[二次創作] ジョジョの奇妙な冒険 〜フォールボックス〜   作:ウニ野郎

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停城家に突如現れた新たなる敵。
どうにか戦闘不能にしたが、襲われた
母親、明美が突然姿を消してしまい____。




V 停城家 その②

「母さん!母さん!居るなら返事しやがれぇ!」

丈惟の母親、明美が居なくなってから、すでに15分が経過している。

「気がついて何処かに行ったとしても、あの怪我で外に出ようとは思わないだろうし、かと言って家の中にはいない…。やはり敵が連れていったのか。」

「んなことは最初から分かってんだよ!!」

丈惟が大きな声で怒鳴った。焦っても無駄だということは、本人が一番分かっているはずだ。だが、やはり焦らずにはいられないらしい。

「まず、状況を整理しよう。ジョジョ、君はあのスタンドを倒したんだろう?僕が相手にした小型は、『ペンディング』で窓の外にすっ飛ばした。だから戻ってくるのは時間がかかるはずだ。氷室さんは?」

「俺は凍らせて部屋に置いといたまま…ハッ!?」

「…まさか!」

三人は急いで、氷室が戦っていた2階の部屋に向かった。

大きな音を立ててドアを開けた。そこには、粉々に砕けた氷が散らばっており、明美の姿は確認できなかった。

「やはりここにいた中型のヤツが逃亡して、明美さんを連れて行ったようだね。」

博士がそう言うと、甚二がその場で膝をついてガックリとうなだれる。

「僕のせいだ…僕が油断したばっかりに、明美さんを、戦いに無関係の明美さんを…!」

自分を責める甚二とは裏腹に、先程まで慌てていた丈惟は何故かずっと窓の外を見ていた。

「あの木…。」

「ジョジョ?どうかしたのか?」

すると、丈惟は突然窓を開け、窓から飛び出した。そして庭に着地する。

「何をしているんだ!?ジョジョ!」

博士と甚二は丈惟を追いかけて、裏口から庭に出る。二人が着くと、丈惟は不思議そうに一本の木を撫でていた。

「何をしているんだ、ジョジョ?そんな木を見てる間にも、明美さんは危険に晒されているんだぞ!?」

「まーまー、待て待て。…よし、この辺りだな。…ウラァ!」

すると、丈惟はスタンドを発動し、木を全力で殴りつけた。

「「なっ!?」」

すると、M2(ミントメイト)ボックスの力により、木は一辺5cm程のキューブ状にばらけ散った。すると、木の表面に人型の型が残る。

「こ、これは…!!」

その人型から木の模様がたちまち消え、丈惟の母親が姿を現した。明美を上手くキャッチし、すぐに木を元に戻す。

「なんか木の模様に違和感感じてよぉ、試しに触ってみたら人の肌の感触だったから、試しに硬いことだけ殴ってみたらこれだぜ。ったく、もっと頭使った隠し方しろよなぁ。」

すると、木の葉の中から中型のドローンのようなものが姿を表す。敵の『ウイングワークス』である。

『テメェェェぇぇぇぇ!!何こんな早く見つけてんだゴルァァァ!』

射程距離外に出てしまっていたのか、丈惟がバラバラにした大型が窓を破って飛び出してきた。続いて小型も現れる。

『もういい!今回は俺の負けってことで許してやらぁ!!ほんっじゃあなぁぁぁぁぁぁぁ!』

三体のドローンらしきものが、坂道に沿って飛び去っていった。

「…そう簡単に逃がすと思うなよ!」

氷室はコールド・プレイを発動し、氷で大きなソリのようなものを三つ作った。そして、甚二がすぐさまソリの一つに乗った。

「二人とも!どっちかに乗って!飛ばすぞ!」

二人は頷き、ソリに乗った。それを確認した甚二は、冷気を放ち坂道をまっすぐ凍らせた。そこ坂を、とんでもない速度で氷のソリが滑り落ちた。

「うおわァァァァァァァァァァァァァァッ!!」

とても危険ではあったが、滑っている途中でウイングワークスに追いつく。

『はぁぁ!?なんだそりゃぁぁ!クソがぁ!』

ガトリングを乱射するが、博士のペンディングによって衝撃を保留されてしまった。

「ペンディングッ!!」

すぐにウイングワークスの一番大きな機体に触れた。

「保留…解除!」

機体の触れられた場所に、弾丸を打ち込まれたような激痛が連続で走る。

 

