月の少年と彩りの少女   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
久しぶりの投稿です。
短いかもしれませんが、楽しんでいただけると幸いです。

それではどうぞ。


第8話 文化祭の準備にて

「彩ちゃーん、そこにあるゴミ袋、捨てに行ってもらってもいいかな?」

「分かった。そこに置いてあるやつでいいの?」

「うん。教室の入口に置いてあるからお願いね?」

 

中間テストを無事に終えて、文化祭の準備に勤しむ彩。

クラスメイトにゴミ捨てを頼まれ、教室に置いてある袋を持つ。

 

「よいしょ……っと……」

 

ゴミ袋を持ちながら廊下を歩くと、他のクラスや先輩達も文化祭の準備で忙しいのか廊下を行ったり来たりをしていた。

まぁ何せ、自分にとっては高校生になって初めての文化祭なのだから。

 

ちなみに彩のクラスの出し物は『わたあめ屋』になった。

他にも色々な案がでたが、初心者でも大丈夫そうな感じがするし……という意見が殆どだった。

 

「ふぅ……重かった~……」

 

ゴミ袋を捨て終わり、すぐに教室に戻る彩。

教室に戻ると……

 

「ねぇ。こっちの飾りはこんな感じかな?」

「うーん、悪くないけど……もう少し何か欲しいよね……ちょっと待って。考えるから……」

「クラスの出し物の一等賞を狙うなら尚更だもんね!」

 

真剣な表情をしつつ、クラスメイト達が張り切りながら準備をしていた。

その光景を見た彩は苦笑いするしかない。

 

何故クラスメイト達がこんな状態になってるのか?

 

それは文化祭の出し物を決めようとした時まで遡る────

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「それではこれから文化祭で行う、クラスの出し物について決めようと思いますー♪」

「「「いえーい!」」」

 

中間テストを終えた後なのか、彩のクラスは盛り上がっていた。

担任の先生も、微笑みながら見ていた。

 

「早速だけど、何かやってみたい案はありますかー?」

「たこ焼き屋ー」

「クレープ屋がいいー♪」

 

比較的に彩のクラスはノリがいい人ばかりなので、これがやりたいと続々と案が出る。

 

「丸山さんは何かやりたいのはありますか?」

 

考えてる彩に担任の先生が声をかける。

 

「えっ? 私ですか?」

「ええ。花女の文化祭は今年から、ご家族や他校の友達も誘えるので、何かやりたい事はありますか?」

「えっと……」

 

担任の先生の言葉に、うーんと考え込む彩。

なんでも今年から、花咲川女子学園の文化祭は、家族だけじゃなく他校の友達も誘えるようになったらしい。

その話をしてた時の先生は、かなり嬉しそうだったのは彩も覚えてる。

 

そういえば、悠里とテスト勉強をしてた時に『僕の勝手なイメージだけど、わたあめ屋は文化祭でよくあるよね……』と言ってたのを思い出した。

 

「えっと、わたあめ屋……とか?」

「なるほど。わたあめ屋ですか。文化祭の定番ですね♪」

「あ、はい。悠里く……えっと友達が文化祭だとよくあるよねって言ってたので」

 

彩がそう言った時だった。

 

「彩ちゃんの友達って、もしかして……」

「この前うちの学校の校門前に来た男の人?」

「私見た! 遠くからだけど、凄くカッコよかったよ!」

「それ私も見た! 確か月ノ丘高等学院の制服を着てた人だよね!?」

 

クラスメイト達がキャーキャー言いながら、悠里の事を話しだした。

以前、悠里が彩を送り迎えに来た次の日に彩はクラスメイト達から質問攻めにあったのだ……

その日は1日中、悠里の話題で持ちきりだったのは、彩の記憶に新しかった。

 

「ねーねー、彩ちゃん♪ その人って文化祭に来たりとかは……」

「えっ、悠里くん? 文化祭いいなぁって、一緒にテスト勉強した時に言ってたから、悠里くんの学校もテストが終わったらおいでよって誘ったけど……」

 

クラスメイトに聞かれたので、彩がそう答えると……

 

『よっしゃー!! うちの学校にイケメンが来てくれるー!』

 

謎の雄叫びとガッツポーズをしながら感極まってるクラスメイトがそこにいた。

 

「そんな皆さんに朗報でーす。今年から、各学年で出し物の一等賞を出したクラスには、理事長からちょっとしたご褒美が出るので頑張ってくださいねー♪」

 

担任の先生が微笑みながら、そう付け足すと……

 

『よーし! みんな。出し物は彩ちゃんが提案したわたあめ屋で決定してもいいかー?』

『いいともー!』

『先生の為にも、一等賞を取るんだー!』

『おおー!』

 

彩が提案……というか、悠里が言ってた事を言っただけなのだが、出し物は『わたあめ屋』に決まったのだった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

────という事があり今に至る。

 

それからのクラスメイト達の行動力……というか、団結力は凄かった。

わたあめの作り方、最近だとどんなわたあめがあるのかどうか等……とにかく凄かった。

 

「あ! 看板まだ作ってないじゃん!」

「そーだったー!!」

「しょうがない。とりあえず看板は後! 今は飾り付けの足りない何かを考えよう!」

 

慌てるクラスメイト達。

自分も何か手伝える事はないかと思い、彩がふと思いついたのは……

 

「わたあめ屋だから……綿毛で補ったりとかはどうかな?」

『っ!!! 彩ちゃん、ナイス!! それだよ!!』

「ええっ!?」

 

何気なく案を出す。

それに食いつくクラスメイト達。

 

「そうと決まれば、早速綿毛を使おう!」

「カラーペンとか使って、可愛く表現するのはどうかな?」

「それ採用!」

 

文化祭の準備って、こんな感じなのかな……と、ちょっと疑問に思う彩なのであった。




読んでいただきありがとうございます。
次回も頑張りますので、よろしくお願いします。
本日はありがとうございました。
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