アナザー・ディメンジョン -異界交流記-   作:誠龍

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第48話 最強の四騎士

龍馬達はアーディルの町を出発し、東にある王都を目指す。

二つの村と一つの町を抜けて進むと遂にヴィヴェルタニア王国の中枢である"王都ヴィリル"が見えてきた。

龍馬達は丘の上でバイクを停車させ、王都ヴィリルを睨む。

 

「リョーマ、あれが王都ヴィリルだよ。そしてあの奥に鎮座するのが……」

 

「ヴィヴェルタニア王城か……!」

 

王都を見下ろすようにそびえ立つ巨大な城。あそこにモニカと千春がいる。そして憎きあのレオンハルトも。

 

「……作戦通り西側から城の裏側へ迂回しよう。まずは森を目指してくれないか、リョーマ」

 

「任せろ」

 

龍馬はアクセルをふかして王都の西側へと迂回し、後ろのディレット達もそれに続く。

王都西側にある森を隠れ蓑にしながら北へ進み、城の裏側にある森へと辿り着いた龍馬達は葉が付いた木の枝を集めてバイクに被せ、車体を隠す。

その後、森から出ると広いが浅い川を渡って王城の城壁の裏側まで来た。

 

「こっちだよ」

 

エドワードが案内した場所には古びた地下水道の出口があり、水が少しだけ流れ出ている。大きさはそれなりにあり、大人一人がかがめば通れるくらいの大きさである。

 

「暗いな……龍馬、お前あれあったよな?」

 

「ああ」

 

龍馬は勇斗に言われて"イルミネーター"のLEDランタンと懐中電灯を取り出す。

スイッチを入れるとランタンと懐中電灯の光が煌々と暗闇を照らす。

 

「す、すごい道具だね。火を使わずに光を出せるなんて」

 

「電気の力で光を出してんのさ。じゃあ、エドワード、案内頼むぜ」

 

「任せてよ」

 

エドワードを先頭に龍馬達は地下水道の奥へと入っていく。

30メートルほど進むと段々と道が大きくなってくる。さらに奥まで進むと天井も高くなり、地下の建造物らしさが出てきた。

 

「ここは遥か昔の王国で王族が非常用に脱出するために使われてたらしいんだ。老朽化が原因で父上の祖父の代で封鎖されたんだけどね」

 

「老朽化で封鎖って……補修はしなかったのか?じゃあ非常の時はどうするんだ?」

 

「それが必要ないってくらいヴィヴェルタニアは力を付けたってことさ」

 

あのバルガスをはじめ、何者も敵わないほどの力を持った四騎士を相手取ろうという無謀な国はどこにもないのだという。

 

「ここだ。ここの梯子を上がれば牢獄の一室に出る」

 

龍馬達はエドワードの後を追って梯子を昇った。一体何メートル昇っているのか分からないが、とにかく長い。

手足を滑らせないように注意しつつ、更に昇る。

先頭を行くエドワードは遂に上へ辿り着いた。

龍馬達も上がるとそこは小さな石室になっており、相変わらず真っ暗だった。

 

「この先だ。リョーマ、手を貸して」

 

「よし、何をすればいいんだ?」

 

「この壁は回転扉になってる。これを押せば……」

 

エドワードと龍馬は壁を押す。すると壁がゴロゴロと音を立てて回転し、エドワードの言う通り先が牢獄に繋がっていたのだ。

 

「みんな、早く!」

 

勇斗達が回転扉を抜け、エドワードと龍馬は再び壁を回転させて扉を閉じる。

現在の牢獄には罪人を捕らえていないため、看守の姿もない。

 

「上に行けば兵士達が待ち構えているはずだ。そして侵入がバレれば騎士団も動き出す。リョーマ……準備はいいかい?」

 

「当たり前だろ。全員ぶちのめしてやる。ただエドワード……お前の実の兄貴をぶん殴ることになるぜ。本当にいいんだな?」

 

「……正直言うとあんな人間でも僕の兄だ。肉親が傷付くところを見たくはない。でも兄はその身勝手さ故にあまりに多くの人々を傷付けてきた。しかし僕では兄を止められない。リョーマ……兄を……兄を止めてくれ……!」

 

エドワードの脳裏に幼い頃の兄との思い出が甦る。

 

 

 

 

 

 

 

「"待ってよ、兄さん……!"」

 

「"何だ?エドワードは相変わらずだらしないなぁ。ほら、手を貸してやる。行くぞ"」

 

「"兄さん……ありがとう"」

 

「"お前はたった一人の大事な弟だからな!これくらいは兄として当然の事だ!"」

 

 

 

 

 

 

 

兄レオンハルトは幼い頃から気が強かったが、それでもたった一人の弟であるエドワードには優しかった。

いつも泣き虫のエドワードの手を力強く引っ張って助けてくれていた。

あの優しい兄の姿はもうどこにもない。これ以上兄を好き勝手にさせておけばいずれ父アティウス王ですら止められなくなるかもしれない。

エドワードは覚悟を決め、龍馬に兄を止めてくれるように頭を下げて頼んだ。

 

