

だが、必ず訪れる。終わりというものは、何に対しても。

 

 

「白斗さん、ネプテューヌさん。 実は、恋次元へのゲートが開きそうなんです!!(; ・`д・´)」

 

「「え…………?」」

 

 

イストワールから齎された、突然の帰郷に繋がる報せ。

それを知らされた白斗とネプテューヌから漏れ出た声は、喜び―――などではなく、戸惑いの声色だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『……突然ですみません。 ですが、白斗さんやネプテューヌさんがそちらで頑張ってくれたことや次元間の時差が安定してきて……』

 

「……帰れるようになって、ってワケですね」

 

 

通信状態となっている神次元イストワールの口から発せられる声。それは、恋次元側のイストワールの、申し訳なさそうな声だった。

彼女曰く、ここ最近の頑張りによって神次元側のプラネテューヌのシェアが大幅に上昇、そして次元間の歪みが安定したことで突然ゲートが開く条件が整ってしまったということである。

 

 

「い、いーすん! それって今じゃなきゃダメなの!?」

 

『……ネプテューヌさんが寂しがるのも理解は出来ます。 ですが、この機を逃せば次にこちらへ戻って来られるのがいつになるのか……』

 

「う、うぅ……」

 

 

神次元と恋次元の時空の歪みは極めて不定期かつ不安定。

そのため生じる時差もランダムらしく、それが相互間の世界を気楽に行き来出来ない理由の一因になっていた。

それが今になって繋がった、ということである。イストワールの言う通り、これを逃せばもう帰れる機会は二度と来ないのかもしれない。

 

 

「ねぷちゃん……白くぅん……帰っちゃうの~……?」

 

「やだ! やだやだやだ!! ねぷてぬもおにーちゃんも、ずっとぴぃといっしょなのー!!」

 

「…………っ」

 

 

また、この光景を目の当たりにする。しかし、いずれは訪れる光景でもあった。

白斗とネプテューヌが本当に住むべき世界は、ここではない。となれば、必ず帰らなければならない。

だからと言って未練が全くないわけではない。寧ろ、未練だらけだった。

我武者羅に頑張るうちに、この世界でも大切なものが増えた。増えすぎた。だからこそ、白斗とネプテューヌはそれ苦しく思う。

 

 

「……白斗。 白斗は……どうしたい?」

 

「多分……お前と考えていることは同じだ」

 

「……だよね。 うん、そうだよねっ!」

 

 

けれども、二人の中で既に答えは出ていた。

事前に打ち合わせていたわけではない。ただ、これ以外の答えが出なかっただけである。

二人に出来ることは、それを“最善”かつ“最速”でするだけ。

 

 

「……ピー子、それにぷるるん。 私達も寂しいけど……でも、大丈夫だよ!」

 

「またシェアを稼いで、こっちに遊びに来る。 今回みたいに、気軽にさ」

 

 

再び遊びに来る約束を交わした。

確かにこの神次元に来ること自体が非常に難しい。だが、難しいだけで不可能ではない。

半ば事故のようなものとはいえ、それを証明したのだ。白斗とネプテューヌは、また遊びに来ると力強い瞳で約束する。

それは同時に、帰郷するという意思表明でもあった。

 

 

「……二人とも、帰っちゃうんだね……」

 

「……寂しくなるわね。 か、勘違いしないでよね!! 別に友達がいなくなるとかじゃなくて、張り合いが無くなるって意味なんだからねっ!!!」

 

「私は寂しいわ。 ……二人とは、もっと仲良くしたかった……」

 

 

神次元の女神達三人が、顔色を暗くしてしまう。

それだけ白斗とネプテューヌを大切に想い、親しくしてくれた証拠である。

彼女達にいつまでもこんな顔をさせたくないと、二人は無理矢理にでも笑顔を作った。

 

 

「……ああ! だから、絶対に遊びに来る!」

 

「その時はまたゲームしたり、お茶会したり、お泊り会したり……皆で遊ぼう!」

 

 

けれども、二人の視線は、声は、顔は。既に潤んでいた。

それだけここにいる人たちが大切だったから、寂しかったから、離れたくなかったから。だからこそ、必ず戻ってくると三人に対しても約束する。

と、ここで女神達に負けず劣らず暗い顔をして入ってくる少女が二人。

 

 

「……あ、白斗にネプ子……」

 

「あいちゃんにこんぱ? どうしたの?」

 

「実はねぷねぷ達のイストワールさんに頼まれて、準備してたです……。 白斗さんやねぷねぷは、帰えるだろうからって……」

 

「……さっすがイストワールさん、お見通しだな」

 

 

