幻想のIS   作:ガラスサイコロ

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16_互いの不信

 もうすぐ20時になるので俺と青衣は寮長室に向かい歩いていた。シャワーも済ませ2人とも此方で購入した部屋着、ジャージを着ている。

 違うデザインだからな。同じデザインは流石に断った。

 

「おい、貴様」

 

 途中で廊下でラウラと遭遇した。未だ制服姿の彼女は多少、殺気が薄れている。あくまで多少だが。危ないので『空間を操る程度の能力』を発動させて周囲数十メートルを支配下に置いた。

 

「日本語に慣れてないとはいえ、失礼では?」

「そうなのか?」

 

 青衣の不機嫌な声に、ラウラは不敵な笑みだったのが、きょとんとした顔つきになる。

 あれ?

 

「言葉が乱暴です。人によっては喧嘩売られていると思います」

「だが教官は」

「逆に聞きますけど、織斑先生以外で相手の事を『貴様』と呼んでいる人っていますか?」

 

 ふむ、ラウラは考えるような仕草を、いや実際考えているな。

 

「いないな。出会った者の中には」

「そうでしょう? 織斑先生の言葉遣いが乱暴なだけです」

「……」

 

 ラウラは殺気を出し始める。

 

「他の人にも聞いてみると良いですよ。日本語が乱暴かどうか」

「そうだな。そうするとしよう」

 

 素直だ。ラウラが素直だ。剣呑な雰囲気のままだが何か素直だ。実に器用、こんな奴は初めて見た。

 

「それで、要件は?」

「ああ、そうだ」

 

 ラウラは一度咳払いをする。そして纏う空気は元通り殺伐としたものに変化した。

 

「貴様らは実に腹立たしいが、水に流してやっても良い」

 

 は? いきなり何を言い出してんだ、こいつ?

 

「その力、我がドイツで活かすべきだ。来い」

「断る」

「貴様……」

「スカウトするにも態度っていうもんがあるだろ。何で命令口調なんだよ」

 

 俺とラウラの間で火花が散る。

 

「馬鹿にする気か!!」

「いや、馬鹿と思われますよ」

「何?」

 

 口を挟んだ青衣をラウラが睨む。だが、俺が続きを言う。

 

「今までの事を思い出せよ。で、今は中立の学園内で堂々とスカウト。しかも命令に脅し口調。大体『水に流してやる』って何だ?」

「貴様、口のきき方に気を付けろ!!」

「で?」

「この場で叩きのめしてやっても良いんだぞ?」

 

 ラウラはにやりと笑う。

 改めて場所を確認する……までも無いがここは寮の廊下だ。

 この馬鹿、織斑先生に言われたんじゃなかったのか?

 

「マフィアにでもなった方がお似合いだな。暴力軍人」

「誰がマフィアだ!!」

「マフィアって自分たちの掟は守るんだよな。だったらマフィアに失礼か。チンピラだよな。潰すだの殺すだの毎回気軽に言いやがって」

「本当にいい度胸だ」

 

 ラウラの笑いが変化する。見下したものが侮蔑へと変化した。

 

「なあ、お前は本当に軍人なのか?初対面からずっと疑問だらけなんだが」

「私のどこか疑問なんだ!!」

「全部力で抑えようするところ。それと気が付いていないのか?」

「何を訳のわからんことを!!」

「私の事だろう?」

 

 怒鳴るラウラの声を遮る様に後ろから声がかかる。その声を聞いてラウラは後ろに向き直ると一瞬で直立不動の体勢を取った。ジャージ姿の織斑先生が立っていた。

 

「貴様、いつから気が付いていた?」

「廊下の向こう側から普通に歩いてきたんだ。気付くも何もないだろう? 話は最初から聞かれていたと思うぞ」

 

 俺に対するラウラの恨みがましい声だ。かりかりしていて周りが見えていないのが原因だろうが。

 

「鉢合わせると思ったので、様子を見に来たんだが」

「来客とはこいつらですか……」

 

 つまりラウラはさっきまで寮長室に居たという事だ。

 

「七海に青衣、来い」

「教官!!」

 

 俺と青衣にそう言って先導しようとした織斑先生に対してラウラが非難する。

 

「私も一緒に」

「それでは話にならんだろう」

「教官!!」

「織斑先生だ」

 

 織斑先生も手を焼いているのか? 俺達を睨み付けても無駄だぞ。

 

「俺達はどこの国家にも企業にも所属する気はない。だから中立のIS学園に居るんだ。以上」

「待て!!」

 

 ラウラを追い越そうとすると、彼女は俺の肩を掴んだ。

 

「七海、何とかしろ」

 

