IM NOT MAN.I AM A DEAD MAN   作:HIKUUU!!!

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基本私の書くものはシリアス調ってかクッソ重いストーリーになります。その中になる希望って素敵やん?


やっと家族に会いに行ける

「血は止まったが意識が混濁してる!これじゃ使い物にならねぇ!クッソ!おいしっかりしやがれフニャ〇ン野郎!!!」

 

「マック!!どうしよう!LMGの銃身焼き付いてもう撃てねぇこれぇぇぇぇ!!!!!」

 

「テメェが後先考えずにバカスカ撃ちまくるからだこのハゲェェェェ!!サイドアームでも抜いて戦え馬鹿が!」

 

「LZ(ランディングゾーン)まで走れだと!?こっからの距離分かってるのか?!しかも難民どうする気だテメェ!?放置だと!?いうに事欠いてそれかこの無能HQめ!!!」

 

 

「だったら徹底抗戦だ!難民捨てて自分らだけ助かろうなんて思っちゃいねぇよ!糞ったれども!!」

 

 

意識が混濁している。アドレナリンの効きが悪いのか。未だに周囲の喧騒が遠くの出来事のように感じる。撃たれた胸が熱いが体に力は入る。まだ何処かふわふわするが・・・。

肩口からスリングによってぶら下がったSCAR-Hのマガジンを引き抜き残弾をチェック。マガジンの中は半分切った程度だった為そのままマガジンを装填しなおしコッキングレバーを引く。意識せずとも繰り返し覚えた動作を、体は無意識レベルに刷り込んでいた様で淀みなくその動作を終える。

続いてグリップを掴みトリガーガードに人差し指を置き立ち上がろうとした所で俺の動作に気づいたメディックのヘルドッグが慌てて俺の肩に手を置いて静止してきた。

 

「待ってくれデッドマン!もう君は戦える状態じゃない!血を流しすぎてるし、何より戦況は我々の負けだ!死にに行く場面でもないだろう?」

 

「退いてくれヘルドッグ・・。俺はまだやれるし、戦況が負けだろうとフロッグの奴が無線に怒鳴ってる様に難民を放置して撤退は出来ん・・!」

 

 

血を流しすぎたせいか体までふらつくが肩に手を置いたヘルドッグを逆に退け、寝転んでいた薄汚れたカーペットから立ち上がると、果敢にも窓から手だけを出してM9で敵兵に向かって威嚇射撃を刊行している禿頭と手元の銃が光るスケイルに声を掛ける。

 

「・・・状況は?」

 

「見りゃ分かるだろ?テロリスト共の第二波がこのオンボロ民家囲んじまった。今はジリジリとこっち詰めてきやがってるよ。あっちも弾があんまりねぇらしい。それよりお前傷は?」

 

「最高とは言えないが死が先延ばしされた」

 

「そんだけ言えれば上等だろ。手持ちのLMGも銃身が焼き付いて撃てねぇ。おれはもうハンドガンしかない。他の奴らもARの弾がマガジン三つもねぇぞ」

 

「投降してみるか?」

 

「応じると思うか?奴ら」 

 

「ないな。有り得ない」

 

「こりゃもう詰みだな」と諦めたのかちらちらと窓から周囲にゆっくり散らばる敵の行動に顰め面を晒すスケイルに「見張りは任せた」と声を掛けさっきから人に不名誉極まりない事を吐き捨てていた奴の肩を叩く。

 

「起きたか。イン〇野郎」

 

「言ってろ。嫁を寝取られた負け犬が」

 

「それは言ったらダメな奴だろうが!」

 

ギャイギャイ五月蠅い奴を放置し連れてきた難民の一家を見ると銃声と俺の姿に怯えてしまったらしいすっかり委縮して震えるだけ彼らの姿に溜息を付き、未だに無線に怒鳴るフロッグから無線を毟り取る。

 

「HQ、LZは変更できない?そうだな?」

 

【その通りだ。残念ながらAC-130が着陸できる広さはそこしかない。又、繰り返すが難民を保護出来るスペースは用意できない。君達だけで精一杯だ】

 

