[二次創作] ジョジョの奇妙な冒険 〜フォールボックス〜 作:ウニ野郎
「てめぇ…!許さねえぞコラァ…ッ!!」
〈ジョン・オーツ〉の男が銃を構える。
「…何?俺と銃で戦おうってのか?」
アルファと呼ばれた男性は同じく銃を向ける。
「あああああああッ!!」
雄叫びを上げながら、〈ジョン・オーツ〉の男は弾丸を二発放つ。すると、〈ジョン・オーツ〉が弾丸の軌道上に立ちふさがり、突き抜けた弾丸は六発に増えてアルファに向かって行く。
「へえ、中々いい能力じゃん。でも…。」
すると、アルファの体から再び光のようなものが発生する。その光は銃を包むように輝きを増し。弾丸を高出力で六発放った。
「〈リボルバー・ジャンキース〉ッ!!」
放たれた弾丸は全て、〈ジョン・オーツ〉の弾丸を真正面から受け止めた。だが、弾丸の一発だけがぶつかった弾を粉々に破壊し、敵の方に向かって真っ直ぐ飛んで行った。
「何イィッ!?」
その光り輝く一発の弾丸は、敵の目の前で形を一瞬にして変えた。ソレは歯車やネジなどが見える、いわゆるジャンクパーツのみで形成された小さなロボットのような物だった。足や体も細く、決して強そうには見えなかった。腕は拳ではなくそれなりの大きさの鉄球がついており、その殺傷能力の強さを物語っていた。
『ギガガギガガガガガガガガガガガガガッ!!』
機械が放つ独特の音を声のように発しながら、〈ジョン・オーツ〉の男の身体に連続で鉄球のラッシュを叩き込んでいく。
「ぐぼがあああぁぁぁぁぁっ!!」
すると、そのロボのようなものの鉄球が、鎖をつけて射出された。男性を壁に強く叩きつけ、鉄球は鎖に引かれそのロボットの腕に戻った。
「あれが、アイツのスタンド…?」
『ギガッキョッ!』
返事をするようにそのロボは腰に手(鉄球)を当て、軽く踏ん反り返る。
「偉そうにしてんじゃねーよ。」
アルファがロボの頭をこずく。
『ガアァッ。』
すると、そのスタンドは体が液体のようになり、一瞬にして1発の弾丸に姿を変えた。
「これが俺のスタンド、〈リボルバー・ジャンキース〉。波紋のエネルギーを燃料として動くロボットみたいなモンさ。あ、波紋については…後で話そう。」
アルファは次にラーヴに向き直る。
「あんたも中々厄介そうだねえ。ええ?」
「俺は命令をこなすだけだ…。」
二人は真正面から睨み合う。
「……。」
「……。」
二人が同時に地面を蹴って走り出す。
「ガアアアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!」
だが、街に響いた動物の大きな鳴き声を聞き、二人は再び立ち止まる。
「な、なんだ?」
「…もうそんな時間だったか。」
するとラーヴは、〈ジョン・オーツ〉を肩に担ぎ壁に入り込んでいった。
「おい!待ちやがれ!俺との勝負はどうする気だ!」
「お前と勝負していたつもりはない。それに、お前らも気をつけろ。今のアイツは敵味方の区別がほぼつかない危険な奴だ。」
そのままラーヴは壁の中に消えていった。
「チ…ッ!そうだ、博士君、それに二人とも、大丈夫?」
如杏奈は粘着質になっていた地面が戻っていることに気づき、地面から立ち上がる。
「え、ええ。大丈夫だけど…改めて、貴方は?」
男性は腰のホルスターに銃をしまいこんだ。
「俺の名前はアルファ。
男性は氷室を助け起こしながら話を続ける。
「ちなみにさっきの波紋ってのは…まあ簡単に説明するとだな。呼吸、呼吸によって体から出る生命エネルギー…て言ったらいいんかね。」
彼が先ほど放っていた光、アレが波紋。スタンドとはまた違った力…そしてソレを、彼はスタンドと混合して使いこなしていた。実力は確かなようだ。
「とりあえず、ジョジョと合流しないとね。今ジョジョは一人で行動しているだろう、狙われるのは目に見えている。それに、あの時の黒い男も倒さなければならないからね…。」
博士が傷に救急スプレー(そんなの持ってたのか)を噴出しながらそう言った。
「兄貴…。」
「チ…如杏奈達は一体どこ行ったんだ…!?このままじゃ俺が勝手に逃げてるみてえじゃねえかよ、そんなのは断じて『フェア』じゃねえぞチクショウ!」
先程からあの黒い男が追いかけてきているのは分かっている。だが、追ってきたあの男は何かがおかしかった。目は血走って焦点は合ってないし、何も話すことなく唸るだけ。まるで、怒りに身を任せているようにも、本能のまま動く獣のようにも見えた。
「それに、さっき聞こえた鳴き声みてえなのはなんなんだったんだ?かなり響いてやがったからな…。」
