戦術人形と軍人と【完結】   作:佐賀茂

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第8話を投稿してからPVやらお気に入り数やらガガッと伸びており困惑を隠せません。
ハハーン、さてはおめーら残酷な描写タグ好きだな? ありがとうございます。


ちなみに筆者はハッピーエンド、ビターエンド、どっちもイケる口です。


09 -Operation Anti Rain-

 残存兵力ゼロ。俺も含めて息のあるやつはまだそれなりに残ってそうだが、少なくとも自力で動けるくらい元気なやつはもう一人も居ない。蜂の巣をしこたまこさえて俺の横に転がり込んできた隣人を横目に、鉄屑たちが彼我の距離を詰めてくるのをぼんやりと待つこと以外、俺に選択肢は残されていなかった。どうやらヴァルハラ行きの片道切符には、使用期限までもう少々の猶予があるらしい。

 しかし何でまた戦術人形がいきなり人間を襲い出したんだろうなあ。E.L.I.Dと見間違えました、なんて粗製AIでもやらかさないような大ポカでも起きちゃったんだろうか。真相なんて俺程度じゃ毛ほども辿り着けない内容なんだろうが、いきなり人形に殺されるってのは何となくモヤモヤする。まあ、納得しようがしまいが今から人形に殺されるって事実は覆しようもないんだけども。

 

 ガシャン。ふと見上げるとそこにはファッキン紫クソ人形野郎。一応人型をしてはいるが、間接部位なんかモロにメカだし顔にもバイザーがかかっていてよく分からない。せめてこの俺に止めを刺すクソ野郎の顔くらい覚えとこうかとも思ったが、これじゃ意味がない。そう考えるとAR小隊って本当に特殊だったんだな、普通はこういう量産型にするだろうし。あいつらって製造されるのにどんだけのコストかかってたんだろうか。多分あのレベルのを買おうと思ったら見たことの無い桁が並ぶんだろう。

 戦術人形の銃口が、寸分違わず俺を狙う。止めを刺す側の人間に有り得そうな、僅かな震えも認められない。そこには感情も表情も一切なく。正しく機械が命じられた動きを繰り返すだけのような、ただのルーチンが在るだけのように感じられた。

 よーしオッケー、覚悟完了。一思いにやってくれい。つっても、仮に今見逃されてもすぐ死にそうなんだが。主に出血で。別に死にたいわけじゃないが、死にかけの体で這いずり回る趣味も無い。とっとと終わらせてくれ。

 

 

 

 

 ……って撃たんのかい! 潔く死ぬ覚悟を決めた俺のお気持ちを返して欲しい。五体満足なら直ぐにでも立ち上がってぶん殴ってやりたいところだった。

 待てど暮らせど、といっても多分10秒くらいなんだが、一向に俺の命が散らないことを不審に感じて再び目を開けてみれば、目の前の鉄血人形は何故か銃口を俺から逸らし、あらぬ方向にその首を曲げていた。何だ何だ、何を見てるんだ。お前らの獲物は俺じゃなかったのか。自分の首が回る範囲で見渡してみれば、他の人形どもも大体同じ方角にそのセンサーを向けていた。

 

 戦術人形、特に量産型などの高度なAIを積んでいないタイプは、余程特殊な命令が組み込まれていない限り、基本的に単純な脅威度の高い対象へ優先的に攻撃を仕掛ける傾向がある。襲われて早々にダウンした俺が今の今まで生き残っているのがその証拠だろう。こいつらは先般、俺に止めを刺す前に周囲の脅威、即ちまだ健在だった俺の部隊へとその照準を移した。俺もあれから戦術人形についてお勉強したんですよ。偉いでしょ。もう死ぬけど。

 うーむ。つーことは何か、この周辺にこいつらが感じる程の新たな脅威が発生したとでも言うのだろうか。とは言っても、目下の脅威であったはずのE.L.I.Dは俺たちの部隊がそのほとんどを殲滅済みだ。そもそも単純火力で言えば、人間一人とイェーガーシリーズの戦術人形一体では比較にならない。よしんば取りこぼしのE.L.I.Dが居たとて、こいつらの敵じゃないはずだ。

 

 何でだろうなあ、と、その興味も失いかけていた俺の視界の端、黒いモノが横切った。

 んん? 何じゃあれ。鳥ってわけでもなさそうだ。おお、何個か飛んでるな。何だろうあれ、何か細長い棒みたいな感じにも見える。うーむ、見覚えがあるような無いような。

 

 

 

 

 

 ズバッバババンッ!!!!