このプラネテューヌの教会で暮らしている、神次元側のアイエフとコンパだった。

交流は少なかったかもしれないが、彼女達もこの神次元で共に暮らし、過ごしてきた大切な友人だ。そして彼女達にとっても、二人は大切な友人。

それが離れてしまうことがどれだけ寂しいことか。まさに今、身をもって実感している。

 

 

「……やっぱり帰っちゃうのね」

 

「ああ。 ……二人には、世話になった。 本当にありがとう」

 

「わ、私達こそ……ピーシェちゃんを助けて、くれて……仲良くしてくれて……あ……ありがとうでずぅ~!!」

 

「こ、コンパってば……泣かないでよ……。 私まで、泣きたくなっちゃうじゃない……っ!!」

 

「うええええええん!! あいちゃーん!! こんぱ~~~!!!」

 

「そしてネプ子に至っては大泣きしてるし!!」

 

 

だが、これだけ大切に想っていても、泣いていても、悲しんでいても。

ネプテューヌは恋次元側の女神、そして白斗も恋次元側に大切な人が要る以上、必ず帰らなければならないのだ。

しばらく泣いている少女達を見かねてか、ノワールが意を決して口を開く。

 

 

「……水を差すようで悪いけど、もう帰る準備しちゃったんでしょう? 急がないとゲートが閉じちゃうんじゃないの?」

 

「ノワールの言う通りね。 ……帰るなら、早くしないと」

 

『……お二人の言う通りです。 白斗さん、ネプテューヌさん。 すみませんが、そろそろ……』

 

 

今、ゲートを繋いでいられるのはまさに奇跡と言わざるを得ないタイミング。

いつまでもゲートは繋げていられない、早くしなければ接続が切れて帰る機会を失う。

ノワールやブラン、そしてイストワールらが促してくる。もう、時間は無い。

 

 

「……ネプテューヌ」

 

「……うん。 行こう……」

 

 

声色は決して明るくない。だが、覚悟は何とか決めた。

どこか重い足取りで、アイエフとコンパの案内の元、外へと通される。辿り着いた先には以前、プルルートとピーシェを神次元に贈った時と同じ魔法陣が描かれており、既に陣からは光が溢れている。

 

 

「いーすん……これ、もう繋がってるの?」

 

『後は細かな調整をするだけですので、少しだけお待ちを。 アイエフさん、そちら側の私を陣の近くにおいてください。 』

 

「……分かりました」

 

 

イストワールの指示に従い、アイエフは連れてきた神次元側のイストワールを陣の傍に置く。

その動きは名残惜しそうに、足取りも重く、声色からは遣る瀬無さが溢れている。

 

 

『ネプテューヌさんと白斗さんは近くで待機、合図が入り次第ゲートに入ってください』

 

「……了解です」

 

「うん……」

 

 

促されるまま、白斗とネプテューヌは魔法陣の近くに立つ。

柔らかな光が下から差し込んでいるが、それだけに暗くなった二人の表情がくっきりと映る。

その瞬間、プルルートとピーシェの脳裏に二人との思い出が迸る。

温かな思い出が、二人の心に深く突き刺さり―――。

 

 

「……ねぷちゃ~ん!! 白く~~~~ん!!! う……うわあぁぁあぁ~~~ん!!!」

 

「ねぷてぬー!! おにーちゃぁ―――ん!!!」

 

 

涙腺が崩壊してしまった。

大好きな二人が離れていってしまう―――例え再会の約束をしたとしても、切ない胸の痛みが、二人に耐えることを許さなかった。

それが逆に白斗とネプテューヌの涙腺に決定打を与えてしまう。

 

 

「……ぷるるーん!! ピー子ぉっ!!! また……また遊びに来るからー!!!」

 

「……ああ、また……絶対に来るから……っ」

 

 

この別れ方は、前に一度経験している。プルルートとピーシェを送り出したあの時と、ほぼ同じなのだ。

同じような別れ方をして、すぐにまた再会できた。だから今回も、すぐに再会できる。

―――頭ではそう言い聞かせても、目頭が熱くなるのを堪えることが出来なかった。

 

 

『……お待たせしました、それではゲートを開きます。 お二人はすぐに飛び込んで―――』

 

 

気を重くしながらも、調整を終えたイストワールが声をかける。

その合図に合わせて陣からは光の柱が立ち上り、空を、次元の壁を貫く。

後は眩いまでの光の柱に飛び込めば、恋次元へと飛んでしまう。恐らく、あっという間に。

二人が目を瞑り、意を決して飛び込もうとした―――その瞬間。

 

 

 

 

『いーすんさん! お姉ちゃんとお兄ちゃんが帰ってくるって本当ですか!?』

 

『ね、ネプギアさん!? どうしてそれを!?』

 

「……へ? ネプギア?」

 

 

 

 

