アクセル・ワールド 《ONE PUNCH!!》   作:過労死志願

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俺は強くなり過ぎた

――圧倒的力ってのはつまらないもんだ。

 

 

 

…†…†…………†…†…

 

 

 

「化物?」

 

 巨大レギオン《ネガ・ネビュラス》のリーダーにして《黒の王》と呼ばれる、トップレベルバーストリンカー――ブラック・ロータスは、幹部《四元素(エレメンツ)》定例会議で突如口に出されたその単語に眉をしかめた。

 

 バーストリンカーは強さに真摯な生き物だ。強い人間は純粋に褒めるし尊敬する。

 

 少なくとも、化物などと呼び蔑むようなことは断じてしないし、してはいけない。

 

 王となりそんなプライドにも似た感情を抱くようになったロータスにとって、そう呼ばれるバーストリンカーがいるという事実自体が、あまりよろしくない事態だった。

 

「べつに私たちがそう言っているわけではありませんよ、ロータス」

 

 そんな不機嫌そうな自分たちの王を見て、苦笑交じりの忠告を飛ばすのは《四元素》の一人――スカイ・レイカー。このメンツの中では年上に分類される彼女がこの話題の主導を握ることになったのか、次々とそのバーストリンカーの噂についてあげていく。

 

 いわく――不死身。

 いわく――弾丸を素で見切る。

 いわく――幻覚系の技をかけてもすぐ破られた。

 いわく――なにあいつ、走るだけで残像残ってんだけど!?

 いわく――出会った瞬間死を覚悟するしかない。

 いわく――正義のヒーロー(笑)。

 いわく――対戦者はワンパンで沈む。

 Etc…

 

「なんだそのでたらめ話は……」

 

 さすがに眉唾くさすぎる話達に、先ほどの不機嫌さはどこへやら……。もはや存在自体が疑わしいといわんばかりのロータスの懐疑の声に、他の《四元素》達も苦笑をうかべた。

 

「確かに噂のほとんどは誇張だと思うの~。でも、実在はするみたいなの~」

 

「そうなのか?」

 

「八大レギオンの一つ《加速互助ギルド》の創始者――《難攻不落》サフラン・ブロッサムや、彼女の右腕の《閃光剣》クロム・ファルコンも彼の実在を認めている……というか、彼らのギルドに所属するLEVEL8みたいです」

 

「《ギルド》の?」

 

 四元素の一人であるアーダー・メイデンからの補足説明を受け、ロータスは今度こそ目を丸くした。

 

 最近八人の王として認められ始めたトッププレイヤーたちが率いる八つの巨大レギオン。

 

 《ギルド》と呼ばれたそのレギオンは、最近になってその巨大レギオンに名を連ねはじめた新星だった。

 

 その活動目的は『バーストリンカーによるゲームを楽しむための互助組織』。オリジネーターであるリーダー、サフラン・ブロッサムとサブリーダー、クロム・ファルコンによって運営される加速世界はじまって以来の非営利団体として、結構有名なレギオンだ。

 

 ロータスとしても、力がすべてだったこの加速世界において中々斬新な主張をするチームだなと、注目はしていたのだが、

 

「あのギルドに所属するLEVEL8か……。幹部という考えでいいのかな?」

 

「あれ? 私が効いたときはレベル4だって……」

 

「なに?」

 

「ん~? 私が効いたときはもうすでにLEVEL10に至った化物だって話だったの~」

 

「なんだと?」

 

――どうやら情報が錯そうしているらしい。そのことに気付いたロータスは、とりあえず一度真剣に考えるのを止める。

 

 武力を極力使わないあの組織に所属する、圧倒的武力をもつと目される存在。

 

 ロータスはその存在にほんのわずかな興味を抱きながらも、

 

「まぁ、われわれには関係のない話だな……。以前の会議で、他の八大レギオンのメンバーと《ギルド》に対しての不可侵条約が結ばれたところだ。現状下手に手を出すわけにはいかない」

 

「そうね。ギルドは新興組織ではあるけど、加速世界で残している実績はほかの八大レギオンの追随を許さないし。実質最近入りつつある加速世界の新人さんたちの9割がギルドの援助のお世話になっているみたいだし、他の八大レギオンの中でも、売りたい強化外装の販売や、レギオンの枠を超えたエネミー狩りパーティを組む時の補助や、レギオンでは裁けない微妙な立ち位置の犯罪者の粛清までやっている人たちだから……」

 

 平等。それが《ギルド》を表すのに最も的確な言葉であっただろう。

 

 彼らは東京のど真ん中に支配領域を置きつつも、他のレギオンメンバー達にもそのエリアの侵入を完全に許し、そこで設立した互助ギルドの窓口を使い、様々な加速世界での雑事をこなしている。