 その光景を見て、ため息を付きながら織斑先生がぼやく。

 何かするの俺かよ!! さっさと振り解いて……っていい方法を思いついた。

 俺は今展開している空間支配を、確実に操作できる最大まで広げIS学園全体を飲み込ませる。

 IS学園は広い。校舎に学生寮、複数のアリーナにグラウンド、併設した整備室、他の施設が多々あり、周囲を海に面した崖か壁で覆われている。調べたことは無いが敷地内の直径は最大で数キロに及ぶだろう。それでも俺の射程は端から端まですっぽり収まる。

 

「良いんですか?」

「構わん」

「ISってアリーナ以外では禁止ですよね?」

「当たり前だ」

 

 俺は青衣の方に手を伸ばす。少し戸惑ったが、青衣もすぐに俺の意図に気付く。俺の手を握った。ラウラは怪訝な顔をしている。

 そして俺は空間転移した。

 

 

 

 

 

 周囲は薄暗く木々が生い茂り、波の音が聞こえる。

 

「ここはどこだ!?」

「IS学園、その端だ」

 

 ラウラは俺から慌てて離れると、周囲を見渡す。

 

「ここなら誰も来ない。そしてISはアリーナ以外は禁止、確認したのは聞いたよな」

「なるほど、生身で蹴りを付ける気か? いいだろう」

 

 俺の言葉にラウラはにやりと笑いながら半身に、臨戦態勢になる。

 

「あっちの方角に寮がある」

 

 寮がある方を指し示すとラウラは其方を一瞥する。

 

「じゃ、そういうことで」

「何?」

 

 きょとんとした顔のラウラを置き去りにして俺と青衣は寮に戻った、空間転移で。

 俺、無駄な格闘はするタイプじゃあ無いから。それと寮が外履きで助かった。まあ、今はサンダルだが。

 

 

 

 

 

「貴様、ラウラをどこへやった!!」

 

 織斑先生は俺に掴みかかる。すぐに戻ってきた俺達がラウラを連れていなかったからだろう。

 

「あっち、IS学園の端です」

「何だと?」

 

 俺の回答を聞いて彼女は俺が指した方を向く。壁だ。その壁を見つめている。

 

「とにかく寮から離さないと、ドアの前で張り付きかねないですよ?」

「……まあ、そうだな」

 

 俺から手を放した彼女は、俺達の方に向き直る。

 

「何とかしましたから行きましょうか」

「ああ」

 

 俺達は寮長室へ向い、歩く。

 

「そういえば門限、就寝時間なんですが」

「何だ?」

「ラウラが間に合わなかったらどうします? 来たばかりで土地勘無いでしょう?」

「まだ20時、あいつの責任だ」

 

 ふむ、なかなか厳しい。

 

 

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 寮長室は相変わらず散らかっていた。まだ、生徒の前に出ていなかったときに何度か訪れた時と変わっていない。

 仮にも男を招き入れるのだから、普段着はともかく下着位は床やベッドに置かないでほしい。

 一応、ソファーがあり適当な所に座る。多分ラウラが居たからだろう。そうでなければ多分服か何かが置かれていた。

 そして話が始まった。中身はラウラの身の上話。彼女はドイツ軍で生まれ育った。親は無く、ラウラ・ボーデヴィッヒという名も唯の記号、物心ついた時から兵器の操縦や戦い方、戦略を学んできたという。

 特殊な家の子供、そんな予想など遥かにぶっちぎっていた。

 

「ちょ、ちょっと待って下さい!!」

「どうした?」

 

 世間話でもするようにとんでもない話を始めた織斑先生を俺は止める。彼女は俺の反応にきょとんした顔をする。その反応に青衣も頭を抱えた。

 

「その話、やばすぎませんか?」

 

 と聞いたのだが、

 

「生徒の身の上話だ、そんなでも」

「不味いですよね、個人情報を勝手に教えるって」

 

 あっさりと流した織斑先生を、今度は青衣は遮る。

 

「少年兵問題ってありますよね? ドイツ、何してんですか?」

 

 兵士にする為に生まれた時から育てましたって他の国に知れたら非難轟々だ。

 

「お前たちは口が堅いだろう?」

「だからってぺらぺら話すなよ」

「ここの防音はしっかりしている、気にするな」

 

 呆れが入ったからか、言葉が乱雑になる。というかIS学園に盗聴されましたよね? 常にそんな調子じゃないよな。俺と青衣の情報、大丈夫か?

 

「とにかく話を聞け」

 

 ISが発表されラウラも乗ることになる。更にIS適合の為に瞳にIS用補佐ナノマシン移植手術を受けたが何故か失敗、制御不能となった。今まで優秀な成績を修めてきたがそれ以降は落ち込み、出来損ないの烙印を押されてしまった。そこにドイツ軍にISの教官として赴任した織斑先生が個別に特訓し、部隊最強に復帰した。

 現在、彼女はドイツにある10機のISから3機を預かる最強の『黒ウサギ隊』の隊長を務めていると言う。

 この話、シャレにならん。

 ISが出て来たので兵器として育てた子供の体を弄ったら何故か手術に失敗したので出来損ない扱いしました。

 というか手術失敗ってラウラの責任なのか?

