ケツアゴ作品番外及び短編集   作:ケツアゴ

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皆さん 種火は集まった? 成長は出来た? 修練場半減解放されたし高難易度来たら嬉しいな 心臓がね 足りなくておじまんと下姉が二と三で止まってるんだよ

浪漫砲台アンメア砲と嫁王とキャスギルを成長させ種火は沢山貯蔵 あとは心臓!

キングハサンは趣味じゃないなぁ ジャックいるしクラス特性で常時発動スキル関連で宝具威力は底上げできないだろうし、フレが育てるだろうしww

あっ、マテリアル三冊とも元値で注文できて嬉しい 楽天で見かけて数分で売り切れて落ち込んだが、別のサイトで二月上旬に入るのを入金済み あとは待つだけ

しかしほかサイトだと数倍とか転売屋が・・・


兵藤家のバグキャラ長男 ⑦

 紫藤イリナことイリナちゃんはイッセーの幼馴染みであり、俺も昔から世話してやっていた。小さい時の二人は俺にベッタリで、他のダチと遊ぶときも着いて来ようとしたのを覚えている。泣かせるのもアレだから着いてこさせてたが、皆には迷惑だったかもな。まぁ、俺のダチには文句を口にする奴はいなかったし、寧ろ積極的に世話焼いてた奴も居たくらいだ。

 

 そうそう。その世話焼いてた奴なんだが、イッセーがあまり話題にしたくない理由として……。

 

 

 

 

「趣味じゃなくって仕事着ねぇ。変わった職場だな」

 

「・・・・・・・あ~、うん。少し普通じゃ無い所なの。守秘義務が有るから詳しくは言えないけど」

 

 どーもイリナちゃんと片方の子、ゼノヴィアちゃんが言うには支給された制服みてーなモンらしいが、路上を水着かレオタードみてーな格好で歩かなきゃならねーなんざ妙な所だぜ。芸能界かなんかで番組の企画か、動きが素人じゃねー所見るとレスラーかなんかだろうな。

 

 まあ本人達も恥ずかしいみてーだし、追求は止めとくか。

 

「まっ、話したくなきゃ話さなくたって結構だ。それより道に迷ってる見てーだが、案内いるか?」

 

「うん! 仕事で街に来たから久々にレーカンお兄ちゃ・・・・・・・レーカンさんやイッセー君に会おうと思ったんだけど、家が見つからなくって」

 

「イリナの曖昧な記憶だとこの豪邸の場所らしいんだけど、流石に違うだろう? まあイリナの記憶力に期待していなかったけどね」

 

「酷い! 私だって必死に思い出したんだもん!」

 

 呆れた顔のゼノヴィアちゃんと泣きそうなイリナちゃん。ったく、泣き虫は何時まで経っても変わらねぇな。昔も直ぐに泣いては俺が慰めてたの憶えてるぜ。

 

 

 

「此処が俺んちで合ってるよ。どーも最近増築したらしくってな。俺も帰ってきたら驚いた」

 

「えぇ!? 増築ってレベルじゃないよね!? 一体何があったの!?」

 

「イッセーの野郎が大金持ちのお嬢様に惚れられたらしくってな、家に住みたいからってこうしたらしい」

 

 あ、うん。二人とも唖然としてやがるな。まー嘘くさい話だ、俺なら信じねぇ。

 

 

 

「イッセー君がモテるなんて嘘よっ!?」

 

 そっちかよ!? いや、彼奴に惚れてたよな?

 

 

 

「とても寝てる時にキスしてたテメーの言葉とは思えねぇな、おい」

 

「なんとっ! イリナ、お前寝込みを襲っていたのかっ!?」

 

「人聞きの悪いこと言わないで! ……否定は出来ないわ」

 

 さて、相変わらず弄ると面白いが、そろそろ泣くかもしれねーから終わりにするか。俺は二人を招き入れ、作り置きのアップルパイと紅茶を振舞う。……余分な量は作ってないけど、まあ俺とイッセーの分を無くしゃ良いな。

 

 

 

「美味しい! レーカンさん、相変わらずお菓子作り上手ね」

 

「……これは凄いな」

 

