幻想郷の話をした翌日、学園長と更識会長が織斑先生を呼び出した。場所は学園長室。
学園長の要望で俺と青衣は『拠点』から『窓』でそれを監視をしている。生徒会の仕事はあったがこればっかりは仕方がない。きっちり見ておいてくれと更識会長から直接言われた。
虚さんには睨まれた。そりゃそうだ。顔を出して3日連続で仕事をしていない。全部更識会長に呼び出されているんだから仕方ないが、やり難い。
一昨日に当分やることないなんて言った自分を殴りたい。忙しいではないか。
さて織斑先生だが篠ノ之束に連絡を取り合っている証拠を提示され、顔が真っ青だった。会話内容もばっちり記録されていた。発表されているまでの内容とはいえ、俺の事も話しているし。これ、一昨日か?
そして学園長から織斑一夏、篠ノ之箒と3人がかりで篠ノ之束を説得する様に依頼され、完全に凍っていた。出来ない場合は俺が捕獲に乗り出すとも。
何故一夏と箒を巻き込むのか騒ぎ、学園長は2人に背景をある程度話して選択させると譲歩したが織斑先生はそれにすら反対する。譲歩は作戦だ。事情説明も選択させることも最初からするつもり、選択はやる気が無いのに説得を依頼しても意味が全く無いからだ。
「世界中を巻き込んだのは織斑先生と篠ノ之博士です!!
一夏君は別の進路があったんですよ!! 篠ノ之箒さんも各地を転々としなくて済んだ!!
この説得に何も関われなかったら2人は一生後悔するかもしれない!! 特に一夏君はISを動かせる様にしてもらっただけの男に見えてしまいます!! 一生ですよ!!
だから選ばせます!! 少しは責任を感じなさい!!」
数えるほどしか会っていないが、怒鳴った学園長は初めて見た。流石の迫力だ。
隣にいる更識会長も、正面の織斑先生もびっくりしている。
織斑先生は女尊男卑にも玉虫色な答えだったみたいだし、説得自体も反対に見えたのは俺の色眼鏡だろうか。
その後アリーナに居た一夏と箒は更識会長に呼び出された。箒が不機嫌なんだが更識会長、何かやりました? 性格的に一夏と2人で呼ばれるなんて、喜びそうなもんだが。
さて、学園長から白騎士事件の犯人と幻想側の情報等を除いた背景が2人に説明された。
この前の無人機のコアが未登録だったことから、篠ノ之束の犯行である可能性が高いことも伝えられる。
犯行の動機を箒に聞かれる。俺達の見解も混じっているのかほぼ同じ内容だ。だが無人機を知らしめたいだけなら犯行声明があるだろうが、今は確認されていない旨が追加されていた。だから逆に不気味とも。最後は俺に無い見方だった。
白式と甲龍を相手にした時と、俺を相手にした時の無人機の動きが余りに違い過ぎることが更識会長から映像つきで伝えられる。一夏は無人機が自分たちを観察していると思っていたらしいので、ある程度は納得したようだ。箒はため息を付いていた。半ば気が付いていたのかもしれないな。織斑先生は唸っていた。
無人機のコアが登録されていない事は貴方が出した報告ですが。篠ノ之束以外コアが作れないのはISに携わる者の常識でしょう。
俺が最初から篠ノ之束の捕獲準備に入っていることも伝えられる。
流石に驚いていた。
絶対命令がある可能性が極めて高い(確定されていないので世間的には『高い』止まりになっている)ので青衣以外のISは使えない。操られて敵になる可能性すらあるのだ。俺は空間転移を使えるので不利になっても撤退できることが理由として挙げられる。
織斑先生が篠ノ之束にこっそり連絡をしていたことも2人に伝えられた。これには一夏と箒も驚いていた。
同時に俺達に篠ノ之束への説得を提案して受け入れられたこと、その説得役に3人で当たることも。
一夏は説得以外に出来ることが無いかと質問をした。
「強くなればいいんですよ。短期間で七海君と並べと言いませんが、少しでも追いつけるようにすれば良いです」
「……そうするつもりですが、何故ですか?」
「簡単ですよ。後ろから追ってくるものがいれば、自然と訓練に身が入ります。
七海君よりISの腕が上な者は更識さんがいます。七海君は更識さんを追います。そして一夏君は七海君を追います。少しでも差が縮まれば気合が入りますよ、お互いに」
これを聞いて一夏の顔が明るくなる。今まで無力感が漂っていたのに先が見えたから気合が入ったのだ。
更識会長はそれを見て安心したように薄く笑う。
「ちょっと待って下さい。七海の実力を上げるために一夏を使う気ですか?」
一方で織斑先生は少し怒っている様だ。箒も同様に不満気だ。というか箒は最初からそうだったが。
「何を言っているんですか? 2人とも伸びるのですから良い事尽くめではないですか?」
学園長は少し引っ掛かったようだ。更識会長も頷いている。
何かこの織斑先生と箒は一夏中心に考え過ぎではないか? というか一夏の意思は其処にあるのか?