 彼女に常識が無いのも納得だ。そんな生まれ育ちならああいう性格にもなるよ。

 ところで俺、本当に『非常識』側の人間なのだろうか。

 

「ラウラの事を俺達に話してどうするんです?」

「そんな身の上なんだ、少しは」

「俺らには一切関係ない事ですよ。ああいう性格になった背景は納得はしました」

「何も感じないのか?」

「ラウラは別に? ドイツ軍には何やっているんだ、と思いましたけど」

 

 織斑先生の言葉を俺は遮る。青衣も頷いている。俺達の反応が予想外だったのだろう、織斑先生は驚き、目が泳いでいた。

 

「俺、織斑先生がいまいち信用できなかった理由、わかりました」

「何?」

 

 信用されていない事は薄々気が付いていなかったのだろう。だがはっきり言われ、眉間にしわが寄る。

 

「変な所で口が軽く、身内贔屓が過ぎます。

 その上、自分の反応や考え以外は受け付けません。今のラウラの過去と俺達の反応との乖離が証明ですよ」

「私のどこが!?」

 

 睨み合う。青衣はじっと織斑先生の顔を見つめている。少々不機嫌そうだ。

 

「口が軽さは今の件です。ラウラの個人情報でドイツの機密も入っているでしょう。

 公開されているなら更識会長から生い立ちを聞かされているはずです。ドイツの軍人が転入してくるって警戒しているんですから」

 

 ぐっと織斑先生が黙る。

 

「身内贔屓は?」

「いくらでもありますよ。最近はラウラにばかり目が行って、例えば被害にあったオルコットや鈴が出なかった」

「他には?」

「篠ノ之束の件で白騎士事件と情報の秘匿、無人機他にもいろいろです。普段の言動は一夏が最優先、そして今はラウラだ」

「身内を優先させるのは人として当たり前だ!!」

「度が過ぎるって言ってんだ!! 無人機の件なんてアリーナの生徒、パニック起こしていたら終わってた!! 下手すりゃ全員死亡だぞ!!

 それに自覚しているなら何で一夏やラウラの担任をしているんだよ!!」

「弟や嘗ての教え子を何とかしたい思うのは当たり前だ!!」

「その時点でアウトだ!!」

「私は非情にはなれん!!」

「非情じゃないだろ、平等に扱うだけだ!! というか身内以外を全て犠牲にする方が非情だろ!!」

「貴様はラウラには何も感じないと言っただろうが!!」

「当然でしょう!? 織斑先生がラウラを可愛いと思っているからって、何で俺達もラウラを可愛がる必要が出て来るんですか!?」

 

 互いにヒートアップし中身もずれている。ここで一度会話、ではない言い争いは止まる。

 

「お前たちに対する、私の不信の理由がわかった」

 

 腕を組み、敵を見るような顔つきになる。

 

「例えば?」

「お前たちは目的が第一だ」

「当たり前でしょう? その為に来ているんだ。目的が無いなら来ませんよ」

「他を犠牲にしても達成しようとするだろうな、それが気に入らん」

「それを言い出したら織斑先生はどうなんです? 白騎士事件を除いても、世界を取ったブリュンヒルデだ。日本代表を争った者、試合で負けた者を犠牲にしているでしょう?」

 

 ぴたり、彼女は固まった。

 

「代表候補生もそうですよね? 国家代表になる為に他の者を押しのけている。

 専用機を欲しがって訓練している生徒達もそうですよね? 選ばれるのはごく少数なんですから」

「話が別だ」

「同じでしょ? いや、勝ち残りや選ばれようとしているのはルールに乗っ取っているか。確かに俺や織斑先生とは違う」

「どういう意味だ、それは?」

 

 全く意味がわかっていないらしい。

 

「篠ノ之束は自分に都合が良い様にルールを作り変える為に白騎士事件を起こし織斑先生も加担した。見事に世界中を犠牲に気に入らないルールを破壊して自分に都合の良いルールを作り出しました。そして俺達はそのルールを壊す為に動いています。

 決められたルールの中で争っている彼女達と一緒にするのは確かに変だと納得したんですよ」

 

 言い返せないのか、織斑先生は何かを堪えるようにしている。

 

「単に自分の感情と違うのを受け入れないだけ。意見が異なったり逆らったら出席簿で叩き、命令するのがその証明。

 本気でドイツ軍に戻ったらどうです?」

 

 堪えるが、睨み付けるに変わった。

 

「本当に、篠ノ之束が作り出してしまった女尊男卑に反対なんですか?」

 

