あさおん・オブ・ザ・デッド   作:夢野ベル子

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ハザードレベル113

「ラーメンが食べたい……」

 

 ボクは呟くように、噛みしめるように、万感の想いをこめて言った。

 

「ご主人様。今日はカップ麺をご所望ですか。何味にします? シーフード?」

 

「違うんだ。マナさん」

 

 お部屋の中には、今日のお昼の献立を聞きに来たマナさん。

 でも違う。カップ麺じゃなくて――。引きこもり風味なボクだってたまには濃厚なやつが食べたくなるんだよ。カップ麺もおいしいんだけど、味が平面的で比較的薄味が多い。ボクがたまに食べたくなるのは、もう油まみれやってくらい濃いやつ。

 

 ちなみに佐賀のラーメンは福岡ほどではないけど、たぶん豚骨が主流だと思う。

 よく考えればお隣の長崎だって、ご当地料理としてちゃんぽんが有名だけど、ちゃんぽんって豚骨野菜ラーメンでしょ? え、違う? 違うのはわかってるけど、味のベースが豚骨なのは間違いない。

 

 つまり、リバーシ的な意味合いで、挟まれた佐賀もやはり豚骨が主流なのだ。

 

 博多みたいにラーメンといったら豚骨が出てこないと怒るような、そんなコテコテの主張があるわけではないけれども、ボクが今求めてやまないのは、あの忘れがたき濃い味。佐賀は比較的薄味豚骨が多いけどね。濃いのに薄いってなんだ? 哲学か。

 

 いや、いまはそんなことより。

 

「マナさん、豚骨ラーメンって作れる?」

 

「さすがに無理ですね~」

 

「マナさんってなんでも作れるイメージあったけど。もしかして、豚骨ラーメン食べたら、ボクの幼女指数が下がるからダメって話じゃないよね」

 

 なんかありそう。

 においがついちゃうとかそんな感じで。

 幼女は甘いにおいじゃないとダメとかそういう理由で。

 

「大丈夫ですよ。ご主人様の場合、にんにくを口いっぱい頬張っても消せない幼女のにおいがありますので。わたし的にパーフェクトな幼女臭です」

 

「幼女のにおいって何?」 

 

「うーん、練乳ですかね」

 

 ボクって練乳くさかったのか。

 

 定番のミルクとかじゃない分、業の深さを感じるよ……。

 

「まあ、ボクのにおいはどうでもいいんだけど、技術的に無理ってこと?」

 

「そうですね。実際、ラーメンっていっても下準備とかしてるんじゃないですか。ゾンビ的能力で下準備はなんとかなるとしても、今日いわれて今日お出しするっていうのは無理です。それに、おそらく技術的な問題もあるかと」

 

「無理かー」

 

 そりゃそうだよね。お料理全般が上手なマナさんも、基本的に作るのは家庭料理の類だ。インスタントな蕎麦やソーメンは料理できても、お店で出すようなラーメンは作れない。至極もっともなことだった。マナさんってチートキャラっぽいからついつい普通の人だって忘れそうになるよ。

 

「素人が作ったラーメンでよければおつくりしますが、ご主人様が食べたいのはそういうのではないのですよね」

 

「うん。マナさんが作ってくれる料理もすごくおいしいんだけど、たまには外食がしたいです」

 

「外食産業全滅しちゃいましたけどね」

 

「そうだね」

 

 当たり前のことだけど、ゾンビハザードが起こって、それでもラーメンを作ってくれるおじさんなんて、さすがにフィクションの世界だけだった。

 

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醤油を借りに行くだけで死ぬことがある世界の中級サバイバルガイド

 

