教室の空気は不穏なままである。原因は簡単だ。ラウラが威圧感というか殺気を出している事と、俺に対する疑惑の目だ。
俺とラウラが対峙した様子から、俺が何かした事位は想像が付いたのだろう。今更ながら疑問を持ったようだ。まあ、そこまでは良い。普段見せている空間転移しか使えないなんて思っていないだろうし。
昼食は食堂で食べる事になった。俺は今まで馬に蹴られたくないので箒、オルコット、鈴の3人組との飯は控えていたのだが、良い笑顔のシャルロットに俺が連行される形でいっしょに食べる事になった。当然青衣も一緒だ。合計7人と少々手狭だったが何とかなった。
「じゃあ、シャルって昨夜は空き部屋に泊まったのか」
「うん。今日からは僕の部屋でもあるね」
一夏と俺の右隣にいるシャルロットのやりとり。
いつの間に愛称で呼ぶようになったんだ? それに気が付いたのか、一夏の横にいる3人の目が怖い。触れない方が良いな、これは。俺は白身魚のムニエルを嚥下する。
「なあ、シャルロット?」
「ん、何?」
「同居人は?」
ふとした疑問が浮かび、シャルロットに尋ねる。
「……ラウラだって」
「大丈夫ですか、それは」
「うーん、どうだろう?」
「何かあったら寮長の織斑先生へ相談するべきでしょう」
「今朝の事を見るに、IS学園では言う事を聞かせられる唯一の人間かもしれんな」
左隣にいる青衣も交えた女性陣の会話だ。確かに少々心配になる。今日半日、しかも俺は敵意を向けられていたから客観的な判断が付かないがアレは危険だ。
そんなことを考えていると箒が俺に声を掛ける。
「ところで、お前はあのラウラに何をしたんだ?」
「動けなくした。それだけ」
事実である。聞いても無駄だと判断したのか、箒はそれ以上、突っ込まない。
「今更だが、七海って何で空間転移が使えるんだ?」
「突発的としか。使えるようになったのが先、後で制御などを身に付けたんだ」
今更ながら一夏が不思議そうに言い、以前に他の誰かがした質問の答えを返す。
「使えるようになりたいなんて思わない方が良いぞ。失敗すると危険極まりないからな、飯時の話題でもないだろ?」
「危険ってどういうことだよ」
「そのまんまの意味。少し考えてみ? 制御に、目的地に飛ぶのに失敗したら何が起こるか」
そして警告し、俺は白身魚のムニエルを口に運ぶ。
「ひょっとして壁の中とか?」
「それもあるな。体が半分壁にめり込むとか」
少し青くなった鈴が言うことに同意する。その答えに更に青くなる。
「後は、空の上や海の中ですか?」
「地面の下もあり得るな」
同じような顔をしてオルコットが言う。
「昨日、教室から見えない更衣室前まで飛んだけど、人や物に当たる可能性はあったのか?」
「ゼロとは言わない。だがその辺も含めて制御がある。俺ならほぼゼロだ。床から何センチか高めに転移するのも工夫の一つだよ」
事前に能力使って安全確認しているし。
最後に一夏が聞き、俺の答えに青衣が頷いている。そこで俺は昨日の授業を思い出した。
「ISもそうだよ。きっちり制御して反射的に起動できないとな、なあ一夏?」
「お、俺?」
「そうだよ。昨日の授業で山田先生と衝突しただろ? 何で避けるか白式起動しなかったんだ?」
俺の発言で思い出したのだろう、皆の目線が一夏に集まる。
「そうよね……」
「そうですわ……」
「一夏!!」
「昨日だって一歩間違えれば大怪我、下手すれば死亡だ。瞬時に展開できないと不味いと思うぞ、俺は」
嫉妬したらしい3人組の言葉が一夏に刺さる。だが俺の言葉で凍りついた。
「大怪我って」
「そのまんまだよ。昨日は運が良いとしか言えない。落下したISに潰されかけてよく無事だったな」
「というわけです。自然に展開できるようにして下さいね」
「俺、また訓練項目追加かよ」
「意識して展開すればいいだけですよ」
うんざりした顔で俺を見る一夏の言葉、に最後は青衣が締める。
「今更だけど、青衣さん食事するんだね」
シャルロットだ。不思議そうにしている。
「皆さん、聞くんですよね。お風呂も入りますし、夜もベッドで寝ます」
「人間と同じだよね」
「でもISです」
彼女は更に首を傾げていた。
「皆が通った疑問だから、気にしないで良いわよ」
「うん、そうする」
鈴の一言と同意するシャルロット。さて、食べ終わったら午後の授業と訓練だ。
授業を挟んで放課後、今日はアリーナで訓練を行う。教室で鈴と合流し昼食時の7人でアリーナへ向かう。
俺はある事を思い出し、一塊で進む中、俺はシャルロットを呼び止めると少し一夏と3人組から距離を取った。無論青衣は俺と一緒だ。少し声を潜めて用件をシャルロットに伝える。
「わかると思うけど、あの3人は一夏を狙って互いにけん制し合っている」
