IM NOT MAN.I AM A DEAD MAN 作:HIKUUU!!!
待ってる奴なんておらへんやろ・・。適当に一話だけ投げて、帰ってオナ〇ーでもするか・・
フォークをで取り分けた肉片を口に運び、生物の根源的欲求に従い咀嚼する。咀嚼した瞬間、口内を野性的な旨味を帯びた肉汁が、物陰に潜んでいた伏兵の様に口内を蹂躙し食欲を刺激していく。強烈な味という刺激に無意識ながら、肉片を更に噛み締め、肉汁の暴力的な蹂躙から援軍の様に訪れた玉ねぎの瑞々しい甘み、シャキシャキとした歯触り、人参の控えめな甘みと肉とはまた違う固さの食感による制圧。その事が舌で、歯で、口の中で分かり自然と咀嚼したハンバーグを本能のままに嚥下する。
嚥下した後に訪れる食道を伝い、胃に食物が届いたとき特有の安心感、満足感から来る吐息を吐き出しながら独り言ちる。
「美味い。作った自分が言うのも変だがな」
肩の力を抜きながら、背もたれのあるソファに体を預けると俺の重さのせいか、ソファのスプリングが一瞬ギシリと悲鳴を上げるが、見事に俺の体を支え続ける。
「本当に美味しい・・。え?これ、食堂に合った食材で作ったんですわよね?し・・デッドマンさん」
「ああ。まぁ・・さんはいらねぇが・・良いか。確かにあの冷蔵庫やら資材室とやらから持ってきて貰った食材しか使ってねぇよ」
目を見開いたまま上品に手の甲で唇を隠し、ハンバーグを咀嚼しているカリーナが俺へと驚愕しながら問い掛けてきたがそれを肯定で返し、冷めない内に食べちまえと促す。
「デッドマンはなぁ。俺達の料理番だったんだぜ?こいつの作る飯が食えない日は全員士気が駄々下がりだった・・」
食後のコーラをぐびぐびと豪快に煽りながらスケイルは遠い目で「それ以前の作戦行動中は糞不味いレーションか、栄養剤とサプリメント生活だったしなぁ・・」と食堂の天井を眺めながら呟く。その呟きに思わず引き攣った笑顔を浮かべたカリーナは恐る恐ると行った感じでスケイルに尋ねる。
「因みにあの人達の中で他に料理が出来る方って・・・?」
カリーナが言うあの人達、つまりはウチの部隊の連中の事だろう。俺とスケイルは特に示し合わすこともなく同時に口を開いた。
「「あ?いねぇよ。んなもん」」
その言葉に引き攣った笑顔から完璧に引いた表情を見せるカリーナに、更なる爆弾を投げつけてやる。
「俺が入隊した直後の作戦行動中、俺達はトラブルで持参した装備、食糧、医療品、弾薬をほぼ全て失った状態で飯を作る羽目になってな。各自で食えそうな物を取りに出た。幸い火が使える状況だったからあまり俺は心配してなかったが、この馬鹿共すげぇものしか
持ってこなかったぞ」
「・・あの時の事かぁ・・・」
「あ、それってスケイルさんに聞いたロシアでの事?お義兄ちゃん」
「ああ・・生きたネズミにミミズ、どこから見つけて来たのか大量の昆虫、得体の知れないきのこなんかもあったな。流石にそれを見た瞬間こいつらを見限って魚やら鹿、蛇を狩った俺は悪くない」
「うぇ!?蛇を食べたんですか!?」
「ネズミも食ったぞ?鹿が一番大変だった。狩ったは良いものの、血抜きが至極面倒だった。解体はそうでもなかったがな」
顎を右手で撫でながら昔の光景を思い出す。マックの馬鹿が半分以上、鹿肉で作ったドライカレージャーキーを一晩で食いつくしたことには愕然としたもんだったな。あー懐かしい。
「や、野蛮人・・」
