[二次創作] ジョジョの奇妙な冒険 〜フォールボックス〜   作:ウニ野郎

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まずは謝罪をさせて下さい。
今回、色々と忙しいことが多く、更新が遅くなってしまいました。さらに今回は少々本編がいつもより短いです。
そらでも良いという寛大な御心をお持ちの方は、
本編をお楽しみください。


VIII 女の戦い

博士との戦闘から2日後。

停城家に集まり、丈惟、博士、甚二は話し合いを行っていた。

「つまり、[箱]を守る奴らが動き出したってことか…。何人いるのか言ってたか?」

「いや。でも、全員警戒して行動した方がいいと思う。何人いるか分からないが、一人になったところを襲うだろうから。」

「それもそうだな…。あれ、そういや如杏奈は?さっきから見ねえけど。」

丈惟がリビングを見渡すが、如杏奈の姿はどこにも無かった。

「如杏奈なら今日友達とカラオケに行くって…。」

「…え」

 

 

「ふぃ〜、騒いだ騒いだ〜。」

如杏奈は帰り道を歩きながら、大きく伸びをした。

「そういやさー、あんた丈惟くんと遊びに行ったりしないの?きっと楽しいんじゃなーい?」

すると、如杏奈は露骨に嫌そうな顔をした。

「いやいやいや。兄貴と一緒に出掛けるとかないない、ないわー。ほかの女子達は兄貴の周り囲んでるけど、アイツの良いところがサッパリなんだよねぇ…。」

「え、やっぱり見た目もカッコいいし、何より優しいじゃん。美味しいカフェ巡りが趣味って聞いたし、おしゃれなお店とかも知ってそう!」

たしかに丈惟は親切だが、それは彼の「対等(フェア)」の精神がそうさせているだけである。美味しいカフェ巡りはたしかにしていた。最近はいきつけのカフェ「夜露死苦」ばかりだが。

「…ダメ。私からしたら何が良いのかサッパリだわぁ〜。欲しけりゃやるよ?兄貴。」

「何よその言い方…。ま、いいや。私こっちだから、また明日ね〜。」

恵美は後ろを向いて如杏奈に手を振っていたため、前から来た女性にぶつかってしまった。

「あ、ごめんなさい。よく見てなくて…」

「気にしないで下さい。ちょうどよく貴女がぶつかってくれたので( ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ )。」

「えっ?」

すると、女性が右に避けると、女性の背後から強い光が放たれた。

「キャッ!」

その光に怯み、恵美が目元を手で隠す。すると、恵美の身体が足からゆっくりと石に変わっていった( ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ )

「え、恵美ッ!!」

如杏奈は恵美の名前を叫んだが、既に遅かった。恵美は足先から頭まで全てが石となり、石の像になってしまった。

「んー、可愛い子ねぇ。この子の像、オークションに出したら高く売れそうじゃない、ねぇ?」

「アンタ…恵美に何をした!」

「何よ、そんなに怒らないで頂戴。私はただ邪魔にならないようにしたかっただけ、よ。」

「…てことはアンタも…。〈創造(クリエティア)〉ッ!」

『俺様を奇襲しようとしても無ゥ駄アァ!』

〈クリエティア〉は地面に拳を叩きつける。すると地面から黒い粒が飛び出し、〈クリエティア〉の指の間に針となり現れた。

『砂鉄から針を生成!喰らいやがれ!』

〈クリエティア〉は針を放つ。すると、女性の背後から()が数匹現れ、あっけなく針をはたき落した。

「何あれ、蛇ッ!?」

すると、女性の背後からスタンドが姿を現した。その姿はギリシア神話に出てくるメドゥーサそのものだった。体には布のようなものを巻き、頭からは無数の蛇の髪がウネウネとうごめいていた。