 家に帰るとハニーとお袋は買い物で留守。ハニーの服が南国風のしかねぇから買いに行くらしい。支払いは後で俺に請求だとよ。まあ惚れた相手に服くらいは買ってやりてぇけど、どうせならデートのついでに服を選びたかったねぇ。

 

「紅茶のお代わりは要るか? 態々イギリスから取り寄せた一級品だぜ」

 

 そんなこんなしている内に時間は過ぎ、そろそろイッセー達が帰ってくる時間帯だが……二人の表情が変わった。さっきまで甘いもんに夢中の年相応の顔だってのに、弓道の大会中の衛宮や食事中の藤村みてーな顔つきだ。

 

「……ゼノヴィア、この気配なんだけど」

 

「ああ……」

 

 二人は言葉を交わし目配せすると俺の方を見る。玄関の方からはイッセー達の声が聞こえてきたし、気配ってのはアイツ等の事だろーな。

 

 そして俺の事を気にしたり、気配云々言いながら何時でも動けるような体勢になるって事は……。

 

 

「兄貴! 大丈夫かっ!? ……誰?」

 

「もしかしてイッセー君? 変わらないわね。私よ、イリナ。……うーん。変わらないって言ったけど、大分変わっちゃったかな? 其処に居るのがご主人様?」

 

「明日の放課後に会いに行く予定だったが……手間が省けたな、リアス・グレモリー」

 

 

 間違いねぇ。この二人悪魔に敵対する組織の戦士だわ。リアスちゃんは警戒したように構えてやがるし、イッセーも籠手を出現させている。一触即発の雰囲気だ。

 

 

 

「教会の戦士が私の下僕の家に何用かしら? 会うのは明日の筈でしょう?」

 

「なぁに、相方が幼馴染に会いたいって言ったから家に寄ったまでさ。……ところで、彼は君側の人間かい?」

 

 返答次第では敵とみなすとばかりに俺の方を見るゼノヴィアちゃん。包みから取り出した剣の切っ先を俺に向けて来た。

 

 

 

 

 

 

「刃物を人に向けるな、ど阿呆」

 

「っ!?」

 

 取り敢えず殴っておくか。顔ぶん殴るなら兎も角、戦士で刃物向けてきたんだし構わねぇよな。拳を固め、ゼノヴィアちゃんの正面に移動すると脳天目掛けて振り下ろす。予想以上に良い音がした。

 

 

 

 

 

「今、ゴンッ! じゃなくってドゴンッ! って聞こえたわね」

 

「悶絶してますね」

 

「おい、お前らも無関係じゃねーぞ? 取り敢えずアーシアちゃん以外正座」

 

 指先を床に向け顎をしゃくる。リアスちゃんやイリナちゃんが何か言おうとしたけれど睨んだら黙った。いやー、人間話し合いが一番だな。

 

 

 

 

 

 

「テメーらがどんな関係かは知らねぇし口出す気はねぇ。だが、此処は無関係な親父とお袋の家でもあるんだ。喧嘩だったら他所でやれ、他所で」

 

「いや、兄貴、これはだな……」

 

「あっ? イッセー、テメー何時から俺に文句言える様になったんだ?」

 

「いや、文句って訳じゃ……」

 

「あぁん?」

 

「すいませんしたぁっ!」

 

 イリナに頼まれてやって来た幼馴染とやらの家、其処への道中で会った時から只者ではないと思っていたが……どうも正解だったようだね。歩き方からして一般人でないし、何よりも話しているだけで強者だって分かった。だから悪魔に関係していると判明した時に剣を向けたんだが……痛かった。ひたすら痛かった。今でも少し涙目だよ。

 

 いや、違う。幼い頃から戦士としての訓練を受けて多くの異端者や悪魔を屠ってきた私が全く反応出来なかったんだ。何時の間に頭に拳骨を落とされたとかじゃなく、拳骨を落とせる距離に移動した瞬間さえ見切れなかった。

 

 イリナは一般人だと言っていたが……。

 

「次はテメーだが……まぁ拳骨落としたし説教は勘弁してやる」

 

「ずりぃ! 俺は落とされたのに」

 

「そりゃテメーが余計な口を何度も挟むからだろ。其れにヤローと女を一緒にすんな、どアホ。ほれ、んな事よりもさっさと立って茶でも飲め。じゃねーと落ち着かねぇだろ」

 

 いや、自分が正座させたんじゃ……等とは怖くて言えなかった。あと、紅茶は美味しかった。

 

 

 うん! 悪い奴ではないな!