「しかし七海を強くする必要は……」
「織斑先生、彼も生徒なんですよ? 教師としての仕事を放棄するのですか? 一夏君以外の男性だから?
説得にも消極的に見えましたし、女尊男卑に否定的とは嘘だったのですか? それとも篠ノ之博士が捕獲される少しでも可能性を下げたいんですか?
説得が成功すれば捕獲はする必要が無くなりますよ。彼らの目的は女尊男卑の廃止による社会正常化、篠ノ之博士の身柄ではありません。彼らは彼らで動きますが、捕獲に成功してもまずは説得になる流れになっています」
「学園長は七海達を信用し過ぎではないでしょうか」
織斑先生がはっきりと言う。
自分で言うのも何だが、確かに俺は客観的に見て怪しい。言い分は解らないでもない。でもさ、貴方は篠ノ之束に連絡できないって嘘を言った。それがチャラになるわけでない。
「あれだけ情報を出され、彼らの目的もはっきりしているのです。その目的に沿ってさえいればこちらの提案も受け入れています。
例えば一夏君と同じ1年1組に入ること、生徒会入り、学園の護衛、今回の篠ノ之博士に対する説得の受け入れ、寮にも今日から入る予定ですね。
流石にISである青衣さんへの調査は認めませんでしたけど、それは当然でしょう。どこの国や企業に言っても同じです。それに青衣さん本人に明確な意思があります。体を隅々まで調べさせろと言われて喜ぶ女性はそういないでしょう。
その青衣さんは篠ノ之博士を1発殴りたいそうですが、背景的に無理はないですね」
織斑先生は学園長の回答に少しうなった。
「ところで織斑先生はIS学園が無人機に襲撃された事実はどうする気ですか?
何のために最有力容疑者の篠ノ之博士の友人である貴方の志望を受け、調査担当にしたのか理解できないわけではないですよね?
説得の為ですよ。この件に限らず、本来なら容疑者の友人知人は外さないといけないですから」
「それは……」
そうだな、俺も同じ立場なら絶対外す。互いにやり難いだろう。
「千冬姉? 七海の事を高い壁って俺に言っただろ? あれは嘘だったのか?
それに無人機もそうだ。実際に学園が襲われたんだぞ。
俺は女尊男卑についても何とかしたいと思っている。どうなんだ?」
「い、一夏……」
流石に一夏も織斑先生の態度は疑問に思ったのだろう。織斑先生は答えに窮している。助け舟を出したのは箒だった。
「姉さんへの説得は行いますが、一夏には私がいます。それ以上は不要です」
だが方向性はおかしかった。
おい、学園長相手に男目的で喧嘩を売る気か? しかも的外れだぞ。
「話が別です。それに不要とはどういう意味ですか?」
「そういう意味です。私で十分です」
説得は自分だけで良いと言う事か? でも一夏には? 何で更識会長を睨んでんだよ。更識会長、何かやったのか?
「連日、頭が痛くなりますね……私が貴方に何を言ったのかわかっているのですか?」
「姉への説得と、一夏を強くすることです」
「姉への説得です。貴方達3人で行ってください。方法は任せます。
一夏君のコーチは言った覚えがありません。止めもしませんが、それは指導を受ける彼に聞いてください」
「わかりました。行くぞ、一夏」
そういうと箒は立ち上がり、座っている一夏の腕を引っ張る。連れて行こうとしているのだ。それを見た更識会長が止めに入る。
「ちょっと、落ち着きなさい!!」
「箒、ちょっと待ってくれよ。俺は千冬姉が出す答えを知りたいんだよ」
「いいから来い!!」
「良くありません。彼に聞けと言ってるんですよ、連れて行けなんて言ってません!!」
何だ、その後はハチャメチャだった。箒は暴走したままだった。最終的には3人は説得を了承したと言っておこう。そして、これ以上俺の情報も言わない様に念入りに釘を刺されていた。捕獲役は俺なのだから、篠ノ之束に情報が伝わると対策を練られかねない。
やがて学園長室から退出し、残った学園長と更識会長は深いため息を付く。
「七海君、青衣ちゃん、ちょっと来て」
更識会長だ。呼びかけに応じ、俺達は空間転移で『拠点』から学園長室に飛ぶ。2人は目が死んで、少しぼんやりしている。やがて口を開く。
「会話が噛み合わないって疲れるわ」
「種族なんて関係ない。そう実感しました」
「……お疲れ様です」
お茶は元々あるので青衣のクッキー(糖分増量)を『倉』から出してテーブルに置いた。その後は愚痴の聞き役に徹することになった。
更識会長曰く、アリーナで箒達3人の誰が一夏教えるかで揉めていたそうだ。一夏も困り果てていた。その光景を見て、呆れた更識会長は一度訓練を見て方向性だけでも決めてあげようか提案したらしい。箒はそれが気に食わなかったんだろう。ずっと不機嫌だった様だ。
箒以外の2人も誰だか容易に解るな。
しかし方向性だけでこれか。船頭多くして船山に登る、という言葉が頭を過ぎった。
織斑先生については何も言わない。聞かれなかったし。個人的にはあまり考えず、身贔屓が過ぎるだけという気がしてきた。
さて、愚痴が終わったら生徒会の仕事が待っている。
俺は自力を伸ばす為に訓練をしないといけない。更識会長は国家代表としても動かないといけない。
自由に動けるのは虚さんとのほほんさんしかいないのだ。そしてのほほんさんは普段はいない。というか生徒室で見たことない。
今思ったんだが虚さんは3年生だ。今後は進路もあるだろうし、来年以降はどうなるのだ?
