幻想のIS   作:ガラスサイコロ

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 気が付けばお気に入りが1000件を突破しておりました。この場を借りお礼を申し上げます。


38_兎の包囲網

 既に夜。結界に包まれた本物の篠ノ之神社へ『扉』を使い約束の時間に訪れる。補修は済んだのだろう、本殿や周囲への破壊後は全て無くなっていた。土剥き出しの地面と周辺を蔽われた林の様な周囲である。

 

「ようこそ」

 

 到着から1分も経たず、声と共に本殿から一人の女が現れる。外に居る俺達からは少し見上げる形だ。

 外見は一夏が言った通り俺達と変わらない年頃である。その顔や体型は篠ノ之束に箒、身長以外は青衣にも似通っており繋がりを感じさせた。共通項から逸れるのは腰まである長い緋色の髪であろう。

 こいつが篠ノ之緋宵。神なのに何を考えているのか、紅白の巫女服の様なものを着込み腰には紅の刀を帯びている。そんな彼女は奥から出てきた時は凛々しい雰囲気だったが此方を、いいや、俺の同行者達を目にした途端見るからに動揺した。前回紫姉さんへも喧嘩を売った事か、顔が広く神格持ちの妖怪狸マミゾウか。

 いや、違うだろうな。

 そんな事を思っていると俺達の前、本殿へ上る階段の前に緋宵は現れる。転移だ。そりゃそうだ、篠ノ之束が使えたのだ。師であろう彼女は使えて当然だ。

 

「と、とりあえず奥へ……」

 

 緋宵が少しの戸惑いを感じさせる声で手を振り俺達を促す。階段を上り本殿に入れという事か。

 

「ええ、上がらせてもらうわ」

 

 歩いてきた紫姉さん達は立っていた俺を追い越し青衣も続く。青衣は本体を自分で所持している為、自由に動き回れるのだ。4人で固まって短い階段を上って本殿へ向かって行く。気乗りはしないが俺も続く。

 

「待て、七海緑兵」

 

 最後尾の俺が緋宵の横を通った時、未だ戸惑っている彼女に小声で呼び止められる。

 

「あの者は魔界神……か?」

「そう、神綺様」

 

 俺が小声で肯定すると彼女の顔がさっと青ざめた。

 

「私を警戒するのは理解できるが呼ぶ者を間違っているだろう!? いいや、どうやって呼んだのだ!!」

「そんな事、言われてもね……」

 

 少し慌てた緋宵が小声のまま抗議する。

 

「遊びに来ただけよ」

 

 それは神綺様にも聞こえていたらしい、本人を含めた一団が足を止めて此方を振り向く。

 

「前回は用事で来られなかったし、緑兵や青衣の様子も気になったしね」

「そ、そうか……」

「私の事は気にしないでいいわ。ほら、この通り!!」

 

 神綺様は何処かに隠し持っていたのか、或いは造り出したのかタスキを掛ける。タスキといってもパーティグッズに使われる様な、肩に掛けるだけのお手軽な宴会タスキだ。白地のそれには赤字で『モブキャラ』と書いてあった。

 お前のようなモブがいるか!! 思わず口から出かかったが、何とか収める。

 

「前回は助かった、そう思うべきかもしれんな……」

 

 どこか満足げな神綺様に対し、緋宵は多少の眩暈を起こしている様だ。顔に手を当てている。

 その気持ちは痛い位に理解出来る。霊夢や四季様達にボコされたとはいえあの場に神綺様までいたらどうなっていた事か。それに篠ノ之神社の成立を少し調べたが神社としての歴史は割と浅い。奉られる篠ノ之緋宵も神として若い方だろう。同じく奉られるマミゾウよりも後だ。

 気を取り戻そうしたのか、緋宵は軽く頭を振る。

 

「ところで箒と一夏は何処に居るのだ? 外にも居ないが一緒ではないのか?」

「あ」

 

 彼女が俺に尋ねると全員の視線が集まった。二人とも『倉』へ放り込んだままだ。緋宵の右眉が跳ねる。

 

「お前、何かしたのか?」

「馬鹿正直に篠ノ之神社まで行く様子だったので亜空間に放り込んだ」

「何故そんな事を?」

「世界に二つしかない第四世代型ISを持った二人が連れだって出歩いたら、IS学園のあるメガフロートに張り付いている連中が尾行するに決まっているでしょう? それに外出がバレたら同級生もくっ付いて来る。それも各国の代表候補生が。此処まで連れてきたいですか?」

「……いいや」

 

 最低でも鈴にオルコット、ラウラは確実についてくる。ラウラがいたらシャルロットも追加されるだろう。クラスメイトもか? 一夏は気軽にオーケーを出しそうだし、駄目ならこっそり来るだろう。

 少し後、緋宵は苦い顔をして首を横に振る。

 

「そう言えば、夏祭りに二人を此処へ入れた時、外で探している者達が居た。もしやその者達か?」

「多分」

 