 

 

 "それ"の正体が明らかになるのと、唯一まともに動く腕を咄嗟に動かし、両耳を塞いで固く目を閉じた俺の超絶ファインプレーはほぼ同時だった。うおおおうるせえ! 眩しい! 花火かよ!

 

 XM84。大いなる爆音と閃光で周囲一帯を包み込んだそれは、戦術人形の各センサーに甚大な影響を及ぼしていた。

 これも後学のために勉強したことなんだが、戦術人形というのは基本的にフラッシュ・バンやスモークグレネードといった妨害兵装にめっぽう弱い。AR小隊のような特別製のAIを持つ一部の人形や上位AIを搭載した各社のハイエンドモデルなんかは例外だが、今俺の周りを取り囲んでいるような量産型には「防護動作」といった概念が無い。攻撃と違って防御というのは難しい。標的に向かってトリガーを引くコマンドとは比較にならないほどのロジックが必要になる。一体一体にそこまで組み込んでいては商品として成り立たなくなるくらい高額になってしまうし、製造工程が複雑化し過ぎてしまいそも量産が出来ない。だからほとんどのモデルは防御の概念を切り捨てて、その分素材自体を頑丈にしている。ここに大量に存在しているイェーガーシリーズなんかはその最たるものだ。

 そして、過分な音や光というのは、機械を大きく狂わせる。きっと今頃、その衝撃をモロに食らった人形のAIは大量のエラーを吐き出しまくっているだろう。事実、有効範囲内に居る見える限りすべての戦術人形が、その動きの一切を止めていた。

 

「クソ、やっぱりまた鉄血製の人形どもだ! 一体どうなってやがる! ……ッ数が多いな畜生! おい! 生きてるヤツはまだ居るのか!?」

 

 いつぞや不意打ちを食らった時分の俺とは違い、どうにか耳鳴りを回避した正常な耳に威勢のいい叫び声が走る。水に濡れた茂みの中から飛び出してきたそいつは油断無く周囲を見渡しながら、つい先程まで激戦区であった俺たちの作戦区域に滑り込んできた。

 んん? 1人ってわけじゃないな、何だ……5人? 何か同じような格好したやつが5人居る。その後ろにもぞろぞろと見えるが、よく分からん。あーやばい、目が霞んできた。いよいよ血が足りなくなってきたなあ。正に九死に一生を得たってタイミングではあるんだが、これ早く輸血しないとどっちにしろ死ぬ気がします。とりあえず暫定一人はまだ生きてる、はよ助けて。

 かろうじて動く腕をどうにかこうにか振り上げ、弱弱しいながらその生存を主張する。幸い俺の振り上げた腕には直ぐ気付いてくれたようで、一人が駆け寄ってきた。

 

「うお……酷い有様だが、まだ生きてるな。よかったよか…………った…………?」

 

 すぐ近くに誰かが来たことは分かるんだが、もうよく見えん。とりあえず俺の惨状にドン引くのはやめて欲しい。戦場に居たらこんなもん普通だ普通。いやそうでもないか、割と酷かったわ。左足ぐっちゃーなってるし。逆になんで俺まだ生きてるんだろう。多分、肺を除いた主要臓器に目立ったダメージが無いからだろうな。一発でもどこかに逸れてたら今以上にヤバかったかもしれん。

 というか、いつまで固まってるんだろうか。そりゃ俺の見た目が酷いことは分かるんだが、曲がりなりにも戦場に出てくる以上、思考放棄はやめて欲しい。お前だけならいいが、味方も死ぬぞ。

