[二次創作] ジョジョの奇妙な冒険 〜フォールボックス〜 作:ウニ野郎
あれ毎回そうか…?
杏町・南、町外れ小さな
「…スタンド使いが増えてきたねぇ、最近。このままじゃ[箱]の情報を掴まれるのも時間の問題だよ?」
ジンジャーエールを飲みながら、紫色のパーカーを着た少年がつぶやく。
「…わかっている。[箱]の
コオロギのような虫を指先で撫でながら、一人の青年が答える。すると一人の女性が本を持って立ち上がる。
「私が行きましょうか?私のスタンドなら、確実にあの子達を葬れますが?」
するとパーカーの少年は、ジンジャーエールを飲み干してニヤリと笑った。
「いや、僕が行くよ。僕のスタンドで、彼らと戦ってみたいから、ね…。」
そう言って少年はバーを出た。
「いいんですか?彼はその…頭があまり良くないというか…。」
「お前が心配していることは分かる。確かに奴は頭の中は子供のまま大きくなったような奴だ。だが、戦いのセンスにおいてはあなどれん。少なくともやられることはないだろう。」
杏町、今日は強い雨の降る日だった。
「…
博士は一人、泊まっている宿で書類をまとめていた。
「結局[箱]について分かったことはまだ少ない。もしかしたら他にも財団の人が送られるかもな…。個人的には、承太郎さんが来てくれたら助かるんだけど。」
承太郎さん、フルネームは「
スタンドも持っており、能力も仕事で一度見ている。見ているというか、
スタンドの名前は『
「承太郎さんのように、完璧に仕事をこなせる男になりたいなぁ…。」
承太郎さん本人は「完璧でも何でもない」と謙遜しているが、博士は彼の背中を目標にしている。
「…一人で悩んでても仕方ない。カフェ「
雨の中、博士はカフェに向かって足を進めていた。ちなみに、カフェの店員が死んだ事件は、博士がSPW財団に話をつけておいたということになってる。詳細は秘密である。
「今日は雨が強いなぁ…嵐にでもなるのかな?」
「大丈夫だよ、嵐にはならないさ。」
博士は背後から聞こえた声に振り向いた。そこにいたのは、紫色のパーカーを着た少年。見た目は15歳くらいだろうか。だが、博士が気になったのは
「僕のスタンド『バッド・レリジョン』さ。少し、お話でもしないかい…?」
「…いいだろう。」
木材などが多く積まれた空き地に、少年と博士は立っていた。
「単刀直入に言わせてもらう。[箱]について調べることをやめてもらいたい。それさえやめてもらえば、僕は君への手出しは一切しない。」
博士は小さくため息をついた。
「断る。[箱]の調査、奪還が僕の使命なんだ。仕事だからね、途中でやめるなんてことはできない。」
すると、少年は露骨に舌打ちをした。
「なら仕方ない…『バッド・レリジョン』!」
少年のスタンドが殴りかかるが、博士は『ペンディング』で拳を受け止める。
「やはり、交渉決裂したね。君のスタンドの能力はまだわからないが…倒させてもらう!」
「いやいや、お前のスタンド能力じゃ
「何…っ?」
博士は受け止めた拳を見た。すると、手の平に水色のスタンプのようなものが押されていた。野球ボールくらいのスタンプがあり、「❶」と書かれていた。
「これは…まさか…!?」
「バッドレリジョン、『解除』。」
その瞬間、博士の手の平のスタンプが消えると同時に、強烈な痛みと衝撃が来た。まるで凄腕野球選手のストレートを素手で受け止めたかのような激痛に、博士は倒れ込んだ。
「ぐうあああぁぁお…!」
博士は倒れている場合ではない、とすぐに身体を起こし、少年を睨みつける。
「おやぁ、少し起きるのが遅かったんじゃないかい?博士さん。」
「何…っ?ハッ!」
博士は『ペンディング』を使い、自身の背中を見た。背中には先程同様、スタンプが沢山押されていた。それぞれ❷、❶、❹と、数字がバラバラについていた。
「この能力はまさか…!