「……わかった。エドワード、お前の兄貴は俺が絶対に止めてやる。……みんな!準備はいいか!?」

 

龍馬の言葉に仲間達は無言で頷いた。

仲間達は各々が戦闘の準備に入り、龍馬もルナ・アームを装着した。

 

「行くぞ!」

 

龍馬を先頭に、彼等は牢獄の階段を駆け上がる。

 

 

遂に龍馬達最大の戦いが始まる。

 

 

 

 

 

 

 

 

ーヴィヴェルタニア王城1F・エントランスー

 

 

 

 

 

 

レオンハルト王子が城に帰り、いつもと何ら変わらない城内を巡回する兵士達。

一人の兵士が牢獄に続く廊下への扉近くを通りかかった時、向こう側から足音が聞こえてきた。それも大勢の。

 

「……何だ?」

 

兵士は不審に感じ、扉を開けようとした。

その瞬間物凄い力で扉が勢いよく開き、兵士は扉に弾き飛ばされて尻餅をつく。

 

「うらあぁぁぁぁぁ!!!!」

 

殴り込んできたのは龍馬だ。倒れた兵士の顔面にすかさずパンチを入れ、気絶させる。

そのただ事ではない騒ぎを聞き付け、兵士達が集まってきた。

 

「し、侵入者だ!侵入者だぞー!!」

 

兵士達が武器を手に龍馬達を取り囲む。しかし龍馬はその武器をルナ・アームで弾き飛ばしながら次々と殴り倒してゆく。

その次に勇斗が続き、持ち前の怪力で兵士達に投げ技を仕掛けて床に叩き付けていった。

後ろからクロスボウを装備した敵が龍馬達に狙いを付けるが、ディレットの弓がそれより早く矢を放ち、兵士達の腕に突き刺さる。

さらにアルバートとレイラの剣と槍が並の兵士など物ともせずに武器を叩き落とし、あるいは叩き割り、瞬く間に倒されてゆく。

 

「ひぃっ!な、なんだこいつら!」

 

「何て強さだ……ただの賊じゃないぞ!」

 

兵士達の身体が震える。いきなり城に殴り込みをかけたかと思えばこれだけの数の兵士を恐れもせず、殴り倒していく。

そして兵士達はその中に見知った顔を見つけた。

 

「え……エドワード王子……!?」

 

なぜ城を襲う賊と共にエドワード王子が、と困惑する兵士達。そんな彼等に隊長らしき人間が叫ぶ。

 

「ええい、エドワード王子はレオンハルト王子より追放された身と聞いた!エドワード王子もひっ捕らえよ!!」

 

「くっ……うおおお!!」

 

命じられた兵士達が槍を手に龍馬に突進する。

 

「そんな棒っ切れで俺が倒せるかこのマヌケがぁぁぁ!!!!」

 

槍をかわし、顔面に一発入れて吹き飛ばす。

さらに追撃をする兵士の顔面をフックで殴り、槍を奪ってへし折るとそれを投げ捨てる。

 

「な、なんだこのガキは……!?」

 

白銀の籠手を付けた先頭の少年は大人すら圧倒する気迫とパワーで迫ってくる。

龍馬は隊長の顎を片手で掴み、握り潰す勢いで怒鳴る。

 

「レオンハルトはどこにいやがる!!」

 

「き……貴様のような奴に教えるものか……!」

 

「そうか、喋りたくねえのか。だったら一生喋れねえ口にしてやる!!」

 

「がっ……!?があああああ!!!!」

 

籠手を付けた龍馬の手に徐々に力が入り、隊長の顎を締め付けていく。隊長はミシミシと骨が軋む音を聞いたような気がした。

 

「あがっ!!いふっ!!ひいまふっ!!ははらはふけて……!!」

 

龍馬は隊長から手を放すと彼はその場にへたりこんだ。

 

「お……レオンハルト王子は……玉座の間におられる……ぐふっ!」

 

それを聞いた龍馬は隊長の顔面を蹴飛ばし、彼を気絶させた。

レオンハルトは玉座の間だ。エドワードの案内を受け、龍馬達は玉座の間を目指す。

 

 

 

 

 

 

 

 

「報告します!城に賊が侵入した模様です!奴等は玉座の間を目指しているとの報告がありました!」

 

「何!?」

 

報告を受けたレオンハルトは驚愕する。無類の強さを誇る我がヴィヴェルタニア王国の、しかも王城に殴り込みをかけるとは。

 

「来たか……」

 

バルガスはそれを聞き、「やはりな」と呟いた。

あの少年はやはり来た。自分と王子を倒し、友人達を救うために。

 

「ええい、兵士どもは何をやっているんだ!?」

 

「それが……エントランスの兵士達は全滅したと……」

 

「バカな!?……クソッ!おい、バルガス!騎士団を向かわせろ!」

 