 

 それによって加速世界が得られた恩恵は、先ほど発言した四元素の一人であるスカイ・レイカーの言葉通り。

 

 彼らのおかげで、加速世界はさらなる発展をみせているのだ。だからこその、不可侵条約。他のレギオンも、彼らに敵対するよりも受け入れる意志を見せておいた方が、何かと得策と考えたがゆえに結ばれた条約だった。

 

「興味はあったんだがな……。その正義のヒーローとやらへの接触は、しばらくお預けというわけか」

 

 どこかの対戦で出会えないだろうか? と、あそこまでひどい尾ひれがつく存在とやらに多少どころではない興味を抱きながら、ロータスはその話題の人物の名前に視線を走らせる。

 

《GRAY HERO》という名の、バーストリンカーの名を。

 

 

 

…†…†…………†…†…

 

 

 

 ガキの頃――大体幼稚園から小学校低学年ぐらいの頃だろうか? 俺はヒーローになりたかった。

 

 どこかにいるかもしれない、あからさまな悪役を……一撃でぶっ飛ばすヒーローに。

 

 だが、現実はそううまくはいかなかった。

 

 いくら体を鍛えたところで、漫画やアニメみたいな身体能力が得られるわけでもなかった。

 

なにより一番の問題だったのは、世の中にはわかりやすい悪役なん存在しなかったことだ。

 

 無論、テロや犯罪なんてものは世界中を探せばごろごろ転がっている。

 

 だが、そういった相手は警察や軍隊が相手をしているし、自分はまだ学生でそういったことに首を突っ込んでいい人種ではなかった。

 

 だからこそ俺は、そんなガキの頃の目標を他の人々と同じように風化させながら、ダラダラと学校に通っていた。

 

 だが、そんな俺に転機が訪れた。

 

 あるとき、俺のニューロンリンカーに不思議なメールが送られてきたのだ。

 

 初めはいたずらメールかと思った。性質の悪いスパムメールか? ウィルスでも仕込まれているのか? と

 

 だが、そこに書かれていた文章は世界に退屈していた俺にあまりにも魅力的に映った。

 

 そのメールには、こんな文字が書かれていた。

 

《退屈な日常に終止符を打たないか?》

 

《もう一つの現実へと行ってみたくはないか?》

 

《加速したくはないか?》

 

 そして、

 

《ヒーローに、なりたくはないか?》

 

 そんな文面を見た俺は、どうせただの悪戯だろうと思いながらも、ひりつくほどの興奮で渇いたのどを震わせながら、確かにこういった。

 

「バーストリンク!!」

 

 あれから数年。俺は憧れていたヒーローになった。

 

 ハゲるぐらい死に物狂いで戦い抜き、無敵のパワーを身に着けることに成功した。

 

 なりたかったはずの、どんな悪党も一撃でぶっ飛ばせるヒーローになったはずだった。

 

 だがなぜだろう? こんなにも心が満たされないのは?

 

 

 

 俺は、強くなりすぎた……。

 

 

 

…†…†…………†…†…

 

 

 

 これはまだ加速世界に、純色の七王も八大レギオンも存在しなかった時代。

 

 加速世界黎明期。まだ子供たちが自分たちに与えられた新しい遊び場のほとんどを、知らなかった時代。

 

「やめろ……やめてくれぇえええええええええええええええええ!!」

 

 無制限中立フィールド。あらゆる場所で無制限の対戦が許されているその場所に、一人の少年の悲鳴が響き渡っていた。

 

 周囲を取り囲む無数の人々。

 

 漆黒の板によって拘束された鋼鉄の戦士――クロム・ファルコンが、ひび割れた悲鳴を上げていた。

 

 彼の目に移っているのは巨大な窪地に拘束された最愛の人。

 

 サフラン・ブロッサム。

 

 彼女もファルコンと同じように、漆黒の拘束をその身に受けグッタリとうなだれていた。

 

 だが、問題はそこではない。いや、その光景も十分問題ではあるが、

 

「やめて……くれ」

 

 彼女に覆いかぶさろうとその巨大な身をかがませてくる、巨大な地虫こそが一番の問題だった。

 

 地獄の地虫。帝城を守る最強エネミー《四神》を除けば、恐らく最強にして最恐と言われる神獣級エネミー――《ヨルムンガンド》。

 

 そのおぞましい牙だらけのグロテスクな口から漏れ出る唾液は、アバターの防御力を著しく落とす呪いの液体。

 

 それによってファルコンが手に入れた最強の鎧――《THE DESTINY》を装備しているにもかかわらず、ブロッサムの防御力は紙に等しい数値まで削られ、

 

「あ……あ……」

 

「やめろぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

 

 巨大な地虫の口腔の中にある、無数の牙によって体を貫かれ咀嚼される。

 

――なんだこれは? なんだこれは?? なんだこれは!? なんだこれはっ!! わ、悪い夢なら覚めてくれ!!