「生き抜きたいなら食べる事だ。口から物が食えなくなって緩やかに死ぬのは嫌だろ?少なくとも俺はごめんだ。それにネズミも蛇も味は悪くなかった。個人的にはカエルが一番見つけやすく食いやすい。ウシガエルのモモ焼き・・また食いたいな・・だがアマガエル、テメーはダメだ。糞不味かった記憶がある」
「今思えばお義兄ちゃん結構悪食だったよね・・しばらく一緒にいた頃、私の分の食事はまともなもの作って、自分は良く分からないもの食べてたよね・・?」
「・・知らないほうがいい」
「何食べてたの!?お義兄ちゃん!?時効という言葉はないから言ってよ!」
「犬」
「犬ぅ?!」
「野犬は貴重な蛋白源。治安維持にも一役買ってたぞ俺は」
三人揃って盛大に顔を真っ青にしながらひそひそと話し始める。
「やっぱこいつ合理主義と復讐に囚われすぎて頭可笑しくなったんじゃねぇのか?」
「流石にわんちゃんが可哀想だよぉ・・!」
「私、これからこの方のサポートをこなせるか心配になってきましたわ・・!スケイルおじ様・・!」
会話の内容が面付き合わせて話し合うもんだからよく聞こえないが、どうせロクな内容でもないであろうことは確定的に明らかなので特に突っ込むこともせず残ったハンバーグと付け合わせに作っておいたガーリックライスを口に放り込む。うん。おいしい。
空になった食器を重ね、まだグチグチと小うるさい三人に声を掛ける。
「おい、俺は食い終わったが――――」
「ひゃぁ!?」
俺が声を掛けたのがそんなに驚くことなのか知らんが、驚いて体をビクリと跳ね上げさせたカリーナがいつの間にか頼んでいた食後のコーヒーが入ったマグカップを宙へと放ってしまう。
未だ湯気が上がる熱々のコーヒーが天高く舞い上がり、重力に従いカリーナの頭上へと落ちて行く。咄嗟に俺は対面に座っていたカリーナに向かい、食器が乱雑に積み上げられたテーブルに上体を乗り上げて、右腕を差し出し落ちて来たコーヒーから彼女の頭を庇う。
バシャリと液体が硬質な腕の装甲を撥ね、滴るコーヒーをカリーナに当てぬよう直ぐに右腕を引っ込め、遅れて落ちて来たマグカップを左手でキャッチする。
「大丈夫か?火傷は?」
「え、あ・・大丈夫ですわ。それより指揮官様は?!」
簡潔にけがを負っていないか尋ねただけだが、慌てたカリーナが俺の右腕に視線を当て、右手で触る。
「あっつい!?」
「金属なんだからそりゃ保温性は高いだろ。それにあの熱さなら・・これくらいにはなるさ」
予想以上に腕の装甲が熱かったのか、条件反射で手を引っ込めたカリーナの頭部や顔を見やりコーヒーがかかっていないことを確認した俺は左手に握ったマグカップをゆっくりとテーブルに据え置き、自分の席へと戻る。
「いや、デッドマン・・お前腕は熱くないのかよ?」
「あ・・?いや、全然」
スケイルの困惑した声に訝しみながら返事を返した俺はテーブルの隅に置いてあった布巾を手に取り右腕を拭う。多少べたつくだろうが、後でシャワーを浴びる予定だし、とりあえずの応急処置だ。
腕を拭っている俺を見ながら、顔を蒼白に染め始めたスケイルが重々しく口を開く。
「セイジ・・お前・・・」
「んだよ?」
「義肢の部分、もしかして感覚がないのか・・?」
「ああ。さっきのコーヒーで確信した。温度、触覚、冷たい、熱い、義肢の部分だけ何にも分からん。当たり前だよな。こんな金属の塊に感覚器官なんか必要ないだろうに。多分痛みも感じないだろうよ」
「すまん・・!すまん・・!」
「おい、止めろよ。俺はまだ生きてるんだぜ?こんな物ハンデになりはしねぇよ」
呻きながら頭を下げ始めた禿頭をぺしりと左手で叩いてやり、カラカラと笑い飛ばしながら困惑した表情でこちらを見る明日香に謝る。
