追記
悟空の尻尾に関するご指摘ありがとうございました!修正しました。
とりあえず神様のところに行こう。そして自分が転生者ということを明かして協力してもらおう。そうすれば界王様のところに行けるだろうし、精神と時の部屋も使えるようになるかもしれない。
ただ精神と時の部屋はどうにか改造してもらいたいものだ。重力10倍はいらないから、人数制限とか時間制限をとっぱらってもらいたい。重力10倍とか今後いらない子になってしまうだろうしな。それこそ界王様のところに行けばいいって話になる。
「ということで悟空、神様のところまで案内してくれ。」
「なにがということでだ。話が見えんぞ。」
「おめえ神様のことまで知ってるんか!物知りだなぁー。」
「何故キリュウが地球の事を知っているのだ?」
「そこも含めて目的地に着いたら説明するよ。」
神様のところに着いた。
ここで俺が転生者ということをラディッツ、悟空、神様、の3人に明かす。神様はなにか考え込んでいるようだ。ラディッツは大層驚いていた。悟空はそもそも転生ってなに状態なので論外。しょうがないけど。
俺のいた所ではこの世界の出来事は夢物語として広まっている。故にこの世界で起こる出来事をある程度予測できる。俺がいることで歴史は大きく変化している。そう説明したらラディッツが
「惑星ベジータが消滅するのも分かっていたのか?」
と聞いてきたのでイエスと答える。すると何故分かっていて何もしなかったのかと怒られた。分かっていてもフリーザには勝てないと言うとラディッツは苦い顔して黙った。
ここでラディッツにバーダックの最後の事を教える事にした。するとラディッツは衝撃を受けたような顔になり
「そうか…親父は最後まで立派に戦ってたんだな…」
と言ってなにか決意した顔つきになる。
「俺は…親父の誇りの為に戦う。」
ラディッツがそう言った。
さて、本題だ。神様に界王星へ連れていってもらうように頼み込む。
「……ひとつ聞きたい。お前がサイヤ人を率いてフリーザを討とうとしている事は分かったが、挑もうとするのは何故だ?奴の手から逃れられる場所まで行き、身を隠せば良いのではないのか?」
「フリーザの勢いは留まる所を知らない。放っておけばいずれ奴は全宇宙を支配し、逃げ場所など意味が無くなる。当然、この地球もな」
「なんと……」
「偶然にもここにはカカロットがいたし、修行する環境も非常に整っている。利用するようで悪いが、今ある手段を全て使ってでもフリーザを倒さなければならないんだ。その為にどうか協力して欲しい」
「……分かった。閻魔大王様に話を通してくる。しばし時間を貰おう」
神様は宮殿の奥に姿を消した。
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神様が戻ってくるまでの間に悟空とラディッツの戦闘力、俺自身の戦闘力の限界を探る事にした。
悟空は最大で8000。ラディッツが驚く事に10000まで上昇していた。何があったし。
「戦う事に明確な意味が出来たんだ。みっともない戦い方なんてしていられないからな」
ラディッツの中で何か変化があったようだ。バーダックの話をしたのは正解だったな。まさか心持ちでここまで変わるとは。
さて、お次は俺の番だな。
「ラディッツ、わかってるとは思うが……」
「ああ、スカウターを切っておく」
「よし」
俺は自分の気の影響で神殿に被害を出さない為に少し浮かび上がる。
「はぁぁぁぁぁあああ…………!!!」
自分の気を最大まで引き出す。俺の放つ気の影響で突風が発生し、神殿に植えてある木を大きくしならせる。ラディッツ達も吹き飛ばされないように踏ん張っている様だ。
「す、すげぇ……これがキリュウの本気なんか……!」
「あいつめ、あんな力を隠してやがったとは……!」
なんて二人が言うけどやっぱり自分じゃ分からないもんだ。試しに驚いてる二人の後ろに最高速度で移動する。
