問題児たちと孤独の狐が異世界から来るそうですよ? 作:エステバリス
というわけで募集キャラ二人目、ギンレウスさん案のエイーダちゃんです!
やったね竜胆くん!ツッコミが増えるよ!
ただまあ、ギンレウスさんの予想したエイーダちゃんになるかはまだ不明……っていうか今回エイーダちゃんそこまで絡まないんだよね。むしろ白夜叉さんと絡んで……なんだ、いつものことか。
残念な美少女ことセックを仲間に加えた竜胆一行はその後二時間くらい人探しを続けていたのだが……
「見つからないな……」
「そうそう簡単には見つからないと思いますよ?こういうチームで参加するギフトゲームは同じコミュニティ内で参加するのが普通ですから。
ましてや、チームリーダーが"ノーネーム"だなんて言われたら拒否するのも致し方ないですね」
「ぶー。リンはいい子なのに、なんで"ノーネーム"ってだけで避けられちゃうんだろ……」
「"ノーネーム"だからだろ……いくら"アンダーウッド"を救うのに一番奮闘したコミュニティだろうと、根っこからついてる"ノーネーム"への偏見はそう簡単にとれないよ」
「うーむ、なぜ美少女三人組なのに男一人寄らないかと思えばそういう理由だったのか……」
「誰が美少女三人組だ、俺は男。女になった覚えなんて微塵もない。そもそも自分で自分を美少女と言うなアホがばれる」
「大丈夫!竜胆くんはとっても可愛いから!」
「フォローになってないぞセック。お前ホントは俺のこと嫌いだろ」
「そんなことないよ!大好き!ベリーライク!」
「なんでだろ……イマイチ信用できない」
気性の浮き沈みが激しいからだろうか。竜胆はどうしても彼女がハイテンションな時の言葉が信用できない。
「うーむ……私の人脈で拾えないこともないけど、どーしても来るのは三日くらいかかっちゃうからなー……間に合わないな」
「……無能おねーちゃん」
「きゃぴーん!リンにおねーちゃんって呼ばれた!」
無能と言われたのにそっちに反応してしまうのはなぜだろう。姉弟揃ってブラコンのシスコンとは。
「……やっぱり困った時はあいつに頼るしかないな」
「あいつ?どちら様?リンの彼女?」
「んなもんおるか!」
「そうだよ!竜胆くんは清廉潔白な童貞だよ!」
(ごめんセック……俺、もう卒業してるから)
それが前の世界の出来事でもあることは秘密。しかもそれが逆レ(禁則事項です!)であることも秘密。
「……って、そうじゃない。なんで一つの話題でここまで脱線するんだ……白夜叉んとこだよ。あいつに頼めば協力者の一人や二人、なんらかの条件付きで出してくれるだろ」
「おー!困った時の夜叉えもんだね!」
「便利なんですね」
自分から提案しておきながら困った時に白夜叉に頼るのはいかがだろうとは思った。竜胆は個人としてもコミュニティとしても彼女に結構頼っているので、若干気が引ける。
見返りになにを求められるのかも怖い。
「……まあ、負けられない戦いなんだ。今更あいつに一つ二つ辱めを受ける程度はどうってことないか」
残念なイケメン(美少女とも言う)とはきっとこういう生き物のことを言うのだろう。彼の目には確実に耀に恥ずかしい過去(幼少期)を暴露されるか否かしか頭にない。
果たして、これが本当に呼び出された直後に普通に人殺しをするような発言をして、色々人間として常識的に危ないことを言っていた人間の姿なのだろうか。
いや、そうであろう。反語……反語?
