と思って何年か経ちました。全然流行りませんでした…
(妖精さん…なのかな。お星様の妖精)
寝静まった家族が起きないようにそっと冷蔵庫からプリンやおにぎり、ソフトクリーム、etc…彼が喜びそうな物を持ってきたまどかは美味しそうにそれらを食べる謎の生物の事をそう思っていた。
瞬く間に
( つ╹◡╹ )つ <はぁい!
その場でくるりと一回転!そして、口いっぱいに空気を吸い込み、膨らんだかと思うと…
「と、飛んだ~~~っ!?」
なんと、その場で浮かび上がって見せたのだ!彼は短い手足をばたつかせてこの部屋の中を飛び回ったり、その場でホバリングして動きを確認しているような素振りを見せた。
c( ╹~╹ )っフワフワ
「わぁぁぁ…夢じゃないんだよね、これって…」
ピンクの生き物が自分の部屋を縦横無尽に駆け回る姿を見て、これは夢ではないのか?そう思ったまどかは自分の頬を軽く引っぱたく。
「い、痛い…って事は!?」
ちゃんと痛みを感じた事で夢ではないと悟った彼女は飛び回る謎の生き物に向かって再び声をかけてみる事にした。
「ね、ねえ!私の言葉わかる?私…鹿目まどか!」
( つ╹◡╹ )つ <カービィ!
空気を吐き出して降りてきた彼はまどかの言葉に頷いて見せ、舌足らずな声でカービィと名乗った。
コミュニケーションが通じる事からどこからきたの~とか何をしにここに~だとか色々聞いてみる…もそのいずれも返答は曖昧なもの。
結局色々聞いてわかったのは彼の名前とかなり大食らいという事だけであった。
そんな中、食べ物を食べた事により満足したのか、柔和な笑みを浮かべていた彼の顔つきがふいに鋭いものになった。そして、キョロキョロと周りを見渡したかと思えば、窓の方へ向いて外をジッと見る。
(っ╹~╹) ■
「どうしたのカービィ?」
不安そうなまどかの声にハッと振り向いて笑顔になったカービィは感謝を伝える為だろうか…短い手を彼女に向かってブンブン降ると彼は大きくジャンプ。
そのまま窓の外に出て行ってしまう。慌ててベランダに出るまどかだったが、カービィの姿は闇にとけ、もうどこにもいない。
「カービィ…」
しばらくはカービィの姿を探していたまどかだったがいつまでたっても見つからなかった為、諦めてベッドへ潜り込む。
カービィは何故急に出て行ってしまったのだろうか…そんな事を考えながら彼女は眠りに落ちていった。
………
……
…
どうしてカービィは彼女の家を急に飛び出したのか…それは外から部屋を覗く何者かの視線に気がついたからである。姿こそ巧妙に隠していたものの、数々の戦いを潜り抜けてきた彼にとっては見つける事は容易な事。
視線に気づき、飛び出してきたピンクボールに驚きつつもその影はすかさず屋根から屋根へと高速で移動して逃走する。それをカービィはグルメレース感覚で追いかけていた。
しばらく深夜の見滝原の町の中でその者と鬼ごっこが続いたが、とうとうその人物を真っ暗で人っ子一人いない自然公園へと追い詰める事に成功する。
「ふうん、なかなか素早いピンク玉ね…」
月明かりが映し出すのは長く伸びた髪をなびかせ、顔面スライディング着地するカービィを見下ろす一人の少女。
彼女が見せるその余裕から追いつめていたつもりのカービィはどうやらその少女におびき出されていたらしい事に気づく。
(っ╹~╹)っ<ムッ…カービィ!
ピンク玉と呼ばれた事が気に入らなかったカービィは少し怒った様子で自分の名前を告げる。その者はカービィの言葉に鼻を鳴らすとどこからか取り出した物を彼に向けた!
