まどか「お願い…カービィ!」「ぽよ!」   作:めぐるうさぎ

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カービィの経歴並べるとそこらへんの勇者より勇者してた件


6.地球のお菓子は美味しい

 桃色で丸っこい身体をした一頭身の生物。そして、それに対峙するのはこれまた小動物を模したぬいぐるみのような白い獣。彼らはまどかのベッドの上で向かい合っていた。

 その様子を何とも言えない表情で見ているまどかとさやかとほむらの三人。今現在、キュゥべえがカービィと話がしたいと言い出した為、彼らはテレパシーで会話をしている最中だ。

 

 

「いったい何を話してるんだろ…」

 

「さあ、あの白饅頭の事だからどうせろくでもない事を言ってるんじゃないかしらね」

 

 

 ふんと鼻を鳴らし、ほむらは腕を組む。彼女は何故か魔法少女のサポーターだというキュゥべえを嫌っている。先ほどキュゥべえは彼女を信用してはいけない…と言っていた事を思い出すまどかだが、首を横に振ってその理由を聞いてみる事にした。

 

 

「ほ、ほむらちゃん…キュゥべえの事が嫌いなの?」

 

「…奴は人間の価値観が通用しない生き物よ。そんな奴を好きになんて絶対にならないわ」

 

「なんかやましい事をしているからじゃないんだよね?転校生」

 

 

 話に加わってきたさやかは疑惑の目をほむらに向けているようだ。とはいってもまだ半信半疑といった様子でキュゥべえの事もいまいち信じられていないように見える。

 

 

「私はただ私の願いの為に戦っているだけよ。そう…私が叶えた願いの為に…」

 

「願い?ほむらちゃんはどんな願いで魔法少女になったの…?」

 

「っ!…それは…あなたが知る必要はない事よ」

 

 

 そう言ってそっぽを向くほむらにさやかはう~んと唸り、やはり信用できていなさそうだ。しかし、ほむらのそんな様子はまどかにはどこか悲しそうに見え…言葉に言い表せない何かがあるのだろうと考えていた。

 

 

「そっか、じゃあ聞かない!ほむらちゃんって魔法少女なんだよね?どんな魔法が使えるの?」

 

「どうして私がそんなっ………はぁ、わかった。見せる…見せるから」

 

 

 押しの強いまどかに根負けしたほむらが時を止めて二人にマジックを披露する中、カービィとキュゥべえはというと…?

 

 

”カービィ…いい加減本当の事を聞かせてくれないかい?”

 

『ぽ~よ。ぽよよっ!(だ~か~ら~!ワープスターがきゅぴぴぴぴ~んってすごい音を立てたかと思ったらいつの間にかこの星にいたんだって!)』

 

”いやいや…座標を決めてその場所に飛ぶのがワープスターだ。君が地球にくるつもりがなければ飛んでこない。それにいつの間にかって…確かワープスターにワープの機能はなかったはずだけど?”

 

『ぽよ?ぽよ!(う~ん?言葉が難しい!もっとわかりやすく言ってよ~)』

 

”ワープスターはワープしない。行き先に向かって宇宙を超スピードで移動する乗り物だ”

 

『ぽよよよよっ(あはははっ…ワープスターって名前なのに変なの!)』

 

”はぁ…話にならない。まったく、君は相変わらずのようだね。カービィ”

 

『ぽよ?(あれ?やっぱり会った事あったっけ?思い出せないや)』

 

”僕が一方的に知っているだけだよ。大彗星(ギャラクティック・ノヴァ)を自分勝手に悪用して強大な力を持った道化や僕たちも手を焼いていた暗黒の一族(ダークマター)たち、あの星(ハルカンドラ)の遺産を手にし宇宙を支配しようとした虚言の魔術師、さらには全てを滅ぼすべく蘇った太古の破神(エンデ・ニル)すら打ち破って見せた…君は自分で思っているよりも有名なんだ”

 

『ぽよよ?ぽ~よぽよ(そんな事したっけ?覚えてないなぁ…けどおやつのケーキ盗られて追いかけたのは記憶にあるよ)』

 

”…はぁ…君に話すつもりがなければもう聞かないよ。そのうえで単刀直入に言おう。君は一刻も早くこの星から離れた方がいい”

 

『ぽよ?(なんで?)」

 

”この星はあと1ヶ月かそこいらで滅んでしまうからだ”

 

『ぽよよよよっ!?(滅ぶってなくなっちゃうって事!?)』

 

”そうだね。君には全てを話しても問題なさそうだし教えてあげるよ。1ヶ月後、ここ見滝原に最強の魔女がやってくるんだ”

 

『ぽ~よ(魔女ねぇ~それってどれくらい強い?)』

 

”最強を冠する魔女だ。この地球上の文明をひっくり返すなんて事は他愛もない…だけど、この星を滅ぼすのはその魔女じゃないよ”

 

『ぽよよよよっ(あらら、倒そうと意気込んでたのに…)』

 

”…?君は戦うつもりだったのかい?”