ゾンビ×日常コメディ系の漫画。ゾンビが溢れたのは壁の中だけなのか。ときどき政府がアイテムを支給してくれる仕組み。そのせいで絶妙にゆるふわな、しかし一歩まちがえば死んでしまう過酷なのかそうでないのかわからない絶妙な世界観。あえて言えば、ロックなのだろう。そして、この作品のベストエピソードとも言えるのが、ラーメンおじさんの話である。ゾンビが溢れた世界ではラーメンを作る奇特な人はいない。いやいたよ的な話。なにかと郷愁をかきたてられるエピソードである。

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 でもボクが目指しているのって文化の復興であって、ラーメンだって立派な文化だ。ラーメンとは宇宙であるなんて大仰なことを言う人もいるくらいだしね。

 

 さすがに500名もいれば、どこかにラーメンおじさんがいるはずだ。

 

「ご主人様の場合、他県から募集してもいい気はしますけどね。募集殺到しますよ」

 

「いやさすがにそれは不平等というか争いの種になりそうだからやめておきます」

 

「ご主人様がかすかに成長されていますね。前はお姉さんのおっぱいに抱きついてくるだけの無邪気な女児だったのに」

 

「無邪気な女児っていうところが微妙に韻を踏んでる……」

 

 それにボクだっていろいろ考えてるんだよ。

 けっして単なる思いつきで、本能の赴くままラーメンを食べたいだけの女児じゃない。

 いや元男というつっこみは置いておいて。

 

「まあダメ元で町のみなさんに聞いてみるのがよいかもしれませんね」

 

 聞いてみることにしました。

 

 

 

 ☆=

 

 

 

 とりあえず身近なところで大人な人といえば、飯田さんだと思った。

 ボクは下の階に住んでいる飯田さんの部屋のドアをノックした。しばらくしてドアが開く。

 そこにいた飯田さんの姿にボクは驚愕した。

 

「お、おじさん……」

 

「ん。どうしたの。緋色ちゃん」

 

「なんか、すごくやつれてるんだけど」

 

 なんというかコケおにぎりみたいになってる。

 体型自体はほとんど変わりなく、ずっしりとしたままだけど、頬のあたりはおちくぼんでいて、肌の水分もカサカサだ。だというのに、目だけは爛々と輝いていて、血走っている。

 

 一言で言えば、計量前のボクサーみたいな。

 ダイエットに不慣れな人が、無理くり食べなきゃいいんだろって安易に考えたみたいな。

 そんな感じのご様子だった。

 

 なんでだろ? 飯田さんもゾンビィな日々を送ってるはずで、物資調達なんて簡単にできるはずなのに。もしかして、この町にヒイロゾンビが増えたから町の物資が無くなったとか?

 

 いやそれはない。

 そうだとしたら、町長あたりからそういう情報が入るはずだ。

 

 わずか一瞬のうちにそこまで考え、そして答えはすぐに出た。

 

「配信始めたんだ」

 

「え、そうなんだ。気づかなかった。おじさんのハンドルネームって確かアイちゃんだよね。教えてくれれば見に行ったのに。配信が何か関係あるの?」

 

「関係しかない」

 

 疲れたように呟く飯田さん。

 ボクを部屋の中に通してくれて、ゾンビのようなのろりとした動きだった。

 居間の畳に体育座りをして、続きを聞く。

 

「ダイエット動画とか? リング使うようなやつあるよね?」

 

「いや、わたしにはそういうのは似合わないよ」

 

「ダイエットに似合う似合わないってあるのかな」

 

「実をいうとね。配信を始めたのは、わたしなりの責任の取り方だったんだ」

 

「責任って、あ、姫野さん?」

 

 姫野さんとそういう仲になったとか言ってたし、根っこから葉っぱまでいい人な飯田さんだと責任をとろうとしてもおかしくない。飯田さんはおもむろに頷く。

 

「それで、今の世の中、どうなっていくかは流動的だろう。お金だってどうなるかわからないし、今の生活が永遠に続くかもわからないわけだし」

 

「そうですね」

 

「一番手っ取り早いのは"人気"を得ることだ。超能力が身につけば一通りのことができるだろうし、だから、配信をはじめたんだよ」

 