生徒会の人数を増やすことを本気で提案した。
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寮に割り当てられた部屋は一夏の部屋と同じ階の1028室だった。ベッドは俺が外側。それは良いんだ。
何故か一夏は箒と同居をしているらしい。親族か配偶者ならわかるが、幼馴染と言うだけで年頃の男女が同居とは。
俺の部屋も元は空き部屋だったらしい。数に余裕があるはずだし正直何を考えているのか。
考えてもわからないし、俺には責任のないことでもある。置いておこう。
奴の部屋のドアの前を通ったが、何度か修理した跡があった。何かあったのだろうか。
さて俺は部屋でシャワーを浴びたが、青衣は自身で待機形態を持ち広い大浴場に行っている。
購入した部屋着のジャージに着替え、大浴場から少し離れた椅子のあるところで適当な本を読みながら青衣を待っていたら、生徒の目線が少し怖かった。待っているだけなんだけどさ。
中で青衣と会っていると思うんだけど、別の方法を考えようか。
さて、本の内容は頭に入ってこない。何かいろいろ考えてしまう。
篠ノ之束の捕獲方法だ。俺からすれば空間を操って、相手を『倉』に投げ込んでしまえば勝ちと考えている。
後は『倉』内部に紫姉さんが直接スキマを繋いで本人と本人以外と分けてしまえばいい。例え体内に何か隠していてもそれは同じ。本人は丸裸になるがしょうがないだろう。どこに何を持っているか分からないのだ。
これだけでは少し楽観的か?
問題は俺の情報が漏れることだ。瞬間移動は別にいい。『倉』も段ボールを吸い込ませただけだ。空間操作もISを考えるとそこまで重要な物は見せていない。特に同時展開と、相手を瞬間移動させる技は見せていない。
俺達は篠ノ之束も何らかの能力持ちと考えて行動している。そう考えておいた方が良い。持っていなかったらそれで結構、楽になるだけだ。俺が紫姉さんから能力をある程度見せて良いとされたのも、誘き出す目的も含んでいるのだろう。
最悪一戦目は能力確認として使い潰すことも検討している。紫姉さんとも元々そういう話はしているし。
問題は逃げられたか俺が撤退した場合、再度おびき出す方法はどうしようか……。
「ななみん、どうしたの?」
「ん?」
声を掛けられ、其方を見る。
私服姿の相川さんと鷹月さんだったか、そして俺に声をかけたのは狐の着ぐるみ。ん? のほほんさんか。
「青衣を待ってる」
「すごい顔してたけど、何考えていたの?」
「お仕事について、ちょっとな」
「……」
「……」
困っている。
「生徒会の仕事溜まっているんだよ。更識会長も忙しいし明日終わるのかなと」
ため息交じりで少し嘘をつく。言っていることは事実だが。
「ああ、そういうことね。安心した」
「大変だね~」
「なあ、のほほんさん」
「ん~?」
「俺と同じ生徒会の書記って聞いたけど、本当?」
「本当だよ~」
「仕事溜まってるんだけど、手伝って」
「……」
「虚さんもいっぱいいっぱいです。本気で忙しい」
「……」
あちらは完全に固まっている。そして、
「じゃ」
そのまま走って逃げて行った。
「風呂入った意味、あるのかね」
生徒会役員になった意味も。
着ぐるみを着たことはが無いが、あのまま走ると汗をかくだろうが。相川さんと鷹月さんは苦笑いを浮かべている。
「何かさ、思ったより普通だよね」
「何それ?」
能力持ちなので普通とは言えないがが、性格や気性は普通だろう、まだ。
「あんな現れ方したし、教室来たら怖くなったし、織斑先生は嬉々として試合組んだし。どんな人かと思ってさ」
「学園は学園で常識がひっくり返る様な資料出したしね」
「そういう事か。4月から入っていれば別だったんだろうけどな」
「何で5月だったの?」
「いろいろ忙しかったんだよ。学園の指示だから公欠扱いだけど」
勉強とISの訓練、能力を扱う訓練くらいだが。調査は3月上旬で終わったし。
「はぐらかしてるわね」
「言えないこともあるんだ。意地悪では無くて本当に言えない」
鷹月さん、そんな目で見ても話せません。
「何か、真面目だよね」
「そうか?」
「そうだよ」
確かに紫姉さんにも真面目すぎると言われたけど、実感ないんだよね。真面目にやらなきゃ死にかけるような訓練が幾つもあったから。空間転移もほいほい使っているけど、使用方法や制御を間違うと一大事になるし。
「ねえ、青衣さんお風呂に入っていたんだけど」
と鷹月さん。ちょっと不思議そうだ。まあISだし。
「あいつ、風呂好きだしね」
そしてジト目に変わる。
「七海君に裸見られるの、いつもの事って言ってたんだけど、本当?」
「何言い出してんだ、あいつ!!」
思わず体を浮かす。
これでは変態扱いされても文句が言えないじゃないか!! まさか、さっきからの目はそういう事なのか? 覗きとでも思われていたのか?