突然聞こえてきた、可愛らしくも焦りと期待に満ちた声。

ネプテューヌの妹にしてプラネテューヌの女神候補生、そして白斗の可愛い妹分ことネプギアの声だった。

数か月ぶりに聞く彼女の声に思わず間抜けな声を出してしまうネプテューヌ。

―――だが、事態はこれだけでは終わらなかった。

 

 

 

 

『白兄ぃ!! 白兄ぃが帰ってくるってホント!?』

 

『ねーねー!! お兄ちゃん、今日帰ってくるんでしょ!?』

 

『お兄ちゃん……早く会いたいよぅ……(うるうる)』

 

『ろ、ロムさんにラムさん!? それにユニさんまで……!?』

 

 

 

 

なんと、続けざまにユニ、そしてロムとラムの声までもが聞こえてきた。

どうやらどこからかネプテューヌと白斗帰還の報せを聞きつけ、居ても立っても居られずに突撃してきたらしい。

 

 

『あ! 見て見てロムちゃん、キレーな光が出てるー!』

 

『お兄ちゃん達、ここから帰ってくるの……?(まじまじ)』

 

『見えない、二人が見えないよー。 どこー?』

 

『ネプギア、そっち行ってよ! 白兄ぃが見えないでしょ!!』

 

『ちょ、皆さん!? 近寄ってはダメです!!』

 

 

先程までのお別れによる悲しい雰囲気が一変、スピーカーとなっている神次元イストワールから聞こえてくるドタバタ騒ぎ。

思わず白斗とネプテューヌも足を止めてしまう。

 

 

「……どうしたのよ? 飛び込まないの?」

 

「いや、それが何だか向こうでトラブってるみたいなんだけど……白斗……」

 

「ああ、こりゃさっさと飛び込んだ方が……」

 

 

ノワールが首を傾げて訊ねてきた。

声から察するに女神候補生達が装置に近寄り過ぎているらしい。下手なトラブルを起こされる前に行動に移ろうと白斗が踏み込もうとした、その時。

 

 

『―――きゃっ!? え……何この鎖!?』

 

『変な穴から何本も……うわっ!?』

 

『な、何よこれ~~~!?』

 

『お兄ちゃんじゃなくて鎖が出てきちゃった……!?(びくびく)』

 

『え? な、何がどうなって……!?』

 

 

「え? い、イストワールさん!? どうしたんですか!?」

 

 

―――単なるドタバタが、更なる大騒ぎへと発展した。

音しか拾えないが、伝わってきた音や単語は主に三つ。

「鎖」という言葉、それを裏付けるかのように幾つも聞こえる鎖同士が擦れる音、そして女神候補生達の危機感に満ちた声。

さすがにこの状況で飛び込めるほど白斗も無謀ではなく、詳しい状況を聞き出そうとしたのだが。

 

 

『『『『きゃ、あああああぁぁぁぁ~~~~~!!?』』』』

 

『ああ!? ね、ネプギアさん達がっ!?』

 

 

更に聞こえてきた女神候補生達の悲鳴、驚きに満ちたイストワールの声。

そして次の瞬間―――光の柱は消えてしまった。

 

 

「え……? ゲート、消えちゃったです……?」

 

「どうしたの? トラブルとか言ってたけど、一体何が?」

 

「わ、分かんないよ! ネプギア達に何かあったみたいだけど……」

 

 

コンパとブランが訊ねるが、寧ろネプテューヌの方が困惑していた。

別れの挨拶も覚悟も済ませ、後は飛び込むだけかと思いきや女神候補生達にトラブルが発生し、そしてゲートが消えてしまった。

―――どう考えても、良い予感など微塵も感じない。

 

 

「……これは嫌な予感。 いーすん避けとこ」

 

「ちょ、ネプテューヌ? どうした……?」

 

「ホントに何なのよ一体? 興覚めにも程が……」

 

 

何かを察したネプテューヌが、通信状態となっている神次元イストワールを連れて離れる。

一方、全く状況を飲み込めない白斗は立ちすくみ、折角の感動を台無しにされたことで苛立ちを露にしたノワールが近づいてきた―――その瞬間。

 

 

 

 

 

「ど、退いてください~~~!!!」

 

「ひゃああぁぁぁ~~~!? ど、どうなってるのよこれ――――!!!」

 

「きゃああああああぁぁぁ~~~~~!!?」

 

「た、助けてお姉ちゃぁ~ん!! お兄ちゃ~~~~~~ん!!!」

 

 

 

 

 

 

 

上空から聞こえる、四つの声。

耳にした途端、白斗とノワールの思考は止まった。

 

 

「……へ? この声……ま、まさか……っ!?」

 

「ん? 前にもこんなことがあったわね……ああ、そうそう! ネプテューヌと白斗が落ちてきたあの時そっくり―――」

 

 