『
その言葉を聞き、少年はニヤリと笑ってみせた。
「正解。でも…、気づくの、遅すぎたねぇ?」
少年は、親指と中指の先を合わせ、パチンと大きな音を鳴らした。その瞬間、スタンプの位置に数字の数の激痛と衝撃が、連続で流れてきた。衝撃で飛ばされた勢いで壁に激突する。肺は圧迫され一瞬呼吸ができなくなり、博士の背中の骨がミシミシと嫌な音を立てた。
「……………っ!!」
博士はそのまま地面に倒れこんだ。
「さ、早く手を引くって言いなよ、言ったら今は見逃してあげるから、さ。」
「ふざ、けるな…。」
すると、博士は『ペンディング』を出し、地面に手をつけた。
「あらかじめ、『保留』しといて良かった…!」
『保留』されていた衝撃が、博士を道路より先に吹っ飛ばした。博士は受け身を取り、素早く立ち上がり走り去った。
「逃がすわけ…ないよねぇ…!」
すかさず少年は追いかけてきた。
そのまま、何分か逃げ回り、博士は路地裏に追い詰められた。
「ったく、逃げたって現状はなにも変わってないだろぉ…?無駄なことを…。」
少年はゆっくりと歩を進める。
「追い詰められてるんだ、無駄な抵抗はやめなよ。「諦める」の一言で君は助かるんだ。さあ…」
「『ペンディング』はありとあらゆる衝撃を「どこかに貼り付ける」能力。本体の攻撃力は小学生のパンチ程度だけど、保留した衝撃はそのままだ…。」
「はあ?何急に。君は自分が不利だってこと、自覚してないのかっ!!」
少年は自身のスタンドを出し、殴りかかってきた。
「5回分の衝撃のスタンプを5〜6個押してやる!それくらいのダメージをくらえば君は死ぬっ!」
スタンドが迫っているが、怯えもせず博士は冷静に説明を続けていた。
「貼り付けた衝撃は、
「何っ!?」
すると、見えない何かに壁が殴りつけられたように、突如建物の壁が砕け散った。瓦礫は少年のスタンドに激突した。
「ぐぁぁぁぁ…!」
「隙が出来たなっ!くらえぇ!」
博士はすぐに『ペンディング』を飛ばし、少年の顔面に拳を入れた。
「アダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダァァッ!!」
少年は吹っ飛び、ゴミ箱に突っ込んでいった。
「グアァ…!」
「形勢逆転だな、少年。今のうちに引くなら引いた方がいいと思うよ?
少年は起き上がり、小さく舌打ちをした。
「まだ、俺は負けてな…!」
『帰還しろ、小僧。これ以上の戦闘は俺が許さん。』
「「!?」」
そこにいたのは、あの時博士と丈惟を襲ったあのコオロギだった。三匹おり、その中の一匹が声を発していた。
「何ッ!?いやだ!俺はまだ…ッ!」
『これは命令だ。逆らうのなら貴様も攻撃対象にする。それでも良いというのなら、戦闘を続けろ。』
「…ッ!!クソが!『バッド・レリジョン』ッ!」
名前を叫んだ瞬間、少年のスタンドが地面に拳を連続で叩き込み、❺と書かれたスタンプを2つ刻んだ。
「解除ッ!!」
連続で地面に衝撃が飛び込み、瓦礫が飛び散った。それは博士の視界を妨害し、博士は目をシッカリと開けたころには少年は博士の目の前から消えていた。
「…くそッ。」
博士は小さく悪態をついた。
「クソが!クソがクソがァァァァァァァァッ!」
少年はバーのテーブルに蹴りを入れていた。
「八つ当たりしても仕方ないでしょう?」
一人の女性が、手元のカクテルをかき混ぜながら言った。そのまま、カクテルを口に運ぶ。
「なんで、俺が、撤退しなくちゃなんねえんだ!」
「落ち着け、ヴィオット。冷静に行動しないから帰還を命じたんだ。次は…、」
女性が、カクテルを飲みきり立ち上がる。
「私が行きます。私なら冷静に、適切に対処できます。なので私にお任せ下さい。」
「ああ、お前に任せよう、
「ええ、私にミスはありませんわ……。」
……To be continued
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スタンド「バッド・レリジョン」
本体・ヴィオット(?)
破壊力B
スピードB
射程距離D
持続力B
精密機動性C
成長性C
☆あとがき☆
第7話、如何でしたでしょうか?
今回はついに[箱]を守る敵の刺客が現れるお話でした。
次回は女性の敵が現るかも…といった感じの話です。
ではみなさん、次回のあとがきにて。