月の少年と彩りの少女   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
短いかもしれませんが、楽しんでもらえると嬉しいです。

それではどうぞ。


第3話 初めての送り迎え

「~で、あるからして……」

 

教師の声だけが教室内に響く。

どうやら、授業中のようだ……

真面目に授業を聞く生徒もいれば、眠気に勝てずに寝てしまう生徒いる……

 

…くぅー……

 

そしてここにも寝ている生徒がいた。

悠里である。

教科書を開き、ノートにペンを走らせながら居眠りという珍妙な状態だが……

 

「それじゃあ、この問題を……水無月、解いてみろ……って……水無月?」

 

悠里を指名する教師だが、如何せん彼の状態に気づいてない……

クラスのみんなも悠里の席に視線を集める。

 

「ゆうくん~、起きて~、呼んでるよ~」

「ユーリ、起きなさい。呼ばれてるわよ」

「ちょっと待て!? 水無月のやつ寝てんのか!?」

「「「「「「「嘘だろ!? おい!?」」」」」」」

 

悠里の隣の席にいる瑠菜と反対側の席にいるティアが声をかける。

その言葉に驚きの声を上げる教師とクラス一同。

 

「……ふぇ? あっ……呼ばれたの僕?」

『マジで寝てたんかい!?』

 

そして再び突っ込む教師と生徒達。

 

「……………………あ、魔王だ」

「誰が魔王だ!!」

 

未だに寝ぼけてるのか教師に向かって失言をする悠里。

その言葉に丸めた教科書で悠里の頭をハリセンのように叩く教師。

 

「…………パワーをメテオに」

「「いいですとも」」

「懐かしいなオイ!! 明美も如月もノリでやるんじゃない!!」

 

知ってる人しか分からないような単語を言う悠里。

そしてそれに合わせるように言葉を紡ぐ瑠菜とティア。

教師も、3人が言った意味を理解しているのか突っ込みながらも3人を注意する。

 

「まぁ、とりあえず水無月、この問題を解け…………」

「……分かりました。えっと……オヤシロ様の可愛さについて…………ですよね?」

「全然違うわ!!」

 

この後、教師が解かせる問題を教え、尚且つ悠里が真面目に問題を正解した事をここに記す。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

放課後になり、帰り支度をする悠里。

瑠菜とティアは、用事があるとの事で先に帰っている…………

他の生徒も部活やら何やらで、居ないので教室には悠里1人だけだった。

 

♪~♪~♪

 

(あっ……メール……)

 

スマホの音声が鳴り、その音声がメールだと思った悠里は画面をタップする。

新着メールの欄を見ると1通のメールが届いていた。

送り主は彩だった。

 

「何々……あっ、学校ちょうど終わったんだ」

 

メールの内容は、彩の学校もちょうど終わったという内容だった。

なので、今から迎えに来て欲しいというものだった。

 

「…さてと。じゃあ今から彩ちゃんを迎えに花咲川まで行きますか」

 

待たせては悪いと思った悠里は、鞄を持ち、教室を後にするのであった……

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

(これで良し!)

 

悠里にメールを送り終えた後、彩は校門前で待つ事にした。

10分くらいでそっちに着くとメールに書かれていたので、今日のスケジュール表を昨夜、悠里がメールで送ってくれたので、それを読みながら待つ事に。

 

(あっ……今日はボイストレーニングが入ってるんだ……)

 

彩がスケジュール表を確認していると……

 

「ねぇ、あの男の人誰……?」

「あの制服って月ノ丘高等学院?」

「嘘っ!? あの月ノ丘高等学院って、あの!?」

「しかも結構カッコよくない!?」

 

同じ学校の生徒の会話が聞こえた。

視線を向けると、そこには悠里の姿が。

 

「……あっ。いたいた。彩ちゃん、学校お疲れ様」

「うん。悠里くんもお疲れ様」

 

彩を見つけた悠里は学校お疲れ様と言いながら、こちらに歩いてきた。

その様子を見た他の生徒はと言うと……

 

「「「「えっ!? 丸山さんの彼氏!?」」」」

 

声を揃えて言った。

…まぁ、放課後の女子校に1人の男子高校生が来たら、そう思われても仕方のないことだろう。

当然、それを聞いた彩は……

 

「ち、違うんだよみんな!? 悠里くんは私のマネージャーで……」

 

あたふたしながら否定した。

その様子を見た悠里はというと……

 

(……あたふたする彩ちゃん。面白い……)

 

 

どうやってフォローしようか考えつつも、この状況を地味に楽しんでいた。




読んでいただきありがとうございます。
次回もよろしくお願いします。
本日はありがとうございました。
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