 あいつら、無防備過ぎるんだよな。特に一夏。世界唯一の男性操縦者だという自覚が未だにない。俺? 青衣限定です。

 ため息を一つする。

 

「この件は分かった。だが、あの二人は間を取り持ったのだ。出してくれ」

「それは良いですけど、話がややこしくなりません?」

 

 多分、箒は暴走する。真面な話が出来る状態になるか。

 

「その時は仕方ない。黙らせよう」

 

 緋宵の発言に紫姉さん達を見ると頷いていた。なら良いか。少し離れた場所に『倉』を開き、一夏と箒を外に出す。落下すると危ないので空間で止め、改めて安全に降ろす。

 

「七海!! いきなり何をするんだ!!」

 

 地面に降りた二人が俺を認めた瞬間、一夏が俺に向かい叫ぶ。箒も此方を睨み付けていた。間近だったら食って掛かって来ただろう。距離を取って正解だったな。

 

「まあ、待て」

「緋宵さん!!」

 

 緋宵が俺と二人に間に入ると一夏が抗議の声を上げた。彼の後ろに居る箒も不満そうだ。二人そろって此方に歩いてくる。

 と言うかだ、俺は兎とマドカにも同じことをしたが彼女達は防いだ。篠ノ之束は兎も角、マドカは能力持ちでもない同じIS乗りだ。まあ、明らかな国家代表クラスと一緒にするのも馬鹿げているか。軽く自嘲する。

 

「お前達、夏祭りの時に後をつけられていたらしいな」

「千冬姉!!」

 

 今度は本殿への階段半ばにいる織斑先生が二人に投げかけ視線も移動する。織斑先生は俺の同行者であり他の者と混じっている。青衣は兎も角、知らない顔の紫姉さんと神綺様に加え外見が完全に人間ではないマミゾウも視界に入った為か一夏と箒の表情は更なる驚きに変わった。

 

「つけられていた、ですか?」

「其方の篠ノ之緋宵さんの証言だ。普通に篠ノ之神社へ来たら前回見失った分厳重な監視体制なのはわかり切っている」

 

 完全に固まってしまった一夏ではなく箒が投げかけ、織斑先生の言葉に緋宵へ顔を向ける。

 

「監視に気が付かれずに此処へ入れることは可能だが、2度も篠ノ之神社でお前達を見失えば此処には何かあると思うだろう。

 それは喜ばしくない。この件は流せ」

「わかりました。ところで……」

 

 箒は不満そうだが緋宵の言葉に止まる。

 

「あの者達は?」

「彼の同行者、云わば客だよ」

 

 紫姉さん達を見て一言、答えを聞いた後の口は一文字である。

 

「た、狸?」

「おう、佐渡の二ッ岩マミゾウじゃ、よろしくの」

 

 一方で一夏は驚きを隠せない。目を引いたのは巨大な狸の尻尾を持つマミゾウだ。

 

「佐渡? 新潟県の?」

「二ツ岩大明神、此方の篠ノ之神社と同じで一柱の土地神として奉られておる者じゃ。佐渡とは離れておるから流石に聞いたことは無いかの?」

 

 一夏は首を縦に振る。知らないらしい。まあ、俺もそうだったしな。

 

「土地神……妖怪じゃないのか?」

「神格持ちの妖怪じゃ、元々、神と妖怪なんぞ表裏一体、神格持ちも多くおるぞ。大した違いなど無い」

「違いが無い?」

「ふむ、例えば祟り神で亡霊の菅原道真も天神(雷神)や学問の神と信仰されておるじゃろ?」

 

 マミゾウの答えに彼は喉を鳴らし、箒は予想外なのか少し目を大きくした。二人は緋宵を見るが彼女は首肯する。

 

「緋宵殿、片方が見下ろすような場所で紹介も何じゃ、落ち着いてからで良いと思うがの」

「そうだな、そのまま奥へ。お茶と茶菓子も用意しているのでご自由に。私は二人に少し話をしておこう」

「お先に」

 

 マミゾウの言葉に緋宵が頷き、此方にも一声かける。その後はマミゾウを先頭に階段を上り、紫姉さん、神綺様は奥に消えて行った。俺も行こうと思ったが、緋宵に止められる。俺が止まったためか、青衣と織斑先生も階段の途中から動かない。此方を伺っていたが直ぐに奥へ入って行った。

 さて、緋宵が一夏と箒に俺の同行者である3人について説明を始める。とは言え俺に背を向けている二人には基本的な知識が無い。その上、緋宵も口下手なのか説明が解り難い。噛み合わない。俺達は内容を理解しているが、それは答えを知っているからであり初心者には厳しいものだった。ひょっとして二人の理解の無さって説明も悪かったのか?

