まる子、戦争にいく。 作:はせがわ
まる子だよ!
この度は当作品“まる子、戦争にいく“をお読み下さいまして誠にありがとうございました!
今回は、少しだけ“裏話“的な事をさせてもらおうと思って、キーボードをカタカタしているよ!
本来なら、「作中で全て表現しろ」と言った想いが自分の中にあるのですが……。
ただその心情はともかく、今回書きました物があまりにも“アレ“でありましたのでね……。
そういうワケで今回、この当作品を書く事となった経緯や、軽い裏事情的な物を書かせて頂けたらと思います。
もちろんこれはお読みにならずとも、全く問題はありません。ご心配なく!
もしお時間がございましたらば、お付き合い頂けますと幸いに思います♪
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さて、まず最初にこの作品を書く事となった経緯。
それはズバリ、一度この“第二次大戦のフィリピン戦“を自分なりに書いてみたかった、という想いから来ております。
私個人と致しまして、ですが……。
このフィリピンの戦場というのは、大戦で日本軍が戦った戦場の中でも“かなり稀“な、そして特殊な事情を持った戦場だという印象があります。
例えば戦争映画や漫画などでは、カッコ良かったり、惨かったり、ただ悲惨な状況を描いた物だったりはよくお見掛けしますが、こういったテーマの物をまともに取り扱っている作品はあまり見ない気がします。
……まぁ商業作品で当作品のような内容の物は“書けるワケない“ですし、また沢山の人目に触れる映画などでこれをやると、色々な思想を持つ方々から袋叩きに合って興行的にも大失敗しちゃうでしょうからねw
またこのテーマで作品をわざわざ作るという“意義“にも、少々疑問があります。
ただ、私にとってこのフィリピンの戦場という物は、とても鮮烈な印象のある物でした。
今までにいくつかの本を読み、資料や映像を漁っていた時でも、私にとってとても考えさせられる内容の戦場でした。
そしてただただ、「書いてみたい」
これをテーマに作品を作ってみたいという想いが、まず一番最初にあったのです。
ゆえに、もう書く意味とか意義とかは「作ってから考えよう!」と思いましたよw
そんな物は全部後からついてくるさ、そんな想いを持ち、そして勢いのまま書き上げてしまったのが当作品となります。
ある意味……意外とクリエイター(?)としては真っ当な想いで作ったのかもしれませんね……。
私にはプロ作家のようなしがらみは何もありませんから、書きたい物を書きました。と言える作品ではあります。
……まぁ、それには(だが面白いとは言っていない)というカッコが付属されていますけれども……。
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そして次はキャスティングのお話。
当作品ではまる子が主演をし、そしてアニメ“ちびまる子ちゃん“のキャラクター達に演じて頂きましたが……。正直これは皆さまも恐らく思っていらっしゃる通り、自分でも「なんでまるちゃんやねん」みたいな想いがあったり致します。
自分でも正直、すんごくありますよ!w
最初「誰に演じてもらおうかな~」と、色々な方々へとお話を持っていったのですが……。
碇シンジくんには断られ……、西住みほさんにも断られ……、挙句の果てにのび太くんにも断られた末に、最終的にまるちゃんが抜擢されたという経緯がございますw
まるちゃんに主演をやって頂いた理由としては、彼女が怠け者ではあるけれど凄く正義感の強い子であった事。
また私たちにとって、凄く身近な存在であった事が主な理由です。
それに親友のたまちゃんの存在や、小隊での物語を書く上で“三年四組“のみんなの存在があった事が大きかったです。
本来ならば、小学生であるまるちゃんが戦争に行くという事は、あり得ません。
また皆様もお感じになられている通り、こんな愛すべき子供たちを戦場に送って物語を書くという事など、質の悪い悪ふざけと取られても全く仕方の無い事です。
そういったご意見も、もちろん覚悟の上。しっかりと受け止めさせていただく所存でおります。
ただ、実際に私は子供の頃に、「もし自分が戦争に行ったらば?」という事をよく想像し、夢の中にもその光景が出てきておりました。
学校で大人達から過剰ともいえる“反戦教育“を受けていた頃、そのショックやトラウマからそういった事を考える事は、小学生の頃の私にとって、ごく普通の事でしたよ。
小学生の自分が日本刀で首を切り落とされる、また原爆で吹き飛ばされる夢、などなど……。たくさん観ていた物です。
……まぁだから何だ? という話にはなりますが。 言い訳にはなりませんねw
純粋にまるちゃんが好きで、彼女のキャラクターが凄く自分にとって書きやすかったから、という事であります。
重ねて申し上げますが、如何なるご意見ご批判なども、全て作者は覚悟の上です。
どうぞ皆様には、当作品にはご自分のお感じになられたままのご感想、ご評価などをして頂けましたらば幸いです。
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最後に、当作品を書いてみての私の感想。
これは正直、自分は今、複雑な気分でおります。
心から「書いてみたい!」と思って書いたテーマでありましたので、完結まで書き上げた事に達成感があったのがひとつ。