既に気が付いていたらしいシャルロット一度頷くと、前の4人を見る。
「一夏の上達よりも自分が教えたくて仕方がない。しかも教える内容が一夏にほとんど伝わって無いっぽい。
様子見てからでいいから突っ込んで欲しい。俺から頼まれたことは言って良いから」
「緑兵は何で教えないの?」
「何度も指摘しているけど改善しないから俺でも無理じゃないかと。それとあの3人が良い顔をしない」
そう言うとシャルロットは半笑いになる。
「うん、いいよ」
「助かる。話は終わり」
「あ、青衣さん」
前を行く4人と合流する為少し足を速めた時、シャルロットが青衣に声を掛けた。
「緑兵ってこうなの?」
「大抵はそうですね。可能ならというレベルでそれ以上はしませんけど」
「……そうかも」
意味が解らん。2人は女同士で顔を見合わせ何かを解り合っている。
「緑兵、これは女性にしかわからないことです」
「……わかった」
青衣の口調を真似るシャルロットを見て、俺は理解をすっぱり諦めた。
ん? そういえばシャルロット、いつの間にか俺の事を名前で呼んでないか? ま、いいか。昨日の今日だ。皆の事も名前で呼んでいるし、どっちでも良いと言ったのは俺だしな。
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アリーナでは一夏とシャルロットが一戦後、射撃の練習をしていた。ステージの端の空間に的が浮かび上がる。そこを撃ち抜いていく。
シャルロットの教え方が上手いのか的に当たっている。使用している銃はシャルロットのラファール・リヴァイヴ・カスタムⅡに格納していたものだ。それを一夏に貸している。
適性云々までは考えたが白式には剣しかない。だからこそ射撃を学ばせ、進歩させる事は思いつかなかった。体感するのは大事だろう。
俺は青衣を纏った状態でその練習風景を見ていたのだが、3人組は何たら俺を睨んでいる。青衣はその視線が耐えきれなかったのか、体は消している。
「あんた、何でシャルロットに頼んだわけ?」
「一夏がなかなか向上しないから」
鈴が俺に理由を聞いた。
「だからってこれ以上コーチを増やす必要ありませんわ」
「それは同感だな。でも本人が理解できない以上、他の方法も試さないと」
オルコットに対する返答。箒は黙ったままだ。
そうしていると一部が騒ぎだした。注目が集まっている方を見ると、ピットの方にラウラがいた。見たことのない全体的に黒く赤いラインが入ったISを纏っている。
周囲の言葉を聞くとドイツの第三世代型らしい。確認すると『シュヴァルツェア・レーゲン』と表示された。
「私はお前が教官の弟などとは認めん」
開口一番、オープンチャンネルでそんなことを言いだした。
「貴様も専用機持ちだ、私と戦え」
一夏を見下ろし銃口を向ける。大口径レールカノンと表示された。
「理由は何だ? 人の訓練を邪魔してまでする理由なのか?」
「私はお前が教官の弟などとは認めんからだ」
話が噛み合わない。そしてラウラは一夏と睨み合う。
「軍人ってどこまで偉いんですかね? 人の縁故関係まで否定するくらい偉いんでしょうか」
「そもそも喧嘩売って歩いている軍人っているんだな」
スピーカーから流れる青衣の疑問と俺の突っ込みだ。何か最近手馴れてきた気がする。俺って、こんな人間だったっけ。
ラウラが今度は俺を睨む。俺はオプションを展開し4つの球体がくるくる周囲を回り始めた。それを見た周囲の者は少し距離を取る。
「貴様、殺されたいか」
「破壊予告の次は殺人予告か。本当に織斑先生は何を教えていたんだ?」
俺は正直、呆れを通り越している。だがこれだけの自信を持ち現役の軍人でドイツの代表候補生、そして専用機持ち。性格はともかくラウラは強いだろう。
「貴様、教官をまだ侮辱するか!!」
「侮辱されるようなことをしているのは貴方ですけど。織斑先生、そしてドイツ軍に対してもね」
「喋るIS如きが……」
「そのISが無ければ貴方は何なのでしょうか?」
嘲け、茶化す青衣にラウラは狂ったような笑いを浮かべる。
「貴様ら、この私直々に修正してくれる。感謝しろ」
「そして更に泥を塗る気か?」
俺の言葉に半笑いだったラウラは顔を赤くし、銃口の先を俺に変更した。
「待てよ」
一夏が会話に割って入る。
「お前は俺と戦いたいんじゃないのか?」
「貴様はいらん」
「自分勝手、ここに極まれり。ドイツ軍人は沸点が低すぎますね」
青衣の呆れた様な声が響き渡る。
それを合図にラウラが発砲した。巨大な薬莢が宙を舞う。放たれた弾丸は俺が立っていた場所に見事命中する。そこは地面だが。
「なっ!!」
ラウラの背後に空間転移した俺は彼女を引っ掴む。ラウラが叫んだ。
そして次の瞬間にはステージの真ん中に再度飛ぶ。ピッド付近で暴れるのは危険だ。