「さて……白夜叉のいるところは……と」
◆◇◆
「というわけなんだが」
「そうは言われてものう……"サウザンドアイズ"はレンタル屋ではないぞ?」
「文句なら最初に専門外のギフト鑑定を吹っかけた黒ウサギに言え。俺悪くない」
「おんしも大概いい性格しとるのう……最初のツンツンが嘘のようだな」
竜胆達は神格の返上によって元の大人の姿に戻った白夜叉の元に現れた。
白夜叉が若干汗をかきながらそう言うと竜胆は意地の悪い顔をする。やはり、彼の精神年齢は無理矢理大人びさせただけで11に家族を失ってから止まっていたのだろう。
だがしかし、精神年齢が幼いからと言って、彼は年相応にはそういうことを知っている。竜胆は白夜叉の耳元に唇を近づけ、少し妖艶な色気を醸し出しながら囁く。
「もし、紹介してギフトゲーム参加の仲間が増えたら……イ・イ・コ・ト・……しようかな……?」
「…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………マジで?」
「ホントもホント……こんなこと冗談で言うと思う……?」
「………───………────!!乗ったぁ!その契約、交わす!」
「交渉成立……」
そのまま白夜叉は急ぎ足も急ぎ足、多分今までで一番気合いの乗った面持ちで色々と手配をする。
「……ほぇー。リン、なに言ったの?」
「白夜叉さん……随分と興奮した表情でしたけど……?」
「なぁに。魔法の言葉さ。色仕掛け……あるいは誘惑……とも言うか。やりたくなかったけど」
「竜胆くん……キミさ、否定してるのに自分でやっちゃうってどーなのかな……」
「逆にあれだけ言われてそういう顔だって気づかない方が変だろ……だから使いたくなかったんだよ」
「待たせたのう!手配が済んだぞ!」
「「「早い」」」
腐っても元"階層支配者"ということか。書類仕事には慣れているのだろう。
「むっふふふ……今回の"ヒッポカンプの騎手"に合わせて水の使い手を呼んだ。ホントはもう一人候補がおったのだが……そやつはなにやら都合があるようでの。
そも、おんしら纏めてメイン炎だろう?」
「まあ……メインは三人共炎だな」
「うむ、というわけで、来よ!」
白夜叉がいつも通りパンパン、と柏手を打つと、奥の襖から空色の髪を一本に束ねた少女が現れた。
「また女かよ」
「そう言うでない。もう一人はおんしと同類だったが……それの方がよかったか?」
「どっちにしろ女だらけにしか見えないってことじゃねえか」
「そうなるのう!」
なぜかエヘンと胸を張る白夜叉。ちょっと殴りたくなったが、返り討ちに会って変なことされたくないので自粛。
「……あ、自己紹介、どうぞ」
「……うむ。儂はエイーダ・ミュール。こんなナリじゃが、一応はそこの駄神のお眼鏡にかかるコミュニティの一角を担ってはおる。
まあ、よろしく頼む」
「ストライク!可愛いキュート!」
「わかったからセックはしゃしゃり出るな!また面倒なことになる!」
「抱かせろ……抱かせろ……レッツ抱擁……!」
「お姉も止めてくれ!コイツやっぱり見かけ以上に力ある!」
「うわぉ……セックちゃんパワーAだね。弾道次第でホームランバッターも夢じゃないよ……!」
「なんの話をしてるんだ!?」
開始早々このカオス。やけに顔がにやけてる白夜叉、顔が影で隠れているセック、謎の感心をする鈴蘭、そして泣きそうな顔の竜胆というわけのわからない状況に放り出されたエイーダは片手で頭を抱える。
「……わけのわからんチームに呼び出されたのう……はて、こんなチームで勝てるのやら……」
至極尤もなコメントであった。
◆◇◆
「んじゃ、世話になった。俺はこれからヒッポカンプ選びして来る」
「ま、待てい!おんし、仲間にしてくれたらイイコトしてやると言っておったではないか!」
……ちっ、憶えてやがったか。
「はぁ……しょうがないか。ほれ白夜叉。目閉じて顔出せ」
「ん。こうか?」
白夜叉が顔を突き出してくる。うん、明らかにキス待ちだ。
だがしかし!まるで全然!この俺の考えにたどり着くのには程遠いんだよねぇ!
「んじゃ……」
「………」
俺は白夜叉の顔に唇……ではなく、右手の人差し指と中指を左手で抑え、バネを使ってギリギリまで曲げる。
そして、左手を放す。
しなりの聞いたしっぺが白夜叉の額に直撃した。
「ぐぶるぁ!?お、おんし……これがイイコトかえ!?」
「はっはっはっは!他人……しかも男にエロスを要求した時点でお前の負けだ!よからぬことを企んで愉悦に浸る夜叉様に太陽の神様兼、豊穣の神様兼、孤独の狐からのプレゼントだ!」
あっははははは!とまるで別人のように笑っていたと後にセックは語る。
だけど関係ないね!すっげ楽しい!白夜叉にしっぺ!すっげ楽しい!大事なことだから二回言いました!
「……おおおのれぇい……いともたやすく行われるえげつない行為に私の怒りが有頂天になったぞ……!」
「ははははは……ん?」
「白夜叉よ。もはや手加減をする必要などない!今の私のパワーでおんしのその反抗心を消し去ってしまえぇい!」
「へぇあぁ!?
……や、やめろ白夜叉。落ち着けえええええ!!」
「ふーっふっふwあーはぁーはぁーはーっwうあぁーはぁーはぁーはぁーはぁーはっwふぁっはっはっはっはぁーっwwひぁっはっはっはっww」
「や、やめろ白夜叉、マジで!んぎぃ!?み、皆見てるからぁ……!」
「ふふふ……いつも(番外編)していることであろ?ほれ、ほれ……!」
「んっ……そんなこと、してな……ひぃ!?ら、めぇ……そんなとこ、触るな……っぅ!?」
暫く、なんか艶かしい嬌声が響いた、とか。
結局いつも番外編で白夜叉さんがやってることを本編でもやらかしただけじゃないですかヤダー!
そして特に理由もなく行う次回のセリフ抜粋
「……いつも無表情なのに、こういう時だけ笑顔って、ズルい」
竜胆くんがデレたぁ!つまりそういうことなのだぁ!