白斗もその聞き覚えのある声に、そしてノワールは以前体験したシチュエーションと全く同じだったがために立ち止まってしまう。

二人してゆっくりと上を見上げれば―――猛スピードでこちらへと落ちてくる、四つの人影。

 

 

「「って、のわあああああああああああああああああ~~~~~!!?」」

 

「「「「きゃあ~~~~~~!!?」」」

 

 

白斗とノワールの悲鳴は、上から落ちてきた“少女達”の悲鳴に押しつぶされた。

凄まじい衝撃と粉塵が舞い上がり、その場に居合わせた者の視界を塞ぐ。

 

 

「ケホコホッ……! な、何~!?」

 

「ぺっ、ぺっ……! さ、さすがのネプ子さんも目の間に誰かが落ちてくるのは想定外……」

 

 

舞い上がる粉塵に喉や口をやられてしまうプラネテューヌの女神二人。

だが、怯んではいられない。落ちてきた人、何よりノワールと白斗の安否を確認しなければならないのだ。

二人は小さな手で必死に仰ぎながら粉塵の中を突き進んでいくと。

 

 

「え? 今の声……お姉ちゃん!? お姉ちゃんだよね!?」

 

「ねぷっ!? その懐かしくも色あせぬ可愛らしい声は……!」

 

 

―――はっきりと聞こえた。

土煙などでは遮れない、ネプテューヌにとって大切な人の声が。

やがて吹き抜ける優しい風が土煙を攫い、その姿を鮮明にした。

 

 

 

 

 

 

「ね、ネプギアー!!?」

 

「やっぱりお姉ちゃん!! お姉ちゃ~ん~~~~~!!!」

 

 

 

 

 

 

涙目でこちらを見上げ、心の底から再会を喜ぶセーラー服の少女。

ネプテューヌの妹ことネプギアだった。

だが、それだけではない。人影は“四つ”もあったのだから。

 

 

「あー!! ネプテューヌちゃんだ~!!」

 

「ぷ、プルルートさんも! 二人がいるってことは……え!? アタシ達……神次元にまで飛んできちゃったってこと!?」

 

「お兄ちゃん……どこ……?(きょろきょろ)」

 

「わぁ~、ユニちゃんだぁ~! それにロムちゃんとラムちゃんも~!!」

 

 

更に覗かせた小さな人影が三つ。

一人が黒髪ツインテールの少女、ユニ。恋次元側のノワールの妹だ。

そして残る二人がとても小柄で、桃色と水色のコートを羽織った可愛らしい女の子。ブランの妹こと、ロムとラム。

三人と出会えたことで、プルルートも嬉しそうだ。

 

 

「あれ!? お姉ちゃんもいるー!!」

 

「え? お姉ちゃんって……私の事? ネプテューヌ、もしかしてこの子達って……」

 

「うん、ロムちゃんとラムちゃん。 前に話した、私の世界でのブランの妹だよ!」

 

「……この子達が……」

 

 

すると突然、ラムがビシッとブランを指差してきたのだ。とても嬉しそうに。

ネプテューヌと白斗の事情はある程度聞いている。その中に、女神候補生という妹達がいることも。

別の次元の、しかしもしかしたらこの世界でも妹になり得たかもしれないその愛くるしい存在に、ブランは目を奪われていた。

 

 

「あの……お兄ちゃん、どこ……?(おずおず)」

 

「お兄ちゃん……? ああ、白斗の事ね。 彼だったら、今……………………」

 

 

するとロムが大好きな兄の所在を訊ねてきた。

内気で人見知りな、だからこそ甘えん坊のロムにとって姉と白斗とは心の拠り所だ。

そんな彼女の健気な質問に答えようとブランが周りを見渡し、そして絶句する。

 

 

「「………………………(チーン)」」

 

「……貴方達の真下よ」

 

「ひゃあああああ!!? お兄ちゃんごめんなさーい!!!」

 

「ほ、ホントにゴメン白兄ぃ!! って、お姉ちゃんまで潰してたアタシー!?」

 

「いや、ユニちゃん。 それはこの世界のノワールであってね……嗚呼、ややこしや」

 

 

一難去ってまた一難、騒ぎが騒ぎを呼ぶ。

次から次へと巻き起こるトラブルの連続に、トラブルメーカーとして名高いネプテューヌも呆れ気味になる。

 

 

「……ってことは、まだまだねぷちゃんや白くんと一緒ってことだよね~? やった~!」

 

「は……はは……。 そーだねー……」

 

 

一方のプルルートは、まだまだ大切な人と日々を過ごせることに大喜び。

さしものネプテューヌも、乾いた笑いを浮かべることしか出来なかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「―――ほい、ケーキお待ちどうさん。 って言っても、アフタヌーンティーの残り物だけど」

 

「「「「わーい!!」」」」

 

