舞鶴第一鎮守府の日常 作:瀬田
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「はぁ···」
「お疲れですか?」
艦娘寮一階、空母寮の一室。
一航戦 赤城は、同僚の加賀の疲労の浮き出た表情を見て、そう言った。
「ええ···まあそんなところです」
「まあ当然よね···北方海域の総仕上げには時間がかかりましたし」
北方海域艦隊決戦。
それなりの艦隊練度、資材備蓄を必要とする最難関クラスの海域に、舞鶴第一鎮守府は挑んでいた。
「誰一人沈ませないためにも、撤退を繰り返していましたから···かなりの出撃回数になってしまいました」
決戦手前で敵戦艦の砲撃を浴び、自分のみ中破となって撤退となったことを思い出して、申し訳ない気持ちがこみあげる。
「仕方ないことです。それに、私達も、提督も、そんなこと気にしていませんよ」
「···そうね」
ただ、それと同時に、彼女は──────加賀は、撤退後の提督の心から安心した表情が忘れられないのだった。
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『申し訳···ございません』
『何を気にしてるんだ?何も加賀が謝ることじゃない』
『しかし···私一人のために撤退を···』
『···俺はお前が無事なだけで大戦果だ』
肩に触れる掌の温もりが、忘れられない。
『「帰ろう、帰ればまた来られる」』
『···っ、それは』
『かつての木村昌福少将はそう言ったよ。あれほど逼迫した戦況の中で、じっと勝利だけを見つめていた』
窓の外に目を向けると、雨が上がろうとしていた。
『あの戦争とは違い、俺達にはまだ余裕があるんだ。焦って大切なものを失う勝利に価値はない』
雲から顔を出した太陽が、彼の笑顔を照らす。
『気楽にいけ、俺がついてる』
『···はい』
頬を朱に染めた加賀は、小さく微笑んだ。
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「···あの時の加賀さん、すっごく可愛かったですよ!」
「···もう、やめてくださぃ···」
普段とは打って変わって、真っ赤にした顔を見せないように伏せる加賀。
散々先述されているが、この鎮守府の加賀は割と喜怒哀楽がはっきりしている。
「んふふ···可愛い」
髪を撫でると、それに呼応して紅潮を増す加賀が可愛らしくて仕方ない。
さらに、これは赤城と提督に限った話だが、二人のどちらかがが加賀の頭を撫でると、彼女はどうしても、頬の緩みが隠せなくなるらしい。
「···ぅぅ、恥ずかしい、です」
広がっている口端に気付くと、こちらも和んでしまう。
「いやあ、うちの加賀さんは本当に可愛いですねぇ」
そう言って、優しく加賀の背に触れ、軽く抱き締めた。
「あ···赤城、さん」
「本当に、お疲れ様でした」
赤城の胸部に正面からもたれかかる加賀。
女性特有のその柔らかさと、包み込む安心感に身を委ねると、すぐにでも眠りこけてしまいそうだった。
「あ···そ···その」
「ふふ···」
ゆっくり彼女の背をたたく。そのリズムは、2人の心拍と共鳴し、心地よい気持ちを与える。
「いいんですよ···今日は少しだけ早く寝ましょうか」
「そ、それでは···あかぎ、さんも···いっ、しょに」
「まあ···うふふ」
ぽさり、と布団に倒れ込む加賀と赤城。
もはや夢うつつの加賀の髪を優しく撫でて、赤城は微笑むのだった。
「ありがとう、おやすみなさい、加賀さん」
「──それではっ!北方海域艦隊決戦攻略おめでとーっ!」
飛龍が音頭を取り、クラッカーが一斉に鳴らされる。
「ありがとう···赤城さんも、2人もお疲れ様」
「いえいえ。前線で加賀さんがいなかったら攻略はありませんでしたよ」
「そうそう!特に最後!加賀さんが敵艦の艦載機を落としてくれなかったら私達今頃海のもずくだよ!もずく酢だよ!」
「そ、蒼龍落ち着いて···」
既に酒の入っている蒼龍は顔を真っ赤にしている。普段の様子とは結びつきそうもない程には。