「やっぱり、本当なんだ……」
「男の子だし……」
そして2人はゆっくりと、俺から遠ざかろうとする。周囲の注目も集まる。
「ちょっと待て、いいから待て!!」
「でもさ……」
「青衣には注意してんだよ、俺も!!」
「その心は?」
「風呂から裸で出て来るんだよ……」
本当にどうにかならんのか。
「うん、知っている」
「へ?」
「だって、本人が言ってたし」
「は?」
顔を見合わせて、ねー、だって。遊んでいたな。こいつら
どっと疲れた。深く座り直し、息を大きく吐き出す。米神に親指を持っていき、軽く揉む。
そもそも何でそんな事を言い出したんだ、青衣は。
「浴室内で会ったのか? 大浴場の中は知らないけどさ……」
「そう、私達と同じくらいに出たよ」
「じゃあ、あいつ何やってんだ? 着替えるの早いだろ。体を拭く必要も髪を乾かす必要もほとんど無いし」
目の前の2人は顔を見合わせ、軽く笑う。
「確かにあれは……」
「びっくりしたね。やっぱりISって本当なんだって思ったよ」
「……目の前でやった?」
「うん」
2人はこくりと頷く。
青衣は身に付けた物ごと体を消せるが、逆に身に付けた物を一切取り込まず体を消すこともできる。一部でもだ。
つまり濡れた状態で体に付いた水を取り込まず待機形態に戻し、再度体を構成すると普段の乾いた髪や体になるのだ。
正にバスタオルやドライヤー要らずである。飛沫や濡れた床を歩いた分だけタオルで拭けばいい。待機形態もどこか適当な場所にでも置けば済む。しかもこの方法で湯につかった体は温かいまま、見事に表面の水分だけを取り出している。絶妙なコントロールを使うらしい。最初はこの方法で体が冷えてしまったらしいし、何年も訓練した成果だ。
さて、青衣の髪は長い。腰のあたりまである。それだけ多くの水が落ちるのでバシャッと跳ねる。だから注目も集まったのだろう。
実は体の汚れなら青衣は体の出し入れで落ちてしまうらしい。本人が風呂好きだから良いけどさ。ストレス発散にもなるし。
「じゃあ、何で青衣は出てこない? もう着替え終わってるよね?」
「篠ノ之さんに話しかけられていたよ」
「ちょっと不穏な感じだったけど」
「おいおい……」
何をやってるんだろう。喧嘩でも始めるのか? あいつ意外と強いぞ。妖夢先生から剣を習っている時は常に横にいたし、振ったこともある。それに最低限動けるように、俺同様藍姉さんからも体術をある程度習っていた。
俺は本を閉じて立ち上がると、少しだけ移動して大浴場が見える場所に行く。次々と生徒は出て来るが、その中に青衣はいない。
相川さんと鷹月さんに振り返る。
「本当に何をやってたの?」
「何か……あ、出てきた」
鷹月さんの言葉に大浴場を再び見ると、青い着物姿の青衣と箒、鈴、オルコットが出て来る。青衣は俺に気が付くと小走りで此方に向かってくる。唯でさえこのフロアで唯一の男だし、青衣は駆け寄って来るしで注目が集まる。
「緑兵、発表があります」
「何だよ?」
嫌な予感がする。青衣は良い笑顔だし、後ろの3人はすぐにでも試合しろと言い出しそうな顔をしているし。
「土曜日の午後、専用機持ち3人と試合することになりました」
「……」
「「「はあ?」」」
その場に居た者の声が綺麗にハモった。もちろん俺も含む。
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午前中で授業が終わる土曜日の放課後、本当に専用機持ちとの3連戦にされてしまった。終了ごとにエネルギーは満タンに補充するので助かるが。
確かに専用機持ちと全く訓練しなかったので、不満が出ても不思議はないが放課後はあくまで自主的に行うのだ
それに今週いろいろあったのよ。生徒会の仕事も溜まっていたのだ。不可抗力だろうが。
織斑先生はあっさりと了承した。俺と専用機持ちの差を見ておきたいらしい。貴方は一夏と比較したいだけだろう。
だから今回、空間転移他は禁止で狐の面も外すことになった。
突っ込むとにやりと笑った。意趣返しかと、つい疑ってしまうくらい悪い笑みだった。
場所は第三アリーナ、また此処か。放課後というのに観客も半分近くいる。あの場にいた相川さんと鷹月さんもいるだろう。楽しみにしていたし。
俺が出ると、野次が飛ぶ。また黙らせる必要があるかもしれないな。
最初の相手はオルコットらしい。順番はくじで決めた様だ。
オルコット狙いの弾幕を放つ。彼女は広範囲にオプション、じゃなかったビットのブルー・ティアーズを飛ばし、レーザーを撃つ。彼女自身は回避に専念する。おや?