 

 もうこれで三度目。最愛の人はヨルムンガンドに食らわれ殺された。

 

 本来なら逃げることはたやすいはずなのだ。

 

 一度食われても、復活してまた逃げれば、こんなに何度も精神をすり減らすような死に方をする必要はないのだ。

 

 だが、それは許されない。

 

 自分たちを拘束する漆黒の板が邪魔をする。

 

 悪意をもって自分たちをとらえた、信じられないくらい卑劣でおぞましい(プレイヤー)が邪魔をしてくる。

 

「どうして……どうしてっ!!」

 

 ファルコンの悲鳴とも、怒声ともつかない詰問が周囲でこの光景を見ていたバーストリンカーたちにぶつけられる。

 

 だが、彼らは誰一人、答えようとはしなかった。ただ恐ろしげにその光景を見つめているだけ。

 

 その中の何人かはファルコンの顔見知りですらあった。何度か対戦をして、勝ち負けがあったが、恨みを残すようなことはした覚えがない。そんなプレイヤー達であっても、ファルコンの質問に答えようとはしなかった。

 

「すまないね、ファルコン君。彼らの代わりにせめて私が答えよう」

 

 その代わりといわんばかりに、返事を返してきたのはこの光景を作り出した元凶である、ファルコンとブロッサムを拘束している張本人――真っ黒な積層型アバターだった。

 

「あの強化外装はいまだ黎明期にあるこの加速世界において、あまりに規格外すぎたんだ。それはここ数日の対戦において、君たちも如実に感じていたことだろう?」

 

「だ、だったらショップであの強化外装を売り払う! それで問題ないだろうっ!!」

 

「いやいや、それではまた誰かがあの鎧を手に入れて加速世界のバランスを崩してしまうかもしれない。だからこそ、あの鎧は元あった場所に返さなければならない。そのためには、鎧の所有者はプレイヤー以外の手によって死んでもらうのが一番手っ取り早いんだよ」

 

 そう言った瞬間、地虫は満足げにのどを鳴らしふたたび地下へと潜っていく。

 

 あとに残るのはサフランの小さな墓標。

 

 無制限中立フィールドにて、プレイヤーが死んだときに発生する蘇生ポイントマーカー。そのマーカーがうたれた場所に、一時間たてばプレイヤーは復活することができる。

 

 だが、

 

「《リザレクト・バイ・コンパッション》」

 

 無垢な声による必殺技の起動コマンド。それによって発動する奇跡の光が、一時間の猶予すらブロッサムに与えず、その場に彼女を復活させた。

 

 場合が場合なら、奇跡と言われ持て囃されるほどの光景。だがしかし、今のブロッサムにとってその現象はあまりに絶望的なものだった。

 

 さきほど襲った全身に走る痛みはまだ抜けきっていない。

 

 歩くことすらままならないブロッサムを、再び漆黒の板たちが十字架の形となり拘束する。

 

 そう、これは公開処刑だった。

 

 プレイヤーたちの手による、自分たちの手を汚さない、きわめて能動的な殺人だった。

 

「ふざけるな……ふざけるなよっ……!!」

 

――彼女が一体どうしてあの力を求めていたと思っている!?

 

――力なんて一度だって求めなかった彼女が、どうしてあの鎧に手を出したと思っている!!

 

――全部、加速世界をみんなが楽しめるようにって……ゲームを楽しめず不幸なまま消えていく全損者を、少しでも減らそうとしたからなのにっ!!

 

「なのに、こんな……こんなっ!!」

 

 心の中で絶叫を上げ、口からも怒号を漏らしながらファルコンは必死に力を籠め、自分を挟み込むように拘束する二枚の漆黒の板を押し広げる。

 

「じっとしていてくれないかな? おそらくあと数回で終わる。君に関してはべつにルール違反はおかしていないから、われわれとしてはこれが終われば黙って帰してあげる所存ではあるんだよ?」

 

「ふざけるなっ!!」

 

 ぬけぬけと、さも真剣だといわんばかりの声音でそんなことを言ってくる黒い積層型アバターに、ファルコンは怨嗟の声をぶつけた。

 

 だが、

 

「ぁ……」

 

 間に合わない。

 

 届かない。

 

 アバターの復活を感知したヨルムンガンドが、再び地面からその巨体を飛び出させた。

 

 いい加減あちらも飽きてきたのか、先ほどまでの億劫な動作ではない、信じられないほどの速度で、十字架に磔にされたブロッサムに襲い掛かる。

 

――また、なのか。

 

 深い絶望の中、ファルコンは再び膝をついた。

 

