[二次創作] ジョジョの奇妙な冒険 〜フォールボックス〜   作:ウニ野郎

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今回は視点を変えて、丈惟の双子の妹
如杏奈の物語。
※一部ムナクソ悪いシーンがあるので、
それを承知の上でご覧ください。
すぐに痛い目に合わせますので、ご安心ください。




VI 創造の力

あのスタンド使いとの戦いから数日。

丈惟と如杏奈は学校に普段通り通い、甚二は仕事、博士は箱について調べていた。

そんなある日の放課後のことだった。

 

 

「あぁ〜、今日もつっかれたぁ…。」

如杏奈が帰りのH(ホーム)R(ルーム)を終えて、そんなことをボヤいていた。

「あんたいっつもそんなこと言ってない?」

クラスの仲が良い女子、(あくつ)恵美(えみ)がため息をつきながら言う。

「だって、疲れたもんは疲れたんだもん。」

「ったく、くだらねぇな、如杏奈。先帰ってるぞー。」

丈惟は他の男子友達と帰っていった。

「…丈惟くんて、クールで素敵だよねー。運動も勉強もできるし。双子だから一緒にいられるなんて、幸せもんだよねー、如杏奈。」

「ハァ?いや、全然幸せも何もないっての。」

まわりが羨ましいといっても、実の兄妹となると話は別である。なんというか、羨ましいというまわりの頭の中が理解できないと思っている如杏奈であった。

「だいたい、アイツ家ではだらけてばっかで__」

【ピーンポーン、パーンポーン】

如杏奈が話そうとした途端、学校の呼び出しチャイムがなった。よく生徒が職員室とかに呼び出されるときの、そんなチャイムである。

『1年3組の垰 恵美さん。栄作(えいさく)先生が呼んでいます。至急、個別指導室へいらして下さい。』

「…恵美、なんかしたの?…恵美?」

恵美の顔はなんだか青ざめて、暗い雰囲気を出していた。だが、すぐに笑顔に戻った。

「…ん?何でもないよ!先帰ってて、じゃあ私、行ってくるね!」

「う、うん…。」

如杏奈には、その笑顔が作り笑顔だとすぐに気づいた。先程一瞬見せた、何かに怯えきった子猫のような目を見てしまえば何かイヤなことが起こることは容易に察することができた。

「…恵美のバカ。」

囁いた如杏奈は、バッグを置いて何処かへ行ってしまった。

 

 

「よく来たね、恵美君…。」

先ほど恵美を呼び出した英語教師、泰阜(やすおか)栄作(えいさく)が笑顔で恵美を部屋に向かい入れる。顔が整った背の高い男性で、教師としてはしっかりと仕事をこなし、帰国子女であるため英語の発音もしっかりしており、一部の女子生徒からは人気があった。

「またぁ、髪が少し茶色いんじゃぁないかい?染め直せって、前に行ったよねぇ…?」

そんな良い先生のような彼にも、裏の顔があった。気に入った女子生徒をこうして個別指導室に呼び出し、セクハラ行為をすることだった。前の被害者は他の先生に助けを求めたが、校長にも気に入られている栄作を疑う先生など、誰もいなかった。調べようともしなかった。それが理由で、その子は学校を不登校になってしまったそうだ。

 

「こ、これは地毛ですって、この間も言ったじゃないですか…。私、家の手伝いがあるのでこれで…!」

「待ちたまえ、まだ指導は終わってないよ?」

腕を掴まれ、恵美は短い悲鳴を上げた。だが、栄作の手で口を押さえられてしまう。

「ほら、スカートも指定された長さじゃないんじゃあないか?少し短い気がするなぁ…んん…?」

いやらしい目つきで恵美の身体を見渡しながら、栄作が囁く。恵美にとっては、彼の荒い息遣いを聞いているだけでも苦痛だった。

「これは、徹底的に指導しなきゃねぇ…!」

恵美に向かって栄作の手が伸びる。

(も、もうダメ…!)

恵美はとっさに目を閉じた。

 

「ブベラッ!」

 

だが、恵美に伸びた手は恵美を掴むことはできなかった。栄作の左頬に、一つの拳が入ったからだった。そのまま栄作は部屋の隅に飛んでいった。

「な、何?なにが…?」

「ったく、イケメン人気教師の正体がこれとはねぇ。呆れるよ…!」

栄作の殴りつけ、そこに立っていたのは、如杏奈だった。

「如杏奈!なんで!?」

「あんたがあんな目で向かって行ったから、絶対なんかあると思ったのよ。」

「如杏奈っ…!」

恵美はあまりの嬉しさに大粒の涙を流した。

「ぐっ…貴様は、停城、如杏奈…っ!何故ここに貴様がいる!!」

「以下略省略。」

栄作は怒りの表情を浮かべながら立ち上がった。

「貴様…許さんぞぉぉぉ!!来い!!