 黙ったままだ。

 

「それでも、それでも束は私の」

 

 織斑先生の回答が始まり掛け、止まる。それまで黙っていた青衣がゆっくりと立ち上がったからだ。

 青衣を見ると目に感情が見えず絶対零度、妖怪としての迫力が前面に出ている。

 遂に切れた。

 俺は慌てて『空間を操る程度の能力』を発動させ、この部屋を支配下に置いた。操作範囲は最小、切れた青衣は危険度が違う。

 脅威を感じたのか、織斑先生が目を見開き大きく後ろに跳ぶ。

 

「結局、貴方は自分と身内が可愛いだけ」

 

 青衣の声色が普段と全く違う。

 

「それも違うか。身内に好き勝手にさせたいだけ。その人を考えているわけではない。だからその場で適当なことを言う」

 

 珍しく織斑先生の顔色が青い。人間相手なら強者の相手をしたことが合っても、妖怪に直面したことなど無いだろう。外の世界では当然だ。青衣に漂う気配は彼女が今まで感じたことのない、全く異質のはずだ。

 それでも動ける体制を取っているのは恐れ入る。多分、青衣が人間なら攻撃されていただろう

 

「私達の世界がどうなろうが、私の姉妹たちが拘束されていようが知ったこっちゃない。

 この世界も先なんてどうでも良い。生徒も、卒業生に対してもそう。考える頭が無い。そういう事でしょう?」

 

 淡々と呟く青衣の服装が青い和服に瞬時に変化する。だが周囲には青く輝く立方体が4つ存在した。大きさは握り拳ほど。

 青衣がISではなく『妖怪として弾幕を使うオプション』だ。

 

「もう障害ですね。篠ノ之束を守り、篠ノ之束の都合がいい世界を守り、私たちの邪魔をする」

「待て、青衣!!」

 

 オプションに光がともった瞬間、俺は青衣の腕を掴む。

 まだ、辛うじて冷静さを残している。でないと即座に撃っているはずだ。だが織斑先生の言葉で残った理性が飛ぶ可能性がある。

 共に『拠点』へ空間転移した。

 

 

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 俺が作り出した亜空間『拠点』は単に生活に使っているだけではない。使いやすい様に普段は出入り口を簡易応接室に決め、玄関や台所、和室を通り長い廊下へ抜ける。

 その廊下は限りなく長い一本道で、トイレや風呂、俺や青衣の個室などの数々の部屋に通じるドアや襖を必要に応じて付け足したり減らしたりする。元より『拠点』自体が空間を弄って作っているのだ。隣室への襖やドアの距離は部屋の大きさに関係は無い。全てが均一に、ばらばらに並んでいる。

 その一つに壁に板が敷き詰められた広大な部屋がある。高さは部屋を空間自体を弄っているのでまともな方法では天井までたどり着けないようにしている。ドアのある壁以外も同様だ。

 そんな部屋で青衣と対峙する。互いに空に浮いている。間は10メートルは無い。俺が青衣の待機形態、本体を持っているのでそれ以上は離れられない。

 

「織斑千冬を始末しない理由は?」

「最初に決めた事だ。

 それに殺したらIS学園に残る理由が無く、説得も不可能になる」

 

 淡々とする青衣と受ける俺。

 とりあえず青衣の待機形態、本体は外す。

 

「死体を晒せば篠ノ之束は出て来るでしょう? 捕らえて操っちゃえばいい。その方が数段楽。緑兵は外の世界の人間に何とかさせたいと思っている」

「篠ノ之束に穴熊を決められたり、復讐で幻想郷に攻め込まれたら不味い。それに今では無人機なんてものも出て来たんだ。危険度は上がっている」

 

 本体の鎖を青衣に投げると、鎖は空中で踊る様に形を変える。それを彼女は受け取り自身の首に付けた、

 幻想郷から出ることは難しいが、自分から入ることは比較的簡単だ。レミリアたち紅魔館の者や二ッ岩マミゾウなどが良い例だ。だからISに攻め込まれる事を予想し、データを収集していたのだ。

 

「頭では理解してはいるんですけどね。あれを見ていると」

「怒鳴ったのは俺だ。気持ちはよーくわかる」

 

 オプションに光が集まる。青衣の弾幕だ。青衣が弾幕ごっこのルールで正直助かる。

 真っ向からやれば青衣はかなり強い。ISは操縦者がいないと全力を出せない性質があるが、それでもISなことに変わりがない。本気になれば人間よりも上の身体能力を持っているのだ。そして体術は九尾の狐である藍姉さんから教わっている。妖術も俺より上だ。何より装備が厄介だ。普段俺がISとして量子化させている装備も使うことができる。ブレードの無名やニードルレーザーが出ていないだけマシなのだ。