「き、消えたっ!?」
「どこへ行きやがった!?」
「ほーう、お前ら二人でも目で追いきれない速度って訳か」
「「いつの間にっ……!!」」
あ、同じリアクションしてる。兄弟みたいだ。……そういや兄弟か。
「ふぅ……」
俺は力を抜いて気を抑える。二人は結構驚いてたけど、それでもフリーザの足下にも及ばないんだろうなあ。サイヤ人は辛いぜ。
「凄かったなぁキリュウ!おめえと戦えると思うとオラわくわくして来たぞ!」
お、あの有名な台詞が生で聞けた。しかもその対象は俺だ。ちょっと感動。
「カカロット、お前もやはりサイヤ人だな。俺も久々に疼いてきたぜ……!」
ラディッツも珍しくやる気を出している。モチベーションが高まるのは良い事だ。
と、そんな事をしていると丁度神様が帰ってきた。
「どうだ、許可は降りたか?」
「ああ、バッチリだ!今から案内する、三人とも私に捕まってくれ」
二人が神様の肩に手をかける。俺も背中に……っと、ちょっとここで悪戯心が芽生えてしまった。
ラディッツの尻尾を握る。
「うっ……!」
するとラディッツの体から力が抜け、神様の肩から手を離して膝を着いてしまった。
神様はそれに気付かず、瞬間移動かなにかで閻魔の所に行ってしまった。
「な、何をするんだキリュウ……!」
「ラディッツ……。お前まだ尻尾鍛えてなかったのか……いらないんなら斬るぞ?」
「鍛える!ちゃんと鍛えるから!は、離してくれ……!」
「……何をやっとるんだお前達は」
いつの間にか戻って来てた神様に呆れられた。心外な、ラディッツの弱点を確かめてただけじゃないか。
「全く……酷い目にあった」
「界王星に着いたら尻尾の弱点も克服しないとな。ちょうどやる気もある様だし、本気でしごいてやるぞラディッツ」
「お、お手柔らかに頼む……」
「兄ちゃんも尻尾掴まれると力が抜けるんだな!オラは神様に取ってもらったんだけどよ、兄ちゃんも取ってもらったらどうだ?」
あ、悟空。尻尾はなるべく残しといて欲しいんだけど……。そう伝えようと口を開きかけると、ラディッツがこんなことを言った。
「いや、これは俺にとってのサイヤ人の象徴。そして誇りでもある……ちっぽけなプライドだが、俺はこれを大事にしたいと思ってる」
「……そっか!じゃ、残しといた方がいいな!」
……どうやら要らぬ心配だった様だな。ラディッツはサイヤ人としての誇りを意識し始め、更に上を目指していくことだろう。この様子だったら界王様の修行で化けるか……?まあ、それは後で分かる事だ。
そんなこんなで無事界王様の元で修行を受けられる事になったキリュウ達一行。しかし、それだけではフリーザには到底及ばない。一体キリュウはどうするつもりなのか。
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「そう言えばキリュウ、お前の尻尾は大丈夫なのか?」
「誰に向かって言ってんだ阿呆。お前と違ってガキの頃に克服済みだ」
「くっ……だ、だったらどうやって克服したというんだ!」
「あ、それオラも気になる」
「……まあいいか。方法は至って単純だ、全力で尻尾を握り続けるだけ。以上」
「なっ……そんな訳あるか!第一、尻尾を握れば力が抜けるんだから全力でなんて……あっ!」
「気付いたか?思い通りの力で尻尾を握れる様になれば克服完了だ」
「そんな簡単な事だったなんて……」
「ははっ、そんな事にも気付かなかったんか兄ちゃん!」
「なっ!?聞けばカカロット!貴様も尻尾の克服をサボっていたそうじゃないか!」
「もう昔の事だからオラには関係ないもんね〜!」
「なんだとー!?」
「落ち着けお前ら」
どうも筆が乗らない……と、気分転換にとある方の作品を見返してみたらまあ筆が進む事(笑)
一気にスピードが上がり、気が付いたら3000文字超えてました。
流石は偉大なる先輩、今後とも(勝手に)参考にさせてもらいます。