いつの間にか本体が動いていてもビットを扱えるようになっていた。そこを狙う気満々だったので驚く。1発当たるところだったのだ。ぎりぎり回避したが、面白い。
ならば逆にビットは全て無視だ。誘導弾も含めて弾幕全て本体狙い。多分、ビットを狙ったところを撃つ気だ。
ビットは俺を取り囲むようにして、背後から的確に狙ってくるが、甘い。ISにはハイパーセンサーがあり背後も見えてしまう。
幻想郷で弾幕を避けてきた俺が4機しかないレーザーを躱せぬわけがない。
彼女は慌てて回避行動と、スターライトで狙撃をして来るが、弾幕の量に面が潰されていく。
それでも小刻みに動いて回避するので、途中である程度の弾速や弾の軌道を切り替えた。戸惑ったのか弾幕を次々喰らう。姿勢が安定していないのにそれでも俺をきっちり狙うのは流石である。回避行動を取らなければ当たっていた。発射されたレーザーは頭上を通る。
さて、ブルー・ティアーズにある4機のビットは本体に戻らないといけない。本体に戻るべく動きか切り替わった瞬間に弾幕のターゲットを変更、2機落とした。この時にミサイル型も放たれるが撃墜するか避ければいいのだ。そのままニードルレーザーを追加し、落とす。爆風でオルコット自身が隠れる。
彼女は接近戦が苦手であることは露呈しているので、ここで俺は弾幕を撃ったまま一気に近接戦闘に持ち込む。
そのままイグニッション・ブーストを使い爆風内に突っ込む。煙を抜けると目の前にはオルコット、目が見開かれる。インターセプターを呼び出す前に、加速を付けたまま両手の刀無名で連続で切りかかり、吹き飛んだ後はニードルレーザーと一斉に発射した弾幕を直撃させる。ブルー・ティアーズのシールドエネルギーはそこで尽きた。
はっきり言う。結果として一撃も喰らわなかったが彼女の自身の腕が悪いわけではない。ブルー・ティアーズが青衣に対して相性悪過ぎる。最大の特徴でもあるビットも適当に弾幕を撒けば当たってしまうのだ。
そして彼女は俺を正直に狙い過ぎている。狙いが正確なだけに撃つタイミングが読めれば少し横に移動しただけで避けられる。
ある意味で腕が良いからこその欠点だ。後はタイミングを考えていろいろ試した方が良い。
いっそのこと俺みたいに動ける範囲を消す為だけに使うとか、逆に破壊されること覚悟で囮に使ってそこを狙うとか、囲むのではなく横から一斉に打ち面を広くするとか、レーザーを撃つタイミングをずらすどうだろう。
後、顔に出過ぎです。
試合後、気になったことを話し、提案もしてみた。
やっぱり鈴は強い。俺は弾幕を使い中距離を保とうとするが、彼女は自分の得意な射程に持っていこうと弾幕を喰らいながらでもごりごり近づいて来る。しかも慣れたのか動きが良くなっていく。
甲龍の持つ龍砲が青衣に対して相性が悪いと言うのは撤回しよう。彼女は弾幕を使う俺相手には砲弾が見えないという利点を端から捨てている。単なる優秀な射撃武器として扱っているのだ。
やはり操縦者次第である。そう使われたらいちいち弾道の動きを計算しないといけない此方が不利だ。
やがてシールドエネルギーの2割以上を持っていかれた。そこで4つあるオプションの1つが消滅する。
俺は今まで更識会長以外にはほとんどダメージを受けていない。更識会長以外にそれも衆目の中で青衣の弱点がばれた瞬間だった。
アリーナ内にどよめきが起きる。
鈴は俺の弾幕を回避したままにやりと笑う。単純に考え弾幕量の25%減少、攻撃力の低下が見るからに解るのだ。笑いもする。
面白くないな。
ダメージを受けたのは俺の腕の悪さだが、青衣の性能が見くびられるのは不愉快だ
だから切った。切り札を一枚。『スペルカード再現』はどうせそのうち使う。
『幻符・偽メガフレア』を宣言する。
接近戦を望み、近づいてきた鈴に逃げ場はなかった。冗談みたいな超大型の赤い光弾と隙をつく小さな玉が俺の周辺から降り注ぐ。彼女は直撃を喰らい、悲鳴を上げた。
青衣はシールドエネルギーを20%失うごとにオプションが1つ減っていく。つまり80%無くなるとオプションは無くなってしまう。更に『スペルカード再現』はオプションを封印することで発動できる。オプションに使っているエネルギーを回しているのだ。だからオプションが消えると威力や弾数が下がってしまうのだ。
当然オプションが無くなれば使えない。だからオプションを1つ失った今は1ランク下がり『幻符・偽メガフレア』になる。4つ全てがあれば『幻符・偽ペタフレア』だ。
さて、余りの唐突さに驚いた鈴は弾幕を連続で直撃し、7割失っていたシールドエネルギーがゼロになった。
多少の犠牲覚悟で自分の最も得意とする距離へ相手を入れる。正直これは怖い。勢いも付いてしまうし。
だが気を抜くときがあるように思える。俺のオプションが1つ減った時がそうだった。攻撃力が落ちたのだから一気に畳み掛けるべきだった。青衣の装甲の薄さならもう少しダメージを喰らっていたはずだ。何で笑って手を止めたんだ?