「レオンハルト王子。ご心配めさるな。私はこの襲撃を読んでいました。玉座の間に来るためには通らなければならない箇所が三つある。そこに部下を配置しております」

 

「そ……そうか、ならばいい。バルガス、頼んだぞ」

 

「承知。このバルガス、命に代えても王子をお守りします」

 

 

 

 

 

 

 

 

ーヴィヴェルタニア王城1F・中庭ー

 

 

 

 

 

 

兵士達を殴り倒しながら、龍馬達は中庭に辿り着く。するとそこには雑兵とは違う、装飾の彫られた鎧を身に付けた兵士達がいた。否、兵士ではない。

 

「リョーマ!ガルム騎士団だ!彼等は一筋縄ではいかないぞ!」

 

「しゃらくせえっ!!全員叩き潰してやる!!」

 

龍馬の攻撃を盾で受ける騎士。しかしーー

 

「っ!?」

 

龍馬の拳を受けた途端、その騎士は数メートル先へ吹き飛ばされる。

驚異的な力を見せつけられた騎士達にどよめきが走る。

 

「どこ見てんだ、コラァ!!」

 

すかさず間合いを詰めた勇斗が騎士の兜を掴んで兜ごと膝蹴りを叩き込む。

兜の内部に震動と衝撃が走り、その騎士は脳震盪を起こして倒れ込む。

 

「フルゥム!!」

 

ディレットが唱えた精霊魔法が鎧を熱し、たまらず騎士は兜を外した。そこへーー

 

「でりゃあっ!!」

 

レイラの槍の柄が騎士の顔面を直撃し、きぜつさせた。

続いてアルバートが騎士と剣を交え、鎧の隙間に剣撃を流し込む。

 

「ぎゃああっ!」

 

「鎧に頼りすぎだな。動きが鈍すぎる」

 

鎧の足の部分に剣を刺された騎士はあまりの激痛にその場に倒れて苦しみだす。

ガルム騎士団員達をあらかた倒した龍馬達は中庭を抜けて先に進もうとする。

だが、中庭の先にある建物に入ろうと瞬間ーー

 

「待ちなよ」

 

声と共に頭上から槍が降ってきた。危なかった。あと数十センチ先へ進んでいたら串刺しになっていた。

上を見た瞬間、人影が飛び降りてくる。その人物は突き刺さった槍を抜くと龍馬達に槍を向けた。

 

「……アーヴィング!」

 

「おやおや、これはエドワード王子。追放されたと聞きましたが?帝国に泣き付いて寝返ったのですか?」

 

「……そうだ。僕はもう王子ではない」

 

「そうですか。ではあなたも捕らえて問題ないんですね。……どうやら上を目指しているようですが……そうはいきません。ハッ!」

 

目にも止まらぬ速さでアーヴィングの槍から突きが繰り出される。さらに頭上や側面からの斬撃も交えたコンビネーションが龍馬を襲う。彼はルナ・アームで何とか防御する。

 

「どうした!?僕に勝てぬようでは団長には勝てんぞ!!」

 

「このっ……!ロン毛野郎が……!」

 

龍馬が反撃しようとした瞬間、レイラが龍馬の横から飛び出す。

 

「うらぁっ!!」

 

「っ!?」

 

慌ててレイラの槍を防御するアーヴィング。

彼女はアーヴィングを弾き飛ばし、距離を取った。

 

「リョーマ!団長!アンタらは先に行け!こいつの相手はこのアタイだ!」

 

「レイラさん……!」

 

レイラは龍馬達を先に進ませるべく、殿(しんがり)を買って出たのだ。

困惑する龍馬の肩を叩き、無言で頷くアルバート。

 

「……レイラさん、ありがとう!絶対に死ぬなよ!」

 

「そりゃーこっちのセリフだ!リョーマ、オメーこそ死ぬんじゃねーぞ!うちの姫サマをよろしく頼んだぜ!」

 

「レイラ、幸運を祈る!」

 

「……団長、アンタもな!」

 

レイラの思いを無駄には出来ない。龍馬達は彼女に後を任せ、城を更に突き進んだ。

中庭に残されたのはレイラとアーヴィングただ二人。お互いが槍を構え、睨み合う。

 

「彼等を先に行かせるとは、なかなか仲間思いじゃないか。だが……女性だからって手加減は出来ないぞ」

 

「へっ!手加減して勝てる相手だなんて思うのか?そっちこそその綺麗な顔に傷を付けられてから泣いたって知らねーぞ!」

 

「……フッ、威勢のいいお嬢さんだ。名は何という?」

 

「……レイラ。アルカ帝国オールデン騎士団第二部隊隊長のレイラ・ヴィクトールだ」

 

「なるほど。オールデン騎士団か。これは相手にとって不足は無さそうだ。……僕はヴィヴェルタニア王国ガルム騎士団第四部隊隊長、アーヴィング・フェウス。……では行くぞ!アルカ帝国の騎士よ!!」