 

「姉さん! そろそろ鉄血のAIがエラーから復旧します! 急いで!」

 

 別の声が聞こえる。うん? 今姉さんって言ったか。そういえば最初に叫んでいた声も随分と男らしかったが、どっちかと言えば女性の声だったような気もしてきた。今新しく耳に入った声はさっき以上に分かりやすい女性だ。てことは何か、姉妹で戦場に来てるのか? 今日日女性兵なんて特段珍しくもないが、姉妹ってのはレアだな。あ、そうか。女の子なら俺の怪我に固まってしまうのも分かる気がする。控えめに言ってもショッキングな映像だろうしな。酷いもの見せちゃってすまんな。でも頑張って助けて欲しい。

 

 突如、俺の身体が浮き上がる。いでででで痛い痛い主に肺が痛い。思わず咳き込んでしまった。ああ、また余計な鉄分を放出してしまったぞ。背負うならもっと優しくしてください。いやまあ、一時的に止まっているとはいえ暴走人形が周囲一帯を取り囲むぶっちぎりの危険地帯、それもど真ん中に居るわけだからそう我侭も言ってられんのはとても分かるのだが。こちとら怪我人やぞ、もっとソフトに扱わんかい。

 だがまぁ、幸か不幸か今の衝撃がちょっとした気付けにはなったな。少し意識がはっきりしてきた。間違っても感謝なんかしないけどな、だって痛かったもん。

 

 

「M4! 作戦中断! 全機帰投だ!! 最重要目標確保!! 絶対に助ける! 絶対にだ!! SOPMODⅡ、ダミーを回せ!! カバーしろォ!!」

 

 

 俺を背負ったらしき人物が、さっきの比じゃないくらいの大声を張り上げた。

 んん? んんんんん? M4? SOPMODⅡ? なんかメチャクチャ聞き覚えのある単語なんですが。朦朧としかけた意識の中で様々な思考が渦巻こうとした矢先、先程とはまた違う揺れが俺を襲った。

 

 トォン、と。戦場において俺がぶっちぎりで嫌いな音が二度、木霊する。げ、やべえ。スナイパーの存在忘れてたわ。流石に距離が遠すぎてフラッシュ・バンじゃどうしようもない。怪我人を背負った瞬間なんて絶好の狙撃チャンスだろう。大丈夫かな。今こいつに倒れられたらもれなく死にそう。

 

「……~~ッ! 負ッけッるッかッよぉおお!!!」

 

 うお、踏ん張ったぞこいつ。背負われている立場上、顔はよく見えないが、それでも頭部の右半分からとんでもない量の血飛沫が舞っていることくらい分かる。いやいやいやお前俺を背負ってる場合じゃないだろそれ。頭を貫通こそしてないっぽいが、この血の量は掠ったってレベルじゃないだろう。

 しかしそんな俺の心配も何処吹く風か、俺を背負ったやつは猛スピードで走り出した。ちらりと視線を泳がせると、一定の距離を保ちつつも他の連中が俺とこいつを中心として陣形を組んでいるようだった。俺の他に背負われているやつは、見える限りでは見当たらない。うーむ、まだ息のある部下もいたはずだから出来れば助けてやって欲しいところなんだが、それを言える立場でも、状況でも、状態でもない。何せ今俺まともに喋れないし。口を開けたら血しか出ません。ヤバい。

 

「……!? 教官!? もしかして教官なの!? えええええええええ!!!?」

 

 俺の近くに寄ってきた一人が、いきなり素っ頓狂な叫び声を上げる。うるせえなこいつ。けど、どこか懐かしい煩さだ。こんなところで邂逅するなんざ夢にも思わなかったが、元気そうで何よりだ。いや、さっきの夢には出てきたか。しかしまあ、やっぱり変わってないなSOPMODⅡ。相変わらず御淑やかとは対極の位置で仁王立ちしてるわ。

 

「教官!?」

「教官!?」

 