「って訳だ。ごめんな。兄ちゃん、もうお前の髪を結った時の柔らかな髪の手触りも、抱き締めた時の温もりも、お前のほっぺを引っ張って遊んでた感覚も全部分からなくなったんだ」
聡い彼女が変に気をまわして傷つかない様に、努めて明るく笑いながら告げる。
「いや、本当、参ったな。ロクに育ててやることも出来ずに、親代わりの愛情すら満足に注げない不出来な男の妹に――――」
「―――――何で」
「――――何で自分の事なのにそんなに笑ってられるの!?」
「お義兄ちゃんもう、二度と手に物を持った時の感触も!熱いとか冷たいって手を引っ込めることも!結婚して愛した誰かの指輪をはめた感触だって分からないんだよ!?なんでそんなにへらへら笑えるの?!」
「赤ちゃんを抱き締めた暖かな感触だって!私を抱き締めた感触だって・・・わ、わからないんだよぉ?一緒に散歩した時の心地いい足の痛みも、一緒に旅をした時の足の疲れもわからないんだよ・・・?ぁんで・・わ”らっで・・ら”れるのぉ・・!!!!!」
俺の言葉を遮って、明日香は席から立ち上がると、、へらへらと笑う俺の態度が気に食わないのかLMGの様に次から次へと、俺の想像していた生きる上でのハンデより重い『感触』を失った四肢の歩んできた過去、そして送っていたであろう未来の話を持ち出され、
彼女の何時も柔らかに優しさを携えた綺麗な瞳からボロボロと、雨の様に涙が零れ落ちる。ただそれを俺は黙って見つめながら聞き続ける。引き締められた形の良い唇からは、嗚咽と俺を糾弾するように問い詰める言葉が紡がれ、俺を追い詰めていく。
「生きてるからだよ。明日香、お前にまた会えた。それだけで兄ちゃんは十分だ。なぁ、明日香。兄ちゃんはな―――」
泣き始めた彼女を宥めようと口を開き、語り掛けていく。
「―――聞きたくない!自分の心も偽って笑ってる人の言い訳なんか聞きたくない!」
尚も笑みを浮かべて話す態度が気に入らなかったのだろう。明日香は俺の本心を指摘して、踵を返し食堂のドアを乱暴に安慶名は夏とそのまま消えてしまった。
「お、おいセイジ・・」
「・・明日香を頼む。今は俺の顔も見たくないはずだろうからな」
消えていく彼女の姿を眺めながら俺もふらりと立ち上がる。立ち上がった所をスケイルに声を掛けられ、明日香の事を頼みこみ、明日香の開け放ったドアへと足を向ける。周囲で何ごとかと野次馬根性を働かせて、こちらの一挙動にすら興味を強く示す者達に、睨みを利かせる。
するとたちまち、明後日の方向へと視線を彷徨わせた野次馬達にふと興味すら失い、ノロノロとした足取りでドアを潜り抜ける。
「デッドマン様、いったい何方へ向かうつもりなんですか?」
「腕がべたついたからシャワーでも浴びてくる」
カリーナの心配したような表情をぼんやりと眺めながら、言外に付いて来るなと釘を刺して俺は踵を返してドアを潜り抜けた。
この心に重くのしかかる重圧は彼女を泣かせたからだろうか、それとも俺の四肢を失った事実が今更になって漸く正しく認識されたからかは、正直何方かは分からなかった。
ただ、酷く、無性に大声を上げて泣き叫びたかった。
低評価は俺に送るだけ無駄だぞ?直すつもりもない。読みたくなければ見るなとしか俺は言わんし、低評価だけ付けてほっぽり出しても何処を改善しろとかの意見もないものにいちいち心労を裂いてられるかよ。趣味でやってんだよ。こっちは。余計な口出し無用。
コラボに欲しい?勝手に持ってけw主人公しか貸し出せないし、まだ大して進んでないから最低限の情報しか出てないけどw一言くれればいーよw