 だから、長い説明をしても何処まで理解したかは不明で、最後に頭を抱えた緋宵が『失礼の無いように』で終わってしまった。

 

「おい、七海」

「ん?」

 

 その説明が終わり、俺に背を向けていた箒が此方を向く。声音には抑えている多少の怒りを感じさせた。

 

「幻想郷創造者の一人で大妖怪、現役の管理者?」

「紫姉さんだな。日傘を持っていた金髪」

「姉さん? まさかお前達を育てた」

「二人の内、一人」

 

 顔を引きつらせる。どんな者かは理解してくれたらしい。

 

「外の世界と幻想郷を跨ぐ神格持ちの妖怪狸?」

「二ッ岩マミゾウ、狸の親分」

 

 答えるにつれ、彼女の顔が赤みを帯びていく。

 

「魔界の創造主……魔界神?」

「神綺様、銀髪のサイドテール」

「何だそれは!! 私は幻想世界を知らないが明らかな大物だろう!? その位は解る!!」

 

 最高点に達すると箒は爆発した。完全な叫びである。向こうまで聞こえたかも知れない。

 

「ぶっちゃけた話、神綺様は大物中の大物です。危害が加われば魔界どころか法界(ほっかい)から毘沙門天やらサリエルやらが飛んでくるぞ」

「毘沙門天? サリエル? それに法界? 魔界ではないのか?」

「俺は行った事が無いけど魔界の中でも濃い連中が集った区画が法界。だから法界は魔界の一部。多分、其処に居る者は名前を聞いた事が有ると思う」

「……本物なのか?」

「本物だよ。残した伝説自体は歪んでも不思議はないけどな」

 

 困惑、二人の様子はこの一言だろう。

 

「神綺様は君臨すれども統治せず、らしい。だから動かすことはしないし命令もあまり出さない。

 とはいえ魔界の創造神で唯一神、本人の人柄もあって絶対的に慕われている。故に幻想世界に神は幾らでもいるけど魔界神は神綺様だけ。当然外の世界にも居る訳がない。だから何かあれば法界も確実に動くだろう」

 

 ぱくぱく、今度は箒の口が開閉する。織斑先生もこの辺の説明を受けていなかったらしい。驚いた顔で彼女が消えて行った本殿へ視線を向けた。

 

「そんな者を呼んで来るとは……貴様もコネを使っているではないか!!」

「紫姉さんに報告入れたら遊びに来ちゃった」

「遊びに来た……だと?」

「ああ」

 

 俺も箒が紅椿を手に入れた件でコネを批判した。箒も俺に対して同じ事を思っても不思議はないし、言われても当然かもしれない。少なくとも否定はしない。

 だが、箒は俺の一言で停止する。数秒後復帰するが目は泳いでいた。

 

「ほれ、だから『モブキャラ』ってタスキを掛けていただろ?」

 

 御茶目な魔界神です、はい。

 箒は空いた口が塞がらないらしい。呆気にとられていた。

 

「……貴様の人間関係はどうなっているんだ?」

 

 完全に気が抜けた声である。まあ、気持ちは分からんでもない。

 

「人間じゃ無いが……まあいいや。今回も休暇の心算らしい。俺達の計画自体も支援を貰っている。支援無くても神綺様なら断る気は無いけど」

「今回も? も!?」

「ああ、去年も来た」

 

 箒の気持ちは理解できなくはない。彼女は気を取り直すかのように軽く頭を振り、再度俺を見た。

 

「改めて聞く。あの神綺という者、貴様は魔界神抜きでどんな認識なのだ?」

「魔界人の友人知人、そのかーちゃん。魔界に呼び出されて直接指導を受けた事もあった」

「友人のかーちゃん……」

 

 箒へ返すと完全に固まり、隣に居る緋宵は額に手をやった。俯き加減だった為に表情は手と長い前髪で隠され伺えない。一夏も何かを考えはじめる。

 

「指導……青衣の記録で見たな」

 

 織斑先生の呟きである。以前で見た青衣の記録を思い出したのだろう。

 魔界出身の魔法使いアリス・マーガトロイドや魔界の面子は知らなくともその『かーちゃん』なら意味は通じる。もう一つは魔界にあるパンデモニウム(万魔殿)へ手荒い歓迎を受けながら青衣で走破。走破であって防御は有りでも攻撃は不可。その後は青衣を外し、神綺様から直接指導を受けた。まあ、簡単に言うと赤黒い六枚羽を出した神綺様と戦ったわけだが……死ぬかと思った。滅茶苦茶貴重な体験だけど。こっちは全力で戦っているのに最後はにっこり笑って『合格っ』だからな。気が抜けた。

 

「さっき、休暇と言ったな? 何をしているんだ?」

「幻想郷にも魔界人が移り住んでいる。時々遊びに来るんだ。イメージ的に一人暮らしを始めた子供の様子を見に来る母親か?」

「そうか」

 

 箒ががっくりと肩を落とす。緋宵なんて俯いたまま乾いた笑いを発していた。肩が震えている。

 