それは彼女のような少女が持つべきものではないであろうヤクザや警官の武器、拳銃であった。安全装置を抜き、真剣な顔つきで構える様から本物である事がわかる。
「…あなたは何者?あの子に近づいて何が目的なの。死にたくなければ答えなさい」
(…
銃を向けられているカービィだったが、それを意に介する事なく付近をキョロキョロと見渡している。公園内の遊具や植えられている植物など、彼がいた星では物珍しいものばかり…彼はどうしても気になってしまっていた。そんな脳天気なカービィに彼女は面食らいつつも彼の足元に銃弾を放つ。
「次はないわ。私の質問に…っ!?」
拳銃を構えてカービィを脅していた彼女はふいに言葉を切ったかと思うと顔をしかめて舌打ちをする。カービィも周囲の異変に気づいたようでのほほ~んとした顔から真剣な顔つきに変わり、辺りを見渡していた。
すると、彼らが立っていた地面は大きく揺らぎ目に見えていた景色も瞬く間に変化していく…
「これは鳥かごの魔女結界…こんな時に…!」
c(╹o╹)っ<うわぁぁ
まるで宇宙空間と言うべきであろうか。二人はいた所はあっという間に草木が生い茂る自然公園から緑、黄色、赤といったキューブが浮かぶ謎の空間に変わってしまっていた。
カービィが見渡してみる限りその空間内はとてつもなく広く果てがない。辺りには色とりどりのキューブと辺りを警戒している謎の少女の姿しかなかった。
「ここの魔女は本体の力は弱いけどこの広い結界の中のどこに潜んでいるかはわからない…」
そう言った黒髪の少女は無邪気にくるくると回って遊んでいるカービィを見る。その姿はまるで好奇心旺盛な子供のようであり、敵意の欠片もない彼に彼女も毒気を抜かれてしまう。
C(╹◡╹ c)<ぽよぽ〜よ
「しらみつぶしに回っていくしかないか。はぁ…あなたはもう後でいいわ」
遊んでいたカービィだったが、ハッと黒髪の少女がいた事を思い出し、彼女の方を見る。黒髪の少女はこの謎の空間を足早に進んでいた。
先ほど魔女だの結界だの聞き覚えのない言葉を言っていた。事情を知っていそうだし、どこか放っておけない雰囲気を醸し出す彼女にカービィもついていく事に決めて彼女の隣まで行く。
ε=ε=ε= (っ╹◡╹ )っ<はぁい!
「…ふん」
彼が歩く度にぷよぷよと間延びした音がこの空間に響いていた。それにはクールに振る舞う少女の顔も次第に緩んでいく。その時。
っ
っ
「…なに?」
何かわからない事があるのか、先ほどから足を執拗につついてくるカービィに彼女は不機嫌そうに返事を返した。
何が何だかさっぱりといった様子のカービィは同じ目に遭っているというのに冷静に状況を判断し、すぐさま行動に移す彼女に説明を頼んでいるようだった。
「…本当にわからないの?」
(っ╹◡╹)っ<ぽよ!
自信満々に頷いてみせるカービィ。少女は溜め息を吐いていたが、なんだかんだ説明をしてくれた。
魔女→やらかしたデデデ大王!魔女結界→デデデ城!使い魔→ワドルディ!
彼女の話を簡単に考えるとこうだろうか?カービィはわかったと言わんばかりに頷いてみせる。それを見る彼女のパープルの瞳は揺れていた。
(カービィ…あなたはいったい…?)
何かを発見したカービィ。彼は両手を頭上に突き出してダッシュする!カービィが行く先には人間の男性のマッチョな肉体を持つ化け物がポージングをとり、立っていた。頭は鳥というのがチャームポイントだろうか?
「あれが使い魔よ。ここは私が…」
c(╹◡╹)っ<ぽよ!
カービィは前に出ようとする彼女を短い手で制すると口を大きく開き…
まどかストーカー中のあの人に引っかかったカービィ。
名前はまだナイショだよ?
パラリラピッポッピー
次回!鳥かごの魔女Battle!