 もう……どうすることもできない。

 

「やだ……いやだ……フラン……嫌だっ!!」

 

 そんな駄々っ子のような悲鳴ももう届かず、最後にこちらを見たブロッサムが、何かを言ったかのように見えた瞬間、ファルコンの心は粉砕されかけ、

 

 

 

――   正義    執行   ――

 

 

 

 突如爆裂し、ファルコンの心の代わりに粉砕されたヨルムンガンドの姿を見て、絶望すら凍りつく。

 

 

「「「「……はっ?」」」」

 

 

 それが、その光景を見ていたすべてのプレイヤーたちの感想だった。

 

 意味不明。その一言に尽きるその光景の中心には、ブロッサムの隣に立つ灰色のアバター。そのアバターは、まるでヨルムンガンドを殴りつけたかのように拳を振り上げ、佇んでいた。

 

 ひらめくマントに、ヒーロースーツに見えなくもない装飾の少ない服。

 

 なぜか足と手に付けられた手袋と靴だけが真っ赤な色をしており、さながら今まで撃墜してきた敵の鮮血をそのまま染料に使ったかのように見えた。

 

 そして、その頭部は……いっそすがすがしいまでのツルピカハゲ。

 

 ほとんどのキャラクター……其れも男性キャラクターは、顔を隠す頭部装備を持つアバターしかいない。だからこそ、その禿げた頭を持つアバターは異質と言っていい存在だった。

 

「だれ……です?」

 

 神獣級エネミーを一撃!? と、先ほどそのアバターがした所業を正しく理解していた積層型アバターが、初めて感情がうかがえる声を漏らす。

 

 その感情は驚嘆。

 

 あり得ない光景を見た人間特有の畏怖の感情。

 

 そんな感情が込められた言葉に、その灰色のアバターはなんだか気が抜けるような軽い声で、ひらひらと手を振りながら一言。

 

「俺の名前は《GRAY HERO》。またの名をハイイロ……趣味でヒーローをやっている者だ」

 

 瞬間、そんな彼の名乗りすら無視し、積層アバターから拘束技が飛ぶ。漆黒の二枚の板が地面から這いでてきて、ハイイロと名乗ったヒーローを拘束したのだ。

 

「なっ!? に、逃げろっ!!」

 

 その技の強力さを知るファルコンからの忠告。だが、技が決まってからではすべてが遅い。

 

――また、あの神獣級エネミーがリポップすれば、あの人の命までっ!!

 

 と、どうやらブロッサムを助けてくれたらしい人物が巻き添えになってしまうのを、ファルコンは悔しそうに見つめることしか、

 

「なにこれ? ちょ、邪魔なんだけど」

 

 できな……いどころか、その二枚板の拘束を平然と押しのけあっさり出てきたハイイロの姿にあんぐりと口を開けるぐらいしか、ファルコンはやることがなかった。

 

 その光景を見て流石の積層型アバターもビビったのか、ちょっとだけ震える声で問いかける。

 

「え、えっと……ま、まさか……加速世界初のレベル9?」

 

「いや? 俺は今日レベル4になったばかりで、初めて無制限中立フィールドに入ったんだ。そしたらなんか悪党らしき連中が、女の子とっ捕まえて芋虫に食わせているから、正義のヒーローとしては見逃せなくてな」

 

 そんなことを平然と言いながら、こちらも唖然としているブロッサムの十字架拘束を、手で易々と引きちぎりながら外していくハイイロ。

 

 もう、そんなでたらめすぎる光景に、敵味方問わずすべての人間が沈黙していた。

 

「これは……」

 

 ちょっとまずいものを呼び寄せてしまいましたか? と、ボソリと漏らされた積層型アバターのつぶやきを、ファルコンは聞き逃さなかった。

 

 瞬間、

 

「おい、どうする?」

 

「か、かまうことはない! どっちにしろこの計画が失敗すれば俺たちにあとはないんだ!!」

 

「あのわけわからん新人を叩きのめせっ!!」

 

 周囲のバーストリンカーたちは、そこに至ってようやく計画が頓挫しつつあることを悟ったのか、慌てて各々の武器をとりハイイロに襲い掛かる。

 

 それはそうだろう。このような非道なまねをしたと知られれば、彼らに加速世界での居場所はなくなる。下手をすれば大型レギオンすべてに賞金を懸けられ、2度と加速世界を楽しむことができなくなるかもしれないのだ。

 

 そんな危険な可能性がある行為へと片足を突っ込んでいたと初めて理解した彼らは、死に物狂いといった様子で攻撃技を繰り出しまくった!!