当然、全て伝えておく。
逆に聞かれた。更識会長? 同じ『幻符・偽メガフレア』でダメージは与えたが、彼女は耐えきりました。
スペルカード再現には個別の制限も付くし。何なら聞いてみたらよろしい。
鈴は顔を引きつらせた。
最後に相手した一夏は猪である。前回とほとんど変わらないとだけ言っておこう。
零落白夜は使うタイミングを考えよう。最初から発動は無くなったけど、近距離になると同時に使い始めるからロスが多い。
進歩と言えば進歩だから今は問題はないのか? 問題だけど。
まっすぐ突っ込むだけじゃ攻撃は喰らう。特に俺の弾幕なら。
後半はオプションを仕舞い剣だけでやったが、避けていたら自滅した。俺は刀をほとんど振っていない。その理由はオプションを消したことで手抜きされたと一夏が怒ったからだ。挑発のつもりはなかったんだが成立してしまったのだ。
本人とコーチ3人に言うつもりだったが、織斑先生もついてきた。参考までに聞いておきたいらしい。
これが貴方にとって本題でしょうが。身贔屓を通り過ぎてブラコンな気がする。
さて、零落白夜については以前にも言っておいたので、再度徹底するか。頭に血が上りやすいのも同じだ。
冷静さ失ったら、勝つ試合も勝てんよ。
学園長から説得の話が行って以降気合が入ったのは良いんだけどさ、方向がおかしくないか? 突っ込む勢いが上がってどうするんだよ。
ダメ出しというか、まず本人にどういう事していたのか聞いてみるか。
何故俺もコーチの様なことをやっているのだろうか。模擬戦をするのは総括の意味もあるから別に良いが。
一番の問題は一夏だ。他の2人は自覚すれば放っておいても弱点を克服するか、逆に囮として使うようになるだろう。
本人に話を聞くとオルコットと箒、そして鈴の3人に教えて貰っている様だが、本人にはさっぱり伝わっていないらしい。
とりあえず俺は落ち着くこと、零落白夜の件、基礎をやるように言っておいた。模擬戦はやればいいってもんじゃない。まずは基礎だ。
気になった事として、箒達3人は自分が教えることが目的になっているような気がした。
織斑先生は聞くだけ聞いて帰ったので、一度一夏をその場から放して残った3人にだけ話すことにする。
船頭多くして船山に登るは本当だった。これまで零落白夜を使いっぱなしで移動なんて、ありえないことをしていた。目的がおかしくないか、強く念押しをしておく。一夏を強くする、上手くすることが目的なのだ。
本気で更識会長を一度呼んで、一夏の訓練方針を決めて貰うように言っておいた。3人で言い争っていても埒が明かないだろうし、これ以上は俺から言うべきことではない。
さて、一夏を此方に戻して俺の欠点について聞いてみたのだが、なにやら全員要領を得ない。
鈴がやっと出した答えが性格と顔って何だよ。箒とオルコットも頷いているし。青衣は爆笑した。
苦手を突いて何が悪い? 顔が怖い? 最初は無表情で淡々とし、途中から、特に刀を振る時はものすごい楽しそう? それが何か? 真剣振れるんだよ?