 改めて弾幕ごっこ、そしてルールを制定した霊夢には本当に感謝だ。種族的な強者を自分たちのフィールドに下げられるのだ。痛かったり多少のけがをする位で死にはしない。

 同時に自力で飛び回れる俺にとって、ISの訓練としても有用だった。スペルカードこそないが空を飛んで戦う事に変わりはない。

 

「迷惑かけますねぇ」

「何、相棒の世話はするものだ。スッキリするまで付き合うぞ」

 

 俺は『空間を操る程度の能力』させ空間を支配する。『倉』から一本の木刀を取り出し両手で握る。俺は生身で二刀流は使えない。だから一本だ。真剣や退魔の武器防具では青衣を傷つける恐れがある。だから頑丈ではあるが唯の木刀だ。

 自分の体に妖術を掛け、反射神経を高める。反応できなければ意味は無い。俺の術の才能は無く使用できる数少ない術だ。

 青衣にダメージを与えるわけにはいかない。空間を操作すれば何とでもなるのだが、防御や回避程度にしか使うことができない。彼女の気が済むまで相手をするしかないのだ。

 俺の術の行使、能力の発動を感知したのか、青衣が外の世界では見せたことのない獰猛な顔つきになる。同時にオプションから弾幕が放たれた。

 こうして、俺と青衣の戦闘ともいえない一方的な攻防が始まった。

 

 

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 約30分後、俺達は織斑先生の部屋に戻った。彼女は先程と同じ場所に座っていた。

 青衣はまだ不機嫌だが、散々暴れたのだ。阿呆なことを言われない限りは再度切れたりしないだろう。

 

「七海、お前、大丈夫か?」

「この程度なら問題ありません」

 

 俺の服はあちこち穴が開き、所々焦げている。見た目は酷いだろうが、かすり傷程度だ。

 先ほどの場所に腰を下ろす。着物姿の青衣も同様だ。織斑先生は青衣をちらちら確認しているが、本人は憮然としたままだ。

 織斑先生は冷蔵庫から缶に入ったスポーツドリンクを3つ取り出すと、俺達の前、テーブルの上に置いた。

 彼女は座り直すと自分の分を開けて一口飲む。俺も渡されたものを開けて一口飲む。口の中を切っていたので少し沁みた。青衣は取らず置いたままだ。

 

「青衣が言ったことを私なりに考え、振り返ってみた」

 

 ちらりと、青衣も織斑先生の方を見る。織斑先生は青衣を正面に見据える。

 

「束が望んだから白騎士事件に加担し、ISの普及にも協力した。

 生活もあるが一夏の応援でISの操縦者として働き続けて日本代表になった。その後に第一回モンドグロッソに出場、ブリュンヒルデとなった。

 一夏を守るため引退したがドイツに借りが出来、それを返す為、頼まれて教官を務めた。一夏を1年以上放っておいてな。

 IS学園に来たのもブリュンヒルデとして頼まれた面が強い。ドイツでラウラの件もあり教えることに自信も付いていた。

 一夏が望んだからお前たちの言う女尊男卑の破壊にも協力する気になった」

 

 ここで彼女は一息入れる。

 一夏を守る? ドイツに借りって何だ? おかしいぞ。言っている事。

 

「青衣、お前の言う通り、私は身近な者の期待に応えようとしただけだ。そして身近な者が自身が望む通りにすれば良いと思っている」

 

 2月に学園長室では保留だったのが、一夏が望んだから協力することにしたのか。

 

「お前たちが現れてから私の考えは狂ってきた。

 そして一夏が成そうとしていることは、束に好き勝手やらせ私も造り出した結果を一部とはいえ壊そうとしている。

 先日の無人機、あれは束の仕業だろう。一夏が出場したから白騎士事件と同じく英雄を造り出す気だと思う。学園のセキュリティを乗っ取ったのは目撃者を作り出す為だろう。

 それでも束を私は守りたい。それでは一夏の考えと反してしまう。

 ラウラもそうだ。ラウラの好きにさせたいが、それでは一夏に目が行き、対応もお前たちを含めた生徒は後回しにしてしまう。

 青衣、私の倫理観についてどう思う?」

「異常なまでの過保護だと思いますよ。壊れていると言っても良い」

「七海は?」

「青衣と同じですね」

 

 振られた質問に青衣と俺は返す。ついでだ、俺は疑問を投げることにした。

 

「何で学園長からの説得の要請を受けたんです? 一夏の要望だからですか?」

「そうだ。一夏が望んだことだからだ」

「女尊男卑の破壊やISの解放が篠ノ之束に敵対する事と同じではないでしょう?」

「甘いな。束は自分のやったことについて、極一部でも変更や邪魔を許さないだろうな。だからお前たちの思惑は束が許さない」

「一夏は篠ノ之束に反しているでしょう? その一夏に協力して篠ノ之束も守るんですか?」

「当たり前だ」

 

 言っていることが支離滅裂だ。

 

「そういう見解なら最初から言って下さいよ。篠ノ之束の思う通りに世界を動かすなら俺達と敵対関係でしょう? 2月の時点で言えばIS学園に入学しませんでした」

「何故だ? 一夏は女尊男卑を何とかしたいと思っている。なら私とも敵対関係ではないはずだ」

 

 いや、意味がわからないから。まさか自身で気が付いていないのか?