 

 当然、積層型アバターもそれに続かないわけにもいかなかったのか、明らかに気乗りしない雰囲気を出しながらも、漆黒の板をハイイロに向かって無数に飛ばす。

 

 が、

 

「……ん」

 

 ハイイロはそんな光景を見ても、ちょっとだけ目つきを鋭くしただけで反応を終え、拳を構え、

 

「連続普通のパンチっ!!」

 

 瞬間、某海賊漫画みたいに、腕が分身しているようにしか見えない速度で打ち出された拳の連打が、的確に自分に襲い掛かってきたプレイヤーたちと、積層型アバターの黒い板を粉砕し、粉みじんに打ち砕く。

 

 それぞれについた打撃痕はたった一つ。すなわち、すべての存在がたった一撃の打撃で粉砕されたことを、それは意味していた。

 

「「はぁあああああああああああああああああああああああ!?」」

 

 意味不明どころか、いっそ理不尽と言っていいその光景に助けられたはずのファルコンやブロッサムですらそんな声を上げる。

 

 そんな彼らの反応など知ったことではないといわんばかりに、ハイイロはグルグルと腕を回し、

 

「おっ? 逃げたか?」

 

 いつの間にか消えていた積層アバターの姿を見て、そんな声を上げ、

 

「ん~。でもなんかヤバそうなやつだったし逃がすわけにはいかないかな? んじゃ、ちょっと行ってくるし、少年。この子のことよろしくね?」

 

「え、ちょ!?」

 

 ファルコンにそれだけ声をかけたハイイロは両足に力を入れ、

 

「とう」

 

「「!?」」

 

 フィールドの地面をあっさり踏み砕きながら、まるで大陸弾道弾のような勢いで空に向かって跳躍した!

 

 

 

…†…†…………†…†…

 

 

 

――さてさて、なんなのでしょうあの加速利用者は?

 

 さきほどであった規格外すぎる敵の存在に、積層型アバター――ブラック・バイスは影伝いにとんでもない速度で移動しながら、内心で呟く。

 

 神獣級エネミーを一撃。自分の拘束技を軽くはねのける。あれだけの数の攻撃を食らって無傷で迎撃可能。

 

 あのアバターが行った行為全てが、現在の加速世界利用者たちにとってはありえない光景だ。

 

 妥当に考えるのなら、恐らく彼もサフラン・ブロッサムやクロム・ファルコンのような規格外の強化外装を得た可能性が高いのだろうが、

 

「あの安っぽい衣装がそれほど高性能な物には見えませんでしたし……」

 

 まるでB級映画の出来損ないのヒーローのような頭がわいたとしか思えない強化外装。バイスには、あれが七星外装級の性能を得ているようには、どうしても見えなかった。

 

――あれはどう考えてもアバター本来の基本装甲でしょう。魂が宿るとは口が裂けても言いたくはありませんが、性能のいい武器はそれ相応の威圧感というものがある。

 

 では、あの意味不明なアバターの性能はいったい何なのか?

 

「心意? それにしてはオーバーレイが見えなかった。だとするなら」

 

 そんな愚もつかない考えをしながら、バイスは移動していた影が行き止まりになっていることに気付き、仕方なく体を地上に顕現。次の陰まで移動を開始する。

 

 が、

 

 そんな彼の前に、突然人間が降ってきた!

 

「みっけ」

 

 アバター故に表情はとてつもなくわかりにくいが、バイスにはその人物が何となく不気味な笑みを浮かべているのがわかった。

 

 そう、それは禿頭の灰色の体をもつヒーロー。

 

「冗談でしょう?」

 

 自分の陰の移動がほとんど瞬間移動じみていることを知っているがゆえに、バイスは思わずそう口走る。だが、それがなくても次起ったことを回避することはバイスには不可能だっただろう。

 

 自分の顔面に打ち出された拳を、無防備に受けてしまうバイス。

 

 わかっていて避けなかったでもなければ、わかっていてもよけられなかったわけでもない。

 

 わからなかったから避けられなかった。あまりに早すぎて、ハイイロの拳が見えなかった。それだけのお話。

 

 そして、バイスが気付いたときには――彼の頭は上半身の8割と共に爆散していた。

 

 

 

…†…†…………†…†…

 

 

 

 バラバラに砕け散り、死亡マーカーに変貌したバイスを見て、ハイイロは何とも言えない気持ちで、自分の拳を見つめる。

 

 そして、

 

「くそったれぇええええええええええええええええええ!! またワンパンで終わっちまったぁああああああああああああ!!」

 

 《神の宿る肉体(ヒーロー・オブ・ザ・ヒーロー)》。そもそもの元凶は灰色が加速世界にやってきたときからアバターに付属されたこの特性(アビリティ)だった。

 

 加速世界でLEVEL1や2で戦っているときは問題なかった。新しい世界、誇るべき強敵、現実とは違い強くなっているのが実感できる自分の体。ハイイロにとってはそれらすべてが素晴らしいものだった。

