問題児たちと孤独の狐が異世界から来るそうですよ?   作:エステバリス

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今回はクロスオーバー!やったね!

ここハーメルンで『問題児たちが異世界から来るそうですよ?〜無敵の転生者〜』の天月時雨くんとペットのヒョウちゃんが登場!

ヒョウちゃんかわいいよヒョウちゃん。

なお、この手の番外編の恒例行事?時系列一切無視は今回も働いているのでご注意を!




無敵の転生者か……無敵と最強はどっちが強いんだろうな?
くろすおうばあ! 狐と無敵は出会うそうですがなにか?


その日、高町竜胆は朝御飯の支度をしていた。

 

"ノーネーム"の食事は彼の方針で朝はエネルギーを付けるべきだということで多めになっている。

 

この件について、某お嬢様(過去形)は語る。

 

「彼の料理に口出しすることはそれ即ちコミュニティの崩壊に繋がるわ」

 

朝は少なめ……恐らくこれは昼食、夕食と共に一般女子の願望とも言える。

 

誰だって肥満体質にはなりたくない。

 

しかし、彼の料理の量はあろうことか朝多めだ。

 

曰く、「朝は多め、昼は適度に、夜は抑えて。これが人間の健康状態を保つ」そうだ。

 

実際、これを採用して以降は子供たちがいつもより動きが良くなっている。

 

初めは渋っていた女子勢も正太郎コンプレックス……即ちショタコン大喜びの涙目+上目遣いに折れた。それはもう、見事に。

 

本人は意識していないだろうが、実際彼の身長は陣羽織のせいで大きく見えるだけで年下の飛鳥や人間で言う第二次成長期真っ盛りの黒ウサギよりも低く、並んでいると耀といい勝負ができそうなくらいなのだ。

 

それでも、流石に問題児最年少の耀よりは大きいが。

 

「……味噌汁はこんなところか。昨日の残りの肉じゃがでも使おう───」

 

か、と言ってお鍋の蓋を開けようとした時、正体不明の青年とウサギっぽい人っぽいのがいた。

 

「───」

 

そっと、蓋を閉めた。そしてついでに剥がせないお札を貼り、漬物石を乗せた。

 

「───さて、朝から肉じゃがはいけないよな。だったらなににしよう「出しやがれコラショタッ子!」……ちっ、強力な札に加えて漬物石に重力を加えた筈なんだが」

 

青年は蓋を外し、隣にいるウサギ?共々肉じゃがまみれで出てきた。

 

「この程度で俺を止めれると思うなよ」

 

「……心底どうでもいいがどいてもらえないか?朝食くらいはやるから、人の家に不法侵入した挙句肉じゃがの詰まった鍋の中にいた理由を教えてほしいんだが」

 

◆◇◆

 

「ふむ、かいつまんで言えば、神様転生をそこのペットだったウサギ共々して、チートにこの箱庭とはまた違う箱庭ライフをしていて『違う箱庭世界行こうぜ』的なノリになった……ということか」

 

「まあ、簡単に申せばそうなりますね」

 

正直な。俺はこのお気楽者を好きにはなれん。

 

説明全部ペットに丸投げして自分は居眠りを決め込む。その辺がヤケに子供っぽくてイラっとくる。

 

こらそこ、同族嫌悪じゃね?とか言うな。

 

「ん?……話終わったか……?」

 

「だいたいは話終えましたよ、マスター」

 

「こちとら貴様のフリーダムっぷりに辟易してる」

 

「そうかそうか。んじゃメシくれ」

 

「……貴様の境遇を知らなく、かつ俺が朝食をやると言わなければ全力で叩きのめしていた。如何に『無敵』と言えどどんなものにも上がある。『最強』でも『チート』でもそれは同じだ。

貴様のペットに感謝しておくんだな」

 

「ハッ。そんな境遇で『孤独』であり続けようとするお前もよっぽどだ」

 

……俺の境遇を語った覚えはないのだが。俺と同じか。互いが互いを直感的に理解したのか。あるいは『人類の罪』の在り方に気づいているのか……

 