 

「望むところだ!!」

 

二人は同時に踏み出し、槍を振る。

レイラの紅い装飾の槍とアーヴィングの緑色の装飾の槍がぶつかり合い、火花を散らす。

直後にアーヴィングの得意技である"神速"と言われる所以の無数の突きが襲い来る。

 

「おりゃあっ!!」

 

何とレイラもアーヴィングと同様、神速の突きを繰り出してアーヴィングの全ての攻撃を打ち消している。

 

「なっ!?」

 

これにはさすがのアーヴィングも度肝を抜かれた。槍の速さならば自分の右に出る者はいないはず。アルカ帝国にそのような騎士がいるなど聞いたこともない。

しかし彼は思い出した。……オールデン騎士団の扱う"ある魔法"の噂を。

 

「まさか……ルーン魔法!?」

 

「へへ。ようやく気付いたか」

 

オールデン騎士団の使う武器には全て魔法効果の封じられたルーンが刻み込まれている。

そして槍による素早い猛攻を得意としたレイラの槍には自己強化系魔法のルーンが刻まれていた。

レイラが今使ったルーンの文字は"速さの加護"の文字。この文字は使用者のスピードと反射神経を一時的に強化する。

 

「じゃあ、今度はこっちの番だ。そらっ!」

 

「くっ!」

 

レイラの無数の突きをアーヴィングは何とか受け流していく。

だが、今のレイラはルーン魔法のおかげで油断している。付け入る隙があるとすればそこだ。アーヴィングはただひたすらにチャンスを伺う。

そして"その時"は訪れた。

 

「っ!?ルーンが!?」

 

「そこだ!!」

 

ルーンによる速度上昇効果が解除され、アーヴィングの攻撃がレイラの肩を貫く。

 

「ぐあっ!」

 

レイラは槍を振り回し、アーヴィングを遠ざける。肩から槍は抜けたが出血が酷い。

 

「ルーンに頼りすぎたようだな。やはりこの勝負、僕の勝ちのようだ」

 

アーヴィングは再び槍を構えてレイラを見据える。肩からの出血による激痛に耐えるレイラ。

そして彼女はある賭けに出た。

 

「(同じルーンの使用には時間がかかる。もう速さでは奴に勝てない。なら……!!)」

 

「同じルーンはすぐには使えないはずだ。ならば速さのある僕に利が……なっ!?」

 

「うおおおおお!!」

 

レイラはアーヴィングが仕掛けるよりも早く、槍を構えて突っ込んだのである。

 

「バカな!?血迷ったか!」

 

「喰らええええええ!!」

 

レイラは槍を思い切り叩き付ける。素早く防御するアーヴィング。

しかし彼は信じられない光景を目にすることになる。

レイラの槍がアーヴィングの槍を叩き折ったのだ。

 

「まさか……!!まだルーンが……!?」

 

「おらあああああ!!」

 

レイラが使った隠されたもう一つのルーン。それは"豪腕"。文字通り使用者の肉体に著しい力の強化をもたらすルーンだ。

彼女はアーヴィングが仕掛けるよりも早く動くことで彼に防御をさせることを狙ったのだ。

直後、アーヴィングの頭部にレイラの槍の柄が直撃する。アーヴィングは頭から血を流しながら朦朧とする意識の中で言葉を発した。

 

「……見事……だ……レイラ・ヴィクトール……」

 

そう言ってアーヴィングはドサリと倒れる。

この豪腕のルーンこそレイラの切り札。このルーンは非常に大きな力をもたらすが、その強力さ故に速さの加護よりも効果時間が短く、身体に大きな負担を与える。そのため使い所を見誤らないようにする必要があるのだ。

 

「はぁ……はぁ……」

 

レイラは槍を支えにしてその場に膝を付いた。

ルーンの使用による反動が身体を襲う。

 

「リョーマ……みんな……あとはうまくやれよ……」

 

 

 

 

 

 

 

ーヴィヴェルタニア王城2F・大広間ー

 

 

 

 

 

 

レイラに後を任せて最上階の玉座の間を目指す龍馬達。

だだっ広い広間に辿り着くとそこには一人の大男が待ち構えていた。

 

「待ってたぜ!!俺様はガルム騎士団第三部隊隊長のゴドム・ザガン!!さあ、俺様に捻り潰されたい奴はどいつだ!!」

 

"鋼のゴドム"と言われる騎士。彼は重装の鎧に身を包み、武器を用いない戦い方を得意とする。さらに視界が狭まるのを嫌って兜を被らない。

その頑丈な鎧と身体、余りある怪力を使って素手で戦うのが彼のスタイルだ。

 

「龍馬、ここは俺に任せろ」

 

勇斗が前へずいと出る。いつの間にやったのか、騎士の装備していた籠手を奪って自らが装備している。

 

「勇斗……」

 

「大丈夫だ。力比べなら負けねえさ。力自慢のゴリラ野郎にはおあつらえ向きの役回りだろ?」

 

