僕・・・普通に僕、これを書いてる本人。末っ子。
兄・・・僕の5つ上の兄。面倒臭がり屋。
姉・・・僕の7つ上の姉。感情の起伏が激しい。
母・・・僕の母。うちの家族の頂点に君臨する者。
偏見が強いが、この父と長い間やっていけてるのだから聖人に違いない。
父・・・僕の父。博識だけど、短気でポンコツ。そのせいで家族からの信頼度が薄い可哀想な父。いい人だと思う、いい人なんだけどね。
──これは"割と"やらかす父の話をノンフィクションでお送りするものである──
【映画】
ある日のこと、家族でテレビを見ているとひとつの映画のCMが流れ始めた。
その映画には母の好きな女優が出ていたもんだから
「この映画!見たい!みんなで見に行こ!」
と1人テレビ番組の芸人レベルでハイテンションになっていた。ふつうにうるさかった。
その映画の上映はちょうど明日で、父も姉も仕事が休みだったため見に行くことが決まった。ちなみに俺は強制。(兄は予定があっていけなかったというか、行きたくなかったんだと思う。)
その頃、映画館では席の予約をスマホでできるという宣伝がやっていて
その内容が
予約ができる父=スマートなパパ
予約ができない父=普通のパパ
として、それぞれの家族からの愛され方の違いを描いたものだった。
たかが映画ごときでそこまで変わるとは思わないけど。
それに影響されたのか、父が
「俺スマホで予約とるよ」
と意気揚々と予約を取り始めた。
予約ってことは並ばなくていいのかぁ。楽だなぁ。
そんな感じで母も姉も少し父を見直したというような雰囲気で、父はご機嫌のまま予約を取った。
割とチョロい
当日、映画館につき自慢げに予約で取ったチケットを家族に配る父。少し恥ずかしい。
他人に見られたくもないのでさっさと受け取り、店員さんに確認してもらい、上映する部屋の席へと向かった。
その映画は3Dがある映画だったから、気が早いうちの家族は宣伝が始まる前から全員でサングラスのように額に3Dメガネをかけていた。
よし、準備OK、いつでも来いや映画。
まるで戦闘集団。
そうしていると、席の左隣の通路で1組のカップルが止まり、こちらを見たり、手元のチケットを見たりを繰り返し始めた。
なんかあったのかな。と思っていると、彼氏さんの方が小声で
「すいません…そこ僕達の席なのですが…」
と声をかけてきた。
え、まじ?と僕らはチケットを再度確認するも、僕らもカップルも席は間違っていない様子。
幸いにも右隣の席はまるまる空いていたので、映画館に腹を立てながらも僕らは仕方なく隣の席へと移った。
しかし、それもまた別の人が
「そこ私たちの席なんですが」
といわれ退くハメに。
とうとう父は憤慨し、スタッフに言ってくる!とドスドスと歩いていってしまった。
久々にいいカッコしようとしたのに、こんなこと起きたらそりゃ怒るか。
とりあえず残った母と姉と僕は映画の部屋の外に出て待つことに。
しばらくするとさっきとは打って変わって、ニヤニヤしながら父が帰ってきた。
え、なにがあったの。と頭にはてなを浮かべていると、父が話はじめた。
「今日じゃなくて明日の分のチケットを取ってました笑」
……え?
全員耳を疑う。
とりあえずもう一度聞いてみる。
「間違えて明日の分のチケットを取ってました笑」
……。
バカァァァああああああああぁぁぁ!!!
総出で罵倒が始まる。
まず笑じゃねえよ!笑うな!悲しめ!
だってですよ、全員で3Dメガネつけて、もうこの映画隅々まで楽しんでやりますよォ!
って感じだったんだよ???
いやめちゃめちゃ恥ずかしい…穴があったら入りたいってやつだね、まさに味あわせていただきました。
まぁでも僕はそんなに怒らず、どっちかって言うと姉と母の罵倒が凄まじかった。
というかそのおかげで怒りが鎮まった。
自分が怒ってる時に誰かがすごい怒ってると逆に冷静になるあれ。
店員さんは気づかなかったの?って思うかもしれないけど、同じ時間だったし、まず
明日の分のチケットを持ってくる
なんて思わないだろうし仕方ないね。
結局、スマートなパパにはなれずに終わり
次の日も姉の予定がありキャンセル。
ふつうなパパどころかダメなパパに降格されてしまった。
後日兄に話したところ
「その場に居合わせなくてよかった」
と心底ほっとしていたとさ…めでたしめでたし。
よくバラエティ番組なんかを見てると
(特にさ〇ま御殿)
自分の父の失態を書いたら取り上げてお金もらえるんじゃないか
とおもったことがあるくらいなので
せっかくなんで小説(?)的な感じで書いてみました。
見て頂いてありがとうごさいました
次があるかは不明です