インフィクス( ・ ・ ・ ・ ・ ・ )』!」

『ブルルルルゥ…ッ。』

そう叫ぶと、栄作の背後からスタンドが現れた。左腕は黄色、両足が青い、右腕が緑色、顔が赤いといったとても不気味な見た目のスタンドだった。装飾はなく、全身がツルツルと光を反射しめいた。とてつもなく不気味な見た目だった。自我があるのかないのか、怒ったような目つきで唸りながらこちらをにらんでいた。

「インフィ…何?なんだって?」

如杏奈はスタンドが見えないので、ただ叫んだだけにしか思っていなかった。

(コイツ、俺の『インフィクス』が見えてないようだな。なら良い。なにが起きたか分からず…)

「死ねぇぇ!!如杏奈ぁぁ!!」

『ブルッショラァァァァァッ!!』

如杏奈の顔に向けて、スタンドの拳が迫った。

 

だが、その瞬間、衝撃的なことが起きた。

如杏はアッサリと栄作のスタンドの拳を真正面から受け止めたのだ。

「なっ!?なななぁーーー!?」

如杏奈は自身で掴んでいながら戸惑った顔をしていた。

「な、何!?なんか気配みたいなの感じたから掴んだけど…なんかいるの!?え!?気持ち悪っ!!」

(見えていない、ということはこの力を使えないものなはず!だが掴めているということは…ど、どういうことだ!?てか力強っ!拳痛い痛い!)

「なんかわかんないけど、ここになんかいるの?」

「くそっ…『インフィクス』!!」

すると、如杏奈の掴んでいた拳のようなものがスッと消えたように感触が無くなった。

「あれ?な、なんか無くなっちゃった。」

如杏奈には見えていないが、スタンド『インフィクス』は透明な液状に変化し、地面に落ちた。すると、地面とまったく同じ色、柄に変化した。

(『インフィクス』は液状化する能力を持つ!さらに変幻自在にありとあらゆる色に変化することもできるから、基本的に位置バレはしない!喰らえ!停城如杏奈!)

すると、如杏奈の左頬に『インフィクス』の拳が入った。如杏奈は窓を破り学校裏の駐車場に吹っ飛んだ。

「かっ、はっ……!!」

「くく、くくくっ、くっはははははは!!ひーひっひひひ!この俺に逆らうからそうなるんだよぉぉぉぉぉぉ!!」

「じ、如杏奈!」

「お前は黙ってろ!」

恵美は如杏奈の身を案じて叫んだが、栄作に平手打ちをされ倒れてしまった。

「さて、と…。停城如杏奈、貴様は知ってしまったからには、生きて帰すわけにはいかなくなった。」

すると、栄作の横に現れた『インフィクス』は、大きな沸騰音と蒸気を出し始めた。

「『インフィクス』の二つ目の能力、液状化している時のみ、100℃のお湯のように自身を沸騰させることができるのだ…!その綺麗な顔を大火傷でメチャクチャ( ・ ・ ・ ・ ・ ・ )にしてやる!覚悟しろ!停城如杏奈ぁぁ!!」

栄作の『インフィクス』が急速に如杏奈に向かっていった。

 

 

「調子に乗るなよ、クソカス教師めえ…!」

如杏奈がゆっくりと起き上がった。如杏奈の目の前で、『インフィクス』が静止する。

「なっ…!」

「私の顔に拳入れるなんて…よくも…!」

如杏奈の背後に、人型の()が出現した。

「私に一撃入れやがったわねぇ!」

その像は、液状化した『インフィクス』を殴りつけ、ど真ん中に風穴を開けた。

「なっ…!この女、私と同じ能力を…っ!」

幽波紋(スタンド)って言うんだぜ、おニーさん。よく理解した上で喋りな。だからクソカスなんて言われんだぜぇ?』

「「へ?」」

栄作と如杏奈が同時に間抜けな声を出した。喋ったのは、如杏奈のスタンドだった( ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・)。その見た目は、ギリシャ神話にいそうな男にも女にも見える姿をしていた。太陽の位置の関係で、後ろから後光が差しているようにも見える。

「な、アンタ、今喋った!?喋ったわよね!?」

『まあ、意思を持つスタンドってのは普通にいるさ。持たない方が多いと思うけどね、俺は。』

悠長に喋るスタンドを見て、栄作は少しの間ポカーンとしていたが、すぐに意識を取り戻す。

「はっ!ボーっとしている場合ではない!さっきの窓ガラスの割れる音で人が集まるやもしれん…。早くこいつを倒してここから離れなければ!『インフィクス』!!」

再び、液状化したスタンドが如杏奈に向かってくる。

「ちょ、アンタ!戦えるんでしょ!あの液体みたいなの追っ払って!早く!」

『はいはい。待て待て。』

すると、如杏奈のスタンドは落ちていた鉄の棒を拾い上げた。すると、鉄の棒は粘土のようにグニャグニャと変形し、日本刀の刃に変形した。

『これが俺の能力!『物を別のモノに変形させる能力』!てなわけで…あらよっと!』

『インフィクス』を刀で突き刺し、すぐにクロッシュ(外国料理に使う鉄の蓋)に変形させ、閉じ込めた。

「な…っ!俺の『インフィクス』をアッサリと…!」

すると、鉄の一部だけをメリケンサックに変化させ、如杏奈のスタンドが装着する。

「ひ、ひぇっ…!!」

如杏奈と彼女のスタンドが、目の前に立ちはだかった。その時栄作には、この二人がとても大きい存在に見えた。

「ゆ…ゆゆ、許してくれぇ!」

「『は?」』

二人の冷たい目つきに一瞬怯むが、栄作は言葉を繰り返した。

「お、俺は教師になれて嬉しくて、それでちょーっと調子に乗ってしまっただけなんだよぉ!それに、君の友達にはまだ手は出してないだろぉ?だからさ、許してくれよ?な?な? な?」