「何をゴチャゴチャ言ってやがる!やるのか!やらねえのか!どっちなんだ!?」

 

叫ぶゴドムに勇斗は近付き、たった一言だけ告げる。

 

「うっせーぞハゲ」

 

「ハゲっ……!?て、てめえぇぇぇ!!このゴドム様に生意気な口を聞きやがって!!捻り潰してやる!!」

 

ゴドムの両手が勇斗を襲う。

だが勇斗は籠手を付けた腕でゴドムの両手を取っ組み合いになる形で受け止めた。

 

「なっ!?このゴドム様の拳を受け止めるだと!?」

 

「へへ……これでも……力自慢なんでな……!」

 

お互い一歩も譲らぬ攻防。取っ組み合いの姿勢のまま勇斗は叫んだ。

 

「龍馬!早く行け!なあに、すぐに追い付くさ!」

 

「またお前はわざわざフラグを立てるような言葉を……だけど今はその言葉信じるぜ!くたばるなよ!」

 

「ハヤト……頑張って!」

 

「必ず勝つんだぞ、ハヤト君!」

 

龍馬達は勇斗に任せ、さらに城の上階を目指す。

残された勇斗はゴドムと取っ組み合い姿勢のまま睨み合う。

 

「一人で勝つつもりか……!?この俺様に……!!」

 

「……そうじゃなきゃこんなことしねぇよ普通!!」

 

「へっ……!見上げた根性だ!てめぇ……ホントにガキかよ……!?」

 

「……こう見えてもピッチピチの17歳だよ!どおりゃあ!!」

 

「ふんぬぅっ!!」

 

両手が塞がった両者はそのまま頭突きを思い切り繰り出す。

二人の頭部が激しくぶつかり合い、両者はその衝撃でふらついて後ろに下がった。

力ならば龍馬をも圧倒する力自慢の勇斗とガルム騎士団一の巨漢の騎士の戦いが始まった。

 

「うおぉっ!!」

 

「でりゃあっ!!」

 

二人の拳が同時に飛び、クロスカウンターが決まる。勇斗の拳はゴドムの顔面に、ゴドムの拳は勇斗の顔面に直撃し、二人とも口から血を吐きながらよろけた。

先に体勢を立て直した勇斗がダッシュで近付き、拳の追撃を加える。

 

「へへ……甘ぇな!!」

 

「っ!?しまった!」

 

「そりゃああぁ!!」

 

ゴドムは勇斗の拳を受け止め、彼の腕を掴むとそのまま彼を壁に投げ飛ばす。

180センチの勇斗の巨体が宙に舞い、壁に叩き付けられた。

 

「ぐはっ……!くっ……まさかこの俺が投げ飛ばされる日が来るとはな……!」

 

「行くぞクソガキがあぁぁぁ!!」

 

ゴドムが勢いよく勇斗にタックルを喰らわせるが、勇斗は足を踏ん張ってそれを受け止めた。

歯を食いしばって力を込め、何とかゴドムを止めた勇斗はゴドムの頭部に肘で攻撃し、続けて彼を蹴りで突き放して距離を取る。

 

「どおりゃあああ!!」

 

「なにぃっ!?」

 

勇斗は両腕に全力を込める。両腕の血管が浮き出す程に。

その瞬間、鎧を身に付けたゴドムの2メートル近い巨体が浮き上がった。

 

「ば、バカな!?鎧を付けた俺の身体を持ち上げるなんて!?」

 

「お返しだ!!そおりゃあああああ!!!!」

 

勇斗は逆さまに抱え上げたゴドムの身体をそのまま床に叩き付けた。いわゆる"パワーボム"という技だ。

 

「がはっ……!!」

 

「どうだ、デカブツ!!まだやるか!!」

 

うつ伏せに倒れたゴドム。しかし彼の闘志はまだ尽きてはいなかった。

腕に力を込めて立ち上がり、勇斗を睨み付ける。

 

「俺は……!誇り高き……ヴィヴェルタニア王国の騎士……!貴様のような小僧に負けるわけにはいかん……!」

 

ゴドムは自らの顔を殴って朦朧とする意識をはっきりとさせ、再び立ち上がる。

 

「……だが、この俺様にここまでダメージを与えたのは団長以外では貴様が初めてだ。……小僧、名は?」

 

「……勇斗。城島勇斗だ。異世界の国日本のただの学生だよ」

 

「ハヤト……か。珍しい名だ……しかし悪くない。ではハヤトよ!お遊びはここまでだ!行くぞ!!」

 

「来やがれ、ゴドムのおっさん!!」

 

再び巨体の二人が全力のぶつかり合いを繰り広げる。

激突した二人の衝撃で部屋全体が震動している。再度組み合った二人はそのまま至近距離での殴り合いに入った。

剛拳と剛拳がぶつかり合う嵐のようなラッシュ。お互いの身体は殴り合いの末にどんどん傷付いていく。

 