ハイパーセンサーは周囲360度を見ることが可能だ。ラウラは突然現れ、そして切り替わった景色に動揺する。
その隙を逃さぬ俺ではない。破壊予告と発砲、これだけあれば十分だ。彼女の背中に思いきり蹴りを入れて飛ばした後、加速しながら両手に出現させた刀状のブレード、無名を出現させる。
ラウラは流石に軍人、反応が滅茶苦茶早い。立っていた状態から空中に投げ出され、更に蹴り飛ばされたのだが、彼女は冷静に体を半回転させると俺が突っ込むルートに何やらシャボン玉の表面の様な、油汚れの様な奇妙な空間を展開し、笑った。
俺は咄嗟に空間転移し、彼女の頭上に飛んだ。シャボン玉を避け、自分の体制まで真横に変えた俺の一撃はラウラを直撃、そのまま地面に落下し土煙を舞い上げる。
これで終わるわけがない。ニードルレーザーとオプションで追撃しようとした時、
『そこで何をやっている!!』
水を差すような声がアリーナに響いた。監視している教師だろう。
「貴様、何をやった!?」
そしてラウラだ。土煙の中から浮き上がり、俺を睨み付けている。
「教室で2度も見ているだろうが、今更驚くことか?」
「相手の事を全く知らずに戦闘するんでしょうか、ドイツ軍は」
ぐっと、ラウラは黙る。彼女の自信過剰なのか俺達を舐めすぎているのか、それとも両方か。見ている以上は想定しておくべきだ、
再度、教師からの警告が出る。ラウラは一度俺達を睨んで帰って行った。
やれやれ、喧嘩売って歩く気か、あの女は。
一応、妙なシャボン玉については皆に伝えることにしよう。
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訓練後、俺はちょっと気になる事があり使用している更衣室から携帯電話を掛けることにした。一夏には悪いが1人で帰って貰ったので俺と青衣の2人だけだ。
携帯電話が呼び出し音を鳴らす。携帯電話は少し耳から話している。青衣はすぐ横にいるので、俺と相手の会話は聞こえる状態だ。
数コール後に相手が出た。
『七海か、何だ』
「アリーナで訓練中、一夏共々ラウラに喧嘩を売られ発砲されました。撃退しましたが放し飼いになっているので苦情を言いに」
『……』
相手は織斑先生だ。
「一夏は織斑先生の弟だと認めないそうです。俺には殺人予告、青衣も含め纏めて修正することを感謝しろと言ってました。
軍人ってそんなに偉いんですか?」
『何が言いたい?』
「素朴な疑問なんです。諸説ありますけど軍って基本的に国の利益、領土、財産、国民を守る。軍人はその軍からの命令を守るのが仕事だと思っていたんですが違いますか?」
『間違いない。その認識で良い』
「ラウラは軍人。ならばラウラの行動はドイツ軍が何かを命じたことになる」
『……』
自分でそう言うが、ドイツが命じたとは考え難い。多分、彼女は好き勝手に暴れ回るタイプだろう。その性格を上が見越した可能性はあるが。
「青衣が録画している事は知っているでしょう? 次はラウラのISを破壊して頂きますよ。破壊予告に発砲、証拠も提示できます。
軍人は軍の命令に従う者ですよね。命令聞かない軍人を国家代表候補生に指名してIS学園に送らないでしょう?」
『ッ』
携帯電話の向こうで息を飲んだ。IS委員会に認められた俺の要望は知っているだろう。担任が知らないとおかしい。そして代表候補生も。
「なんならドイツ政府やドイツ軍に送っても良い。何せ喧嘩売って歩いている女ですから生徒からは文句は出ないでしょう。今は俺と一夏ですが、他に被害者が出たらどうします?」
『……』
ラウラは強い。訓練機の一般生徒が目を付けられたらぼこぼこにされるだけだ。そしてラウラは躊躇しない。先程それがわかった。
「さっきの話ですが、俺達の近くには生身の、ISを展開していない生徒がいました。空間転移でラウラごとステージ中央に移動しましたけど、あのまま暴れていたら他の生徒はどうなったでしょうか?」
『……丁度、ラウラに呼び出されている。これから会うので聞いておく』
「それでどうします?」
『何とかする!!』
電話が切られた。掛け直すが電源を切ったのか、今は苛立つだけのアナウンスが流れる。俺は通話を停止させ、携帯電話をポケットに戻した。
織斑先生は何を考えているんだか、本当に。
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翌日、今日は土曜日なので午前中で授業は終わりである。
青衣が聞いてきたのだが、何か学年別トーナメントに優勝すると一夏と付き合えるという言う噂が流れているらしい。何だこれは? あり得ないだろう。
そして俺を見て、変な想像する阿呆が居たようだ。青衣がぎろりと睨み付けていた。