 

「それで両方にいい顔していたら昔話の蝙蝠でしょう。最後は両方から裏切り者扱いで終わりますよ」

 

 彼女は固まる。思い至って無かったようだ。

 

「蝙蝠? 裏切り者だと?」

 

 驚いた顔で俺を見る。

 

「気が付いてなかったんですか? 俺達からすれば完全に二重スパイですよ。しかもどっちつかずで一番性質の悪い」

「なぜそうなる?」

「考えが真逆の両方にくっついているんですから当たり前でしょう?

 今の話だって篠ノ之束と一夏、ある意味相反しているのに両方を立て、守ろうとしていますよね?」

 

 眉を顰める。意味が通じていない。

 

「例えば織斑先生って篠ノ之束に連絡していたんですよね? 俺達の情報はどうしました? 伝えたなら学園に対する裏切りです。当然、一夏とも敵対ですよ。

 逆に俺達の情報を伝えていないなら篠ノ之束はどう思っているんでしょうか? 俺だったら不審になります。

 真逆の立場なのに両方にいるでしょう?」

 

 目を見開き唾を飲んだ。ようやく蝙蝠をやっている事に気が付いたのだろう。

 

「道理で変な所で噛み合わない、言っていることもころころ変わる。理解不能なわけですよ」

 

 青衣が発言する。そして明らかに呆れたため息を出した。俺と織斑先生もそちらを見る。

 

「さっきの倫理観もそうですけど、全部無意識だったからジレンマに陥ったわけですよね?」

「ジレンマだと?」

「あちらを立てればこちらが立たず。兎の尊重と女尊男卑の破壊したい一夏さんが両立するわけないでしょう?」

 

 正にジレンマに陥ったわけだ。

 青衣の指摘に織斑先生目が泳ぐ。

 

「何で私がこんなことずばずば言っているかわかります?」

「……わからん」

「学園長なりに相談すれば、辻褄が合わないこと位はわかったはずです」

 

 その言葉に織斑先生は大きな息を吐く。青衣も同じ、

 

「学園長との関係がお前たちが来てからおかしいと思っていたが、そういうことだったのか。

 その都度変化していたのは私だったのか」

「多分、学園長室の話で織斑先生の言動がちぐはぐだったから不審に思ったんでしょうね。俺達から見てもわかるんですから、学園長ならすぐわかるでしょう」

 

 俺はようやく話が噛み合ったと安堵した。

 織斑先生は大きく息を吐き出した。青衣は完全に敵を見る目である。態度が悪いがどっちつかずなのだ、しょうがない。

 そこで織斑先生は俺をまっすぐ見る?

 

「再び私なりの結論を考える必要が出てきたな。遅すぎたが……」

 

 そして、手にしたスポーツドリンクを口に運んだ。

 

「もう1つ、気が付いたことがある」

 

 そして俺を見る。

 

「七海、お前は私と同じではないか?」

「同じ?」

 

 俺はその言葉に引っかかる。青衣がぴくりと反応するが、手で制しておく。

 

「青衣の望みはわかった。ISの解放だ。

 お前の姉達の目的もわかっている。女尊男卑の破壊と社会の正常化だ。はっきりしている」

 

 一拍置く。青衣も俺を見る。

 

「だが七海、お前自身は何をしたいんだ?

 お前は私と同じで単に望まれたから、計画を任されたから実行しているだけではないのか?」

 

 青衣が何か言おうとしたが、織斑先生が手で止める。

 

「私からすれば、七海緑兵という人物は不気味過ぎる。

 空間転移や以前に段ボールを吸い込んだ穴、更識と対戦した時の奇妙な現象は関係ないぞ。お前の言動が不可解なのだ」

 

 ここで一度青衣を見る。

 

「七海が人間で青衣がIS。だが青衣が人間で七海がISと言われる方がしっくりくる。

 青衣は我儘を言ったり、料理が趣味だったり、言い争ったり人間味というのがある」

 

 俺に視線を戻す。

 

「だが、お前は趣味すら無いだろう? プライベートで自ら何かしているのを見たことも聞いたことも無い。

 自分が無いとまでは言わないが淡々とし過ぎている。他者の望みを実行しているだけではないのか?」

 

 そういえば織斑先生が俺をどう思っているのか、初めて聞く。というよりも教師と生徒として向き合ったことはあったのか?