「加賀さんは真面目で謙虚だから、それに私達が甘えちゃってるけど···」
若干涙目の蒼龍。泣き上戸らしい。
「いつもありがとおおお!加賀さぁぁん!」
そのまま加賀に突撃して、顔から突っ込む。
「あははは!そ、蒼龍酔いすぎ!面白過ぎる…!」
傍目で見ていた飛龍は、同僚のあられもない姿に笑いを堪えられないのだった。
「まあまあ。とにかく、折角の祝勝会なのですから、今日は飲みましょう!」
「「おー!」」
「ま、まって下さい皆さ···んむっ···」
そうして、波乱の夜は更けていく。
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「あ···れ···」
うっすらと目を開ける。
瞼をこすりながら時計を見ると、日付は変わり、1時間ほど経っていることがわかった。
「···もう、こんな時間ですか···」
ただ、その現在の時刻に確証が持てなくなるほどには、加賀は酔っていた。
「いけない···前が···」
畳に両手をつけようとすると、人肌の温もりと、特有の柔らかい感触があった。
「やあん···もう、提督···あれ、加賀さんだあ···」
気がつくと、真下には蒼龍がおり、顔は酔いのせいか紅く、着物ははだけている。
右手でそれを掴んだせいか、更に肌の露出は増していた。
「ご、ごめんなさい···すぐにどくわ」
そう言って手を離し身体を動かそうとすると、両腕が腰に回っていた。
「加賀さん、行っちゃやだあ!」
「ええ···」
蒼龍はまるで幼子が駄々をこねるように、潤んだ瞳で加賀を見つめていた。
「そ、そう言えば赤城さんは···?」
救いを求めるように周りを見渡すものの、彼女らしい面影はどこにも見当たらない。
(さては赤城さん···謀りましたね···!)
心の中で散々怨恨の思いの丈をぶちまけた所で、彼女に聞こえる訳もない。むしろいつものにやにや顔を返しそうなので、仕方なく押し黙った。
「ふっふっふ···」
「···!誰?」
瞬間、背後からの声が降り、誰かが覆い被さる。
「も、もしかしてひりゅ──」
「どりゃー!」
「ひゃあ!?」
無論、ぐでんぐでんに酔っ払った飛龍であった。
後ろから押し倒され、下の蒼龍との距離がどんどん近づく。
「ひ、飛龍···?そこをどいて──────」
「やだあー!加賀さんと一緒がいいー!」
(もう···この2人は···!)
言動が完全に先刻の蒼龍と一致している。
どうしようかと迷っていると、蒼龍が自分の頬を両手で挟んで、見つめてくる。
「そ、蒼龍···?」
重なる視線に少しドキッとするが、蒼龍は口を開くことはない。
「···むー」
ただ、不満そうな目線と、言葉にならない言葉だけが伝わって、加賀を混乱させるのみだ。
「···蒼龍はね、加賀さんが心配なだけなんだよ」
ぽつりと、飛龍は呟くように言った。
「え···?」
依然として蒼龍を見つめたままだったが、その言葉に混乱は深まるだけだった。
「加賀さん、こっち向いて!」
蒼龍はそんな加賀の頬を両手で挟んで言った。
「な、何···?」
「加賀さんは···優しくて強くて···私たちの尊敬する先輩だけど···いつも自分のせいばっかりにしてる」
「そ、そんなことは···」
「そうなの!」
少し怒った表情でそう言うと、ゆっくり額を合わせて蒼龍は微笑み、言葉を重ねた。
「私たちも、加賀さんの足を引っ張らないくらいには強くなったよ···?」
言い過ぎじゃない?と茶化す飛龍にもー!と蒼龍が抗議する。
「とにかく···加賀さん、こんな時でしか言えないけど···いつも、私たちを守ってくれてありがとう!」
「ありがとう!」
笑顔の蒼龍の瞳は潤んでいて、同性の加賀でもドキッとするような。何かしらの魅力を発していた。
また、背に顔をうずめる飛龍も、似たような表情をしているのかもしれない。
彼女らの気持ちに感動しつつも、加賀はもう一つだけ、抱えているもどかしい思いがあった。
「わ、分かった…そ、それで···二人とも、あの、その···」