それも問題だが、一番厄介なのはラウラだ。当然のごとく昨日は織斑先生に締められたのだろう。ずっと俺の事を睨んでいた。間に座り、ルームメイトでもあるシャルロットには心底同情する。
そのラウラも専用機持ち、ISの授業では教える側になるのだが唯皆を見下した目で突っ立っていた。それを織斑先生に注意されると今度は(多分)軍隊の様な訓練に切り替えたのだ。慌てて山田先生が止めに入るが一切無視、織斑先生の出席簿と雷が落ちた。
何やっているんだ、あいつは。そのまま授業が終わる。
午後からは自由時間だ。何となく、一夏の席周辺に集まる。授業が終わった後にさっさと消えたとはいえ、俺はラウラの席に近寄りたくないだけだがな。いつもの通り鈴も来た。
「午後からどうするの? 今日は空いているよね?」
シャルロットは転入後、初の土曜日である。
「アリーナの許可取っているわ。他の人も一緒だけどね」
「なら、訓練だな」
鈴の言葉に一夏が乗る。
「七海さんは?」
「行けるぞ。仕事も無いし」
「なら覚悟して下さいまし」
オルコットが不敵に笑う。青衣も受けるように笑う。
「では食事したらアリーナへ行きましょうか」
オルコットが言った時、俺の携帯電話が震えた。授業があったのでバイブにしていたのだ。ズボンのポケットから出してみると『更識楯無』と表示されている。更識会長からの電話だ。
「ちょっと出て来る。青衣」
「はい」
青衣を伴い離れながら、電話に出る。
「七海です」
『おねーさんですよ』
「切りますよ」
『それは止めて。で、今どこにいるの?』
「教室です。1年1組の」
壁際で、他の人の邪魔にならない所で止まる。
『今から生徒会室に来れないかしら? 急いで昨日の件と伝えたいことがあるの』
「わかりました」
『じゃあ後でね』
それで通話は切られた。
「更識会長は何ですって?」
「来いって」
一夏の席に戻った後、俺は訓練に行けなくなったことを皆に謝ると生徒会室へ向かった。
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生徒会室に入ってきた俺達を見て、早速更識会長と虚さんから昨日のラウラと何があったかを聞かれた。ちょっとした騒ぎになっているようだ。
座るのは何時ものテーブルで一通り説明をする。最初は苦笑いだったがアリーナで起きた件と織斑先生に電話を入れた件を伝えると頭を抱えていた。
「本気でドイツに青衣の記録を提出しようかと思っています」
「それはちょっと待ってね、ドイツの代表候補生を直ぐに叩き出したら面倒なことになるわ」
俺がそう伝えると、更識会長は考え始める。
「何らか手を打つ必要はあるわね。担任の織斑先生にも確認するわ」
「無駄な気がしますけど」
彼女は軽く頭を振った。
「ラウラさんの話題は後にしましょう。虚」
「七海君、これ」
虚さんは俺に茶封筒を渡す。
「お寺の情報よ。確認して」
早い、お願いして数日だ。俺は茶封筒を受け取ると中身を確認する。プリントが一枚、七海家と母親の旧姓、そして対応するように寺の名前と住所、電話番号が書かれていた。俺は茶封筒に入れ直すとカバンに仕舞う。
「助かります。ありがとうございました」
「いいわよ。電話一本で終わったから労力でもなかったわ。
話を戻すけど、そのラウラ・ボーデヴィッヒだけど彼女はドイツのIS配備特殊部隊『シュヴァルツェ・ハーゼ』、通称黒ウサギ隊の隊長、階級は少佐よ」
一瞬、思考停止する。そして特殊部隊の隊長、少佐と言う情報が頭を反芻する。
「「「はあ?」」」
俺と青衣の驚いた声が綺麗に重なった。
「仲、良いわねぇ」
呆れたように更識会長が言うが、そういう事ではないだろう?
「俺、軍隊の事はほとんど知りませんけど、ラウラが特殊部隊の隊長って本当ですか?」
「私と虚は直接会っていないから何とも言えないけど、さっきの話も含めてそんなに酷いの?」
先ほど俺達の話した内容について、更識会長は疑問に思ったのだろう、聞き返す。虚さんも俺をじっと見ている。
「酷いと言うか全て力で解決しようとしていますね。命令か恫喝が言葉の大半です。軍人というよりチンピラ?」
「……わかり易いけど、そうなの?」
端的に言う青衣に更識会長は返す。
「織斑先生以外は見下していますね。授業も何でこんな連中と? という感じでした。
なるほどなるほど。強いとは思いましたけどISの特殊部隊隊長ですか。だとすると初心者が混じる学園が耐えられないのかもしれません」
「今まで訓練したことのない生徒が多いからね、その可能性もあるか」
お茶を飲みながら更識会長が俺の言うことに同意する。
「だとすると入学した理由は何でしょうか? ラウラは学園で何を得ます?」
いまいち解らない。織斑先生目当てなのか?