 

それからしばらくして混乱が落ち着いた後、プラネテューヌの教会へと通された女神候補生四人。

とりあえずは彼女達に白斗お手製のケーキを差し出した。

生粋の女の子である彼女達にとって甘いものはまさに目が無く、年相応に大喜びする。

 

 

「ん~! 4日ぶりのお兄ちゃんのケーキ、美味しい~!」

 

「ホントよね~。 白兄ぃ欠乏症だったら、ホントに染み渡るわ~……」

 

「何その病気、怖いんだけど」

 

「ネプ子さんが説明しよう。 白斗成分が足りなくなることで体調不良、幻覚や幻聴、精神異常をきたす恐ろしい症状なのだ!」

 

「何故ネプテューヌが説明できるんだ。 で、どうして皆は激しく頷いているんだ」

 

 

相当白斗に会いたかったらしい、目の前の少女達は首を縦に振りまくっている。

そして白斗欠乏症とは彼を慕う女の子達共通の症状らしい。思わず身震いしてしまう白斗なのだった。

 

 

「おにーちゃん、ケーキおかわり~!」

 

「あたしも~!」

 

「オイオイ、二人とも食い過ぎだって……。 ってかやたらテンション高いな?」

 

「だって、おにーちゃんやねぷてぬとまたいっしょにいられるもん!」

 

「ね~。 それに、ぎあちゃん達にもまた会えたし~」

 

 

一方のプルルートとピーシェは今回のアクシデントを大変喜んでいるらしい。

そんな顔をされては、白斗も苦笑いしながら受け入れるしかない。

 

 

「それにしても私達、本当に神次元に来ちゃったんですね。 アイエフさんとコンパさんなんて、体格から服装まで何もかも同じですし」

 

「そんなに似てるの? そっちの世界の私達って?」

 

「一度会ってみたいです~」

 

「あはは……。 ややこしくなっちゃうからやめた方がいいかもしれませんね……」

 

 

ケーキを食べ、紅茶を飲みながらネプギアは周りを見渡す。

ここが神次元という別次元なのは頭では理解できるが、どうにも実感がわかない。目の前に座っているアイエフとコンパも、ネプギアの知る二人と全く同じなのだから。

 

 

「ホントよね……。 ノワールお姉ちゃんも、服以外はそっくりだし」

 

「わたし達のお姉ちゃんもそうだよねー。 顔とか声とか、おっぱいの小ささとか!」

 

「胸の話はすんじゃねえええええええ!!!」

 

「ひゃぁ~!? 怒りっぽいところも同じ……(びくびく)

 

 

そしてロムとラム、ユニはこの神次元におけるノワールとブランをそれぞれを見つめた。

既に白斗から聞かされている通り、この世界には女神候補生という概念は存在せず、よって二人にも妹はいない。

けれども、何もかもが自分達の姉と同じなのだ。別人と割り切るのも、中々難しい話である。

 

 

「……い、いいわよ。 別に私の事はお姉ちゃんと呼んでくれて」

 

「……そうね。 この世界に来たばかりで心細いでしょうし、貴方達の本当の姉代わり……にはならないかもだけど」

 

 

 

だが当のノワールとブランは初対面にも関わらず、別世界の妹達を気に入ってしまったらしく、姉と呼ぶことを許した。

別次元の存在であっても、何かしらの影響はあるのかもしれない。

 

 

「い、いいの!? ……じ、じゃぁ……おねえ、ちゃん……」

 

「そんなにビクビクしないで頂戴。 もっとフランクに、フレンドリーに」

 

「あ、あうあう……で、でも……白兄ぃ~!!」

 

「……ちょっとネプテューヌ、貴女の世界の私ってそんなに冷たい接し方してるの?」

 

「ところがぎっちょん。 今のノワールとまんま変わらないんだなぁ、コレが」

 

「……一度、貴女の世界の私に文句の一つでも言いに行ってやらないと。 いいわ、ならこの私がこの子をどこに出しても恥ずかしくないような立派な女神に育てて見せる!!」

 

(まさにそーゆートコなんだよねぇ……)

 

 

結局、この世界でもノワールとユニの関係は然程変わらないようだ。

しかし、これはこれで余り前の世界と変わらぬ世界を送れる……のかもしれない。

 

 

「わ~い! こっちの世界にもお姉ちゃんが出来た~!」

 

「嬉しい……♪(るんるん)」

 

「……ええ。 ロム、ラム……よろしくね」

 

 

一方、ルウィーの女神姉妹は比較的和やかかつ和気藹々と関係が結ばれた。

元より姉妹間の仲はとても良く、コミュニケーションも取れているため打ち解けるのは寧ろ必然と言える。

そんな一幕はさておき、話を進めるためにもノワールが掌を叩いて話題を振る。

 