 ハモんな。SOPMODⅡの叫びが伝播し、触発された残りの二人がこれまた叫ぶ。程ほどに距離は離れているから耳が痛いって程じゃないんだが、お前らここが戦場で、まだ状況が終了してないって分かっててやってんのか。感動の再会を演出する前にとっとと戦域外に脱出しろよ。M4A1、お前この小隊の隊長だろうが、しっかりしろ。AR-15も普段の冷静さはどうした。

 

「ああそうだ! そうだとも!! だが先ずは離脱してからだ! 来るぞ!」

 

 俺を背負って走ってるやつがこれまた嬉しそうな声を上げている。お前さっきからちょっとキャラじゃないぞ、いつからそんなお転婆さんになりやがったんだ、M16A1よ。ただ、何だかんだ現状を把握しているのは流石と言えるか。いや、今の状態で忘れるってのがそもそも有り得ないんだが。ていうか俺の左足と同じくらいドバドバ血を垂れ流してるけど大丈夫かそれ。割と無視出来ないレベルで失血している気がする。

 

 M16A1の背中で揺れながら脳内で文句を垂れていれば、後ろから割れんばかりの銃声と幾つかの曳光弾。鉄血人形のAIがフラッシュ・バンのショックから復帰しやがったな。距離は多少離れているから、量産型の鉄血人形では早々命中はしないだろうが、それでも物量ってのは何にも勝る武器だ。飽和射撃を一点に集中されるのは非常に不味い。うお危ね、掠った。

 せめて声が出せればいいんだが、今の俺は戦えもしないし指示も出せない、文字通りのお荷物状態だ。ぶっちゃけ俺を捨てて逃げてくれても全然構わない、というか本来そうするべきなんだが、さっきの踏ん張りを見る限り少なくともM16は死ぬまで俺を落とさないつもりなんだろうなあ。助かりたいってのは事実だが、俺が望むことは誰かの犠牲の上に成り立つ救助なんかじゃない。そこまでして助ける価値が俺にあるとは思えない。確かに未来の救世主になって欲しいと思っていたが、俺個人の救世主になる必要なんて何処にもないんだ。俺なんかを助けようとして、こいつらが死んでしまうようなことがあっては本末転倒だ。人間と人形の価値で言えば一概に言えないのかもしれないが、そういう勘定を抜きにしてもこいつらを失うデメリットの方が遥かに大きい。

 うーむ、せめて身体が満足に動けば自分自身を放り出してとっととおさらばしたいところなんだが、それすら出来そうにない自分の身体を呪う。

 

 一人でモヤモヤしていたら、俺の周囲を守っていたSOPMODⅡたちが足を止めて、鉄血の戦術人形の方へと走り出した。おいおいおいおい何やってんのと思ったが、一人だけM16と俺の横で並走している。なるほど、残ったこいつが多分オリジナルなんだろう。ダミー人形を足止めに使ったということか。便利だなあ、人間じゃ絶対に出来ない捨て駒戦法だ。

 他の連中もM4A1以外、恐らくオリジナルの自分だけを残して鉄血人形の足止めに向かわせている。オリジナルに劣るとは言え、俺の自慢の教え子12人分の戦力だ。物量差は流石に覆せないだろうが、十分な時間は稼いでくれるだろう。

 M4A1だけがダミーを残したのは、道中での接敵の可能性を考慮してってところか。ちゃんと状況が分かってるな、さっき叫んだ時は大丈夫かとも思ったがどうやら杞憂だったようで何よりだ。あーやべ、また目が霞んできた。ていうか眠い。一生懸命運んでくれているところ悪いんだが、これ下手したら間に合わんかもしれん、止血も出来てないし。多分今寝たら二度と目覚めない。俺もここまできて死にたくないしもうちょっと頑張りたい。

 

「もうすぐ私らが乗ってきたヘリに着く! 助かるぞ教官!」

 

 おお、そりゃ嬉しい報せだ。ヘリに乗れたらお前も早く止血しないとな。俺を背負って今も走ってるってことはお前がオリジナルなんだろうし、損傷が残るのは非常によくない。

 