 

 通常の初期アバターよりも低いステータス――あらゆる数値がオール3というバカみたいな低スペックであっても、ハイイロにとってそれはヒーローになるための逆境でしかなく、むしろ望むところといった感じだったのだ。

 

 だが、問題はレベル2を超えたころに発覚した。

 

 アビリティ《神の宿る肉体(ヒーロー・オブ・ザ・ヒーロー)》。その効果は以下のとおりである。

 

『このアビリティを持つ存在は、あらゆる強化外装、必殺技、レベルアップボーナスのポイントなどを所持することができない。代わりに、レベルアップ時すべてのステータスをそのステータスの数値分だけ乗算する』

 

 つまり、LEVEL1だったころのハイイロのステータスはすべてオール3。そしてレベル2に至った時、ハイイロのステータスはその数値分乗算された。つまり、3の3乗=27となったのだ。この数値はまぁ、LEVEL2にしてはやや低い程度じゃね? ぐらいだったのだ。だが、

 

 もうお気づきだろう。

 

 次のLEVEL3に至った時、ハイイロのステータス上昇は27の27乗……。

 

 電卓使って計算したら電卓が悲鳴を上げる領域だった。

 

 というか、ハイイロ自身LEVEL3に上がってからちょっと自分のステータスがおかしいことに気付いていた。何せ対戦相手が一撃で即死したのだ。気づかない方がおかしい。

 

 怖くて目を通していないが、無制限中立フィールドに入りたくて、嫌々ながらレベルアップはしたのだが、レベル4に至った今はどんな数値になっているのか皆目見当もつかない。

 

――なんでこうなった……。ハイイロはそう呟きながらうなだれる。

 

 確かに彼はヒーローになりたかった。どんな悪党も一撃で倒せる、最強のヒーローに。

 

 だが、幾らなんでもこれはひどい。ゲームバランスブレイカーどころの騒ぎではない。

 

 周囲の一般プレイヤーたちにとってもそうだが、この性能を得たプレイヤー自身にも、ここまでのパワーインフレは害悪にしかならない。

 

 あまりに強すぎるゲームキャラの性能は、プレイヤーのやる気をそいでしまうのだ。

 

「あぁ、ちくしょう……どっかにいねぇかな~。俺の強敵」

 

――もうそろそろ飽きそうだよ……。このゲーム。と、まだ何も始まってすらいないのに、まだ何も終ってすらいないのに、現時点で加速世界最強になってしまったヒーローは、情けなく眉をしかめながら、加速世界の空を見上げることしかできなかった。

 

 

 

…†…†…………†…†…

 

 

 

 それから数年後。

 

 加速世界には様々な歴史が刻まれた。

 

 やれ純色の7王の不可侵条約だの。

 

 純色の7王から黒の王が裏切っただの。

 

 黒の王が帝城に無謀な特攻を仕掛けてしまい、ネガ・ネビュラスが半壊滅状態だの。

 

 加速世界初の飛行アビリティを持つアバターが登場しただの……。

 

 まぁ、いろいろあった。

 

 そして、そんな中、ハイイロは加速世界に降り立ち、久しぶりに友人のところへ顔お出しに来ていた。

 

「あ、先生!!」

 

 加速世界の中心地・東京――のさらに中心地・千代田区にぽつんと居を構えたアットホームな雰囲気の建物があった。

 

 だが、そこに出入りする人人数はとてもアットホームでは効かない。

 

「無制限中立フィールドの野獣級(ワイルド)エネミー討伐!! 壁役募集中!! できれば、《グレートウォール》の人お願いします!!」

 

「えぇ!? レベルアップすぐしちゃってポイントがない!! もう、なんで《親》に注意してもらわなかったの!! まってて。今面倒見てくれる《用心棒(バウンサー)》さんを探しますから!」

 

「だから……ここは恋愛相談窓口じゃないって言ってるでしょうがっ!!」

 

 その建物の名はバーストリンカー互助組合本部――《加速互助ギルド》。通称《ギルド》と呼ばれる総合福祉施設だ。

 

 全損の危機にあるバーストリンカーへの用心棒の斡旋。《親》から受けているパワハラ問題の解決。エネミー狩りを行うためのメンバーの斡旋。ならびに、純色の7王が統治する7大レギオンから寄付されているバーストポイントを使った、ギルド発布のクエスト作成などなど……。レギオンマスター――《難攻不落》サフラン・ブロッサムの努力の甲斐あって、ギルドは様々な権利や仕事を獲得するに至り、規模も他の7大レギオンに勝るとも劣らないものとなっていた。

 

 その建物の中で受付をしているメタルカラーの嘴のようなバイザーをつけたアバターが、建物に入ってきたハイイロに向かい笑いかけた。

 