 

『ぽよ、ぽ~よよ!ぽよ?(地球ってお菓子美味しいからね~無くなるのはやだよ!それでそいつじゃないならどいつがやるの?)』

 

”この星を滅ぼすのは…そこの鹿目まどかになるだろうね”

 

『ぽよっ!?ぽ~よ…(ウソ!?まどかは絶対にそんな事しないように見えるけど…)』

 

”簡単に説明するとまどかはその魔女に対抗する為に魔法少女になるだろう。ああ見えて彼女はとてつもない力を秘めていてね…保有する力の量で言えばもしかしたら君が倒した神に匹敵…いや、それ以上かもしれない”

 

『ぽよ?(だから滅んじゃうって事?まどかはそんな事しないよ!)』

 

”いや、魔法少女に契約したならば結果はどうあれいずれは彼女は星を滅ぼす存在となるね。これは断言できる”

 

『ぽよ…ぽよ?(ふ~んよくわからないけどそうなのか~でも契約したらの事でしょ?しなかったら?)』

 

”…そうだね。一時的には地球の崩壊は食い止められるだろう。だけど、僕はどんな手を使ってでも彼女を契約させてみせるよ”

 

『ぽよ?(あれ?君ってもしかして悪い奴?)』

 

”この星の住民にとってはそう映るかもしれない。だけど、これも宇宙の存続の為には必要な事なんだ”

 

『…?ぽよ!(どういうこと!?)』

 

”君にわかるように話せば2~3時間はかかると思うけど構わないかい?”

 

『ぽよ!(えっ!?ご飯の時間に遅れちゃうよ!簡単にわかりやすく三行くらいにして教えて!)』

 

”………僕は魔法少女に契約した際に彼女たちが希望を抱いたり絶望を抱いたりして得られる感情のエネルギーを回収するのが目的なんだ。そのエネルギーを回収し、有効的に使わなければこの宇宙はすぐにでも崩壊の道を辿る事になる。僕たちが住むこの宇宙がなくなるよりかは宇宙の外れにある星の一つや二つの犠牲はやむを得ないと思うけどね”

 

『ぽよよ…ぽよっ!(うん、よくわかんない。けどきっとこの星も宇宙も救える方法が必ずあるはずだよ!)』

 

”…やれやれ、まあ好きにしてみるといいよ。僕は僕のするべき事をするだけさ。とはいえ君は宇宙の存続の為には必要な人材だ。この地球が崩壊する時は君だけはなんとか助け出してあげるよ”

 

『ぽよ!ぽ~よ!(食べ物が美味しいこの星を消させるわけにはいかないよ!絶対にこの星も宇宙も救ってみせる!)』

 

”ほどほどに期待しているよ、カービィ。さて、話は変わるけどそこの暁美ほむらとはどういった間柄だい?”

 

『ぽよ?ぽよ!(ほむら~?なんか困ってたし、手伝ってくれたらいろいと食べさせてくれるって言ってたから一緒にいるんだけど…それがどうかしたの?)』

 

”手伝う…?彼女が何を目的としているのか、君は知っているのかい?”

 

『ぱよ?ぽ~よ(ううん、知らないよ?悪い奴には見えないから大丈夫大丈夫)』

 

”彼女と行動を共にするつもりなら彼女の行動がわかり次第僕に教えてくれないか?おそらく暁美ほむらは僕の邪魔をするつもりだろうからね”

 

『ぽよ!(うん!後で聞いてみる!)』

 

”…話は以上だ。何かわかって僕を呼び出したければ頭の中で僕を呼べばいい。すぐに駆けつけるよ”

 

『(キューべー!)』

 

”僕は目の前にいるだろう?今呼んでも意味ないよ”

 

『ぽよよよよっ(ホントにわかるんだね~わかったよ!)』

 

 

 こうして宇宙人仲間であるキュゥべえとのテレパシーが終わる。キュゥべえはまどかとさやかに魔法少女についての説明を軽くした後、どこかに消えた。

 その後はまどかが用意したお菓子を全て完食し、それなりに腹が膨れたカービィはベッドで横になりいびきをかいて眠ってしまう。

 まどか(密かにほむらも)はそんな姿に癒やされ、キュゥべえの話を聞いて警戒していたさやかも何だか馬鹿らしくなってカービィの事を疑うのをやめたそうだ。




神と呼ばれているエンデ・ニル。フレンズの力を借りたとはいえそれ倒すってカービィ…まあ、一度目儀式失敗とか復活直後とかも関係しているのかもしれませんが。

パラリラピッポッピー
次回、薔薇園の魔女Battle!
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