「ウッギィアャァァァァァァァ!!」

再び本体の断末魔が聞こえる。だが、今回はスタンドからではなく、坂の下から聞こえた。

「おっ?」

丈惟が坂の下を見ると、そこには一人の男性が立っていた。片腕を抑えながら、コチラを鋭い目つきで睨んでいた。

「あれが、本体か…っ!」

 

三人は坂の下で上手くソリから降り立ち、まっすぐ本体を見つめていた。最初に口を開いたのは、甚二だった。

「コイツは、飛鷹(ひよう)成機(せいき)…!」

「ん?コイツのこと、知ってるんすか?氷室さん。」

甚二は顔を引きつらせながら、説明を始めた。

「コイツは隣町で人を銃殺していた、殺人鬼だ!あの時は証拠不十分で不起訴だったが、まさか、スタンド能力を使っていたとは…!」

すると、成機と呼ばれた男はニヤリと笑った。

「そうだよぉ〜、スタンドを使えばぁ、殺人をしても証拠がないから言い訳出来るんだよねぇー!最っ高だぜ!この能力!やめらんねぇよぉなぁー!ギェッハハハハッ!!」

三人は、この男の発言に、とことん引いていた。だが、ここで本当に引けば逃げられてしまう。

「テメェ、なんでウチを襲ったんだ?スタンドが発現したのは、氷室さんも俺も今日だってのによぉ!」

「んん〜?そんなん、簡単なことよぉぉ〜。お前らを殺そうとしてるヤツに殺しを依頼されたんだよ( ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ )ぉ〜!」

 

「俺たちを、殺そうとしている、ヤツだと…?」

成機は笑いながら説明を続けた。

「そうそう!なんか虫みてぇなスタンドを連れてたなぁ〜…まあどんな能力か は知らねえがよぉ、お前らがアイツが言う[箱]について嗅ぎ回ってるらしぃじゃぁねぇかぁ。そんで、お前らを殺すよう頼まれたんだっずぇ〜。ぎぇははははっ!!」

すると、成機は突然笑うのをやめ、三人を再び鋭い目つきで睨みつけた。

「…つーわけで、抵抗しないでアッサリ死んでくれよぉぉぉぉぉぉ!!」

成機の頭のうえから小型が、胸から大型が、腰の部分から中型のウイングワークスがそれぞれ飛び出した。

「俺ぁ抵抗する奴を殺るもの好きさ。だが、やっぱ抵抗できなくて許しを請う奴をじっくりゆっくりと殺るのがいっちばぁぁん楽しいぃぃんだよぉぉぉっ!」

そう言いながら、先程のようにガトリングを連射し始めた。三人はそれぞれのスタンドで弾丸を弾くが、成機も負けじと弾丸を連射する。

「このままじゃ近づけない!どうするジョジョ!」

「そんなん…!」

丈惟は弾が止まった一瞬を狙い近場の大きな岩をM2(ミントメイト)ボックスで破壊し、その破片の一部を弾丸の隙間を通るようにスタンドの指で発射した。それは弾丸の隙間を通り成機の右肩に突き刺さる。

「グギャァァァァァァァァァァァァァァッ!!何しやがるこんのクッッソがぎやぁぁぁぁぁぁぁあっ!」

一撃を入れたおかげで怯んだのか、成機の弾丸の軌道は大きくそれた。

「今だ!ジョジョッ!」

「おうよ!」

すると丈惟は、M2ボックスでペンディングの手の平を殴りつけた。そしてペンディングは空中を滑るように大型のウイングワークスの上側に手をつけた。

「解除っ!」

M2ボックスの保留にされていた拳の衝撃が、ウイングワークスの機体に大きく放たれた。

「ぐぎやぉっ!」

奇妙な叫び声を出して、成機は血を吹き出した。

「てめえ、らぁ…!よくもおぉ…!『ウイングワークス』!奴らを穴だらけ、に…!?」

他の二つの機体を見ると、甚二のコールド・プレイによって氷の壁にとじ込まれていた。よく見ると、成機の顔と足に少量の霜がついていた。スタンドのダメージが反映した結果だろう。

「これで、俺たちを倒すことはできなくなったな、飛鷹、成機…っ!」

「あ、ああ、クソぁ…クソがぁぁっ…!」

成機の目の前に、丈惟が立った。

「あっ…!」

「もはや一言も喋るすきかは与えねえぞ!殺人鬼野郎がぁぁぁっ!