「ぐほっ……!」

 

「がはっ……!」

 

勇斗も、ゴドムももうボロボロだ。ここまで来たらもはや技術は関係ない。後はどちらが先に倒れるか。気力の勝負である。

 

「ぬぅんっ!」

 

「どおらぁっ!」

 

次に連続での頭突きのぶつかり合い。何度も頭突きを繰り出した両者の頭からは血が流れ出ており、既にお互いフラフラだ。

 

「……へへ、ハヤト。もうフラフラじゃねぇか……」

 

「おっさんこそ、もう……足も頭も限界なんじゃねぇか……?」

 

決着の時は近い。より踏ん張ったほうがこの戦い、勝つ。距離を取った二人は最後の勝負に出た。

 

「行くぞハヤトぉぉぉ!!」

 

「来やがれ、ゴドムぅぅぅぅ!!」

 

二人は最後の力を振り絞って右手で同時にパンチを繰り出す。

 

そしてーーーー

 

「ぐっ!!」

 

「ぶふっ!!」

 

再びクロスカウンターが決まり、同時にお互いの顔面に衝撃と激痛が走る。

一瞬の静寂の後、勇斗がフラフラと膝を付く。

 

「へへ……この勝負……俺の勝ち……だ…………」

 

だがそう言った瞬間、ゴドムはその場に地響きを上げて倒れた。

激闘を制したのはーーーー勇斗だ。

 

「はぁ……はぁ……いいや、俺の勝ちだったみたいだな……」

 

勇斗は壁際にフラフラと歩み寄ると壁に寄り掛かって腰を下ろす。

身体中が痛む。もう力も入らない。

その時彼はカムラン一家にお礼にと貰ったブルーポーションを持っていたことを思い出す。そしてその瓶の中にある液体を飲み干した。すると身体の痛みが徐々に和らいでいく。

 

「ふう……帰ったらキースさん達にお礼を言っとかなきゃな」

 

 

 

 

 

 

 

 

ーヴィヴェルタニア王城3F・回廊ー

 

 

 

 

 

 

「だぁりゃああああ!!!!」

 

「ぐわあぁぁぁっ!!」

 

龍馬の一撃で最後のガルム騎士が吹き飛ばされる。さらに龍馬は回廊に飾ってある壺をだめ押しとばかりに顔に叩き付けた。

 

「今ので最後か!?」

 

「リョーマ!この回廊の先を登れば玉座の間だ!」

 

「よし!急ぐぞ!……ん?」

 

龍馬は回廊の先を見据える。彼はその先に光る何かを目にした。

 

 

それは"矢"だった。

 

「うおっ!?」

 

慌てて龍馬達は横へ飛び退く。回廊の向こう側からさらに無数の矢がこちらに飛んできた。

龍馬が姿勢を低くして辺りを見回すと左斜め前方にだだっ広いバルコニーへ出る窓が開いていることに気付く。

襲い来る矢から避難するため、龍馬達は姿勢を低くしたままバルコニーに一旦避難する。

バルコニーに出てしばらくすると矢の攻撃は収まり、龍馬とアルバートとエドワードは物陰から回廊の奥の様子を伺った。

その時である。

 

「リョーマ!!みんな!!危ない!」

 

ディレットが慌てて三人を回廊側に突き飛ばす。その瞬間、バルコニーと回廊の境に火柱が上がり、龍馬達三人とディレット一人が遮断された。

 

「ディレット!!」

 

「……ほう、私の魔法に気付くとは。なかなかやるな。エルフの小娘」

 

いつの間にかバルコニーの反対側に現れた一人の女騎士。彼女こそ四騎士の一人……"紅蓮のオフィーリア"である。

 

「リョーマ!!先に行って!!」

 

「だが……!!」

 

「この炎は術者にしか消せないわ!!私がここであいつを倒すから、リョーマ達は早く先へ!!」

 

レイラ、勇斗に続いてディレットまでもが龍馬を先に進ませるため、一人敵に立ち向かおうとしている。

……仲間の意志を無駄には出来ない。再度そう決心した龍馬はバルコニーと回廊を遮断する魔術の炎の向こう側にいるディレットに叫ぶ。

 

「ディレット!!必ず勝て!!そしてみんなで一緒に帰るぞ!!」

 

「……もちろんよ!!リョーマ、モニカとチハルを絶対に助け出してね!!」

 

「ああ!!」

 

「行こう、リョーマ君!彼女のためにも!」

 

龍馬、アルバート、エドワードの三人は回廊の奥に突き進む。仲間達が託した意志を胸に、最上階を目指して。

 

「……仲間を逃がすとは、なかなか肝の座ったエルフのようだ。どうやら魔法にもある程度精通しているらしい……だが!!」

 

オフィーリアの周囲に炎が渦巻き、燃え盛る弓矢を彼女は構えた。

 