「そのラウラさんですが『ドイツの冷氷』と言われている様です。圧倒的な威圧感で人を寄せ付けないことが理由みたいです」
「それって隊長として機能しているでしょうか。部下使うでしょう?」
「流石にドイツ軍内部の情報までは」
「そりゃそうですね」
虚さんが俺達に補足説明をする。
「素朴な疑問なんですけど、ラウラって俺と同い年ですよね?」
「そうみたいね」
オルコット、鈴、シャルロット、簪さんの4人を思い浮かべる。
「同じ学年にいる代表候補生もラウラとは空気が違い過ぎますよ。
それに特殊部隊隊長を務めるって、少年兵問題でしたっけ? 何かありましたよね?」
「特殊な事情があるかもしれないわ。私の家みたいに」
「ああ、そうでした」
俺は頭を振る。更識会長のような特殊な家の子供、或いは適性が高いから小さな頃から軍で訓練した可能性もあり得る。
「これ以上は考えても解りませんね。特殊な事情なら想像や予想ではなく妄想になる」
「そうね」
実にあっさりしすぎている。何かはぐらかされている気もするな。多分何か知っているけど教える気が無い。
「いやん、そんなにおねーさんを見つめて、どうする気?」
笑ったまま更識会長は体をくねらせる。その光景に俺はため息を付いた。虚さんもだ。気が抜ける。これも手なのか?
「……帰っていいでしょうか」
「えー、つれないわ」
「青衣、帰るぞ。飯にしよう」
「真面目すぎるのよね、七海君は。食べるならおねーさんはい・か・が?」
非情に魅力的、いや蠱惑的な笑みを浮かべる。ふむ、どうしようか。
「そうですね。美味しそうですし全身を残さず食べさせてもらいましょう」
俺を惑わすはずだった更識会長の表情が少し変わった。彼女の上半身を一度上から下まで見る。やっぱり美人だな。下半身は残念ながらテーブルで見えない。
「明日は休みですからたっぷり楽しめますね」
この言葉に更識会長は固まり、冷や汗が出てきた。
「ご存知の通り、何をやっても邪魔されない場所があ」
「お仕事の連絡と通達があります!!」
俺が少し腰を浮かせると、更識会長は俺の言葉を遮った。そして姿勢を正し真剣な面持ちになった。
変わり身の早さに青衣はため息を付く。虚さんは慣れているのだろうか眼鏡を直しただけだった。いや、こちらも少し汗が出ている。
俺は座り直す。
「まずお仕事ね、ってどうしたの?」
「いいえ、続きを」
「月末に学年別トーナメントがあるのは知っているわよね」
「一週間かけてやるイベントですよね」
学年全員が強制参加で行うイベントだ。個人戦でトーナメントを行い優勝者を決める。
1年生はともかく2年生と3年生では注目度が違う。特に3年生は各国の首脳や重鎮、IS関連企業からはスカウトが見に来るのだ。勝てば勝つほど、それらに対しアピールする回数が増える。1年生でもチェック位はするだろう。
ちなみに5月に行われたクラス代表戦が何事ともなく終わった時、俺はこの学年別トーナメントに乱入する予定だった。多分、実行前に強制参加という事で枠が用意されたと思うが。
「もうすぐ発表されるけど、そのトーナメントは2対2、タッグ戦になったわ」
「は?」
「クラス対抗戦、通称代表戦に無人機が乱入したでしょう? それで集団戦をすることになったのよ」
「……それって普通の生徒は訓練していませんよね。俺もですが」
「そうね、理由は専用機持ちに集団戦を学ばせて、自衛させるためよ」
専用機の価値はわかっているけど、ここは学校ですよね。もうすぐ6月中旬に入るのだ。残り時間が約3週間でルール変更かよ。
「もう、一般生徒と専用機持ちを分けた方が良いんじゃないですか?」
「こんなに専用機持ちが集まることが異例なのよ」
2年生は更識会長とフォルテ・サファイア先輩のコールド・ブラッドの2機、3年生はダリル・ケイシー先輩のヘル・ハウンド……何だっけ?、まあ、その1機だ。それに比べて1年生は専用機が未完成である簪さんを除いても6機、確かに異常な数だ。
「お仕事って何をすれば?」
「代表戦と同じよ。七海君はどこかで待機して、万一の場合に出ることになるわ。警備で歩き回って青衣ちゃんが狙われたら元の子もないでしょう。
待機場所とかは追って伝えるから。七海君は空間転移があるから機動力が違うのよね」
「俺の正しい使い方だと思います。それで先生たちは?」
「教師陣も警備はするわ。私もだけど」
ふむ、と俺は自らの使用法を考える。
「俺、教師や更識会長達と一緒に居て、万一の時には纏めて空間転移した方が良い様か気がしますけど。青衣に対する警備の面でも」
「有りね。学園側と検討してみるわ。男性を認めない教師もいるからちょっと難しいと思うけど」
「その辺は任せますよ。決まったら教えて下さい。
青衣、何かあるか?」