 かれこそは現在純色の7王に匹敵する力を持つと目される二人のLEVEL9の一人――いまだ不在である《鉄の王》になるかもと噂されるトップバーストリンカーである《閃光剣》クロム・ファルコンだ。

 

 腰には彼と共に多くの危機を乗り越えてきた愛刀《スター・キャスター》がつりさげられている。

 

 なんでもハイイロがブラック・バイスを追いかけて行ったあと、意外と速くヨルムンガンドがリポップしてしまい、ファルコンが一時的にブロッサムから譲渡してもらった《ザ・デスティニー》を装着し、死に物狂いでブロッサムを守りながら撃退したらしい。

 

 スター・キャスターはその際ヨルムンガンドが落とした強化外装であり、《青の王》が持っている七星外装《ジ・インパルス》に勝るともおとならない名刀なのだとか。

 

 とはいえ、ハイイロはこの剣が苦手だった。以前ファルコンと模擬戦をしたとき、つい力加減を間違えてぽっきりと折ってしまい、ファルコンを号泣させてしまったのだ。

 

 ハイイロが引くくらいのガチ泣きであったことをここに記す。某奇妙な冒険の怪焔王級であった。

 

 一応強化外装は対戦が終わりさえすれば元に戻るので事なきを得たが、それがなければハイイロは一生ファルコンに恨まれていただろう。

 

「どうですか? 最近調子は? 正義活動ちゃんとできてます」

 

「いや、それがさっぱりでさ。とりあえずわかりやすい悪党ってことで、バイスの目撃証言が出たらすぐ飛んで行って殴ってんだけど……あいつぐらいなんだよな。わかりやすくゲスイやつって」

 

「それはまた……」

 

 かわいそうに。と言いたげな目をするファルコンの目には、もはやあのときの恨みの色は見て取れなかった。

 

 それはあの事件があってからしばらくは、黒っぽい装甲を見ただけであの男を思い出してしまい、イライラを募らせていたのだが、ハイイロがその名前を聞いた瞬間飛んでいき一撃で爆発四散させていると聞いたときには、むしろよく耐えているな……という感想の方が強くなってしまい、最近では今度愚痴でも聞いてやろうと考えるほどにバイスのことを許していたりする。

 

「でもあっちもなんかだんだん組織が大規模化しているみたいですね? 何やら心意システムを使ったよからぬことをたくらんでいるという話も聞きますし」

 

「ふ~ん」

 

「まぁ、レベル上げたらステータスが頭おかしくなる先生には関係ないでしょうけど……」

 

 苦笑い交じりにファルコンが言ったセリフに、ハイイロも苦笑をうかべながら肩をすくめ同意した。

 

 あれから数年たってはいるが、ハイイロはいまだにレベルアップしていない。

 

 基本ステータスが頭おかしい状態にある彼はブッチャケ素のスペックだけで大抵の敵を瞬殺できるのだ。

 

 実際、彼の攻撃を与えたものは割りといるのだが、彼のHPが危険域にまで割り込むことはここ数年全くなかった。

 

 おかげでLEVELは上がる準備だけは万全だわ、バーストポイントは無駄に堪るわ、その気になれば今すぐにでもLEVEL9になれる領域に到達してしまうわ、暇つぶしがてらにおぼえた《心意》もシャレにならん威力だったわで、いろいろ大変だった。

 

 だがハイイロはLEVELを上げることは決してしなかった。

 

 そんなことをすれば、もう自分がどれだけ待っても自分に追いつける存在がいなくなることが何となくわかっていたからだ。

 

 だからこそハイイロはレベル4のまま活動を続けている。

 

 おかげで《史上最強のハゲ》だの《正義の味方・ハゲマント》だの《なのあのレベル4? 攻撃してもHPがミクロン単位でしか減らないんだけど!?》という珍妙なあだ名までつく始末だ。

 

「でさファルコンくん……ちょっと物は相談なんだけど?」

 

「はいはい。どうせいつもの依頼でしょう? いつか来ると思ってフランと一緒に用意していましたよ。フラン?」

 

「はいはい。ちょっと待ってファル! 今いくわ」

 

 そんなファルコンの呼び声に答えたのは、ギルドの奥で事務仕事をしていたレギオンマスター――LEVEL9にして《難攻不落》の2つ名をもつサフラン・ブロッサムだった。

 

 彼女の薬指には質素だがしっかりとしたつくりをしているアクセサリー――結婚指輪が嵌っている。

 

 実は数か月前、彼女は自身の難病を克服し健康な少女へとジョブチェンジを果たしていた。

 

 なんでも加速世界に入り浸っていた医学生が、加速世界の有り余る時間を利用して彼女の病気に効く治療法を編み出したんだとか。

 