「なら、俺達が敵の車を奪って逃走すればどうだ?行けるか?」

 

【分かった・・。こちらの負けだ。君たちの持っているマイクロチップを紛失するわけには行かない。全く、後で高く付くぞ?】

 

「ふん、知るか。30分後にLZに着く。通信終了」

 

無線の電源を切りすっかりこちらの会話を聞いていたチームメイトと難民の一家に注目するように声を掛ける。

 

「みんな聞け。今聞いた通りこの一家も連れて帰れるようになった。が、依然としてこの民家は包囲されたままだ・・。銃弾も残り少ない。LZは包囲を強行突破した後、全速で向かう。この一家の安全は最優先だ?質問は?」

 

 

全員特に何もないようで各々今使える銃器に手を伸ばし始めた。一家は話について行けず

困惑しているが、なぁに安心しろ。楽しいハイキングの時間さ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「LZに到着!ACも来てる!走れ走れ!」

 

「奴ら鈍足だぞ!このまま突っ切れ!」

 

「デッドマン急げ!後少しだ!」

 

難民にも俺達にも被害を出さずに何とか包囲を抜けてLZまで走っては来れたが俺には限界が来ていた。被弾した箇所からは傷口が開いたらしく止血帯から新しい血が滲みだし、

走るたびに激痛が胸からする。

 

「ぐぅぅ・・!」

 

苦悶の声が出るが一向に走る速度は上がらず寧ろ落ちて行く。後ろからは近づきつつある怒号と銃声が聞こえてくる。道中で手持ちのアドレナリンも尽きた為、ここから先は苦痛との愛の逃避行だ。全く持って嬉しくもない。糞が。

何とかAC―130の姿が見え先に着いたみんなが手招きしている姿に安堵し最後のスパートをかけようと走り出した瞬間、

 

 

 

 

 

――――ダガァン!と一際大きな音が聞こえて俺の世界は反転した

 

 

 

 

 

「スナイパァァァァァァ!!!ゲッドダウン!!!」

 

「伏せろぉぉぉ!!!!デッドマン!!デッドマァァン!!!!!」

 

 

 

どうやら俺の左膝から下がさよならしたらしい。もんどりうって地面にうつぶせに倒れ込んでしまう。どうやらあいつら条約無視してアンチマテリアルアイフルを俺に撃ち込んだらしい。不思議と痛みがないが何処か冷静な部分でこのままでは全滅するというシナリオが見えた。見れば先に乗っていたスケイルが形振り構わず俺の方に走ってこようとするのをマックが必死に羽交い絞めして抑えている。馬鹿どもが・・・。俺には過ぎた仲間だったな。全く・・・。

 

「俺を置いて・・・行けぇ!!!このままだと全滅する!!」

 

「馬鹿野郎出来るかぁ!明日香ちゃんはどうなる?!お前の帰りを待ってるんだぞぉ?!」

 

「スケイル!お前に任せる!幸せに生きろと伝えてくれ!頼む!」

 

「畜生!!認めねぇ!!待ってろ今助けてやる!!!」

 

一際また大きな発砲音が響いたと思ったら今度は俺の右腕が柘榴のように弾け飛んだ。今度は見ていて知覚出来たからか今まで感じた事のない激痛が襲ってきた。

 

「ぐうおぉぉぉっ!!!!!!!があ”ぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!」

 

 

「セイジ!!セイジ!!!クッソがぁぁぁぁ!!!!!」

 

 

「い”け”ぇ!!!!い”っでぐれ”ぇぇぇ!!!!!!!お”れ”を”むだじに”にさ”せ”る”な”あ”ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

 

 

――――最後に見えたのは泣きながら俺に手を伸ばすスケイルの姿だった。あばよダチ公。先に地獄で待ってるぜ。

 

これでようやく家族の元に逝ける・・・。ごめんな、明日香。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドゴォン!!!!!!!!!!!!!!!!!




主人公なんですぐ死ぬん?(節子)
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