ケツアゴ作品番外及び短編集   作:ケツアゴ

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しかし、作品が増えるとキャラ考えるのも苦労しますね 私はすぐに新しいのに浮気するから考えるのが大変だ


悪魔? いいえ、付喪神です(嘘) ④

 サイラオーグ・バアルの人生は幸福なものではなかった。貴族の頂点であるバアル大王家の長男として生まれながら一族の特徴である”滅びの魔力”を持たずに生まれた為に母親共々僻地で貧しい生活を強いられていた。魔力もなく気弱な正確だった彼が若手ナンバーワンにまで上り詰めた理由、それは母親の為に努力した事、そして一人の人物(?)との出会いだった。

 

「お主、腹が減っておるのか? なら儂の顔を食べるが良い」

 

 其れは何時もの虐めの一環として弁当を奪われ、腹を減らしながら歩いていた帰り道の事。不気味な生物が妙な事を言ってきた。押し付けられた顔の匂いを嗅げば美味しそうな魚系の香り。そして思わず噛み付いた。

 

「痛いわボケっ!」

 

「あべしっ!?」

 

 その瞬間、サイラオーグの顎に謎の生物の一撃が打ち込まれ、彼の体は宙を舞う。地面に叩きつけられた彼の体を謎生物が抱きかかえた。

 

「しっかりしろっ! 誰にやられたっ!?」

 

「お…お前……」

 

「証拠隠滅っ!」

 

 再びサイラオーグの体を襲う衝撃。気が付くと既に真夜中になっており、彼は茂みに隠されていた。そして、体の上には一つの教本とメモ。

 

「貴様の記憶は真説鼻毛真拳奥義”やわらか記憶術”で読ませて貰った。そして前は今日からこの教本の内容と体術の特訓をするが良い。そうすれば貴様は最強になれる」

 

 何故か洗脳されたようにメモ通りに修行を重ねたサイラオーグは実家に戻り、滅びの魔力を持つ弟を倒して時期当主の座に返り咲いた。しかし、その時に教本の内容は使っていない。

 

「あの程度、俺の真拳を使うまでもない」

 

 彼は心の底から真拳を誇りに思い、使うべき時でなければ使わない事にしていたのだ……。

 

 

 

 

 

 そして色々あって原作で言う所の四巻。え? 三巻はって? やだなぁ。傭兵に過ぎないハンペン達が三すくみの会談に出席するなんて面倒くさ……立場的にありえないじゃないですか。という事で強引に四巻、つまり学生が夏休みの頃、ハンペン達はアジトにいた。

 

 

「海、ですか?」

 

「ああ、行ってみないかい、アーシア。君は行った事がないって話だし……水着も見てみたいしね」

 

「……曹操さんのエッチ」

 

 相変わらずラブラブでウザ……微笑ましい曹操とアーシア。それを見たハンペンはとある事を決めた。

 

「よし! 今年の夏は冥界(海の無い所)で過ごすぞ」

 

「賛成賛成大賛成!」

 

 こうして非リア充二人(ハンペンとヴァーリ)によって『初めての海! ドキドキ・二人の仲急上昇イベント♥』は阻止された。いや、未成年が行き過ぎないためだよ? けっして妬みとかじゃないから。

 

 

 

 嫉妬とかしていないからっ!

 

 

「ふぅ、漸く着いたな」

 

 使える限りのコネ全てを使って冥界に入ったハンペン一行はシトリー領にやって来ていた。この領地は医療が盛んであり、過ごす予定の都市は娯楽よりも医療設備や学問を中心としたカップルに優しくない場所。この為に色々と時間を費やし、寝食を削って調べ上げたのだ。

 

「師匠、曹操の置き手紙だ」

 

『二人でデートしてきます。九月頃にまたお会いしましょう』

 

「……ヴァーリ」

 

「ああ、分かっているさ」

 

 二人は徐にハッピに着替え、御輿を担ぐ。その神輿には『リア充討つべしっ!』と書かれた旗か飾られていた。

 

「「リア充は何処だぁー!! 二人だけで旅行を楽しんでいる愚か者共はどこだぁぁっ!!!」」

 

 二人は絶叫しながら冥界中を駆け回り、やがて非リア充達と合流して大パレードとなった。その祭りは三日三晩続き、そして四日目の昼の事、全員揃ってグレイフィアに正座させられていた。

 

「……でっ、誰が首謀者なのかな?」

 

『はい! 全員であります!!』

 

「あっ、儂とヴァーリはお祭りだと思って参加しただけだから」

 

「じゃあ、俺達は此処で……」

 

 二人は信者達をあっさりと切り捨てるとその場から去ろうとする。だが、二人の目前に氷の壁が出現した。魔王少女セラフォルーの仕業だ。

 

「行かせないよ☆」

 

「……師匠、パンツ見えていますね。……ハッ!」

 

「下らん。パンチラの何かが分かっておらぬ。あんなモロ見え邪道じゃ」

 

「出てくるなりダメ出しっ!? ……ま、まあ良いや。二人共、悪いけど調べは付いているんだ☆」

 

「わ、儂がアイドルデビューする事がかっ!?」

 

「いや、俺が米よりも心太を主食にしたい系の美男子という事だろう」

 

「違うからねっ!? ……お願いがあります」

 

 セラフォルーは大勢の前だというのに突如土下座をして言った。

 

「私に”ラブリーマジカル真拳”を伝授してください!」

 

「……悪いがそれはできぬ。貴様にあの真拳の才はない。じゃが、別の真拳なら伝授しよう。……”CDの蓋がカパカパする真拳”をなっ!」

 

「あっ、別に良いです」

 

「な、なら、”ブヒっとね真拳”か”レロレロ真拳”はどうじゃっ!?」

 

「グレイフィアちゃん、私帰るね☆」

 

「お気を付けて」

 

 その後、全員揃って豚箱に入り、出てこれたのは曹操とアーシアがストーカーを倒して序でに色々と卒業した十日後の事だった。

 

 

 

 

「解せぬ……」

 

 




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