「ありません」
「では次ね。これも学園から何だけど……」
最後俺は青衣に振ったが何もない。今度は更識会長が申し訳無さそうな顔をする。
「実は七海君、トーナメントは一人枠になったの」
「はあ?」
たった今2対2と言ったばかりではないか。俺は素っ頓狂な声を出した。
「それに3回戦からの出場、つまり2回休みね」
「……理由は?」
そんな特別枠、理由も無く許されないだろう。顔に出ていたのか、俺が尋ねると更識会長が諌めるような仕草をする。
「青衣ちゃん、落ち着いてね」
「落ち着きますから理由を言って下さい」
訂正、俺ではなく青衣だったか。見ると眉を顰め怒っている。今にも暴れ出しそうだ。本当に血の気が多い。
「七海君、上級生を5対1で倒しちゃったでしょう。1年生の専用機3連戦も無敗、鳳さん以外にはまともに攻撃も受けていないわね。他にも……教師陣に、ねえ?」
「そういうことですか」
更識会長が半笑いで言うと、青衣も理由を察した。女尊男卑に凝り固まった連中からすれば、可能な限り俺の出場回数を減らしたいのだろう。
「まあ、1回戦や2回戦で当たるには酷、それも事実よ。本気でやるでしょう? 七海君は」
「当たり前です。当然の礼儀ですよ」
今度は、あははと更識会長は笑う。
「確かに礼儀だけど、生徒の心が折れるわ、それ」
急に真顔になり、そう告げる。
「その俺にISで勝っている更識会長って何でしょうか?」
互いにもう、笑うしかなかった。
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俺達は食事した後、アリーナへ向かった。アリーナに到着した時には既に騒ぎが起きていた。
青衣と其方へ小走りに向かってみると。ステージで何かが絡まり地面に転がっているブルー・ティアーズと甲龍、ラウラのシュヴァルツェア・レーゲンと取り囲む白式とラファール・リヴァイヴ・カスタム、そして
「嘘だろ?」
生身のままIS用のブレードを使い、ラウラの一撃を防いでいる織斑先生がいた。
本当に人間か? 実は能力持ちか? 以前に鬼と例えたがその位の腕力があるのか? あの人は?
その後、織斑先生が何事か叫ぶとラウラは飛んで行った。ブルー・ティアーズと甲龍が立ち上がり、その後ろ姿を睨み付けている。
俺は青衣と専用機組が集まっている場所に空間転移した。
「何があった?」
「うおっ、七海と青衣さんか」
俺達の出現に皆の注目が集まる。一夏が声を上げた。
「貴様にも言っておく、トーナメントまで私闘は禁止だ」
「そうじゃねえだろ。何が起きたか知らんが、ラウラが絡んでいるだろ?」
織斑先生と俺が睨み合う。
「何とかする、そう言いましたよね? その結果がこれですか?」
今度は少し苦い顔に変わる。そして俺の問いには答えずそのまま去って行った。
アリーナには自動販売機や休憩できる場所がある。その一角で俺達はオルコットと鈴、一夏とシャルロットから話を聞く。
ラウラが一夏や俺達を馬鹿にし、オルコットと鈴に喧嘩を売った。それを受けたらしい。
「停止結界?」
「あんたが言ってたシャボン玉よ。あいつはそう呼んでいたわ」
聞き慣れない単語に俺は聞き返す。
「要は対象の動きを止めてしまうのよ。だから攻撃を避けなかった」
俺が昨日やった空間の固定に似てないか?
そこでシャルロットから解説が入る。アクティブ・イナーシャル・キャンセラー、略してAIC、小難しいが要は相手を停止させることができるらしい。それを使い、何と龍咆の一撃を止めたのだ。
龍咆って衝撃の塊だよな。それを防ぐとはね。そういえば突っ込んだ俺にも向けたな。多分ISも止められる。
それにしても、シャルロットはどこまで博識なのか?
「後はワイヤーね。相手を絡めて身動きが取れなくするのよ。砲撃やあの手刀は何とかなったんだけど、絡まると逃げ出せないわ。それで捕まったのよ、私達」
「そこに俺とシャルが飛び込んだ。その後に千冬姉が間に入った」
「なるほど」
一夏の言葉に俺が続く。
しかしワイヤーか。えげつないね。そのアイディアは使えそうだけどさ。捕まった時に空間転移してもくっ付いて来るか? 俺と青衣だけ引っぺがすことはできるかだ。
「トーナメントでリベンジよ!!」
「ええ!!」
鈴が拳を自分の掌に打ち付け、オルコットは気合を入れた。
「機体のダメージはどうなんですか?」
「軽微よ。直ぐに修理できるわ!!」
青衣の質問に鈴が吠え、オルコットが頷いた。
「しかし、織斑先生って何考えてんだ? 昨日、ラウラについて苦情を言ったのにな」
「入れたんだ、苦情」
「ああ。電話でな」
シャルロットの確認に頷く。何言ったか知らんが、俺達だけ喧嘩を売らなければそれでいいとか、そんな感じになったのか?