とりあえず、狐の面は必須だと思った。俺にとっても相手にとっても。
終わった後に生徒会室へ行き、更識会長と虚さんに相談すると苦笑いが返された。
虚さんは『戦いとしては利点ですが、人間としてどうなの? ねえ、青衣ちゃん?』だって。妖怪の青衣も笑っていた。
でもアドバイスは貰えたから良しとしよう。
攻撃はオプションによる弾幕が強すぎて、ただ撃つだけ大抵勝ってしまう。代表候補生クラスなら十分だがそれ以上となるとオプションの命中精度と他の武器の扱いが重要になる。相手次第ではオプションからの攻撃は牽制と隙を作る以上の効果を出すの難しくなっていく可能性がある(試験時の織斑先生は青衣に比べると性能が低い打鉄なので例外)。
更にシールドエネルギー減るとオプションが減り極端に攻撃力が落ちるので、シールドエネルギーに依存しない武器がもう1つあっても良いのではないか、との事だ。
確かに刀が2本と、ニードルレーザーだけでは心もとない。訓練も当分はこの2つの武器だけでやってみるのも良いかもしれないな。
武器だが青衣が新しく作ると時間が掛かるし、『倉』に置いてある昔造ったものを漁るのも良いか。
そういえば幻想郷の工房に置きっぱなしなのがあるな。一度帰って回収するのも悪くない。その辺をさくっと決めた。
寮の部屋に戻るときには一夏と箒の住む1025室の前を通る。やっぱり一夏達4人は揉めていた。彼らに平和な日は無いのだろうか。
部屋に戻ると、青衣に何で試合することになったのかを聞いてみた。
「緑兵に勝てるって言ったからです。箒は一夏さんですが」
それだけの理由かよ。
ま、いいか。寧ろよくやった。いずれ試合することになっただろうし。
こう思ってしまう俺の血の気も多いのだろう。
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本当に平穏な日々になった。激動だった最初の週は何だったのか。
何週間か経ち、俺の一週間もほぼ決まりつつある。
朝は早めに起き、柔軟体操後と体を軽く温めて亜空間内で剣を振る。時間が来たらシャワーと朝食だ。走ってもよかったのだが、授業で体を動かすし余り疲れることをしたくなかったのだ。
食堂の利用は多くなった。これは青衣が全メニュー制覇しその再現を目指す為でもあった。俺はそれに付き合う。しかしメニューの種類が多いこと。
時々共用の調理室で青衣と俺が料理を作るが、やはりISも料理を作るのは珍しいらしく(当たり前)、時々見に来る者もいる
幻想郷では川魚だが、ここは海の魚が多い。青衣は面白くて仕方がない様だ。
小魚をさっと唐揚げにし、ごま油を刻んだ葱で炒めたものを掛ける。油がもったいないので小鍋を使用した。冷めてもごま油が熱いので直ぐに火は通る。外の世界のシステムキッチンは幻想郷に比べ火加減が楽だ。適当に他に何品か作ろう。出汁を混ぜた煎り卵、野菜も少し入れてみるか。
因みに青衣は同じく料理をしている生徒とおかずの交換をしていた。
ふむ、今度は妙蓮寺で教わった精進料理でも作ってみるか。
何となくだが放課後のローテーションも固まりつつある。月曜から金曜までは生徒会室で仕事をするか自主訓練のどちらかを行う。生徒会の忙しさによるが、割合としては生徒会室が週2回、アリーナ他での自主訓練が週3回だ。土曜は午前で授業が終わるので、午後からは生徒会と訓練の両立を目指している。
さて、ISの自主訓練はアリーナが使えれば基礎の反復と応用、時々模擬戦だ。使えなければ体力作りと例の電話帳(参考書)の出番だ。
晩飯後の夜は机に向かう事がメインだが、時々だらだら過ごすこともある。
テレビは全く見ないし。ネットはすぐに飽きた。掲示板の類もあまり見ないように言われている。理由の予想は付くが。
青衣は遊べとうるさいし。一夏達クラスメイトや鈴も時々来る。シャワー前にも少し走ったり筋トレ程度はする。
休日はまちまちだ。日課程度の訓練をしている。堂々と外に出るとマスコミや変な連中が付いてきそうなので、空間転移でこっそり出かけてはいるけど。その程度だ。
基本は朝に買い出しだ。学内か少し離れたスーパー程度だが。因みに青衣は休日、必ず1回は何かを作る。最初の日曜日はほぼ丸一日使って、クッキーやらマフィンやら大量に作った。手伝わされましたよ、俺も。
いつの間にか作れる種類、増えているんだけど。練習? 今まで食べたから?
この件が終わったら菓子屋でもやるか一瞬考えた。
作った菓子は大半は保管する。
ある日、IS学園を通じて俺がIS委員会へ出した要望について連絡があった。更識会長と一緒に学園長室に呼ばれる。
俺の要望が全て通ってしまった。
個人がISを所有すること、俺が一応日本国籍であることから賛否両論あったが最終的には認められたらしい。元死人ということ、そもそも青衣が手に負えるのISなのかも関係しているらしい。イレギュラー中のイレギュラーだしな。
登録されたコアナンバーは青衣が901、無人機は902と903だそうだ。数字自体はどうでも良いが、900番代なのが気になった。イレギュラーは纏めて900番代にするつもりらしいが、これでは一見してISコアが正規かイレギュラーかわからない。聞いてみると管理するプログラムの都合らしい。数字3桁しか入らない。
もしも99体超えたらどうするつもりなんだろうか。まあいいか。
襲撃してきたISをコアごと貰う事は相当揉めた様だ。だが俺の言った『狙う相手に払ってもらうリスク』と反対意見が出た場合の『貴方は青衣を強奪するつもりですか』が効いたらしい。両方俺の名前で出している。
これに反対したら強奪を、ルール違反を企んでいることを言外で認めてしまう事になる。だから出来ない。
結果、渋々認めたらしい。
何処の国もこっそり青衣の強奪計画は立てていたのだろう。学園長が「皆悔しがっていました」と言っていた。
ざまあみろ。
それはそうと、更識会長も上機嫌だ。
妹と仲直りできそう? 妹いたんですか!? え、1年生?
