バーダック達と共に活動して5年ほど経ったある日、いつものように次に侵略する惑星の情報を伝えに来たバーダックが開口一番にこう言った。
「おい、キリュウ。フリーザ様がお呼びだぞ」
バーダックがそう言った。ちょ、おま。サラッと言うなし。油断してたから寿命縮んだわ。
「お初にお目にかかりますフリーザ様。私はキリュウと申します。」
フリーザ様の部屋に入り直ぐに頭を下げて膝を着く。フリーザ様ハンパねぇよ。部屋に入った途端にとんでもない圧力がかかったように体が強ばったよ。こんな奴に立ち向かって行ったバーダックとベジータ王は一体どんな精神してるんだ。後者はただの馬鹿だったけど前者はマジで尊敬する。
「おや、ほかのサイヤ人と違って多少教養があるように見えますね。最近すごい勢いで力を付けているとお聞きしましたが、私への反抗のためでは無いと捉えてよろしいですね?」
「勿論でございます。サイヤ人の活動の促進の為、ひいてはフリーザ様の為でございます。もとよりその気はありませんでしたが、こうして対面してフリーザ様の恐ろしさを改めて再認識した次第でございます。」
「ほっほっほ、それならよろしいのです。貴方のさらなる活躍を期待していますよ?」
「はっ!もったいなきお言葉でございます。」
こうして会話が打ち切られて俺はフリーザ様の部屋から退室した。
「ふむ。あの怯えよう…私の真の実力を感じ取っていたようにも見えましたが…。考えすぎでしょうか」
「どうかなさいましたか?フリーザ様」
「いえ、なんでもありませんよ」
キリュウはこの瞬間からフリーザが心の隅に気をとめる存在となった。
「おー、五体満足で帰ってきやがったぜ。なんの話しをしてたんだ?」
「そう簡単に四肢欠損してたまるか。ただの反抗の意思の確認だったよ」
バーダックにそう伝え出撃の準備を始める。
「なあ、お前はこのままでいいと思っているのか?」
「構わないだろ。どうせそのうち動きがあるさ、なんたってあのベジータ王のことだからな」
「…ふん、違いねぇ」
そう言って俺達は出撃した。
帰って来てから驚くことがひとつ。
カカロットが産まれた。
いつの間によろしくやってたんだよとバーダックをからかうとゲンコツが飛んできた。暴力イクナイ。
バーダックと二人でカカロットを見に行くと案の定戦闘力2だった。隣のバーダックが忌々しげな表情してたんでなんとか宥める。この子サイヤ人最強クラスになるんだからそんな顔してあげるなよ。
カカロットが泣くことによって影響が出る者がいる。
それがブロリーだ。
俺は赤ちゃんルームに入り、まずカカロットをあやして次にブロリーもあやす。二人とも静かに寝に入ったようだ。よすよす。
ルームからでてきた俺をバーダックが怪訝そうな目で見てきた。アンタの息子だからな?本来あんたの役目だからな?そう言うと「ガラじゃねぇよ」と返ってきた。頑固オヤジめ。
とりあえずカカロット産まれたし、そろそろ原作に沿って動き始めるかなー。どうしようかなー。とか考えてたら
ベジータ王子の世話係に任命された。ナッパとともに。
クソう。なんでこうも予想外の展開ばっかり起こるんだ。