「大丈夫ですか?」

「……大丈夫に見えるか?」

「見えません」

 

 流石に青衣も壊れかけている緋宵が気になったのだろう、声を掛けていた。

 先ほど神綺様について俺に確認を取ったのだ。どういう人物か知らなかったらしい。色々イメージがぶっ壊れたのだろう。未だにくつくつと笑いながら肩を小さく震わせていた。

 

「なあ、育ての親って言ったよな?」

「そう、その一人」

「どう見ても俺達と同じくらいにしか見えなかった。なら当時は小学生位なんじゃないか?」

「勘違いするのは無理ないけどさ、幻想側の者を人間基準で、特に外見で中身を判断するなって」

 

 だが、一夏は良くわかっていないらしい。首を傾げている。ここで緋宵の笑い声が止まった。

 

「例えば……青衣」

「はい?」

 

 階段に居る青衣に振る。

 

「お前、ISの中で意志を持った時や付喪神としての体を手に入れた時から外見年齢は変わっていないだろ?」

「ええ、変わりませんよ。ああ、そう言う事ですか」

 

 青衣が一夏の方を向く。

 

「一夏さん。其方の篠ノ之神社の神である緋宵さんも外見なら私達と然程変わりませんよね?」

「ああ」

「篠ノ之神社が出来てどれくらい経ちます?」

 

 篠ノ之神社の由来を考えると最低でも年齢は3桁だ。それに気が付いた一夏と箒、織斑先生は微妙な表情になり、その視線を受ける緋宵は頬を引きつらせた。

 

「製作者の師匠ですから……おばあちゃんとお呼びした方が良いでしょうか?」

「それは止めろ」

「そうですか」

 

 必死な緋宵である。あながち、関係性は間違いではない気がする。少なくとも外見はよく似ているし。

 

「あの時のISコアがこうなるとは……」

「おや、やっぱり私は貴女に見逃されていたわけですか?」

「自分で作った物を壊すなと私は言わん。だが、束が放置したコアを改めて私が潰す気になれなかった」

 

 なるほど、臨海学校の夜、兎は織斑先生の話を盗み聞きした時に『いっくんはIS開発には関わっていない』と言っていた。緋宵も絡んでいたか。

 

「そうですか、やっぱりおばあ」

「止めろ!!」

 

 目の前で緋宵が必死な叫びを上げる。それにどこか人間臭い。少なくとも兎よりも。青衣がハチャメチャなだけか?

 

「まったく、あの時のコアがこうなるとはな」

 

 ため息交じりの緋宵は怒っているのか、変な方向で喜んでいるのかよくわからない表情である。

 青衣は緋宵から一夏に視線を移す。

 

「一夏さん、この通り人間基準で見れば、私達幻想の存在は外見と年齢と一致しません。

 それと彼女の反応で一目瞭然ですが、女性にとって年齢は禁句ですから二度と言わないように」

「わ、分かった」

 

 後半の声音はドスが聞いていた。反射的に一夏は答えたらしい。織斑先生も強く頷いている。

 

「そうそう、年齢について言うと罰が落ちて来るから」

 

 即座に俺の頭上に金タライが落とされ、足元の地面に落ち、ぐわんぐわんという音を鳴らす。

 紫姉さんには聞こえていたらしい。緋宵もそれに気が付いていなかったのか、唖然としていた。

 

「こんな風に」

 

 だが、一夏と箒は俺の言葉を聞いて無い。俺の頭上に開かれたスキマを唖然とした顔で見ている。突如空間が裂け、見える中身は目玉が一杯だ。妖し過ぎるスキマから吐き出されたのはコミカルな金タライ。今度は俺の足元に視線が集まる。

 

「ちょ、おまっ!!」

「前に見ただろ?」

 

 我を取り戻した一夏が俺の足元を指す。俺の体と被っているタライだろう。

 以前に見せた『空間を操る程度の能力』を使った透過、すり抜けである。体が被ったままだとよろしくないので右に一歩動き、透過を解除し金タライを掴むと『倉』を開いて放り込む。回収完了。

 

「遅いから様子を見に来たのよ」

 

 俺の側面、頭の高さにスキマが開かれ、そこから紫姉さんが上半身だけ体を覗かせた。退屈そうな表情で頬杖をついている。

 一方で箒は小さな悲鳴を上げ、一夏は驚きの言葉を発していた。まあ、スキマに加え女の体がそこから生えて来たのだ。初見なら当たり前かもしれない。

 

「あ~、確かに」

「でしょう? 楽しそうにおしゃべりしちゃって」

 

 緋宵の説明が長かったのだ。俺達の話も。

 その一方で織斑先生は興味深げに紫姉さんのスキマを眺めている。

 

「……七海の技に似ているが教わったのか?」

「というより緑兵が真似しました」

「ほう、大したものだ」

 