 

 

 

 

 

 

「ヤー! お客さんが来てたのね。え? 二人の幼馴染? 私、レーカンのフィアンセのケツァル・コアトル。宜しく頼みマース」

 

 この後、再びピリピリしたムードが帰って来た女に変えられて、私とイリナは今日は一旦帰ることにした。

 

 

 

 

「この服、どうですか?」

 

「ああ、似合うぜ。まさに美の女神だ」

 

「ワオ! お上手ね。これ、お礼デース。ん〜!! ……一回じゃ足りないデース。ムーチョ、ムーチョ、もっとネ! 今度はレーカンからお願いしマース」

 

 って言うか、帰らずにいられるか! 居づらいにも程があるっ! どうしてあの連中は平然としているんだっ!?

 

 

 

「それにしても綺麗な人だったね。”友情フラグ製造機、ただし恋愛フラグ自動へし折りマシーン”て呼ばれてたレーカンさんの婚約者なだけあるわ」

 

「その渾名、長すぎないか? しかし、あの女性も只者ではなかった。本当に人間か? いや、まさかね……」

 

 他所の神話の女神がこんな信仰の廃れた国に来るわけないし、考えすぎだな。それよりも今日の宿を決めなくては。予算は出てるが限りはある。大切に使わなければな……。

 

 

 

 

 

 

「……って思ってんだがな」

 

「うぅ……ゼノヴィアが養豚場の豚を見る目で見てくるよぅ……」

 

 あれから時が過ぎ、支給された大切な予算は短時間で底を尽きた。あ…ありのまま起こった事を話そう。

 

『私は日本語が出来ないからイリナに買い物を任せてたんだが、赤くふくよかな男から絵を買って来て予算全て使い切った』

 

 

な…何を言っているのかわからないと思うが、私も相方が何をやらかしたのか直ぐには分からなかった。

 

 

頭がどうにかなりそうだった…。悪魔の誘惑だとか主の試練だとかそんなチャチな……いや、主の試練はちゃちじゃないな、うん。兎に角、もっと恐ろしいものの片鱗を味わったんだ。

 

 

 

 

「この世に一枚しかない貴重な絵が今なら七割引だって言われたんだもん。聖人様の絵だって言ってたんだもん」

 

「どちらかと言うと『聖人』というよりは『異星人』の絵だぞ、コレは……」

 

 話を聞く限りでは赤い男は嘘は言っていない。ただの口車で法的には問題なく金を巻き上げ、返金要求に行った時には姿を消していたんだ。

 

 それにしても小さい体に大きな頭に目玉に触角。……あっ、グレイって奴だ。本当に聖人じゃなくて異星人の絵じゃないか。しかも下手だ。多分素人か適当に書いた絵だな。量産してないから確かに世界に一枚だ。

 

「それでどうするんだ? 腹が減ってきたんだが」

 

 人はパンのみに生きるにあらず、とは言ったものの、空腹では戦えない。イリナは寺を襲えばいいとか言っていたが、教義的に問題なくても人道的には拙いだろう。

 

 ああ、此奴も空腹で追い詰められているのか。窮するれば鈍するという言葉が有るらしいが、まさに今の我々だな。

 

 

「……アレだ。期待できないが信仰心に縋ろう。こういった時、日本語ではどう頼むんだ?」

 

「”右や左の旦那様〜。哀れな乞食にお恵みを〜”……は違うわね。”ピアノ売ってちょーだい”……でもないわ」

 

 慣れない日本語を練習し、何とか今日の昼食台だけでも稼ごうとした其の時、救世主が現れた。

 

 

 

 

 

 

 

「「あれ〜? もしかしてイリナちゃんじゃなーい? おっひさー!」」

 

 

 




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蛇? 洒? 邪? ……貰雅!


ジャンプでクリスマスとか正月記念の四コマなかったね どうしたんだろう?

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