「ウグオァァァァァッ!!」
「…その前に、まずアイツか。」
黒い男がマラソン選手顔負けの走りで追いかけてきていた。
「何したらあんなおっかない顔できんだよ!なんか頭おかしくなったようにしか見えねえぞ!?」
あっという間に丈惟に追いついた男は、黒い石を出現させ投げ飛ばしてきた。
「うおっと!」
丈惟は1発目を弾くが、2発目に気づかず肩にくらった。地面に倒れこむと、丈惟のよ腹の上に男がまたがる。
「しま…っ!」
「ウグオオ!!」
男は丈惟の首を両手で掴んだ。このまま窒息死させる気なのか、力が更に増す。
「か…っ!」
丈惟の意識が、少しずつ薄れて行く。
「無駄ァァッ!!」
男の横っ面に、拳がめりこんだ。そのまま電柱まで吹っ飛んでいった。
「グボラァッ!」
「ゲホッ、ゴホ…ッ!じ、如杏奈…!」
「大丈夫?兄貴!」
如杏奈が出てきてすぐに、氷室、博士、アルファと即座に現れた。
「怪我はあまり酷くないようだね、ジョジョ。すぐに治療したい所なんだけど…。」
「そう簡単にはいかねえようだな。」
アルファが男に向かって銃口を向ける。男はこちらを見てはいるが、その場から動かない。
「ウググ……ッ!」
その見つめ合いの中で、如杏奈の〈クリエティア〉
が敵の出した黒い石に触れる。
「コイツは…炭素だ、炭素の塊だ!こいつの能力は炭素を生み出す能力か何かか?」
「口の中とかから急に現れたりもしやがったからな、気をつけろよ、お前ら…!」
「アガァァァァァァァァッ!!」
黒い男が地面を蹴って走り出す。それを真正面から拳をアルファが受け止めた。
「コオォォォッ!!」
アルファの体から放たれた光が男の全身に回る。たまらず男は手を振りほどき離れる。
「アグ、ウグゥグアァァ…!」
男は顔の部分を少し開ける。そして大きく息を吸い、強く吐いた。すると、空中に黒い炭素の棘が現れアルファに向かってきた。
「オラァッ!」
アルファはすぐに弾丸で棘を地面に撃ち落とした。男は再び向かってくる。
「突っ込んでくるしか脳がねえのかてめぇは!」
腹に蹴りを入れて再び波紋を流し込む。だが今度は、離れることなくアルファの足を掴んだ。
「何ッ!?」
「グググ…ッ!!」
男の口の中には先ほどとは別の棘があった。それを片手で持ち、アルファの太ももに突き刺した。
「く…っ!っの野郎ッ!!」
アルファは足から波紋を流し込み難を逃れた。波紋の光を食らって、男がもがき苦しむ。
「ギギ…ッ!!」
男は拳を振り回しアルファにぶつける。アルファがその勢いで電柱に叩きつけられる。
「く…っ!〈リボルバー・ジャンキース〉!」
アルファの撃った弾丸が、地面や壁を反射して男に接近する。その瞬間弾丸は形を変え男の顔に拳を叩き込んだ。
『ギッガガガァァッ!!』
だがスーツの顔部分にヒビが入るだけで、男は全く怯むことが無かった。
「ギヒ…ッ!」
男はアルファのスタンドを掴み地面に叩きつけた。そのせいでアルファがダメージを食らう。
「ち…っ!!」
男がアルファに向かって突進しようとする。すると、地面が波のように揺れて足元から針が飛び出した。男はそれをジャンプして避ける。
『外してしまったぞ如杏奈!』
「んなこと分かってるわよぉ!!」
男が空中から出した炭素の塊を投げつけてくる。だが、それを〈ペンディング〉が受け止めて衝撃保留した。
「ギギギギギ…ッ!!」
自身の攻撃を防がれたのが気に入らないのか、男は歯ぎしりをして地団駄を踏み始めた。
「兄貴!コイツにもフェアだなんだ言う気?」
「言いたいのは山々なんだが…町の人間も被害にあうかもって考えたらここで倒さねえ方が周りに対してフェアじゃねえからな!ここで倒す!」
「それでよしッ!」
如杏奈と丈惟は同時に走り出す。男が炭素を形成するが、〈クリエティア〉が触れた事により一瞬液状となり通り抜けられる。
「ガガ…ッ!」
「うおお!!」「くらえ!」
二人がスタンドで同時に攻撃を放つ__と思った瞬間、如杏奈に向かって何かが飛んできた。〈クリエティア〉がとっさにガードすると、腕に注射のようなものが突き刺さっていた。それには、白い液体が入っており、〈クリエティア〉の腕の中に注入された。
「なんだ!?これ、は…。」
〈クリエティア〉が力無くうなだれたと思うと、如杏奈の内部に戻っていった。それと同時に、如杏奈も地面に膝をつく。
「なに、これ……力が、抜けて…!」
「如杏奈!」
丈惟達から少し離れた路地から、嫉妬が顔を出す。少女の肩に乗った〈クレオパトラ〉が、笑い声にも聞こえる鳴き声を小さくあげた。