「んー?どうしたの?」
目の前の蒼龍と、背後の飛龍。
二人に密着している者でしか感じることのできない感触。
「む···」
「む?」
「胸、が···。」
そう。
二航戦の胸部装甲は、見事に加賀の上半身を包み囲っていたのだ。
「んふふ」
「えへへ」
若干の照れた笑みを浮かべる二人に、たじたじな加賀。
「んもー、加賀さん、可愛い!」
「ひ、飛龍···」
飛龍が強く抱きつくと、前へ押し出されるように、必然的に、加賀は蒼龍の胸部に額から押し付ける形となった。
「加賀さぁん···」
「く、くるし···」
「いいにおいぃ··」
頭部を蒼龍に固定され、腰と背に飛龍がもたれかかっている状態で、酔いは最高潮に達していた。
「あ、あら···」
力が入らず、目の前の蒼龍を枕にするように仰向けに倒れ込むと、次第に眠りの渦に引き込まれていった。
「加賀さんん···眠いよぉ···」
「もうみんなで寝ちゃおう?」
二航戦の二人は加賀を挟む形で、より近づいた。
加賀は、背に触れる飛龍の重さも、もはや心地よいものに感じるようになっていた。
「おやすみ···」
誰が言うでもなく、彼女達は次第に、目を瞑って、それぞれの夢を見るのであった。
────────────出撃後、鎮守府別棟縁側にて。
「あぁ···極楽極楽」
膝の上の瑞鶴は、非常に満足そうな笑顔である。
「もう···瑞鶴ったら、加賀さんお疲れなのに」
縁側の奥から、翔鶴が姿を見せる。
「いいのよ」
そう言って瑞鶴の解いた髪を撫でる。
「···お疲れ様、瑞鶴」
「うん。加賀さんもね。」
二人は目を合わせるでもなく、どこか満足そうに、風になびく庭木を見つめていた。
涼しい風が身を包む。
それは、出撃の後の疲弊した全身を癒し、強ばっていた心を緩める。
「そう言えば、赤城さんと加賀さんはうちの初任空母なんだよね?」
膝元の瑞鶴が突然に話を切り出し、加賀は不思議な表情を浮かべる。
「どうしてその話を?」
変わらず彼女の髪を撫で続ける。
「提督さんに聞いたんだけどさ、初任なのに2人っておかしくない?」
「確かにそうね。どうしてなんですか?」
隣に腰を下ろした翔鶴もそれに同調するように言った。
「···まあ、理由なら簡単な話よ。私が横須賀からの配属ついでに、南西諸島防衛戦の応援に駆けつけて敵空母を倒して、大本営から報酬艦として、赤城さんがこの鎮守府に来たの」
今思えば数奇な運命もあるものである。
「わ、すごい偶然なんだ」
少し目を見開いた瑞鶴は、加賀の手に嬉嬉としていた表情を驚きに変えた。
「ええ···そうね」
コロコロ変わる彼女の顔に可愛らしいものだ、と若干頬を緩むのを感じる。
···と。
「···どうしたの、翔鶴」
「へっ!?い、いえ何でも···!」
感じた視線に隣を伺うと、顔を真っ赤にして両手を振る少女。
見た目は自分より少し若い。艦娘は“造られた”存在と言えど、全くそれを感じさせない肌の艶と、陽の光に煌めくその銀髪。
彼女を見ていると、この世界の根幹に関わるような何かを感じ取ってしまう。
「うう···」
はっと我に返る。
目線で怯えさせてしまったかと内心であたふたしてしまった。
「ははーん、さては翔鶴姉も加賀さんに膝枕して欲しいんでしょ」
「···そうなの?」
···どうやらそんな仰々しいことでもなかったようだ。
「ふぇ!?そ、そんな悪いですよ!?ひ、膝枕···なんて···」
(して欲しいことは否定しないのね)
彼女の表情から色々と察してしまうが、あくまで知らないふりをして誘ってみる。
「翔鶴···?」
「ひゃ、ひゃい!?」
案の定、不意を突かれて慌てている翔鶴は緊張に近いなにかによって身を強ばらせていた。
「瑞鶴もこうしている訳だし···貴女もいいのよ?一人も二人も変わらないわ」
軽く膝を叩く。みるみるうちに喜びの表情に変わっていく翔鶴に、彼女はやはり、瑞鶴の姉なのだと、つくづく思うのであった。
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夕暮れ時。