「これが私のスタンド、〈蛇嬢(ゴルゴン・シティ)〉。目から放たれる光はありとあらゆるモノを硬い()に変えるッ!」

すると如杏奈は少し動揺し、そしてすぐに質問を返した。

「あんたバカなの?自分のスタンドの能力を自ら明かすなんて、弱点を晒しているようなものなのよ?まさに自殺行為なのよ?」

すると女性はクスクスと笑い、如杏奈にゆっくりと歩み寄る。警戒している如杏奈は後ずさった。

「大丈夫なのよ、弱点なんか知られたって。だって貴方のスタンドでは私には絶対に勝てない( ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ )んだからね。」

「…ハァ?」

『俺様の前で調子に乗るな、このアマァ!』

〈クリエティア〉が地面を殴りつけ、砂鉄をさらに集める。そこから一時的にメリケンサックを生成し、〈蛇嬢〉に向かって拳のラッシュを放つ。

『無駄無駄無駄ァッ!』

だが〈蛇嬢〉の頭の蛇は素早い動きで〈クリエティア〉の拳の盾となり、別の数匹が腕に牙を突き立てた。噛まれた箇所から〈クリエティア〉と如杏奈の腕から同時に血が吹き出す。

『チイィ…ッ!この女、中々やるようだぞ!如杏奈ぁ!』

「一度下がって!体制を立て直してから…

「今更遅いわよ、停城如杏奈ッ!」

すると、〈蛇嬢〉の目から薄紫色の光が放たれた。それはクリエティアの右腕を肘から先のみを照らした。

『ぐ…ヌオォォッ!?俺の腕がァァァッ!?』

〈クリエティア〉の右腕がパキパキと音を立て、完璧に石となった。指先一つすら動かさず、ズッシリと石の重さだけが残っていた。

「く…!あの光はヤバイ…!光を浴びたものを石に変えるスタンドってか!?意味わかんないっ!」

すかさず〈蛇嬢〉の頭の蛇が伸び〈クリエティア〉の腕に噛み付く。それを殴りつけ、如杏奈は走り出した。それを追いかけるように〈クリエティア〉が飛んで行く。

『おいっ!如杏奈!応戦しねえのか!?』

「私に今できるのは逃げること( ・ ・ ・ ・ ・ )ッ!でも負けを認めたり仲間を呼ぶための「逃走」じゃあない…「勝つため」の「逃走( ・ ・ )」よッ!」

 

 

「どこ行ったのぉ…?停城如杏奈ぁ…。」

スタンド使いの女性はウロウロと廃墟となったビルの中を歩き回っていた。ここに如杏奈が飛び込むのを見たからだ。

「スキを探したって無駄よ?私の蛇チャンたちは貴女を噛みちぎって細切れにするまで諦めないわよ。それに貴女は腕が石になっている。こんな状況下で貴女に勝つ算段があるとでも?」