「えっと、アンタ、私のスタンド、だっけ?私の代わりになんか、言ってやんな。」

『俺に丸投げかよ。…まあいいや、お前、俺はものからものを自在に創り出せる能力だ。』

「は?はいっ…。」

『俺は自分のこの能力を、まるで「神」のようだと感じている…。』

「はへぇっ…?」

『つまりなにが言いたいかってーとな。神は自分のやりたいようにできんだよ。つまり、答えはこうだ。(このオレ様)に許しをこうなんざぁよぉ…。』

メリケンサックをつけた拳が、高く振り上げられた。

その瞬間、栄作の顔面にめり込んだ。

 

『無…駄!無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァッ!!』

 

「ブゴラァァァァァァァァァッ!!」

栄作は、止めてあった自分の車のボンネットを破壊しながら、吹っ飛んでいった。

如杏奈とスタンドは同じポーズめ空に向かって指を指して、鋭い目つきで栄作の方を睨みつけた。

「そこでゆっくり寝てな、 son of a bitch ( クソ野郎)。」

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「…て ことが、今日学校でありました。」

[箱]について話し合いをしようとしていた丈惟、甚二、博士はその話を聞いて困惑した。

「まさか、俺達の知らないところでそんなことがあったなんてなぁ…。」

納得のいかなそうな顔をしている丈惟。

「怪我はそんなに酷くなさそうだけど、大丈夫か?ソイツに酷いことされなかったか?」

親かってくらい心配する甚二。

「自我があるスタンドか…こんなにもハッキリ喋るのは、僕はまだあったことがないから興味深いね…。」

如杏奈そっちのけでスタンドを見つめる博士。

如杏奈は安心していた。自分だけがへんなことになったのではなく、みんな同じようなモノを持っていたことに、安心していた。

『おい、話は終わったろ?さっさと寝ようゼェ〜。俺ぁ疲れちまったよぉ〜如杏奈〜。』

「アンタは少し黙ってなさい!」

如杏奈がスタンドに向かって平手打ちをすると、二人同時に「『痛っ!」』と叫んだ。

「なんで!?コイツ叩いたらなんで私も痛いの!?」

『お前帰り道で俺が説明したの聞いてなかったのか!このスカタン!ったく、これが俺の本体とか、先が思いやらせるゼェ…。』

「それはこっちのセリフだっつーの!」

二人の騒ぐ姿を見て、甚二はふと考えた。

「このスタンド、なんでこんな口が悪いんだろうか…。もしかして、如杏奈の心の中はこんな感じなのかな?」

「はあ!?ちょ、甚二!やめてよ!もぉ!」

「ははっ、ごめんごめん。」

しばらく、停城家には笑い声が絶えなかった。

 

 

次の日、如杏奈はスタンドに『創造(クリエティア)』という名前をつけ、新たなる仲間として迎え入れたのだった____________。

 

 

 

余談だが、栄作はボコされた後警察に通報され、如杏奈があらかじめ撮っておいた証拠写真と、こっそりスタンドを見せて脅したことにより、自首した。

______________________

 

スタンド「インフィクス」

本体・泰阜(やすおか)栄作(えいさく)

23歳男性 趣味:生徒にセクハラ(クソカス野郎)

破壊力C

スピードB

射程距離A

持続力C

精密機動性B

成長性E

 

 

スタンド「クリエティア」

本体・停城(ていじょう)如杏奈(じょあんな)

17歳女性 趣味:家事全般

破壊力B

スピードB

射程距離C

持続力A

精密機動性B

成長性C

 

 

……To be continued




第6話如何でしたでしょうか!(急)
今回は少々ムナクソ悪いシーンを入れてしまいましたが、具合が悪くなった方はおりませんでしょうか。いたのでしたら心からお詫び申し上げます。
今回は如杏奈に視点を変えた物語でした。
妹の如杏奈が喧嘩とかに強い理由はしばらくしたら語るつもりなので、知りたい場合はその話を私が書くまでお待ちください。
いつになるかは自分でもわかりませんが。
今回のあとがきはこれくらいにしておきましょう。
誤字脱字のご報告、応援コメントなどいただけるととても嬉しいです。もう近所迷惑になるくらい嬉しいです。
催促ではないですよ…(小声)
では皆様、第7話でお会いしましょー!
see you again!!

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