――世の中すごいバーストリンカーもいるもんだな。と、ファルコンからその話を聞いていたハイイロは、退院した病院前で《あの難病の初の完治者!!》ということでテレビの取材人に質問攻めにされ目を白黒している少女の顔を、ニュースで眺めていたものだ。

 

 というわけで、いろいろ心配事がなくなった彼らはブロッサムの病院退院と同時に、加速世界で結婚をし、加速世界初の《夫婦》となったのだった。

 

 そこには、聞くも涙語るも涙の甘酸っぱい恋愛劇があり、ギルドの職員たちに話を振れば三日三晩熱く語りあかしてくれるほどの一大事件だったそうだが、ハイイロには関係ないので以下略。

 

「先生。どうせまた悪党いないかって聞きに来たんでしょ? まったく、そんなわかりやすい悪者なんてそうそういないんですからね先生? いい加減現実を見て、正義活動なんてやめたらどうなんですか?」

 

「あぁ、もう聞き飽きたよそれ」

 

 と、男のロマンを理解してくれないブロッサムの苦言に耳を塞ぎながら、ハイイロは彼女が持ってきてくれた資料に目を通す。

 

 そこには、自分のタッグパートナーを盾のように使い、散々痛めつけているバーストリンカーの名前があった。

 

《ダスク・テイカー》。一時期爆発的に有名になった飛行アビリティ保持者――《シルバー・クロウ》に次ぐ、新たな飛行アビリティをもつ者。

 

 だが、戦闘スタイルはクロウとは全く違うもので、空を飛んで遠距離からしとめるのが彼のバトルスタイルのようだった。

 

 タッグパートナーであるライム・ベルを囮にして……。

 

「滅茶苦茶わかりやすい悪党じゃん……」

 

「ギルドの方にも対処してくれって依頼がいくつか来ていまして……。一度討伐にLEVEL7ぐらいのメンバーを送ってみたんですが、うまく対戦から逃げられたみたいで」

 

「かなり小賢しい奴ですね。勝てるやつに、勝てる戦いしか挑まない。バーストリンカーの風上のも置けないやつです」

 

 ファルコンとしてもテイカーにはいろいろ言いたいことがあるのか、温厚な彼にしては珍しく少しだけ口調がきつかった。

 

 そんな彼の正義感あふれるセリフに笑みを浮かべながら、ハイイロはその書類を握り締める。

 

「じゃぁ、このクエストは俺が受けるけどいい?」

 

「了解です」

 

「先生が受けてくれるならもう安心ですね。あ、今テイカーに貼り付けているギルド職員から連絡が入りました。どうやら彼、無制限中立フィールドにはいったみたいです」

 

「好都合……」

 

 さて……。ハイイロはうれしそうな笑みを口元に貼り付けながら、久しぶりの正義活動を始める。

 

 

 

 

「正義執行!!」

 




 逃げて~。能美君超逃げて~……ざまぁm9(^Д^)

 というわけで、《アクセル・ワールド》と《ワンパンマン》のクロスオーバーです。最近新刊出たうえに、滅茶苦茶ムカついていたあのキャラが出ていたのでつい衝動的に……。ピンチの時にさっそうと現れてムカつく敵を一撃粉砕してくれるヒーローを書きたかった。

 えっ? クロスなのかって? サイタマはどこだって?

 安心してください! ハイイロの現実での名前は埼玉太郎です。

 えぇ、本作に出てくるチートスペックアビリティですが……異論は認めるっ!!

 でも、ワンパンマンの最強性を再現するにはこれくらいしか思い浮かばなかったんだもん!! レベル1と2の時代はワンパンマンで言うところの、腹筋・腕立て・スクワット・走り込みの時代だと解釈していただければ……。

 ちなみに、このチートアビリティが作られた裏設定も考えていたり……。


・設定
神の宿る肉体(ヒーロー・オブ・ザ・ヒーロー)
 製作者が加速世界で《万が一の事態》が起こった時のための抑止力として期待したアビリティ。いわゆる型月世界での《英霊・エミヤ》的ポジを期待していた。

 そのチートスペックゆえに、与える人物には厳選に厳選を重ねたらしい。

 結局その厳選の指標と配下の通り。

・熱き正義の心を持ち合わせていること。
・ある程度の善人であること。
・対等な戦いにこそ燃える人。
・パワーインフレ否定派。

 です。

 製作者としては、加速世界そのものが壊れるような事態になれば十分対応できるスペックを与えるのだが、それをお手軽に振るわれてもかなわないので、パワーインフレ起こしすぎるとむしろなえて、燃え尽き症候群みたいになってしまう人を選んだということで一つ……。

 ではでは、また気が向いた短編か、現在更新中の連載小説で会いましょう!!

                       By:過労死志願


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