「我が紅蓮の炎と弓はあらゆる敵を燃やし尽くし、そして穿つ!!小娘とて容赦はせぬ!!私は誇り高きヴィヴェルタニア王国ガルム騎士団第二部隊隊長オフィーリア・カトレーヌ!!来るがいい、エルフの小娘!!」

 

「……望むところよ!!」

 

オフィーリアの弓から紅蓮の炎を纏う矢が無数に発射される。ディレットはオフィーリアに向かって弓を構えて突進しながら彼女の矢を避けつつ、こちらも矢を放ちながら距離を詰める。

そして持ち前のエルフの脚力で跳躍し、オフィーリアの頭上から矢をつがえて放つ。

その瞬間、オフィーリアも素早くディレットに向かって紅蓮の矢を放ち、ディレットの矢を相殺した。

ディレットはそのままオフィーリアに向かって蹴りを繰り出す。

 

「小癪な!!」

 

オフィーリアは頑丈なその矢で彼女の蹴りを防御し、逆に弾き飛ばす。

ディレットは反動を利用して空中で一回転して着地した。

 

「私をただのエルフだと思わないでよね。ナメてかかると痛い目に遭うわよ」

 

「ほざけ、小娘が!貴様を殺したらあの小僧どもに追い付いて奴等も皆殺しにしてやる!」

 

手のひらをディレットに向けたオフィーリアは魔法のエネルギーを集中させ、火炎弾を連続して放つ。ディレットはエルフ特有の素早さを活かして火炎弾を避け続ける。

 

「ブレイズ!!」

 

ディレットの手から無数の氷塊が刃となってオフィーリアを襲う。

 

「無駄だ!」

 

オフィーリアが腕を一振りすると炎のカーテンのようなものがブレイズを全て蒸発させてしまう。

 

「そのようなチャチな魔法は私には通じん!」

 

再びオフィーリアは手をかざす。すると強大なエネルギーが集まり、巨大な火炎弾がディレットを襲う。

 

「っ!?」

 

逃げ場のないディレットは上に跳躍して火炎弾を回避するが、それこそがオフィーリアの狙いだった。

 

「かかったな!空中では身動きが取れぬ!喰らえ!」

 

素早く矢を上空に放つオフィーリア。その瞬間、ディレットの肩に矢が突き刺さる。

 

「うああっ!!」

 

ディレットはそのまま落下して地面に叩き付けられる。矢が貫いた肩が焼けるように熱い。

これが"紅蓮のオフィーリア"。彼女の実力である。

 

「どうした!もう終わりか!ならば焼け死ね!」

 

膝を付いたままのディレットに向け、オフィーリアが手をかざす。

もう駄目かと思われたその時、オフィーリアの目の前に小さな光が出現し、彼女の目を眩ませた。

何だかよくわからないが、ディレットはその隙に矢を引き抜いてヒールをかけ、再び立ち上がる。

再び弓を構えるディレットの目の前に現れたのはーーーー

 

「ルミナ!?」

 

「ディレット!私も戦うよ!」

 

危険だからと龍馬のバッグに避難していたルミナ。しかし彼女はディレットの元に駆け付けた。

戦闘能力を持たなくても、出来ることはあるはずだ。そう考えたルミナは得意の転移魔法を駆使した撹乱作戦を思い付いたのだ。

 

「私がサポートするから、ディレットも頑張って!」

 

「……ありがとう、ルミナ!……そうだ、ルミナ!ゴニョゴニョ……」

 

「……うん、わかったよ!」

 

ディレットは"ある作戦"を思い付き、ルミナにそれを耳打ちする。

一方オフィーリアはルミナに邪魔をされたことで怒りが頂点に達していた。

 

「ぐぬ……!おのれ……!ピクシーごときに……!」

 

激昂したオフィーリアの髪が逆立ち、周囲に火柱が立ち始める。

その炎はあらゆるものを飲み込まんとする勢いだ。

 

「喰らえぇぇ!!」

 

無数の火柱が炎の渦となって二人を襲う。さらにオフィーリアは火炎弾を無数に発射した。

ディレットは時に弓矢で牽制しながら、時にブレイズを放ちながらオフィーリアの魔法を回避する。

ディレットが近くまで迫った瞬間、オフィーリアは火炎弾を発射した。

だがディレットは再び跳躍し、オフィーリアの頭上を位置取る。

 

「バカめ!また的になりにきたか!……うっ!?」

 

「バーカバーカ、ブチギレおばさん!」

 

矢をつがえたオフィーリアの顔の前に再びルミナが現れ、視界を遮った。

激昂のあまりまた同じ手に嵌まってしまったオフィーリア。彼女はルミナを払おうとするが、手を振り回した瞬間にルミナはあちこちにテレポートし、彼女を撹乱する。

 

「ほーら、こっちこっち!どーこ見てるの?こっちだよー!」

 

「おのれ……ピクシー風情があぁぁ!!」

 

オフィーリアは滅茶苦茶に火炎弾を乱射し、辺りを火の海に変えていく。

 

「どこだ!!どこへ行った!?」

 

