短いかもしれませんが、楽しんでもらえると嬉しいです。
それではどうぞ。
「~で、あるからして……」
教師の声だけが教室内に響く。
どうやら、授業中のようだ……
真面目に授業を聞く生徒もいれば、眠気に勝てずに寝てしまう生徒いる……
「…くぅー……」
そしてここにも寝ている生徒がいた。
悠里である。
教科書を開き、ノートにペンを走らせながら居眠りという珍妙な状態だが……
「それじゃあ、この問題を……水無月、解いてみろ……って……水無月?」
悠里を指名する教師だが、如何せん彼の状態に気づいてない……
クラスのみんなも悠里の席に視線を集める。
「ゆうくん~、起きて~、呼んでるよ~」
「ユーリ、起きなさい。呼ばれてるわよ」
「ちょっと待て!? 水無月のやつ寝てんのか!?」
「「「「「「「嘘だろ!? おい!?」」」」」」」
悠里の隣の席にいる瑠菜と反対側の席にいるティアが声をかける。
その言葉に驚きの声を上げる教師とクラス一同。
「……ふぇ? あっ……呼ばれたの僕?」
『マジで寝てたんかい!?』
そして再び突っ込む教師と生徒達。
「……………………あ、魔王だ」
「誰が魔王だ!!」
未だに寝ぼけてるのか教師に向かって失言をする悠里。
その言葉に丸めた教科書で悠里の頭をハリセンのように叩く教師。
「…………パワーをメテオに」
「「いいですとも」」
「懐かしいなオイ!! 明美も如月もノリでやるんじゃない!!」
知ってる人しか分からないような単語を言う悠里。
そしてそれに合わせるように言葉を紡ぐ瑠菜とティア。
教師も、3人が言った意味を理解しているのか突っ込みながらも3人を注意する。
「まぁ、とりあえず水無月、この問題を解け…………」
「……分かりました。えっと……オヤシロ様の可愛さについて…………ですよね?」
「全然違うわ!!」
この後、教師が解かせる問題を教え、尚且つ悠里が真面目に問題を正解した事をここに記す。
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放課後になり、帰り支度をする悠里。
瑠菜とティアは、用事があるとの事で先に帰っている…………
他の生徒も部活やら何やらで、居ないので教室には悠里1人だけだった。
♪~♪~♪
(あっ……メール……)
スマホの音声が鳴り、その音声がメールだと思った悠里は画面をタップする。
新着メールの欄を見ると1通のメールが届いていた。
送り主は彩だった。
「何々……あっ、学校ちょうど終わったんだ」
メールの内容は、彩の学校もちょうど終わったという内容だった。
なので、今から迎えに来て欲しいというものだった。
「…さてと。じゃあ今から彩ちゃんを迎えに花咲川まで行きますか」
待たせては悪いと思った悠里は、鞄を持ち、教室を後にするのであった……
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(これで良し!)
悠里にメールを送り終えた後、彩は校門前で待つ事にした。
10分くらいでそっちに着くとメールに書かれていたので、今日のスケジュール表を昨夜、悠里がメールで送ってくれたので、それを読みながら待つ事に。
(あっ……今日はボイストレーニングが入ってるんだ……)
彩がスケジュール表を確認していると……
「ねぇ、あの男の人誰……?」
「あの制服って月ノ丘高等学院?」
「嘘っ!? あの月ノ丘高等学院って、あの!?」
「しかも結構カッコよくない!?」
同じ学校の生徒の会話が聞こえた。
視線を向けると、そこには悠里の姿が。
「……あっ。いたいた。彩ちゃん、学校お疲れ様」
「うん。悠里くんもお疲れ様」
彩を見つけた悠里は学校お疲れ様と言いながら、こちらに歩いてきた。
その様子を見た他の生徒はと言うと……
「「「「えっ!? 丸山さんの彼氏!?」」」」
声を揃えて言った。
…まぁ、放課後の女子校に1人の男子高校生が来たら、そう思われても仕方のないことだろう。
当然、それを聞いた彩は……
「ち、違うんだよみんな!? 悠里くんは私のマネージャーで……」
あたふたしながら否定した。
その様子を見た悠里はというと……
(……あたふたする彩ちゃん。面白い……)
どうやってフォローしようか考えつつも、この状況を地味に楽しんでいた。
読んでいただきありがとうございます。
次回もよろしくお願いします。
本日はありがとうございました。