 M16A1の言葉通り、平野から森林にその趣を替えようかというところ、ちょっとしたスペースに懐かしのG&Kのロゴマークが入ったヘリが目に入る。うおーよかった、間に合った。いやぁ、普通に死んだと思ったが人生何が起きるか分からんものだなあ。

 先頭を走っていたM4A1が操縦席に向けて叫んでいる。が、決して遠くない距離のはずなんだがいまいち何て言ってるのかが分からない。うーむ、ここにきて耳もイカれ始めたか? いよいよもってマズい気がしてきたぞ。

 

 

 漸くヘリのドアが開き、俺を含めたAR小隊はすぐさま乗り込んだ。M16A1が俺をトリアージシートに寝そべらせる。当然色は赤でした。当たり前ですよね。ていうか明らか重傷体なの俺だけっぽいしこれ必要だったか? M16A1はそのまま俺の左足の止血処理に入ったようだ。いや、お前はまず自分の止血をしろ。M4A1はさっきからずっとヘリのパイロットと言い合っているようだが、相変わらず内容は上手く聞き取れない。

 

 ふわりと、身体が宙に浮く感覚。多分M4A1とパイロットの話が決着したんだろう、ヘリが動き出したらしい。M16が相変わらず俺の左足付近で何かやっているが、もう感覚が無いので何をされているかすら分からん。ちゃんと止血してくれていることを祈る。

 

 

 

 

 

「――――。――――――!」

 

 うん? 誰かが俺に話しかけているっぽいな。耳もほとんど聞こえなくなってるし、どんどん目も霞んできているが、耐えるんだ俺。今寝たら間違いなく死ぬ。そういえばヘリはもう動いているんだよな。ローター音が聞こえないから不安だ。

 

 あー、この特徴的な色合いの髪はAR-15だな? お前とSOPMODⅡは派手だから分かりやすいわ。しかしお前、普段は冷静なくせにちょっとしたことですぐ動転する癖、まだ治ってないのか。危ないからやめろって何回も言ったけどまだまだダメだなぁお前は。AIだろ、学習しなさい。

 

 ん、この金髪はSOPMODⅡだな。って近い近い近い。ド近眼の老人じゃあるまいし流石に見えるわ。あーあー、そんな顔すんな。お前はいつも阿呆みたいに明るく朗らかに笑ってりゃいいんだよ、それがお前のキャラだろうが。笑顔をポーカーフェイスにしちまえって言っただろう、何泣いてんだ。

 

 お、M4A1だ。んん? ちょっと髪伸びたか? 緑のメッシュも特徴的だが、黒髪も綺麗だもんなあ、似合ってると思うぞ。昔はずっと弱気が先行してたが、結構マシになったじゃないか。ちゃんと周りも見れていると思うし、いい隊長になったんじゃないか。

 

 あ、M16A1、止血終わった? おお、右目を中心に顔の右半分がぐるぐる巻きになってる。結構な重傷じゃないかそれ、よく踏ん張って走れたな。そういえばあのフラッシュ・バン、お前が投げたんだろう。相変わらず正面突破が好きなやつだが、そこにちゃんと技術と戦術が伴ってるな、いいことだ。これからもお前がちゃんと引っ張って行ってやれよ。

 

 

 それぞれ声をかけてやりたかったが、声を出すどころかもう呼吸するのもしんどい。苦しみはあるが、何故か痛みは引いてきている。あー……疲れた。頑張りたかったけど前言てっかい。ちょっと眠らせてくれ。大丈夫だいじょうぶ、すぐおきるから。そんなめでみるんじゃない、おまえらあしたからまたきたえてやるから。

 

 

 

 それじゃ、おやすみ。




この小説のメインヒロインって誰なんだろうなあ、と書きながらよく考えます。
個人的にはM16姉さん推しなんですけどね、皆様にはどう映るのでしょうか。


もうちょっと、もうちょっとだけ続くんじゃよ。

すっかり過去作になりましたが

  • 最近新しく読み始めたぜ!
  • 定期的に読み返してるぜ!
  • AR小隊はいいぞ

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