 なるほど職業訓練をしていたわけか。

 恵美ちゃんのヒロチューバー発言からわずか数日で、町のみんなからヒロチューバーが続々と輩出している。みんな人気者になろうと必死だ。前世界ではお金を得るというのが目的だったんだろうけど、いまは資本主義自体が休眠中。よって、人気を得て超能力を使えるようになるというのが主目的だろう。

 その背後には、資本主義が復活した暁には、というような目論見もあるのかもしれない。

 

「どんな配信?」

 

 ふと、風が吹くような気安さで聞いてみた。

 すると、飯田さんは目に見えて落ち込んでいる。

 

「おっさんに人気がでるわけがないんだよなぁ」

 

「え、そんなことないよ」

 

 咄嗟にフォローの言葉が出たけど、実際のところ外貌っていうのは配信者としてかなりのウェートを占めると思う。無言のまま飯田さんは学習机の上においてあるパソコンを起動させた。デスクトップ型の大きなやつだ。

 

 ボクは立ち上がり、飯田さんの背後に立つ。

 背中にベターってくっついてそのまま画面を見続ける。

 そして表れる飯田さんの――アイちゃんのページ。

 ここ数日で既に数十も動画をあげているみたい。

 

 最初は2000回ぐらい視聴されていてわりと好調なのかな。

 よくわかんないけど、まあヒロチューバーが珍しいというのもあるんだろうなと思う。

 

 しかし、問題は最新の視聴数。

 

――視聴回数62回。

 

 フォローのしようが……。

 いや待て。まだ慌てるような時間じゃない。内容次第だ。内容次第でなんとでもなる。

 飯田さんはボクの視線から何かを感じたのか、力なく頭を振った。

 

「わたしには歌も踊りもないしね。だからこそだよ。だからこそなんだ――」

 

「アイちゃんのダイオウグソクムシ的絶食生活……」

 

 動画のひとつを飯田さんがサンプル的に開いてくれた。

 コメントを見てみる。わずか数個だけど。

 

『毎日おっさんが数分じっと座ってる』『体重計に乗るときの足が汚い』『オレは好きだぞ。登録はしなかったが』『学術的には興味深いがレポートにして提出してくれ』『なんだアイちゃんって名前から小学生美少女だと思った』『詐欺』『ロスジェネおっさんに生産性なんてないよ』『生きる価値なし』

 

 むごい。そして飯田さんは自嘲気味に言う。

 

「これでわかっただろう。いま絶食中なんだよ」

 

「どうしてそんなことを?」

 

「ヒイロゾンビはゾンビだろう」

 

「うん。まあそうですね。ゾンビの定義がよくわかんなくなってるけど」

 

「ゾンビは食べないだろう」

 

「人肉モグモグしてるけど」

 

「でも人肉モグモグしなくても何年も稼動するのがゾンビだ」

 

「まだ半年ぐらいしか経ってないけど、たぶんそうかも」

 

「それにヒイロゾンビは"人気"によってパワーを得ている。だったら"人気"さえ出ればエネルギー問題は解決する! 恵美ちゃんに聞いたら登録者数53万再生でも超能力が使えるようになったらしいから、いまの計算だと――そう、登録者0だから、0に何を掛けても0だ。永遠に達することはない。永遠の0! あはははははっ」

 

 飯田さんがおかしくなっちゃった。

 

「粘り強い人気がでてくると思いますよ。そのうち、きっと……」

 

「そうだね。君のように世界中で愛されるようにはならないかもしれないが、せめて自分と家族の食い扶持くらいは稼がなくてはいけないな……」

 

 しんみり。

 

「あの、ボクでよかったら、フォローとかリンクとかしましょうか? たぶん、今よりは見られるようになると思うけど」

 

「それはやめておいたほうがいいな」

 

「えー、どうして」

 