「あのラウラがアンタたちや一夏に敵愾心を抱いている理由って何なの?」
一夏の表情は硬い。心当たりがあるけど言えないという事か。
「私達は心当たりがありますね」
青衣が言い、俺が頷くと視線が集まる。
「どんなのよ」
「結構重いですよ」
「良いわよ、別に」
鈴が軽く言い、皆も軽く頷いた。
「あのラウラは織斑先生の事を尊敬しています。崇拝と言っても良い位に」
「そうね」
鈴の質問に答えず、前提を話し皆が同意する。
「だから、私の存在と証言、そしてIS学園が出した仮説が気に入らないんです」
「それって……」
「想像の通りだと。篠ノ之束の出した『ちーちゃんがいちばん』という命令を証言した。それが恨まれている原因ではないかと」
此処まで言えば理解する。『ちーちゃんがいちばん』をISに命じたという事は、織斑千冬がISを使えば無条件で勝ってしまう可能性がある事を意味している。だから青衣を恨んだ。
逆恨みとも言える内容に全員が黙りこむ。空気が重い。
「実際、織斑先生はそんな小細工要らないと思うけどな」
「あの兎が何を考えているかなんて理解不能ですから。それにしても生身の人間がブレードを使うのを見たかったですね」
というか、織斑先生がラウラに命令すれば聞くだろうに、なんでわざわざ生身では重すぎるIS用のブレードをステージ上まで持ってきたのだろうか。帰りは歩きだったから、走ってステージに向かったのだろう。俺の『倉』みたいのが無ければ軽い方が速い。
やっぱりわからん。
こんなことを言っても空気は変わらない。
さて、どうしたものかと思った時、誰かが走る音が聞こえた。1人や2人ではない。大勢だ。能力を使って確認する必要なんて無かった。何せ生徒が大勢押し寄せてきたのだから。リボンが青、全員1年生だろう。
「織斑君!!」
「織斑君、ペアは決まった!?」
俺達はその言葉だけで理解した。だが他の者は意味が解らず目を白黒させて、困惑している。
「月末の学年別トーナメントだけど、2対2のタッグ戦になったんだ」
俺が言うと、専用機持ちは吃驚した顔で俺を見る。
「知ってたのかよ」
「さっき生徒会に呼ばれただろ? その件だ。もう発表したのか」
一夏の問いに答える。
「何で言わないのよ!!」
「発表前に言えるか」
というより今までラウラの話をしていただろうが。鈴の言葉に反論する。
さて、一夏の周りには生徒が殺到している、当然のごとく全員女だ。
「恐ろしいですね、この勢い」
「だな。モテる男は違うな」
「そーですね、としか言えないです」
青衣と2人、女子の勢いに圧倒されてぽかんとしながら眺めている。傍らにいるシャルロットは
「うわぁ」
とその光景を引きながら見つめていた。男装したままだったら、この人だかりがもう1つできていた。シャルロットならぬシャルル中心に。それでもシャルロットに声を掛けようとして葛藤している者が何人かいる。
「な、七海、組んでくれ!!」
一夏の悲鳴にも似た叫びが聞こえた。
「無理」
「何でだよ!!」
即、断ると本当の悲鳴が聞こえた。
「俺、一人枠で3回戦からだって」
「ちょっと待て!!」
さっきまでわいわい一夏を中心にしていたのだが、一斉に止み俺と青衣に視線が集まる。
「そう言えば、何で一人枠なの?」
「掲示された紙に一人枠なのは書かれていたけど……」
近くにいた生徒達だ。掲示は確認していなかったが俺の事は書かれているのか。それで誰も来なかった訳ね。流石にそれを知らされず、全く声を掛けられなかったら傷つくぞ。
「聞き様によっては嫌味な理由だから、知らない方が良いと思う」
と言ったのだが、全員の視線が集まる。青衣は俺の袖を引っ張っている。顔を向けると『言え』と目が言っていた。
「更識会長を通して学園から聞かされたんだ。いいか、俺が言ったんじゃないからな」
一度区切ると、皆は一度頷いた。
「上級生相手に5対1で勝って、1年生の専用機3連戦も全勝。訓練機を使う1年生が1回戦や2回戦で当たるのは酷だってさ」
こう言うとお通夜みたいな雰囲気になった。俺の試合を思い出したか、実際に戦う場面を想像したのだろう。
「え? え? え?」
転入生でそれらの件を知らないシャルロットはだけはきょろきょろと首を動かし、周囲の反応を見て戸惑っている。そんな様子を見ていると俺と目が合った。にっこり笑う。
「じょ、冗談だよね?」
「本当」