 話は続く。

 

「両親の件があるからISに恨みがあるかと思えばその様子も無い。そうだな?」

「あったら青衣に乗りませんよ」

「そうだろうな」

 

 織斑先生が首肯する。

 

「戦闘目的でISの腕を磨いているが、束の件は説得が出来れば良いと言う。説得に成功すれば使う必要性が消えるのにな。それに国家代表や代表候補生にも興味が無い。代表候補生なら望めばすぐになる事ができる腕と立場を持っているのにもかからわずだ。

 更識に負けてはいるが、青衣はともかくお前自身が勝ちたいとも見えて来ない。

 それでもお前は真面目に訓練し、実力は1年生で確実に3本指に入る。学園全体、教師を含めてもお前を倒せるのが何人いるか。

 だが、私が今言ったこと全て、お前にとっては何の意味が無いのだろう?」

 

 確かに意味は感じられない。首肯する。

 

「ISについての知識も埋まり、一般生徒と遜色がない程度には成長している。だが、ISの企業について全く興味を示さない。警戒こそしているがな。

 生徒の訓練も良く見ている。一夏を含む専用機持ちにも欠点を指摘し伸ばそうとしているな。自主訓練中も生徒に頼まれればISの挙動を見ているだろう?

 学園では女性至上主義者でもない限り、意味も無く悪く言う者は少ないだろう。

 デュノアの件もそうだな。入学した理由には驚いたが生徒会の一員として手を貸し、あいつの居場所を作ろうとしている節もある。事実、シャルルとして入学したことで一部から不審がられているデュノアにトーナメントで一夏と組ませた。

 ラウラの件も即ドイツに通告すれば終わる事なのに、私や学園を介して委ねようとしている。

 その一方、お前はIS学園にいる必要が無くなれば去る気だろう?」

 

 再度の沈黙。俺は首肯する。

 

「お前は馬鹿ではない。先を見ている。

 だったら目的を達した後、お前が見ている先でお前自身は何をしているんだ?」

 

 一瞬、頭の中が真っ白になる。俺は目的に沿って行動している。だがそれは計画だからだ。その先で俺自身は何をしたいのだろうか。

 待て、その先って何だ?

 

「……地元に帰ろうと思っていますが?」

 

 思いついたのがその程度だった。拙い、的外れでもある。

 織斑先生も似た様な感想だったのだろう。一度座り直す。

 

「ならば一層わからないな。お前が立てている計画を進めるにしても時々帰れば良い。休日位あるんだ。そういえば休みでも訓練している姿を見たな。走り込んだり、筋トレしていたり、一夏に見習わせたい位だ」

「性分です。何かしていないと落ち着かない」

「そうか、ならデュノアやラウラの件はどうなんだ?」

「シャルロットは事を荒立てる必要が無かったからですよ。必要があればする気でいましたが。

 それとラウラは潰してくれという事ですか?」

「……話がずれたな。ラウラの件は待て。もう一度聞くがお前はその計画が終わったら何をするんだ?」

「地元で今までやっていたことの続きをやりますよ」

 

 じっと、俺を見つめる。

 

「まあいい。お前には先がある。

 だがな、お前は私の二の舞を踏まないことだな」

「……」

 

 俺は計画が終わった後に何をするか。先はどうか、か。

 命令と出席簿で押し付けるイメージしかなかったのだが、そういえば教師だったな。初めて認識した。

 

「そういえば……」

 

 ぽつりと、織斑先生が漏らす。

 

「お前たちは束の説得について、私達、一夏や篠ノ之にも聞かんのだな」

 

 不思議そうな顔を俺達に向ける。

 

「俺達はあくまで学園に協力して貰っている立場ですから。急かすなら学園長か更識会長を経由しますよ」

「立場か。ラウラの件もある。本気で考えなくてはな。自分のずれに気が付いた以上、IS学園からの信用も取り戻さなければならない」

 

 俺の言葉に独り言のようにつぶやく。

 しばしの沈黙。

 

「話が変わったので別の事聞いて良いでしょうか。先ほどの話で幾つか気になる事が」

「構わないが、何だ?」

 

 質問したのは青衣だった。何か考える点があったのか、もう普段の状態に戻っている。

 

「何でドイツ軍で教官やったんですか?」

 

 織斑先生は渋い顔をする。俺が引っ掛かった事でもある。俺は頷いた。

 

「何故そんな事を聞く?」

「さっき一夏さんを守るため引退と言いましたけど1年以上放っておいてドイツにいたんですよね? それと借り?」

 

 俺も頷く。言っていることが真逆なのだ。

 

「それとラウラが一夏さんを敵視、いいえ恨んでいる理由ですが、その借りが接点ではないでしょうか? まさか本当に弟だから、男だから消したいとか?」

「弟や男は関係ない」

「やっぱりドイツへの借りですよね」

 