「緋色ちゃんが紹介してくれたら確かに人気はでるだろうが何かフェアじゃないものを感じてね。できれば自分自身の力でなんとかしたいんだ」

 

「紹介したりされたりとか、宣伝力とか、人脈なんかも飯田さん自身の力だと思うけど」

 

「確かにそうだろうけど、わたしは資本主義的な世界からつまはじきにされた者だからね。どうしても、そういう使えるものはなんでも使えという論理自体に反発してしまう」

 

「だったら配信しているのがなんだか矛盾しているように思うんだけど」

 

「矛盾がキレイじゃないか。とても……人間は……」

 

 ヤバイ。飯田さんが絶食のしすぎで壊れちゃった。

 いまラーメンの話とかしたら、ますます危なそうだ。ダイエット中に濃厚なカロリーのカタマリの話をするなんて、禁酒中の人にアルコールを与えるようなもの。

 

 ボクは適当に話を切り上げて、他の人に話を聞きにいくことにした。

 

 

 

 ☆=

 

 

 

「ラーメンでございますか?」

 

 あいかわらず美人で、最近ますます艶がでてきたかもしれない多々良温泉宿の女将さん。

 浅葱色の着物をきていて、町役場の中でもすごく目立つ。

 町役場のなかは薄く空調をきかせてるけど、電気を節約しているからそこまであったかくはない。気合入れてるのかなぁなんて思う。

 

 この人はイカのおつくりっていうのかな、豪華な食事をボクにふるまってくれたし、もしかしたらって思ったんだ。ちなみに、娘さんがヒイロゾンビになったため、ご自身もヒイロゾンビになっております。

 

「ラーメン食べたいなって思って」

 

「ラーメンでございますか?」

 

 二度聞く女将さん。少しうつむき気味に苦悩というかなんというか。

 悩みのある表情になった。

 

「無理なの?」

 

「そうですね。旅館の料理とは少しばかり趣きが違いますので」

 

「そっか……」

 

 残念だけどしょうがない。

 食べられないとわかると、なんかむしょうに食べたくなる。

 脳内でラーメン欲があふれ出して止まらない。

 

「誰か知り合いいませんか?」

 

 ラーメンおじさん。ボクがいま一番会いたい人はラーメンおじさんだ。

 ラーメンおじさんがいたら、だらしないメスガキになって全力で甘えてもいい。

 

「ひとり心あたりは、あるにはあるのですが……」

 

「え、誰?」

 

「大山正子さんです」

 

 大山正子。

 多々良温泉宿の中学生ズのひとり。不良っぽい染めたような髪の色をしているが、わりと普通のいい子ちゃんだった女の子。女将さんの娘さんである令子ちゃんとは、おそらく親友といってもいいポジション。

 

 って、脳内テロップが出たけど。

 よく考えたら中学生だよ彼女。

 

「中学生なのにラーメンおじさんなの?」

 

「ラーメンおじさん?」

 

「あ、いや、ラーメン作れるんですか?」

 

「正子さんのお家はラーメン店をやっていたはずです」

 

「家がラーメンやっていたからってそんな無茶な」

 

「フフ」

 

 美人が笑う。いつもは表情が硬い女将さんが笑うなんてすごく珍しいことだった。

 命ちゃんと同じくクールなタイプだからね。

 こういう人が笑うと、なんというかレア感があっていい。

 とくに薄幸のというか、ものすごく女性って感じの女将さんが笑うと、ドキっとしてしまう。

 ボクも男の子ですゆえ。

 

「どうして笑うのかな」

 

 照れ隠しに幼女モードになるボクでした。

 

「失礼しました。緋色様のようなお方が無茶だなんておかしくて。あなた様の存在自体が無茶といえば無茶ですのに」

 

「ボクってそんなにはちゃめちゃじゃないよ」

 

「そうですね。緋色様は天使様ですからね」

 

「ラーメン食べたがる天使ってどうなの。というかその設定まだ信じてたんだ」

 