黄昏時とも称されるその時間帯──────実に先程の会話から半刻弱、加賀はその姉妹を膝の上に、ただ、その微笑みと共に彼女らの髪を優しく撫でていた。
(まだまだ、教えなければならないことが沢山あります)
気持ち良さそうに寝息を立てる2人を見て、そう思う。
横須賀第一鎮守府では、あの雲龍型の着任が確認されていると言う。
彼女らが今の自分と同じ立場になるという実感が、未だに持てない。
だから少し焦ってしまう。彼女らに自分の不手際から辛く当たっているのではないかと、つい不安になってしまう。
少し冷たい風は、秋の気配を感じさせる。長く伸びる影は、小さく震えた。
「···そろそろ、時間かしら」
その殆どを水平線の彼方に沈めた夕日に視線を移し、暫くしてから、加賀の両手は、膝の上の2人の頬を優しく包んだ。
「んっ···う···」
「そろそろ夕食よ。起きてくれるかしら」
「ぁ···かがさん···」
ゆっくりと目を開けた瑞鶴は、いつもの勝気な笑顔とはまた違った、心地よさげな笑顔を見せる。
その様子に少し母性の片鱗を見せる加賀だったが、それを自覚して苦笑する。
「まだ親になるような年でもない気がするけれど」
「え?なんのこと?」
欠伸をしながら起き上がった瑞鶴になんでもないのよ、と返事をし、今度は翔鶴に目をやった。
「翔鶴、起きなさい」
「ん···ぅん···?」
左膝に頭を乗せた彼女の頬を手で触れると、小さく身体を動かして目を開いた。
「おはよ!翔鶴姉」
覗き込むようにして瑞鶴が言うと、翔鶴は一連の回想から解き放たれ、再び顔を赤く、赤くした。
「ひゃ!?す、すいません加賀さん···熟睡してしまって···!」
勢いよく、それも飛び跳ねるように勢いよく────
正座してひれ伏す翔鶴についつい笑みを零してしまう。
「いいのよ」
頭を撫で、彼女を落ち着かせようと努める。
けれど、その必要はなかった。
なぜなら、その姉妹は、ぽかんとした表情でこちらを見つめていたからだ。
「···?」
「か、加賀さんが笑った」
「かわいい···」
少し不満を覚える。
こんなにも自分は感情表現が苦手なのだろうか。
表情筋が硬いと言われ、隣の鎮守府の加賀と共に特訓に明け暮れたあの日々は何だったのか。
他人が見ればぎょっとするような過去回顧を終え、もう一度彼女らを一瞥してみれば、今度は彼女らの表情が固まったままだった。
「···二人とも、大丈夫?」
姉妹の視界に手をかざすが、反応はない。
夕暮れの影に、その不審な光景が展開される。
それは、三人を呼びに来た提督が発見するまで続いたのだった。
「か、加賀さん···これは」
「赤城さんも気付いているのでしょう?」
鎮守府本館の南側、空母寮の一室。
一航戦 加賀は、同僚の赤城の困惑した表情を見てそう言った。
「あ···あはは」
乾いた笑いをするものの、内心たじたじとしているのは明確である。
「この間の仕返しだよ?」
「赤城さんもいいわ···柔らかい···」
背中に飛龍、膝元に蒼龍を抱えた赤城。
そんな彼女に忍び寄る影が二つ。
「あー!赤城さん!」
「ひっ!?」
おそるおそる背後を振り返った赤城は、さらに戦慄した。
「ず、瑞鶴、翔鶴···」
「聞いたわよー!私達にも膝枕してー!」
「え!?そ、そんな!待って!加賀さん置いて行かないで!」
じりじりとにじり寄る翔鶴型。
「しょ、翔鶴···」
「あ、赤城さん···その···」
翔鶴の反応に、パッと赤城の表情が明るくなる。
「そ、そうよね!さすがに四人は無r···」
「わ、私も···!膝枕して下さいっ!」
「へ」
その声が彼女の口から漏れ出た時には、既に二人は赤城目がけて宙を舞っていた。
「あかぎさーん!」
「ひゃあああ!?」
断末魔を聞きながら、加賀はとてもにこやかな表情を浮かべた。
「やりました」
「やりましたじゃないですよ···!た、たすけんぶっ」
ちらりと赤城を一瞥するも、そこには戯れる正規空母の面々しか映らない。
「流石に気分が高揚します」