すると、ビルがミシミシを音を立てる。古い建物なので劣化が酷いのか、先程から定期的に聞こえてくる。

「良い加減に…しなさいよぉ!?」

蛇の一匹が柱を貫く。それから次々と窓や壁、床に穴を開けていく。

「出てこないとこのビル崩壊しちゃうわよぉ!?」

だが、如杏奈からの返答はいつまでたってもこなかった。スタンド使いの女性はニヤリと笑い、連続でビルの柱を破壊していった。

「決めたッ!貴女はこのビルごと瓦礫となってもらいます!二度と日の光を拝めないようにねッ!」

『おーおー、ソイツは怖いねー、お嬢さん。』

「…え?」

声がした足元( ・ ・ )を見てみると、コンクリートの床が水のように波打ち、〈クリエティア〉が顔を出した。

「何ッ!?」

『俺様は触れたものを別の形に作り直す!内部に入るということは常に触れているということ!床は変形を続け人一人が入れる隙間を作ってたワケだッ!」

すかさず〈クリエティア〉は自身の石となった腕で生成したハンマーで、女性の手を潰した。

「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!?」

「アンタの敗因、それは「油断」よ。」

コンクリートの柱の壊れていない部分から如杏奈が姿を現した。

「どんな相手でもナメてかからないで全力でやってれば、こんな結果にはならなかったでしょーけどね…。」

「な…ッ!」

すると〈クリエティア〉は、石になった腕を拳の形に戻し、右へ左へと連続で拳を叩き込んだ。

『無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァッ!』

「かっ…は…っ!」

そのまま女性はビルの外まで吹っ飛んでいった。本体が気絶したことでスタンドは消え、如杏奈と〈クリエティア〉の腕は元に戻った。

「…さ、恵美のとこ行ってさっさと帰ろっか。」

『そうだな。俺様は疲れた。』

「ったく、自分勝手というかなんというか…。」

 

_____________________

 

 

「む…っ、戻ったか寧々。」

コオロギのような虫に囲まれた男性が声をかけた。寧々と呼ばれた女性は身体に包帯を巻き、顔はほとんど包帯で見えなかった。

「その姿…敗北したのか、寧々(ねね)。」

「申し訳…ございません。」

すると男は寧々の頭に優しく撫でた。

「ひゃ…っ!」

「お前は何も悪くない。お前を向かわせるタイミングを間違え、君に無意味な傷を負わせてしまった。心から謝罪する。」

「は…晴夫(はるお)さん…ッ!」

晴夫と呼ばれた男は女性を引っ張り、後ろに押すようにして投げた。

「だが、ミスはミスだ( ・ ・ ・ ・ ・ ・ )。罰を与える。」

「え…っ?」

そこには、金色の輪があった。その中には様々な色がグニャグニャと混ざった不気味な空間が広がっていた。

「まさか…〈D-ループ〉…貴様ッ!」

輪の後ろに立っていた人物は不敵な笑みを浮かべていた。寧々はその笑顔に恐怖を感じた。

「晴夫、さ______」

彼女はそのまま異空間に呑み込まれ、辺りには静寂が訪れる。

「せいぜい並行世界( ・ ・ ・ ・ )では幸せに過ごせるように願っているよ。寧々。」

不気味な空間につながっていた輪は空間が消え小さくなり、先ほどの人物の腕にかかった。

「奴らが[箱]の秘密にたどり着くのはいつとなるのでしょうかねぇ…ハハッ。」

「わからん。だがそんなことは関係のないことだ。たどり着こうと着かまいと俺は奴らを殺すだけだ。」

輪を持った人物がテーブルの上においてある[箱]に手を置く。すると、[箱]はカタカタと震え、その人は手をどける。

「まだ、目覚める( ・ ・ ・ ・ )にはチカラが足りないようですね。」

すると晴夫と呼ばれていた男性は、箱に自身のスタンド〈軍隊蟋蟀(ターキッシュクレセント)〉を何体か乗せる。すると箱の蓋の隙間から不気味な腕が伸び( ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ )、そのコオロギを引きずりこんだ。中でバリバリと液体窒素で凍った花を砕いているような音が響く。

「しばらく手出しはせず、奴らを見張ってみる。そうすれば何か変化があるかもしれんからな。」

「そういった慎重な姿勢、私は好きですよ…。」

暗い部屋の中に、不気味な笑い声が響いていた。

 

______________________

 

スタンド〈蛇嬢(ゴルゴンシティ)

本体・蛇ケ崎(じゃがさき)寧々(ねね)

19歳女性 趣味:石化させたモノの鑑賞

破壊力C

スピードB

射程距離A

持続性A

精密機動性B

成長性C

 

スタンド〈D-ループ〉

本体・???

破壊力?

スピード?

射程距離?

持続性?

精密機動性?

成長性?

 

 

……To be continued




第8話のあとがきです。

前書きでも説明した通り、今回は忙しいことが多く、更新が今までで一番遅くなってしまいました。
決して体調不良だったわけではないのですが、執筆の時間が中々取れずにいました。これからは更新を早くできるよう努めていきたいと思っている所存です。
では、第9話のあとがきにてまた。
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