「いいじゃありませんか。そういうかわいらしい我儘もわたしは好きですよ。ひとのために動かれているあなた様が少し自分のために動く。実にいいと思います」

 

「うん。ありがとうございます?」

 

 でも、正子ちゃんラーメン作れるのかな。

 血筋がなせる業といっても限界があるように思えるんだけど。

 

 

 

 ☆=

 

 

 

 女将さんのアドバイスに従って、ボクは中学生ズの群れに突貫した。

 

 いつものように仲良しグループで、ロビーの長椅子に座って、かわいらしい駄菓子とカップに入れたお茶だけで、ただひたすらに駄弁ってた。

 

 令子ちゃんや正子ちゃんだけでなく、臆病な早成ちゃんや委員長にも笑顔が見える。ここの暮らしにもだいぶん余裕がでてきたのかもしれない。学校がないから暇っていうのもあるのかな。

 

 ちなみに、どうあがいてもお昼ご飯には間に合わなかったから、ラーメンは数日後でも数週間後でもいいと思ってる。飯田さんみたいに絶食生活じゃないからね。マナさんのご飯はおいしいし、ボクも不満はないんだ。

 ただ、むしょうに前の生活を取り戻したいって気持ちが強い。

 ある種のノスタルジーかな。

 単に食い意地張ってるだけかもしれないけど。

 

「え、ラーメン食べたい?」

 

「そうっす。豚骨でこってりなやつをお願いしたいです」

 

「緋色ちゃん。ラーメン食べたいんだ。意外だね」

 

 令子ちゃんが女将さんに似たうっすらとした笑みを浮かべる。

 ふうむ。そんなに変なこと言ってるかな。

 パンケーキが好きですとかいってる少女マンガ風なボクが、こてこての豚骨ラーメンを求めるっていうのは、案外ギャップがあるのかもしれない。

 

「でも、たまにそういうときないかな」

 

「まあ確かに」「さすがにインスタントばっかりじゃ飽きるよね」「フライドポテトならわたし無限にいける」「あんたMサイズも全部食べきれないじゃん」「ラーメンってキレイに食べきれないからわたし苦手」

 

 脱線して無限軌道にのりそうなJCさんたち。

 本当におしゃべりするのが好きなんだな。ボクは陰キャな本性からして人と話すのは十分が限界です。

 

「あの――、正子ちゃんのお家がラーメン店やってたって聞いたんだけど」

 

 ボクは強引に話を軌道修正した。

 

「ああ、やってたよ。一杯290円の博多ラーメンね。佐賀なのに博多ラーメンってなんだよって子どもごころに思ってたけど、いちおうやってたのは確かだよ」

 

「正子ちゃんもつくれたりしない?」

 

「うーん。作り方はいちおう知ってるけど――少しは手伝ったりもしてたし」

 

「やった! ラーメン!」

 

「町役場の南東方面に家あるからさ。誘導してもらわないといけないけど。家に来る?」

 

 実をいうと正子ちゃんはヒイロゾンビじゃない。

 令子ちゃんがヒイロゾンビになったから、正子ちゃんもそうなるかなと思っていたけど、人間でいたいというのが正子ちゃんの意思だった。

 

 町の中では少数派だ。だからって何って話だけど。

 要するにセーフティゾーンからはずれる南東方面は、ボクや他のヒイロゾンビに守ってもらわないと危険ってこと。

 

 それぐらいお安い御用だ。

 

「あ、わたしも行くよ」

 

 令子ちゃんが声をあげる。早成ちゃんと委員長ちゃんもいっしょについていくみたいだ。

 みんないっしょっていうのが仲良しグループの基本だからね。ここだけきらら空間みたいだ。

 

 それはそれとして――、みんなで正子ちゃんのお家におでかけすることになりました。




文明が崩壊したら、たぶん最初にノスタルジーを感じるのは食事だと思います。
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