世間も今はだいぶ落ち着いている。あちこちで反IS団体と女性至上主義団体の小競り合いはあったが、結局のところ篠ノ之束が出てこないと話が始まらないからだ。命令解除も他に目途が立っていない。
こっそり企んでいる事はあるけど、捕獲以上に条件厳しいし。
IS学園に住む俺へ宛てた不幸の手紙や脅迫状、青衣宛の『俺を操縦者に』や『彼を推薦する』、『嫁に来てくれ』の様な要求やファンレターなんだか意味不明の手紙、連名で研究所や企業へ来ないかの誘いも多いらしい。内容は山田先生から聞いたことで直接見てはいない。
来ることは予想していたが数は想定外だった。既に1000通を超えたらしい。何せ世界中から来る。万一を考えて全てどこかに保管しているそうだ。証拠になる。
青衣の要望で全てIS学園を通すと言うのは正解だったようだ。
事務の方々には青衣から手作りの菓子が差し入れられた。この前作った奴、好評だった。
それはそうと俺はISの操縦を教えるのが妙に上手いらしい。
今まで教えたことなど無いのにこれは流石におかしい。山田先生と更識会長に相談したところ、理由もある程度わかってきた。
その1、俺は性格や戦い方から相手の弱点を突くことが多い。ある意味で当たり前で誰もがやっている気がするが、俺の場合は度を越しているらしい。代表候補生の様な訓練した者でも癖を消すのは難しい。よって初心者の変な癖が丸わかりなのだ。
その2、異常なまでの起動時間。正確な時間は測定していないが1000時間は軽く突破しているだろうと見込みが付いた。訓練を1日1時間で年間300時間と仮定する。青衣が最初は機体の体を成していなかったとはいえ、青衣と会って7年以上経つ。最初の2年間は機体の製造に丸々当てたと仮定しても単純に考えて5年は起動していたことになる。それに1日1時間どころか起きている時間はほとんど乗っている日もあった。逆に乗らない日は全く起動しないが。
実は起動時間が世界最長かもしれないとさ。
ISアーマーを作るのを2年間とした理由は、青衣自身が自身の能力やISとしての自己進化の扱いを試行錯誤していたからだ。白騎士の叩き台になるデータがあったとはいえ、自分が作ったわけではない。作るのにも時間はかかる。
その3、起動時間と俺の腕のアンバランスさ。4桁の起動時間見込みに比べて俺の実力は総じて代表候補生クラス。つまり本来は300時間程度訓練すれば達成されるのだ。俺は手探りで始めたとはいえこの差は何だ?
皆が躓く内容の殆どは俺が通ってきた道でもあり、青衣を含む周囲の力も借りて解決してきた。青衣も覚えているので相手に助言ができたのだ。後日、織斑先生から回避に限っては国家代表クラスと伝えられた。しかも皆の前で。それを先に言えと。自分の伸びの悪さに気が付いて以降、悩んでしまったではないか。山田先生が非常に喜んでくれた。でも抱き付くのは嬉しいけど勘弁して欲しい。青衣の目線が本気で痛い。
その4、これは内緒だが俺は生身でも空を飛べる。幻想郷には人間でも空を飛べるの者が居るのだ。なので空中での動作は体に染み込んでる。
そんなわけで、俺や青衣はクラスで問題なく過ごしている。わりと皆、勉強で解らない所も教えてくれる。
女だらけのIS学園で、嫌がらせ程度は覚悟していたのだ。
一夏の周りで起きているいつもの騒動を抜きにすれば、平和な時間が過ぎていた。
そろそろ何か起きそうな嫌な予感はするんだけどさ。この勘が外れますように。
最後まで読んで頂き、有難うございます。
青衣はシールドエネルギーに対するオプションの制限が入ります。
以前に投稿した『07までのオリジナル設定紹介(追加あり)』の■■■■■■■には
オプションはシールドエネルギーが20%減るごとに1つ減らしていく。
『スペルカード再現』はオプションのエネルギーを流用している為に、オプションの数が
減るごとに威力や弾幕の数が減少する、強力だが条件付きの攻撃である。
損傷は基本的に自己修復頼りになる。
が入ります。
スペルカード再現は連発も可能ですが、時間制限や動けなくなる等の欠点があるのであまり使おうとはしません。
緑兵は起動時間が半端ではないのでISの腕は努力型にしました。
結果、教えるのは上手いのではないかとも思います。
寮について。他に転校生も来ますし部屋数に余裕があるはず。何で一夏は箒と同居だったんだ?
もう一話、ぐだぐだになります。
日常が好きなんです。料理趣味は実益を兼ねて。
次回更新は相変わらず未定です。
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