「白い色水は『無』の感情を促進させる。力が抜けたんじゃなくて、貴女がその戦いに無関心になっているのよ。そうなった以上、効果が抜けるまで貴女は戦う気にもなれないでしょうね。」
女性は自身のスタンドを戻しその場から去っていった。
「如杏奈…!ちっ!結局こうなるな、ええ!?」
「ギヒ、ガハハハッ!」
男は地面を蹴って走り出し丈惟に拳を入れる。だが、丈惟はそれを防ぎ攻撃を返した。
「ギヒィ、ハガガ!」
もはや何を叫んでるか分からないが、おそらく攻撃を喰らわない丈惟に腹を立てているのだろう。
「オラァ!」
背後からアルファが連続で弾丸を放つ。だが、スーツに弾かれるだけで効果は無かった。
「〈コールド・プレイ〉!」
氷室が〈コールド・プレイ〉で男の足元を凍らせるが、男は炭素で作った足場を空中に出し、それを蹴って高く飛んだ。
「グギィィ!!」
男が地面に着地する。すると、アルファが何かの容器を投げつけ、その中の液体がかかった。
「ギ…ッ!?」
「なあお前のそれ…炭素っつったよな?炭ならよぉ〜、
「ガギ!?」
その瞬間、アルファは波紋を込めて弾丸を放つ。放たれた弾丸は男の目の前で形を変えて鉄球を顔面に叩き込む。その時発生した火花が一瞬で男にかかった液体に引火し燃え広がった。
「ウギヤァァァァァァァァァァァ!!」
「ナイスッ!!」
丈惟が懐に拳を叩き込む。もろに食らった男はむせ返るが、火に包まれている為呼吸がうまくできない。
「ゴ…ガギ…ゲ…ッ!!」
「ウゥラウラウラウラウラウラウラウラァ!!」
丈惟が男にウラウラを叩き込む。男はまっすぐ吹っ飛んでいき、そこにあった消火栓に激突する。その勢いで消火栓が壊れ、吹き出した水が男を包む火を消した。
「ほぉ…面白い奴だな。自分が燃えるかもだってのにためらいなく火だるまの中に突っ込むとはな。」
「ハア、ハア…。ありがとうなアンタ。えっと、名前…聞いてなかったな。俺は停城丈惟。アンタは?」
「アルファだ。改めてよろしくな、ジョジョ。」
「アルファさんもその呼び方ですか。なんか広まってる感じがして嫌だな…。」
アルファに丈惟の肩をポンっと叩く。
「一緒に戦っていく仲間なんだ、呼び捨てで構わねえし敬語もいらねえよ。」
「…分かった、よろしくアルファ。」
「ああ。…とりあえず、みんな傷の治療するか。嬢ちゃんもあんなんなっちまってるから、原因を調べてねえと。」
「ああ、そうだな。」
男の纏っていた黒い鎧が消滅した。服装が警察服だったため、気になって近づいた氷室はその姿を見て衝撃を受ける。
「ゆ、優也ッ!?」
「ん、氷室さんの知り合いっすか?」
「……警察での、後輩だ。でもなんで…?」
すると、苦しそうに優也が上半身だけを起き上がらせる。全員が身構えるが、抵抗する力は残ってないようだ。
「ガボ…ッ!このままで、済むとは思うなよ…?」
優也が不敵な笑顔を浮かべる。
「むしろ、ここからだ…ここから、始まるんだ…!」
優也は短く笑い声をあげ、再び気を失った。
こうして、バトルチームとの戦闘は幕を閉じたのだった。
だが、この時は誰も気づいていなかった。
ここから[箱]が動き出すことを。
ここからが、本当の戦いということを…………。
「あーあ、やられたか。」
ビルの屋上で、アサルトライフルを担いでいた男が立ち上がる。
「帰るか。嫉妬。」
「……ええ。」
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〈リボルバージャンキース 〉
本体・アルファ
破壊力B
スピードB
射程距離A
持続力C
精密機動性C
成長性A
スタンド能力
好きな銃の弾丸に変化でき、硬軟問わず好きな壁で跳弾できる。超音波によって物を感知することができ、見えないところでも跳弾が可能。跳弾すればするほど速度と威力が上がっていく。
〈シルエッツ〉
本体・
破壊力A
スピードC
射程距離C
持続力B
精密機動性C
成長性C
能力解説:着るタイプのスタンド。空気中の二酸化炭素から炭素のみを分解して炭素の塊を作り出す。口から吐いた息から生み出したり、相手の口の中の二酸化炭素を分解して体内に作り出すこともできる。纏っているのも炭素だが、常に形が変形している為布のように形を変えつつ、炭素の硬さを保つことができる。
……To be continued
次回の投稿はできるだけ早くします!!
(ついに言うことがなくなってしまったお馬鹿作者)
((終わり方があまりにも雑になってしまったので手直ししました。大変申し訳ございませんでした。))