「後ろよ!!」

 

オフィーリアが振り向くと夕陽を背にバルコニーの手すりに立つディレットの姿があった。隣にはルミナもいる。

 

「私達はここよ。早くお得意の炎の魔法を放ったら?」

 

「言われなくても……焼き付くしてやるわ!!!!」

 

オフィーリアは特大の火炎弾を手の先に集中させる。だがーーーー

 

「っ!?」

 

夕陽と火炎弾の光に挟まれたディレットの姿が忽然と消えてしまった。まるで気体にでもなってしまったかのように。

 

「何っ!?どこだっ!?」

 

「あんたの目の前よ!!!!」

 

「なっ!?」

 

いきなり目の前に現れたディレットに対応出来ず、接近した彼女に足払いを受けるオフィーリア。龍馬の祖父、平蔵直伝の"五十嵐流・鬼崩し"である。

そのまま倒れたオフィーリアの顔につがえた矢をディレットは突き付けた。

 

「勝負あったわね」

 

「バカな……この私が……エルフの小娘ごときに……」

 

戦意を喪失したオフィーリア。その瞬間、辺りの燃え盛る炎が消えていく。もちろんバルコニーの入り口の炎も。

 

「エルフが格闘してくるなんて思わなかったでしょう?おあいにく様、私は異世界のニホンでリョーマのおじいさんに"イガラシ流無手術"を教わったのよね」

 

確かに弓矢や精霊魔法を得意とするエルフが格闘を仕掛けるなど前代未聞だが、それよりもオフィーリアには気になることがあった。

 

「ひとつ……教えてくれ。お前はどうやって姿を消したのだ……?どんな魔術を使った……?」

 

「魔術なんて使ってないわ。"蒸発現象"を利用したのよ」

 

「ジョウハツ……現象……?」

 

蒸発現象とはホワイトホール現象とも呼ばれ、自動車学校の学科授業で教えられる夜間に起きる事故原因のひとつだ。

夜間に自動車が走行中、自分の車のヘッドライトと対向車線のヘッドライトが向かい合う。するとこの間にもし横断する歩行者がいた場合、光の強い部分同士が重なりあうために光の中にいる歩行者はドライバーの視界からまるで"蒸発して消えたかのように見えてしまう"のである。

ディレットは背後の夕陽とオフィーリアの炎の光を利用して蒸発現象を意図的に作り出し、オフィーリアの目を眩ませたのだ。

異世界でバイク免許のために自動車学校に通ったディレットならではの作戦である。

 

「ふう。バイク免許のための勉強がこんなところで役に立つとはね」

 

「ディレットさっすがー!」

 

ルミナが拍手をして彼女を讃える。

 

「……私の負けだ。まさか異世界の知識と技術とは……」

 

オフィーリアは仰向けに倒れたまま苦笑した。

 

「エルフの娘。名はなんという?」

 

「ディレット。ディレット・アドミラシル。トルトの森出身のエルフよ」

 

「……ディレットか。その名、覚えておこう。……行くがいい、ディレット。仲間の元へ」

 

「……オフィーリア……ありがとう」

 

ディレットはオフィーリアに礼を言うと、龍馬達に合流するため、ルミナと共に回廊へと戻る。

オフィーリアは己の未熟さを悟り、夕陽を見上げ、その場に佇むしか出来なかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

ーヴィヴェルタニア王城4F・玉座の間ー

 

 

「この先が玉座の間だ。リョーマ、準備はいい?」

 

「ああ」

 

「遂に決戦か」

 

遂に玉座の間へと辿り着いた龍馬達。

しかし既に仲間はアルバートとエドワードのみとなり、戦えるのは龍馬とアルバートだけ。たった二人だけで乗り込まなければならないも同然だ。

だがもう後戻りは出来ない。ここに来るまでに四騎士を食い止めるためにその場に残り、龍馬を支えた仲間達。彼等のためにもこの戦い、負けるわけにはいかないのだ。

龍馬は意を決して玉座の間の扉を開く。

大きな音を立てながら扉が開くと、その先はかなり広い空間になっており、部屋の奥の階段の上には玉座がある。そしてその玉座にはあのレオンハルトが。

 

「来たか!愚民どもめ!」

 

「レオンハルト!!」

 

 

 

遂にレオンハルトと対峙した龍馬。

 

 

だがその目の前に四騎士最後の一人にしてヴィヴェルタニア王国最強の男が立ち塞がる……。




・ヴィヴェルタニア王城攻略戦イメージBGM……
『バレスタイン城』
(『イース フェルガナの誓い』より)

・レイラvsアーヴィング戦イメージBGM……
『Four Face』
(『龍が如く4 伝説を継ぐもの』より)

・勇斗vsゴドム戦イメージBGM……
『Four Faith』
(『龍が如く4 伝説を継ぐもの』より)

・ディレットvsオフィーリア戦イメージBGM……
『For Face』
(『龍が如く4 伝説を継ぐもの』より)
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