 傍らの青衣と呑気に話し、関心するような声を出した。その声を聞いた一夏と箒、更に緋宵まで驚いた目で二人を向く。

 

「凄いのだろうが、どうも実感が沸かん」

「外の世界で見慣れたのがおかしいんですよ、本来は」

「別に慣れていないが……何故だ、既視感が有る。束と一緒に居たからか?」

「兎も非常識の塊ですからね」

「そちらでは非常識が常識だったな」

「ええ」

 

 織斑先生の言葉には何処か呆れが含まれていた。逆に青衣は楽しそうである。

 

「紫姉さんも迎えに来ましたし、そろそろ行きませんか?」

「……ああ、そうだな」

 

 未だ戸惑う一夏と箒に構っていたのでは話が進まない。弛緩した空気の中に居ると時間が無駄に過ぎるだけになってしまう事もある。緋宵に提案するとすんなり頷いた。

 

「じゃあ、お先に」

 

 スキマの奥に紫姉さんが沈み、消える。緋宵も再び転移し階段にいる織斑先生よりも上へ現れる。

 

「では、此方へ」

 

 さて、これからが本番だ。

 

 

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 本殿の奥にある一室、俺と緋宵は一つの卓で向かい合い、青衣を含む幻想側の4人と外の世界の3人は纏めて隣の卓に居る。隣では幻想側の4人は俺の近くで、緋宵側には一夏と箒が固まり、2グループの間には織斑先生が入っていた。

 あくまで呼ばれたのは俺であり他は立ち合いとするらしい。とはいえこの場にいる以上発言は自由だが。

 

「結論から言うと、私も束の説得や捕獲に協力しようと思う」

 

 開口一番、緋宵は言った。一夏と箒は事前に知っていたのだろう、反応しない。青衣は少し驚き、他の者は表情を崩さない。

 

「……どういう風の吹き回しですか?」

「この辺りを担当する死神達が怒鳴り込んできた」

 

 さて、緋宵は臨海学校で追い詰めていた篠ノ之束を助け、篠ノ之神社に押しかけた幻想郷メンバーを相手に戦った。此処までしておいて今度は味方をすると言う。俺の疑念は分かっているのか、彼女が説明を始める。

 

「是非曲直庁が束の魂を幻想郷側に送ることに決定した。それは知っているな?」

「ええ。四季様が動きましたからね」

 

 初耳なのか、隣の卓で一夏と箒が少し身を乗り出した。織斑先生は二人に視線を送り強制的に座らせる。

 

「当たり前だが幻想郷が見込んでいる被害について是非曲直庁が……外の世界側も検証を行ったらしい。資料を提出したのはその四季という閻魔だ」

 

 ここでため息を一つ付く。

 

「十分あり得るそうだ。

 流石に私も言われたよ『お前の巫女は過労死させるほどの屍を積み上げる気か』とね。ああ、巫女とは束の事だ」

 

 緋宵は自嘲する。だが、死神が過労死する事態とは笑えない。

 ガンッ、机を叩く音がし、其方に視線を移す。

 

「何故、姉さんが其処まで言われるのですか!?」

 

 箒だ。隣に居る一夏も何か言いたそうな顔である。

 

「二人とも、織斑先生から話を聞いたでしょう? まだ勘違いしているんですか?」

 

 呆れた顔で突っ込んだのは青衣だ。他の者も一夏と箒に視線を集める。緋宵もだ。

 

「いいでしょう、知識の共有化やおさらいの意味で状況を説明し直します。紫様達も、其方もよろしいですか?」

 

 今は他の世界の者も含めた場である。だから青衣からの呼び方も『紫様』だ。

 

「構わないわ。青衣、よろしく」

「私はお前達からも聞いておきたい。寧ろ後で頼もうと思っていた」

「では……」

 

 青衣が改めて、俺達の計画と背景について説明を開始した。

 

 

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「……幻想郷の消滅?」

「それ以上に最悪の事態となりますよ」

 

 今更ながら箒が慌て声を発するが、青衣は異を唱える。無論、負の方向性でだ。

 つーかさ、織斑先生からも俺の部屋で聞かされただろうが。

 

「緑兵、青衣。ここから先は私から話す」

「紫様、解りました」

 

 青衣同様、俺の口調が変わり『紫様』に変化した為か二人が目を剥いた。その紫様が二人に顔を剥ける。

 

「此方側が行っている対策の責任者で、緑兵と青衣を外の世界に送り込んだ者よ」

 

 妖怪としての迫力をにじませる。ごくり、一夏が喉を鳴らし、箒が少し腰を浮かせた。

 ふむ、箒は反応が良いな。今はどうでも良いか。

 

「聞いての通り幻想郷の全滅……皆殺しだけじゃないわ。他の幻想側の世界も、外の世界にも相応の影響が出る。正に死の山ね。

 貴方達だったら素直に殺される? 自分どころか周囲の者が死滅するかもしれないのに。まあ、貴女達だけは篠ノ之束が何とかするでしょうけど」

 