俺が告げると他の生徒に顔を向ける。その生徒も頷いた。次に視線を向けた生徒も、その次も、その次も。最後に顔を青くして青衣を見る。
「訓練機の上級生5人相手に41秒で完封勝ちしました」
「よっ!!」
青衣が告げると、シャルロットは顔色を変えた。次いでオルコットに顔を向ける、
「わたくしも完封されましたわ」
「セシリアも!?」
「オルコットはブルー・ティアーズの相性が悪すぎるという理由もあるけどな」
フォローは入れて置く。次にシャルロットは鈴へ向く。
「あたしも負けたわ。3割近く減らしたんだけどね」
やれやれという具合の鈴。今度は一夏だ。
「完封負け、後半は剣だけだった」
「原因の大半は白式の燃費による自滅だ」
シャルロットは顔を引きつらせる。
「なら、織斑君は別の人と組んでも問題ないわけね?」
俺と青衣、シャルロット以外の全員が目を光らせる。で、俺はそんな周りの様子に引いていたシャルロットに話しかける。
「シャルロットのペアは?」
「まだ決めてないよ」
「組みたい人は?」
「んー、これから考えようかな」
「居ないなら、一夏と組んでくれないか?」
「「「え?」」」
俺がそう言うと、辺りは一斉に俺の方を向いた。
「白式は剣しかない。フォローが必要になる。シャルロットは代表候補生で専用機持ち。昨日見た感じだと距離は全てカバーできる。何より中立。他の専用機持ちと組んでもどうせもめるだろう?」
「何で専用機持ち限定なの?」
近くにいた生徒だ。不満なのが見て取れる。
「専用機持ちというか代表候補生だな。理由は仮に一夏が、男性操縦者が1回戦負けとなったらどうなるか想像してみ?」
想像できぬ馬鹿はいない。皆渋い顔をした。
「兎に角、一夏の勝率を上げたいんだよ、俺は。
それとオルコットに鈴、お前たちの組み合わせであのラウラと戦いたいだろ?」
俺が振ると、2人は少し考え始める。
「……それもそうね。このまま終わるのは癪だわ」
「ええ、借りは返しましょうか」
「よし、決まりね。よろしくセシリア」
「こちらこそ、鈴さん」
2人は顔を見合わせると、互いの手を握った。
「で、一夏は?」
「シャルでお願いします!! というか頼みます!!」
取り囲まれている彼に振ると、実に必死だ。
「シャルロットは?」
「うん、いいよ」
「よっしゃあ!!」
再び振ると、同意してくれた。そして一夏の歓喜の叫び。鈴とオルコットは早速ラウラの分析に入っている。
他の生徒達は疎らに帰って行った。時々俺を睨みながら。
「緑兵ってこうなの?」
「こうなんですよ」
青衣とシャルロットは昨日と同様に女にしかわからない話をしていた。
その後、俺と青衣はアリーナで黙々と訓練すると既に夕方になっていた。シャワーと着替えを済ませた後、夕食の為に食堂へ向かう。
歩いていると携帯電話が鳴った。取り出すと『織斑千冬』と表示されている。足を止めると、青衣に表示を見せてから通話ボタンを押す。
「七海です」
『織斑だ』
不機嫌そうだ。
『話がある。今夜20時、寮長室に来い』
「どんな話ですか?」
『来ればわかる』
そう俺に告げると、一方的に切られてしまった。
確かに寮長室に行けばわかるだろうけどさ。おそらくラウラの件だろう。丁度良い機会ではある。
俺は今まで織斑先生、いや織斑千冬が何を考えているのかわからなかった。だが、ラウラが来た事により、彼女が何を考えているのか、おぼろげながら見えてきたのは確かだ。
何となく空を仰ぐ。まだ夕方だが、例え深夜でも幻想郷と違うのだ。ここでは余りに空が明るく、星は見えない。
最後まで読んで頂き、有難うございます。
主人公、暴れすぎました。でもラウラは初見とはいえ国家代表候補生が2人纏めて倒していますから、強すぎると言う訳では無いのでしょう。
セシリアと鈴は主人公の弾幕を経験しているので回避が上達しています。そしてシャボン玉としてラウラの慣性停止結界が伝わっていたので何とかなりました。
それに代表候補生が2人もイベントに参加できないなんて、主役級が半分減った様なものです。セシリアと鈴はトーナメントに出場できない事で本国からの処分、それにIS学園へはイギリスと中国からの抗議位はあるでしょう。IS学園に干渉できないと言っても責任は来るはず。千冬ってよく無事でしたね。
これで本当に今年最後の更新です。
皆さま、良い年をお迎え下さい。
-追加-
あとがき修正、誤字修正、重複箇所の修正 「ビット」⇒「ピット」