そう言い残した加賀は、彼女なりの笑顔で去っていくのだった。
「ごめんなさーい!」
空母寮に、赤城の悲鳴はこだまするのだった。
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「お、加賀か···ごきげんさんだな」
「お疲れ様です。そう見えますか」
「ああ」
秘書艦に間宮でもと、一人買いに向かっていた提督は、普段より気分の明るそうな加賀と遭遇した。
「何かあったのか?」
少し気になって尋ねてみると、
「ええ、そうね···ふふっ」
思い出し笑いをする加賀。
「加賀がそこまで笑うってことは、相当なものだったんだな」
滅多に見られない加賀の反応に、内心では驚きつつも、苦笑して正直な感想を述べた。
「···そんなに私、笑ってないですか」
むっとして言った加賀に慌てる。
「ああ、いつもはもっと澄ましてるな」
本当は慌てているのだが、ここは加賀のように、落ち着き顔で返す事にした。
「···そうですか···」
「え!?いや、悪かったって!別におかしい事じゃないだろ?加賀はいつもクールで格好いいイメージだから」
そうしたのも束の間、思いの外沈んでしまった加賀に、慌ててフォローを入れる。
「···そうですか」
少し嬉しそうにする加賀に、提督はきょとんとする。
「···今日、テンション高いだろ」
「いえ。私はいつも全力です」
(答えになってないけど···)
いつもより感情豊かな加賀に新鮮さを感じつつ、ポケットにある間宮券を彼女に渡す。
「···これは」
「もうすぐ作戦報酬は配られるけど···加賀にはオマケ付きだ」
一人で山のように食べる加賀も想像できてしまうが、きっと彼女は赤城や、仲間達と分け合うのだろう。
彼はそんな時の彼女の表情が好きだったりする。
「そうですか···ありがとうございます」
「最多MVPおめでとう」
加賀は、そう言われてはっとした。
「わ、私がですか?」
「じゃないと渡す理由がないよ」
いつもこんな感じだ、と説明されると、ふと気になる事があった。
「そ、その···」
「なんだ?」
おずおずと、彼女は切り出した。
「今、私の練度は···」
「ああ、確か···これで90ちょうどだ」
加賀の笑みが、心なしか増したような気もした。
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「あ〜あ、嬉しそうにしちゃって」
飛龍はニヤニヤ顔でそう言う。
「わ、私だって負けないんだから!」
(うーん、まだまだねえ···)
悔しそうにする瑞鶴を見て、翔鶴は少し苦笑してしまう。
「まあ、加賀さんが嬉しそうなので良しとしましょうか」
ちょっと悔しいけど、と蒼龍が付け足すと···
「加賀さん···私、負けませんよ···!」
「うわっ!?ガチだ!」
そこには瞳を真っ赤に燃やす赤城の姿が。
「···結局、提督がいないとやる気も出たもんじゃないねぇ」
その姿に呆れて、飛龍はそう言いつつも、ちらりと彼らの方を向いて、
「まあ、私も負ける気なんてないけど」
そうやって、不敵な笑みを浮かべるのだった。
提督を巡る、正規空母の熾烈な争いは今日も続く。
瑞鶴や翔鶴を見ていると、結構艦娘って幼いんじゃ?って感じたりします。
お姉さんキャラですらロリ化傾向にありますよね…。
海外艦、もし追加するなら初登場は
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ドイツ艦
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イタリア艦
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ロシア艦
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アメリカ艦
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イギリス艦