これについては、言うまでもない事です。
しかしもう一つありますのは、私が“この内容で作品を書いた“という事によって、『お読みになられた皆さまが何をお感じになられるだろうか?』という心配、危惧がある、という事です。
正直やりたい放題に書いたドきつい内容でありますので、皆さまの胃腸的なご体調を心配してもおるのですが……それとは少し違った部分の心配でありまして……。
私はこの作品を、純粋に「書いてみたい!」という想いから書き上げました。
ただその内容が……過去の日本軍の悪行について、数多く触れている物だという事。
そして登場人物たちが、辛い環境に置かれて心が擦り切れていく様を描いた作品であるという事です。
……正直に申しますと、当作品をお読みになられた方々が、『これは反戦をテーマとした作品なんだ』『作者はそう主張しているんだ』とお感じになってしまうのではないか? ……という危惧があるのです。
こんなものを書いてしまっていて何を、と思われるかもしれませんが、それを今非常に心配している自分がいるのです。
ハッキリと申し上げます。
この作品は“反戦“、または“戦場の悲惨さを伝える“、という意図の作品では御座いません。
私が当作品で書きましたのは“まる子の物語“。
もしまる子が戦場へ行ったら? そこでまる子が何を思ったのか? という“物語“であります。
この作品には、いかなる作者個人の“主張“も御座いません。一切入っておりません。
そこをどうか、ご理解頂きたく思います。
これには私自身が小学生の時分に強烈な反戦教育を受け、そして物を考えずにただ『戦争はいけない!』『絶対にやってはいけないんだ!』と声高々に言っているだけの者達を“非常に軽蔑“している、という事もあるのです。
第一話にもあります通り、ただ子供たちにショックな戦争の映像を見せ続け、戦争を戦った方々を“悪人“だと断じ、そしてステレオ的に「戦争反対」と言わせようと教育する行為を、私は心から軽蔑しています。
今回当作品で戦争をテーマに取り扱って物語を書きましたが、あの大人達と同じ行為をするつもりは毛頭ありません。
ゆえにこれは、“反戦を訴える為の物語“では決して御座いません。
そんな物に、私は一切の価値を認めておりません。
……ただ、そんな私が今回、フィリピンの戦場での“日本軍の悪行“であったり、“戦場の残酷さ“を描いている。
読むと嫌悪感を催すような戦争を、描いてしまっている。
その行為に対する葛藤が、私の中で凄くあるのです。
有り体に言えば「私はいったい何をやっているんだ……」という事です。
もちろん、私が普段映画や本に触れ、そしてそれに自分なりの感想を持つように……。
私が書いた物をお読みになった皆様が、そこで何をお感じになるか? それは皆さまの自由なのです。
ですので、それに対して作者の私が何かを意見したり、また反論をする事は決して御座いません。
どうぞお感じになられたままのご意見を頂けたらばと、そう思っております。
ただ私の書いた物“だけ“をお読みになり、それだけで「戦争は悪い!」「戦争ってこんなのなんだ!」とお思いになられる事だけは、決してしてはならない事だと言わせて頂きたいのです。
これは“フィリピンの戦場“という、数ある大戦の戦地の中でも非常に稀な、そして特殊な状況下にあった戦場のお話です。
これだけで戦争の何かを語る、また判断する事は出来ません。
またもちろんフィクションの物語ですので、むしろなんの判断材料にもならない類の物です。
もし当作品をお読みになり、少しでもあの戦争の事にご興味を持って頂ける方がいらっしゃいましたら、それこそが本当の意味で作者の本懐です。
学校や教科書で学ぶ知識ではなく、どうぞご自分であの戦争の事を調べてみて頂けたならば、これに勝る喜びはありません。
あの大東亜戦争、太平洋戦争と呼ばれる戦い。
私はあの戦争を“大儀があった“と感じている人間であり、そして“不回避の必然“であったと考えている人間です。
軍部内の軋轢、無謀な作戦、兵站と人命の軽視……。
日本軍にはそんな様々な問題がありましたが、それでも私はあの大戦を戦って下さった自分の先祖の方々に、心から敬意をはらいたい。そう考える人間です。
あの小学校を卒業し、自分なりに戦争の事を学び直し、そしてこのフィリピンの戦場の事を始めとする様々な事を知った今でも、その想いは決して揺るぎません。
そして私がこの作品で描きたかった物……、それはまさに、“自分達のおじいちゃん達の事“。
様々な想いを抱え、命を賭してあの戦争を戦って下さった方々の想いこそを、私は書いてみたい。
そう思い、今回この作品を執筆させて頂きました。
大切な物を守る為、命を賭けて戦ったにも関わらず……。
教師たちから「昔の悪い日本人」と、ただただそう教育された現代の子供達から、「人殺し」と呼ばれる。
そうして誰にも自分の胸の内を語る事無く、やがて皆、静かに消えていく。
そんな兵士たちのお話。
それが当作品【まる子、戦争にいく。】です。
当作品は、純粋にそんな“兵士の物語“として執筆致しました。
それ以外の一切の意図、主義主張は、当作品にはございません。
しかし大した作品ではありませんでしたが、もし当作品が皆様にとって、戦争の事を考えるきっかけ、そしてあの戦争を戦ったご先祖様たちの事を考える、何かのきっかけとなって頂けたらば、作者にとってこれに勝る喜びはありません。
当作品をお読み頂き、まことにありがとうございましたっ。