 紫様が冷たく箒と一夏に問いかける。二人は完全に血の気が引いた顔をした。『貴女達だけ』とあっさり言ったが事実だろう、ようやく理解したらしい。

 二人は唾を飲んだ後、首を横に振った。

 

「私達は自分達の世界を守る為に動いている。その過程で外の世界への影響も最小限にする気よ」

「皆を守る。七海達は幻想郷の皆を守るために束さんを……」

 

 一夏は『守る』と言う言葉に反応する。何故かは知らないが、こいつはこの言葉に趣を置いているのだ。当然と言えよう。

 

「ええ、そうよ。篠ノ之束を説得で済ますのもISから始まる女尊男卑を安全に解除させる為、それだけの事だわ。

 最もその段階はこの前過ぎてしまったけどね」

 

 一夏と箒も段階の意味を理解したのだろう。顔が強張った。説得中心で動くことが通じたのは臨海学校までだったのだ。そのチャンスはふいになった。これからは殺害を含めた直接的な行動が一層増えていくことになる。

 

「……完全に外の世界と幻想世界を分けることが出来ないのですか?」

 

 ずれた答えを導いたのは箒だ。彼女には知識が無い分柔軟な発想が生まれるとも言えるが、それは無謀過ぎる答えだった。

 

「何故そうしたいの?」

「完全に切れてしまえば影響はなくなるのでは……」

「馬鹿も休み休み言いなさい。表が有れば必ず裏はある。密接な繋がりのある2つをどうやって分けろと言うの?」

「何故ですか!!」

「外の世界中にある幻想と繋がりのある場所を、例えば篠ノ之神社の様な場所を一つ一つ消して回る気かしら? 当たり前だけど存在しているのは日本だけじゃないわよ。中には無人島に山奥、密林、洞窟、海底や火山、下手をすれば空中に出現することもあるでしょうね。それに新たな場所が出来る可能性も有る。更に言うと死後の世界もそうね。

 これが可能かしら? 仮に可能だとしても、其処までしてやる意味が有るの? もっと安全で確実な方法があると言うのに」

 

 腰を浮かし、箒は紫様に説明を求める。要望通りに解説されると、彼女は黙り込んでしまう。

 

「七海」

 

 今度は一夏である。俺の指名か、こっちを見ている。

 

「最悪の状況も、まだ可能性の段階じゃないのか?」

「対策って言葉を知っているか? 事が起きたら甚大な被害が出るぞ。

 例えばお前の家や近所、IS学園なり想像して見たらどうだ? かもしれないで放置できるか?」

 

 ごくり、彼が喉を鳴らした後首を横に振る。

 

「青衣、やはり現実感が無い。その話は何処まで信じたら良いのだ?」

「何も無しに、幻想側が此処まで動くわけがないでしょう?」

 

 またしても箒だ。青衣に問いかけている。

 

「それに幻想郷だけではないですよ?」

「どういう意味だ?」

「外の世界在住で私達とは異なる幻想側の組織なりに所属している者もいます。例えば兎本人もですね」

「……それで?」

「こうなった以上、其方も動くという事です。そうですね、緑兵は女性至上主義者から Dead or Alive(生死問わず)状態ですが篠ノ之束も幻想側相手に似た様な立場になるという事ですよ」

 

 これもまた事実。別に幻想郷関係者だけが幻想側ではない。それに外の世界を危惧する者も独自に動くだろう。だから Dead or Aliveだ。

 

「それでも……私は姉さんが何を考えているのか知りたいし死んで欲しくない。あの人を散々恨んだ私だが、紅椿を、力をくれた姉さんをまだ信じたいのだ」

「ひょっとして、それが説得を引き受けた理由ですか?」

 

 箒が力強く頷く。

 

「切欠も得たかったのだ。何か話す理由が欲しかった」

 

 おいおい……やっぱり二の次だったか。スパイの真似事はやらなかったと思いたい。

 

「意味も無く、私達が何年も準備して外の世界に舞い戻るとでも?」

「だが……」

「というより現状のまま進めば幻想側関係なく国が滅びますって」

「何故だ?」

「出生率について学園長達から説明されていませんか? それとも一部の過激派みたいにクローンか何かで人口を補う考えですか?」

「……」

 

 箒は黙った。日本では女尊男卑になる以前から少子化は叫ばれていた。単純計算では最低でも2以上は無いと人口は減る。中には生涯結婚しない者や子供が出来ない夫婦もいるだろうから実際にはもっと必要となる。ここからは各国で起きている事だが、女尊男卑を制定したため未婚率の急上昇と少子化に拍車がかかった。元を正さない限り、頓珍漢で的外れな事ばかりである。故に勝手に滅ぶ。