 

「それじゃ、まずは現状の確認だけど……本来白斗とネプテューヌが使う筈だったゲートが、この子達が通ってしまったがために使えなくなったと」

 

「う……ご、ごめんなさい……」

 

「まーまー、反省してるならそれでいいよ。 私も久々にネプギア達に会えて嬉しいし!」

 

「ネプテューヌの言う通りだな。 それに、身を乗り出しすぎただけってワケでもないだろ? なんか大慌てしていたようだし」

 

 

今回、何においても見過ごせないのは恋次元へと帰還するためのゲートが消失してしまったことだ。

さすがに責任を感じずにはいられないのか、ネプギアを初め、皆がしゅんと俯いてしまう。

だがそんな彼女達を責めることなく、ネプテューヌと白斗は優しく宥めて見せた。

 

 

「あ、それなんだけど……なんていうかいきなり私達の周りに幾つも穴が出来て」

 

「穴?」

 

「うん! 小さな穴がいっぱい、ブワーッて!」

 

「気持ち悪かった……(びくびく)」

 

「それも壁や床に開いているんじゃなくて、穴が浮いているというか……“空間に穴が開いた”って感じでした」

 

(空間に穴……? キセイジョウ・レイが俺達をこの神次元に飛ばしてきた時とはまた違う感じだな……。 あっちは球体で、しかもそこに引きずり込むって感じだったし……)

 

 

正直な所、彼女達の言う状況が想像しにくかった。

いきなり穴が幾つも出来たというのが不可解。しかもネプギア曰く、空間そのものに穴が開けられたらしいのだ。

その様子から察するに、恋次元側のキセイジョウ・レイの仕業では無さそうだが。

 

 

「で、その穴に驚いてゲートの中に?」

 

「そうじゃなくて……その穴から、鎖が伸びてきたの」

 

「鎖?」

 

「はい。 その鎖に翻弄されている内に皆ゲートの方へ追い詰められて……それで、その鎖に弾かれちゃって……」

 

「ゲートに落っこちた、ってワケか。 うーむ……」

 

 

無論彼女達の話を疑っているわけではない。

だが、空間に突如穴が開き、そしてその穴から人工物である鎖が伸びてきた―――どう考えても自然現象ではありえない。

ならば当然浮かび上がる巨大な疑問―――一“体誰がやったのか?”

謎は深まるばかりだった。

 

 

「空間に穴……そして鎖。 キセイジョウ・レイの仕業では無さそうだな」

 

「え? お兄ちゃん、どうしてそこでキセイジョウ・レイさんの名前が出てくるの?」

 

「いや、実はそいつが俺達をこの神次元に飛ばした奴で……って知っているのかネプギア!?」

 

「そ、そんなシリアスな反応されても……。 でも、私の世界で女神反対運動を行っている、市民団体の中心人物として持ちきりだよ。 二人がいなくなった後、活発になって……」

 

「ねぷっ!? 私達のいない間にそんな事態に!?」

 

 

どうやら反女神運動は、あれからも活発化しているらしい。

しかし、白斗達がこの世界に飛ばされる直前までその団体は実質レイ一人のみで運営しているという有様だったはず。

そして次元間の時差を計算しても、白斗達が飛ばされてから約四日しか経っていない。そんな中で、急速に勢力を拡大している―――どう考えても普通では無かった。

 

 

「それにね、その人達ちょーイヤな感じだったんだよー!」

 

「怖かった……(びくびく)」

 

「まさか……襲われたのか!?」

 

「うん……。 女神候補生だからって追い回されて……」

 

 

更にはその団体に追い回されたとロムとラムが語る。

思わず腸が煮えくり返りそうになる白斗とネプテューヌ、そしてブラン。

本来ロムとラムは、まだ候補生であるがゆえに女神としての役職にもついておらず、何よりも純粋で優しい子達なのだ。

そんな子達に狼藉を働くなど、どんな理由があれど許されることではない。

 

 

「それで慌てて逃げたら、知らないおじさんに助けてもらったの……(めそめそ)」

 

「え? 知らないおじさん……?」

 

 

しかし、ロムが唐突に告げたその一言で物語は新たな展開を見せた。

混乱の中、わざわざ助けてくれた人物がいるというのだ。

無論、それだけならば特に「良い人もいるものだ」と安堵するだけで終わっただろう。

 

 

「うん。 えーっとね、黒いマント? みたいなの着てて、帽子被ってたの」

 

「よく分かんない人……。 名前も押してくれなかったし……(しょぼん)」

 

(……ん? その特徴、どこかで聞いたことあるような……)

 

 