「ピイッ!

 

「ウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラ…ウラァっ!」

 

「グボラァァァァァァァァァァッ!!」

もの凄い速度で、成機は吹っ飛んで行き、大きな岩に激突する。

「ガボッ!」

前のめりに倒れた成機が顔を上げると、丈惟、博士、甚二の三人が目の前で見下ろしていた。

「ヒッ!……な、なんだよぉ〜。あ、あんまガチになって怒るなよぉ〜。」

岩に背中をつけながら、成機は両手を上げた。

「ま、まだお前さんらの家族やら仲間はだぁーれも殺してないだるぉ〜?そんなブチギレなくても、さっさと退散させてもらうよぉ〜。だからさぁ…許して?ね? ね?」

三人は顔を合わせると、小さく頷いた。

「ゆ、ゆゆ、許して、くれるのぉ〜…?」

三人は、優しい笑顔を成機に向けた。その笑顔を見て、成機も笑顔を返す。

 

 

だがそれも、一瞬のことだった。

 

 

三人はすぐに険しい怒り顔になり、同時に叫んだ。

「「「断るっ!!」」」

 

その時の成機の顔はというと………

 

(;゚Д;゚)

 

…こんな顔だった。

 

 

『ウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラ!』

 

『エアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!』

 

『アダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ!』

 

三人のスタンドの拳が、同時に成機の身体に叩き込まれる。捕捉すると、ウラウラは丈惟、エアァは甚二、アダダは博士である。

 

『ウラァッ!』『エアァッ!』『アダァッ!』

 

最後の一撃が放たれた頃には、成機はとっくに意識を失っていた。だが、最後の一撃で逆に意識を取り戻す。

 

「ブギヤァァァァァァァァァッ!」

 

……だが、岩を破壊しつつぶっ飛んでいっため、結局最後には意識を失った。

 

「てめえみてぇなゲスには対等(フェア)になる必要無しっ!」

「あとは署で話を聞くよ。ゆっくりとね…。」

「実験の材料にもなりゃしないね、君は。」

三人はそれぞれの決めゼリフ的なものを吐いて、少ししてから笑い始めた。

 

 

警察がついて成機を連れていくころには、ドップリと日がくれていた。ちなみに成機の顔はボコボコになっていた。ちなみに、自分達でやったと言ったら障害罪で色々言われるので、チンピラにボコされていたのをたまたま( ・ ・ ・ ・)甚二達が発見、通報したということにしたのだった。

「なんやかんや 無事終了、だな。」

「だが、結局あの虫野郎の秘密は分からずじまいだったがな…。」

「まあ、それはこれから調べるとして、今は家に戻ろう。」

こうしてまた一つの危機を無事に回避したジョジョ達であった_____________。

 

______________________

 

 

スタンド「ウイングワークス」

本体・飛鷹(ひよう)成機(せいき)

26歳独身 無職 趣味:殺人

破壊力B

スピードB

射程距離B

持続力A

精密機動性C

成長性C

 

 




第5話あとがきですどうも!
今回は前回相手したスタンド使いをやっとこさ倒したところでしたね。個人的にはスタンド『ウイングワークス』はお気に入りの一つでして(使い手はあんまりですが)、もしかしたら再登場もありえなくもないです!
私事ですが、感想を一つ頂きました!感想を書いてもらえると次の話を書く際にとても励みになります!どうもありがとうございました!では、次は6話のあとがきにて。
誤字脱字などに気づいて下さった場合は、報告を頂けるととても助かります!ではでは!To be continued!

…かなり今更なのですが、To be continuedって作品の最後にやるべきなのか、それともあとがきでいいのか悩んでます。
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