明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
前回の誕生日回の続きになります。楽しんでもらえると嬉しいです。
それではどうぞ。
駅での一件後、悠里と彩はショッピングモールに向かっていた。
「さっきは散々だったよ……」
「あ、あはは……」
先程の一件でのギャラリーの対応に溜息を吐く悠里。それに対し、苦笑いする彩。
「そういえば、聞きそびれたんだけど……彩ちゃんって何時頃に家を出たの?」
「私? えーっと、10時には間に合うように家を出たつもりなんだけど……その……予定より25分も早く駅に着いちゃって……えへへ……」
なるほど。それならば納得だ……
要するにこうだ。本人的には、待ち合わせ時間に間に合うように家を出たつもりが、家から駅までの距離がそう遠くなかったのだろう……あくまで悠里の推測だが。
そして、彩が予想していた時間よりも早く駅に着いてしまった為、悠里が来るまで待ってたところにガラの悪い不良2人組に絡まれてしまったのだろう。
(…まぁ……彩ちゃんって、美少女っていうくらい可愛いし……ナンパされても仕方ないか)
歩きながら横目で彩を見る悠里。
どうして自分の知り合いは、こうも美少女が多いのだろうか?
不謹慎かもしれないが、試しに美少女だと思う知り合いを悠里は数えてみる。
元・子役・現在は若手女優をしてる幼馴染み、クラゲ好きな幼馴染み、王子様を演じてる幼馴染み、音楽と猫が好きな幼馴染み、オシャレさんな幼馴染み、中学1年の時に弓道部の大会で自分の努力を認めてくれた知り合いが1人、ピアノが上手で読書好きな幼馴染み、太陽のように明るく実家が和菓子屋をしてる幼馴染み、大和撫子が似合う恥ずかしがり屋な幼馴染み、チーズケーキが好きで誰にでも優しいふわふわ系な幼馴染み……等々……
そしてさらに、瑠菜やティア、そしてここにいる彩も数えるとキリがない……
(…僕……そのうち殺されるんじゃないかな? それは別に今始まった事じゃないけど……)
悠里がそう考えた途端、不意に嫌な光景が頭を過ぎる。
しかし直ぐに記憶を忘却の彼方に捨てる。
「悠里くん?」
「……えっ?」
不意に彩に呼ばれる。
その表情は不安と心配が混じっていた……
「どうかしたの? もしかして具合悪い……?」
「……ううん。そんな事ないよ?」
「それならいいんだけど……」
「心配かけてごめんね? 早く行こっか」
彩に心配をかけないように悠里は普段の表情で彼女に何でもないと言うのであった。
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その後、特に盛り上がる会話らしい会話はせず、悠里と彩は目的地のショッピングモールにやって来た。
休日の土曜日という事もあってか、ショッピングモール内は混雑していた。
「悠里くんって、ここに来た事ってある?」
「…うん。ある……と言っても随分昔だけどね? 何年ぶりだろ……」
彩の質問に答えながら悠里はモール内を見渡す。
悠里が知ってるお店もあれば、見たこともないお店も様々……
「それで……最初はどこに行くの?」
「えっとね~、3階にあるお洋服屋さんに行きたいんだけど……」
「……ん。分かった。じゃあ行こっか」
彩が行きたい場所は、3階にある洋服屋。
エレベーターは混んでると思うので、エスカレーターで2人は3階まで移動する事に……
「ここが彩ちゃんが来たかった洋服屋?」
「うん♪ ここのお店、新しくできた場所でね? 私、一度でいいから来てみたかったんだぁ~♪」
嬉しそうに悠里に説明する彩。
そして早速、店内に入り、気になる洋服を一つ一つ見ていく。店内をよく見ると、この洋服屋はレディースだけじゃなく、メンズも取り扱っているようだ。その証拠に男性客も来店していた。
「彩ちゃんって、どういう基準で服を選んでるの?」
「私? 私は可愛いのがあればそっちを基準に選んじゃうかな~。悠里くんは?」
「…僕? 僕はまぁ……気に入った洋服が中々見つからないのが多いから……でも選び方としては、彩ちゃんに近いかな?」
彩の言葉に、ちょっと悩みながらも悠里は答える。
基本的に悠里は自分が気に入った服しか着ない。具体的には、シンプルで薄い長袖系の服を選ぶのが自分流……というか悠里の謎の拘り。
「そうなんだ。あ! じゃあ今から私が悠里くんに似合う洋服を選んであげる♪」
「……う"ぇ!?」
突然の彩の思いつきに変な声を上げてしまう悠里。
「そーだなぁ~……悠里くんはやっぱり黒系かな~? でも明るい系もな~………」
「………………」
彩に何か言おうとした悠里だったが、真剣な表情で悠里に似合う洋服を選ぶ彼女を見て、あっ。これは長くかかりそうだなと覚悟する悠里なのであった…………
読んでいただきありがとうございます。
次回もちょっと続きます(苦笑)
今年も自分なりに頑張りますので、よろしくお願いします。
本日はありがとうございました。