 一度青衣をじっと見た後、俺に視線を移す。

 

「七海、お前も気が付いていたか? 頷いただろう?」

「借りが2人の接点という推測以外はそうですね。日本に一夏を置いて何から守るのか不思議に思いました」

「一夏が私と一緒にドイツに行ったとは思わないか?」

「ずっと日本ですよね。俺も青衣も聞いていますよ。箒が小学4年生まで、鈴が中学2年生まで一緒。中学3年生でドイツなら日本でISに触っていない。一夏も言えない様子でした。何かあるならそこでしょう」

 

 はあ、と大きな息を吐いた。

 

「油断も隙も無いな、お前らは」

「辻褄が合わなかっただけですよ」

「ドイツが関わる話でな、他言できる内容ではない」

 

 ラウラの話をしているので今更な気がする。無理強いはできないが。

 

「まあ、いいでしょう」

 

 青衣がため息交じりに言う。

 

「ところで、ラウラはなぜお前達を敵視しているか理由は理解しているか?」

 

 逆に織斑先生が聞いてきた。

 

「私が『ちーちゃんがいちばん』という命令の証言したことですよね。ブリュンヒルデの正当性が揺らいでも不思議は無いですから」

「そうだ、ラウラに言われたよ『何故、あのような事を言ったものを生かしておくのですか』とな」

「また殺人教唆ですか? 逆恨みですよね」

「青衣に害をなしても意味が無い事、むしろ立場は悪化すると言っておいた」

「それでさっきのスカウトもどきですか」

「後は調査責任者として資料を作成し、発表した理由も問われたな」

「そうでしょうねえ」

 

 確かにな。その行為を潔いとみるか、引退したからイカサマの暴露とみるか、人によって分かれるだろう。

 俺自身、国家代表は更識会長しか知らないしな。それに当時、篠ノ之束の暮桜はピーキーとはいえ最高スペックだったろう。単一仕様が使える機体もどれだけあった事か。たった数年でも機体性能や操縦者のレベルが上がっているから検証しても参考程度だ。それに勝負は時の運、やってみないとわからない。いっその事……。

 

「ん?」

 

 引っ掛かる。大きい何かが引っ掛かる。

 ラウラは青衣が証言した内容が気に入らない。証言によって、織斑先生が世界を取ったことの正当性が揺らいだから。

 織斑先生はドイツに行き、ラウラに会った。引退した理由もその辺にある。

 例えラウラが青衣を壊したとしても、それは無くならない。正当性は揺らいだままだ。

 俺達はISを絶対命令から解除させ、手段としたい。正当性を証明するには……。

 

「あ」

 

 そこで脇腹を突かれた。

 

「うお!!」

 

 体が跳ねる。

 

「話、聞いてないでしょう」

 

 突いたのは青衣だった。俺が自分の世界に入ったことに気が付いたらしい。ジト目で俺を見ている。

 

「それで、今度は何を考えていたんですか?」

 

 憮然とする青衣は半ば投げやりに言う。織斑先生も呆れ顔で俺を見ている。

 このやりとり、何度目だ?

 

「俺達の目的を達成して、織斑先生の実力とブリュンヒルデの正当性が証明できるかもしれない方法」

「思いついたんですか? それ?」

「叩き台程度なら」

 

 青衣は驚いたように俺も見る。

 

「とりあえず、言ってみろ」

 

 相変わらずの織斑先生。だが眉間にしわが寄っている。青衣も頷いて俺を急かしている。

 

「篠ノ之束がISに対する絶対命令を解除して誰でも乗れるようにして、織斑先生が現役に復帰する。その後のモンドグロッソで織斑先生が総合優勝すればいい、とか?」

 

 2人が凍りついた。

 

 




あけましておめでとうございます。

自分なりの千冬像です。身内優先は普通ですが、彼女は異常な位に過保護ではないか。束とは何だかんだで似た者同士。結果として無自覚な蝙蝠になってしまった。
オリ主の七海緑兵について。以前の設定紹介で趣味の『?』と名前の理由です。

ラウラの生い立ちに改編はありません。原作のままです。
千冬も流石に国家機密級の漏洩はしないと思いまして、ぎりぎりの伝え方にしています。それでも十分重いですが。
口の軽さは篠ノ之箒が篠ノ之束の妹であることを教室でばらした経緯があります。その上で身内について決して話さない堅さもある。例え無人機や後の事件で学園や生徒達、その場に居ただけの他人が危険・犠牲になっても決して喋りません。それが無意識な裏切りだと思うのですが。
ラウラが千冬が引退した理由は知っていましたが、理由はドイツ軍内で漏れているのか千冬が自分で喋ったのか不明です。


本年もよろしくお願いします。

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