ところが、ラムの言う特徴が白斗の中で引っかかるのだ。

まだ断定できるわけではないが、白斗が今まで出会った人物の中にそれがいるかのような。

それでも、この個性豊かなゲイムギョウ界で変わった服装や似通った服装を着込んだ人は星の数ほどいる。

気にし過ぎるのも考え物だとその時は流そうとしたのだが。

 

 

「でね、その人がお兄ちゃんが今日帰ってくるって教えてくれたの……♪(るんるん)」

 

「え!? アンタ達も!? 実はアタシも似たような男に教えられて……」

 

「ユニちゃんも? 私も似たような人に……」

 

「ねぷっ!? それって所謂そいつが黒幕的シーンじゃないかな!?」

 

 

ネプテューヌはややオーバーリアクションだったが、彼女の言うことに間違いはないだろう。

その男がどうやってからイストワールの元から情報を盗み出し、彼女達に吹き込ませると同時に転送装置の下まで赴かせ、穴と鎖でゲートへと突き落とした。

しかしそれこそ、“誰が、何のために?”

 

 

(……黒いマントのようなものに帽子の男、か……)

 

 

そんな中、白斗は一人だけ思い当たる人物がいた。

今でも脳裏にへばりついている、慇懃無礼な笑みを浮かべる飄々としたあの男が。

 

 

 

 

 

 

――私、ジョーカーと申します。 世界を股に掛ける……語り部、でしょうか――

 

 

 

 

 

「……まさか、な……」

 

「白斗? どうしたの?」

 

「いや、ネプギア達の言う男に心当たりがあるかもと思った程度だ」

 

「え!? お兄ちゃん、それ本当!?」

 

「確証はないから、人相書き渡すよ。 えーっと、サラサラサラっと」

 

 

白斗は記憶を掘り起こし、あの日出会った男の姿を描いた。

身体の首から下はローブで覆われ、頭も鍔の広い帽子を被っていたがために顔の全容を見せているわけではない。

それでも、帽子の下から覗かせる柔和な笑みと時折感じられる鋭い視線を可能な限り再現し、ネプギア達に手渡すと。

 

 

「あー! この人!!」

 

「間違いない! 白兄ぃ、この人だよ!!」

 

「……ビンゴか。 こりゃ、プルルート達には申し訳ないが早急に帰らないとヤバイらしいな」

 

 

皆が首を縦に振ってきた。

どうやらもう疑いの余地はなく、白斗とネプテューヌも互いに頷き合った。

女神候補生達をこの世界に落とした犯人は間違いなくこのジョーカーという男。だが、彼の目的が未だに見えない。

見えてはいない、が手を拱いているわけにもいかず、市民団体の件もある以上、早急に帰還して手を打たなければならない。

しかし帰るためにはまたシェアを集める必要がある。どうしたものかと思案していると。

 

 

「み、皆さーん! たたた、大変ですっ!!(゚Д゚;)」

 

「どうしたのいーすん~? もうねぷちゃん達が大変なのは分かり切ってるんだけど~」

 

(わ! こっちの世界のいーすんさんか……可愛いな~♪)

 

 

今度はいつも以上に大慌てなイストワールが入室してきた。

手にはその小さな体では持ち切れないような便箋が握られており、それでも急いで飛んできた辺り、余程の緊急事態が起きたようだ。

因みにネプギアは初めて目にするこちらの世界のイストワールの姿にメロメロになってしまっていたが、彼女が持ってきた報せがそれを吹き飛ばす。

 

 

 

 

 

「そ、そうではなくてですね!! じ、実は……このゲイムギョウ界にまた別の……新しい国が出来ているそうなんですっ!!(; >д<)」

 

「「え、えええぇぇぇぇぇ!!?」」

 

「「……ああ、あそこかぁ」」

 

 

 

 

 

イストワールが告げられた衝撃の報せ、それはプラネテューヌとも、ラステイションとも、ルウィーとも異なる新しい国家の存在が確認できたという知らせだった。

この前代未聞の事態にノワールとブランは激しく驚いたが、白斗とネプテューヌは既に察しがついてしまったらしく、盛り上がりに欠けていた。

 

 

「それでイストワールさん、その新興国がどうしたんですか?」

 

「は、はい……。 それでその新興国の女神様が皆さんに挨拶したいとのことなので、招待したいとのことなんですけど……(; ・`д・´)」

 

「わざわざ挨拶、しかも招待してくれるなんて……一応礼儀はなってるみたいね。 どこかの誰かさんとは大違い」

 

「喜べノワール、明日らはお前暇になるぞ。 今すぐ私が女神の座から引きずり降ろしてやるからな……っ」

 

 

そして事あるごとにいがみ合うノワールとブラン。

ここまでくると最早日常茶飯事である。だが今はなごんでいる場合ではない。

溜め息を付きつつ白斗が立ち上がって仲裁に入る。

 

 