「そこで大人しくじっとしてろ。黒ウサギにお前のことを知られると面倒だ。

あれは俗に言うキレ症だからな」

 

「おー。大人しく待っとくとするよ」

 

◆◇◆

 

「なんでお前がここにいる」

 

「いやなに、お前の料理が絶品だったから思わず。

鯛も一人はうまからずって言うだろ?」

 

「ごめんなさい。私ではマスターを止められません」

 

「ああ、うん。なんかキミこういうの逆に乗せられそうな気がするんだけど」

 

いきなり見知らぬ二人と漫才をしている竜胆を見れば"ノーネーム"一同が唖然とするのも無理はない。何故なら彼はコミュニティの中でも他人……特に大人と会話をしようとしない。

 

あるとすれば、面倒見がいいので年下の子供とエロい従者くらいのものだ。

 

「誰ですかその人」

 

従者の狐さんからのコメント。

 

「俺達とは違う可能性を生きる"ノーネーム"……だそうだ」

 

ご主人の狐さんからの返信。

 

「そんなことはどうでもいいのです」

 

狐耳と尻尾がモフっと生えた従者は竜胆の肩を掴み、トチ狂ったような表情になった。

 

「私はそこの女のことを聞いているノデス……誰ですかアレ。これ以上フラグ乱立させたらいくら私でも殺しかねません。

というかウサ耳は黒ウサギさんだけで十分いやむしろケモノ枠は私だけで事足りるんですよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

 

「わけのわからんことを言うな。フラグだのケモノだの。俺にはそういうことをした覚えもそういう嗜好もない」

 

「此方側に来て早数ヶ月!その間に墜とした女性はメインキャラとサブキャラで合計五人!モブを含めると数百人以上!メインとサブにはそのうちロリっ子が三人!

神ですか貴方様は!墜とし神なんですか!?」

 

狂いすぎてやたらメタい発言が飛び交う。

 

「貴方様は普段どのようにお過ごしになられているのかチェックしたいです!」

 

そう言われると竜胆は正直に普段の生活を語り出す。

 

「まず朝起きて農場の様子を見に行くとだいたい麦畑にペストがいるな。毎日御苦労って思って頭を撫でる。

次に朝食の仕込みをしてるとリリが降りてくる。まあこれはいつも一緒に料理してるからな。他愛ない話をしてるとリリは喜ぶから喋ってる。

全員に料理を振舞った後は子供達に感想を聞いて部屋で新しい食材について考える。そうしているとよくサラ殿とサンドラから連絡が届く。

そして昼食と夕食の準備が終わったらコミュニティの庭で一番昼寝の穴場になってる場所に行く。するとよく耀がいるから一緒に寝てて、帰って食後はお前と一緒にいる」

 

話終えて「これでいいか?」と抗議の目をよこす。

 

それを聞いて"ノーネーム"全員……子供にまで呆れられていた。

 

「ってか、そもそもこいつら含めて朝食振る舞うだけでどうしてこうなる?」

 

「そ・れ・は・ご主人様が朴念仁の鑑、キングオブ朴念仁だからですよおおおお!!

自分の行動の結果を考えなさい!いつも女性関連トラブルでしょうが!」

 

「失礼なことを言うな。男性交友だってある」

 

「なにズレたこと抜かしちゃってんですかああ!?男性との交友があっても起きるトラブルは常に女性関連!私もう我慢の限界だ殺すよし殺す殺す殺す殺す殺すこ、コロコロコロコロコロコロコロコロコロコロコロコロコロコロコロコロコロコロコロコロコロコロコロコロコロコロコロ───」

 

そこでオーバーヒートを招いたのか、ボン!という音を立ててタマモは一切動かなくなった。

 

竜胆は頭を掻きながら、後ろにいる時雨とヒョウに向き直り、一言。

 

「……すまなかったな。うちのエロ狐が」

 

「多分貴方の朴念仁が全面的に悪いと思いますよ?」

 

その日の朝は一名欠席、二名追加で朝食を行ったのだった。






やっぱし他の作品のキャラクターさんの口調とか難しいね!

お互いペットがいる者同士変に気が合わなきゃいいですけど……
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