 沈黙が降りる。紫姉さんは少し楽しげな、マミゾウはつまらなそうな表情で箒を見ている。神綺は何時もと変わらない。温和な笑みだ。

 俺は二人の理解の無さに納得をした。要は理解をしていなかったのではなく、単に兎を信じたかったのだ。

 

「結局、貴様達は具体的に何がどうなれば満足なんだ?」

 

 今度は今まで口を開かなかった織斑先生だ。腕を組み、固い顔をして二人に問いかける。

 

「答えを出せないか」

 

 多分、二人は先を考えていない。当然ながら織斑先生がそれを疑問に思うのも。

 ふう、彼女が嘆息する。

 

「……姉さんに伝えれば考え直してくれるのでは?」

「既に私が伝えた」

「それで姉さんは?」

「『それがどうしたの?』で終わりだ。あいつはどれだけ被害が出ようが気にしない。外の世界も含めてな」

 

 箒が沈黙する。信じたいとは本心だったのだろう。更なるショックを受けている様だ。

 というかさ、先に箒本人が姉へ伝えることを考えようか。箒が俺達なんかより本人を知っているのだ。心の中では無駄だと悟っていたのだろう。

 

「お前達、何もする気が無いならせめて邪魔をするな。これが姉として教師として最大の譲歩であり、織斑千冬個人の頼みだ」

「……千冬姉」

 

 戸惑うような二人の目が織斑先生に向く。

 

「頼む、私の邪魔をするな」

 

 そのまま彼女は二人に頭を下げた。

 予想外だ。青衣はおろか、紫様やマミゾウ、神綺様や緋宵ですら少し驚いている。

 

「な、なんで千冬姉はそこまで……」

「束を止め、最悪を回避する。それだけでは不満か?」

 

 織斑先生……織斑千冬が顔を上げた。一夏と箒は戸惑ってる。他に理由があると流石に気が付いているな。

 

「……世の中には知らない方が良い事もあるぞ」

「それでも、知っておきたいんだ、俺は」

「吐いたつばは飲ません、覚悟はあるか?」

 

 織斑千冬の言葉に固い顔をした一夏は返し、箒も彼に同意する様に頷いた。

 

「私なりのけじめをつける為だ」

「けじめ?」

「ああ」

 

 彼女は一度目を瞑った。数秒後、意を決したように口を開く。

 

「私が白騎士の操縦者だ」

 

 一夏と箒が完全に凍りついた。

 以前から言われていた事だ。しかし本人の口から出たのでは意味が違う。当然、幻想側は知っている事だが、このタイミングで二人に話した事には驚いた。俺は世間にばれない限り墓の下まで持っていくと思っていた。

 紫様とマミゾウが面白そうな笑みを浮かべ、神綺様は変わらない。緋宵は顔を険しくし口元を一文字にする。

 

「白騎士事件は束が自作自演で起こした。私がその共謀者だ」

「自作自演!? 姉さんの!?」

「束がミサイルを落とし私が迎撃した。でなければ日本中に降り注ぐミサイルに対し剣一本で落とせるはずが無かろう? 流れと落下ポイントを知っていたからこそ可能な事だ」

 

 驚愕し、拒否するように顔を振る箒に織斑千冬がはっきりと言う。あれは自作自演だと。

 とはいえ、仮に俺が白騎士事件を実行し飛んでくるミサイルの軌道を全て知っていたとしても剣一本で落とせる自信は無い。やはりあれは織斑千冬の能力あっての事だ。全ては織斑千冬と篠ノ之束が出会ってしまったことから始まっているのだろうか。

 

「何故、千冬姉は……?」

「束に協力したか、それを聞きたいのか?」

 

 一夏は動揺を隠せないまま、かすれた声で織斑千冬に尋ねる。

 

「一夏には少し話したが、当時の私と同じ立場になってしまった束の力になりたかったからだ」

「……他に方法があったのではないですか!?」

「あっただろうな、今から思えば」

 

 箒の悲鳴交じりの質問に答え、一拍置く。緊張感が増した。

 

「世界中を一泡吹かせてやりたいと思ったのも事実、だから乗った。しかし、同時に白騎士事件は無謀過ぎる計画で私は実行不可能と思っていた」

「何故ですか?」

「ミサイルに限らず軍事的な代物は何重にもロックが掛かっている。中には現地でアナログな鍵やスイッチ操作をしなければ作動しない場合もあるだろう。ハッキングだけでは不可能だ。だから本当に束がミサイルを撃ち込めるとは思わなかった。しかも標的は自らも住んでいる日本。だが、どんな結果であれ束の気は済むだろうと思い、話を持ちかけられた時に承諾した。私はあの時、ISの驚異的な性能と束が製作者として認められればそれで良かった。

 当時、ISを動かしたのは私と束だけだ。だから、ISに女性しか動かせない制限が掛けられた事も、後の世界の流れも完全に予想外だった。言い訳にもならんがな」

 