「はいはいストーップ。 ……イストワールさん、その招待客ってやっぱり女神様だけってことですかね?」

 

「そ、それがネプテューヌさんや白斗さんのお名前もありまして……(・ω・)」

 

「へ? 白斗とネプ子の名前もですか?」

 

 

思わず聞き返してしまったアイエフ。

本来ならば、挨拶するべきは各国の国家元首たる女神達のみに行うべきだろう。だが、別次元の世界の女神であるネプテューヌや地位など全くない白斗まで招待されているというのだ。

イストワールから招待状を受け取って確認するが、確かに二人の名前も書かれている。

 

 

「便箋には手紙と地図に招待状……そして船のチケット、か」

 

「船……海を渡って来い、ということかしら?」

 

「そのようだな。 はぁ、まずはこっちの方を何とかするか……行くぞネプテューヌ」

 

「え~? この時期に“あの国”からの招待なんて面倒ごとの予感しかしないんだけど~」

 

「気持ちは凄くわかる。 すごーく、よーく、分かる。 だが、駄目っ……!!」

 

 

確認してみると、その新興国へ行くために必要なもの全てが封入されており、向こう側の本気が伺える。

ただ、もう既に色々見えてしまったネプテューヌはげんなりしていた。

今回ばかりは白斗も彼女に同意している。だからと言って無視を決め込むわけにもいかない。

 

 

「ま、待ってください! 私達も連れて行ってー!」

 

「そうよそうよ! 折角白兄ぃに会えたのにまた置いてけぼりなんて絶対ヤダ!!」

 

「そーだそーだ!! 可愛い妹を置いていっちゃいけないんだぞー!!」

 

「お兄ちゃん……私達も連れて行って……(うるうる)」

 

「ぴぃもみんなといっしょにおでかいけしたいーっ!!」

 

 

と、ここで更に名乗りを上げる元気な声が5つ。

ネプギア達女神候補生と、ピーシェである。

確かに女神候補生達(特にネプギア)は白斗やネプテューヌが離れていることもあって、ピーシェはここ最近遊べていないこともあって寂しさを感じていた。

そんな彼女達が声を上げるのは、至極当然の話とも言える。

 

 

「わーお……一気に人数が5人増えちゃうなぁ……。 本当は原作意識するなら敢えてネプギアには残っててもらわなきゃいけないんだけど」

 

「お姉ちゃんそれ何の話!?」

 

「まぁ、今回はネプギアを置いておかなきゃいけない理由なんてないし、それに私もネプギアと一緒にいたいしね! 白斗、いいかな?」

 

「そうだな。 ただ、俺達は仕事で行くわけだからそこんところは勘違いしないように」

 

「「「「「「「はーい♪」」」」」」」

 

「やれやれ……ってあれ? 何か二人多くなかった?」

 

 

白斗の視線に対し、下手な口笛を吹くプラネテューヌの女神様二人がいたそうな。

何にせよ、これでネプギア達女神候補生達とピーシェもついていくということになり、益々大所帯となった。

 

 

「いーすん、あいちゃんとこんぱ! お留守番はよろしくね!」

 

「行ってらっしゃいです! ……って、ねぷねぷはどこにいくか分かるんです?」

 

「まーね。 ここまできたら画面の前の読者さん達にも分かっちゃうって」

 

 

当事者ではない上に余り会話に参加していないこともあって、コンパは目的地が分かっていない。

ただ、話半分聞き流していたネプテューヌにも分かっていた。

最近出会った人物の中にいたのだ。新興国の女神様が。そして船、ということは海を超えるということ。

ゲイムギョウ界において、海を跨いだ先にある国と言えばあそこしかない。

 

 

 

 

 

 

「それじゃ、行くとしますか。 ―――海の向こう、リーンボックスへ」

 

 

 

 

 

 

―――“独創する緑の大地”。それが、新たなる新興国こと「リーンボックス」であると。




サブタイの元ネタ「天空の城ラピュタ」よりあの台詞


大変お待たせしました、カスケードです! 今年もよろしくお願いします!
さて今回は神次元に女神候補生全員集合!というまさかの展開でした。
原作だとネプギアさんだけだったのですが、この物語はより一層ド派手にして盛り上げていこうと全員を呼び寄せました。
当然、色んなキャラと神次元での掛け合いを増やしていくのでその辺りも楽しんでいただければ幸いです。

盛り上げていくと言えば今年はネプテューヌシリーズ10周年記念!
VVVテューヌや忍者ネプテューヌなど、まだまだネプテューヌは私を沸かせてくれます。
早く遊びたいな~。

さて、次回はリーンボックスの女神の宣戦布告! ……はい、あのお方です。
しかし一番のとばっちりは……何と白斗!? 一体どうなってしまうのやら。
波乱万丈の次回をお楽しみに!
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