 事実、その白騎士事件で篠ノ之束とISは認められる。ミサイルから日本を救った英雄として、また世界中の軍事を相手取り、負けを認めさせたISの製作者として。

 箒の質問に答えると織斑千冬は当時を思い出したのか、自嘲めいた表情となる。

 

「私達が起こした白騎士事件がISを宇宙開発では無く軍事へと進め、束が操縦者を制限したことで女尊男卑を引き起こした。それだけでは無く更に最悪な未来に繋がり掛けている。これが私の事情であり解決に協力する理由だ。理解したか?」

 

 一夏も箒も反応が鈍い。余りの情報にパンクしているな。目の動きも虚ろだ。

 

「七海緑兵、少し休憩を入れて構わないか?」

 

 緋宵が二人の様子を見て俺に聞く。当然ながら頷いた。しばらくは無理だろう。

 

「いや、まだ」

「止めておけ、落ち着くのが先」

 

 一夏は強がるが限界は見て取れた。ストップをかける。それに暴走に拍車がかかると文字通り話にならん。折角此処まで来たのだ。意味無しになるのは御免だ。

 

「少しの間、二人は私が預かる」

「なら私も共に行く。奥を使おう。少し落ち着けば聞きたい事も出て来るだろう」

「助かる」

 

 緋宵と織斑千冬が立ち上がり、沈痛な面持ちの一夏と箒の傍に寄る。

 やっぱり緋宵も白騎士事件に絡んでいるのね。まあ、篠ノ之神社でISが製造されていたのだ。当たり前か。

 

「とりあえず、15分程で一度戻る」

「此方の事は気にしないで良いわ。今はその二人を満足させなさい」

「……わかった」

 

 紫様が頷くと、緋宵は3人と共に消えた。『空間を操る程度の能力』を発動させなくともわかる。本殿の更に奥、おそらく緋宵の住居スペースに転移したのだろう。神独特の魔力を感じた。

 さて、これで一区切りだ。

 

「少しばかり、刺激が強過ぎたようね」

「じゃな」

 

 紫姉さんの言葉にマミゾウが軽く頷く。

 

「ところで神綺」

「ん? 何?」

 

 声をかけられた神綺様が紫姉さんの方を向く。

 

「モブキャラだって声位はだすのよ?」

「え?」

「それにね、目立つモブキャラもいるの。人気が出てしまった者もね」

「そうなの?」

 

 神綺様は勘違いしていたわけね。厳密には勘違いでもないが、それで無表情で我関せずだったわけか。正直、居てくれるだけで心強い。立ち合いをしてくれるだけで十二分だ。

 それにしても緋宵の言動、何か引っ掛かるんだよな。変になれなれしいと言うか何というか。青衣はまだ理解出来る。本人……というか篠ノ之の姓を持つ者と顔形が似ているせいである程度の親近感も出て来るだろう。しかし、俺は違う。彼女の巫女である篠ノ之束の完全な敵だ。説得工作を受けれたからと言ってそこは変わらない。

 そう言えば兎との戦闘時、兎を転移させることで俺達から逃がしたな。俺達を倒すなら良い手があったんじゃないか? 例えば兎と二人掛かりとか。それを思いつかない事も無いだろう。兎を逃がし俺を待ち構えていた。幻想側の殴り込みは予想外だったらしい。ひょっとして、俺に何か用事があった? いや、まさか。有るなら青衣だろう。すると緋宵は青衣の事をどう思っているのだ?

 周囲の話は耳に入らず俺は再度思考の海に落ちる。数分後、金タライが落下するまでは。

 

 




 最後まで読んで頂き、有難うございます。

 一話で終わらせるはずだった緋宵との話ですが、思った以上に長くなり分割することにしました。
 緋宵ですが神とはいえ篠ノ之ですからね、割と口下手、篠ノ之が口より手が出る理由です。それと青衣のせいで残念なことに。見た目は箒達と変わらないのに外見は同い年位の青衣から「おばあちゃん」はやり過ぎましたかね。

 そうそう、モンドグロッソって年一回らしいです。歴史が浅いとはいえ世界最大の大会が年一回……高校生限定のような制限が無い限り大会の価値が下がる気がします。それに一夏誘拐が第二回なら既に第三回・第四回は終わっているはず。第二回終了から一年以上ドイツにいて、その後はIS学園で教師……駄目です。計算が合わない。第二回で優勝者にされたイタリア代表はブリュンヒルデを辞退したとはいえ、千冬が世界唯一のブリュンヒルデ(総合優勝者)というのも怪しくなってきます。それに国家代表の楯無がIS学園に居る理由も。
 まあ、いいや。


 何かありましたら感想へお願いします。

-追記-
 あとがき記載のモンド・グロッソの開催時期について誤認がありました。3年に一度であっている様です。本作では国家代表の楯無が学園に居る理由付けで第3回目から4年に一度と変更していますが(でないと、作中の年に開催する事に)。
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