IM NOT MAN.I AM A DEAD MAN 作:HIKUUU!!!
★5 PKP、G36C、79式、SR―3MP、K2 ★4 シプカ、★3 M249
どうだ?悔しいか?俺は悔しい。
本命のネゲブとG11来ねぇんだよォォォォォォ!!!!!!!!
弾薬配給グロ画像だぁ!終わり!閉廷!!傷口抉るの止めて解散!!!!!!
治安維持部隊の全員から押し付けられる一体感を伴った殺気に咆哮を上げ奴等へとオート9を構え、憎きニヤケ面を醜悪に歪めて拡声器越しに怒鳴る奴へと弾丸を叩きこむべくサイティングを行う。極度の怒りと興奮からか、全ての俺以外の動きがゆっくりと流れる様に遅く感じる。
何度も激戦を潜り抜ける度に経験したこの現象を俺は、『アクセル』と名付けて頼りにしてきた。このカラダになる前からこの力で何度も危機を脱し、自身と仲間達を救って来た。今までは自分の意思で発動なんかできなかった。医学など齧った位しか知らぬ俺でも所謂極度の集中力が発揮される状態になって発動されるゾーンというものだと知ってはいた。
が俺はトップアスリートでも何でもない。ただの死に損ないの傭兵だ。特別な才能なんて何もない。
俺だけの能力じゃない。こんな物、あの世界では極々普通に当たり前に使って来る奴等が多過ぎた。それでも、これしか知らない。これしか頼れる力などなかった。
だからこそ俺は―――――
メリメリと顔中の血管が浮かび上がり、目元周りの血管が激しく脈動するのを感じる。命を、生きている実感を感じる。
武骨なオート9のアイアンサイト越しに俺の尋常ではない速さのクイックドローに驚愕に目を見開いたフラスゴ・ヴェルニーのアホ面を眺めながら周りの遅すぎる有象無象を無視し、トリガーに指を掛ける。
引くのは一瞬、余韻は永遠に。その対価はお前の命。それ以外は何もいらない。
「死ぃぃぃねぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!」
戦火を広げる者、罪なき者を食い物にして高笑いを浮かべる奴等がこの世で、何よりも憎い。俺の家族を、奪った者達と同じ腐臭しか感じられぬ。その怒りが、憎しみが、怨嗟の声となってエコーが掛った俺の声を更に凶悪に歪め、辺りに伝播される。
何時もの様に、標的にサイトを合わせて発砲。戦場に初めて出てから繰り返し行ってきた憎むべき者達を殺してきた動作を今正に終え―――――――
あと1㎜トリガーを引けば弾丸が放たれ、奴の醜い面に血染めの化粧を施せたというタイミングに横合いから強烈な銃声と衝撃を受け、思わず苦悶の声を上げる。
「がはぁ!」
ボディアーマー越しに横腹に訪れた強烈な衝撃に息を吐き出し、それを行った下手人にジロリと殺気が存分に混じった視線を向ける。
銃口の先から朦々と立ち上る煙をそのままに、涙を頬に伝わせながら震える体でM870を両手に構えてポンプアクションを行い、空のショットシェルを排莢し次弾を装填した気弱そうな気絶させていた金髪の少年が、俺へと明確な殺意を持って走り寄って来る。
「おじさんの、みんなの仇だぁ!!!!」
自身も彼より悲惨な同じような経験をしたから分かる。理解出来てしまう。俺は彼にとっては愛した者を奪った憎しみを向けるべき存在だ。死ぬほどに理解出来てしまう。
撃てない。
反応して構え直したオート9を下ろし、正面から俺へと接触できる距離まで走り寄ってきた彼は殺意をそのままに俺へと銃口を向けM870をぶっ放す。
分かるからこそ、撃てない。撃ちたくない・・・!
一発目は至近距離からの銃撃で今までの銃撃以上の衝撃にたまらず教会前の正門の鉄格子に背中からぶつかり、左手で後ろの鉄格子を握りしめ痛みを堪える。
二発目はボディアーマー越しにピトリと這わせた跳弾も恐れないという気迫溢れる少年の憎しみに染まり切った顔を見ながらの接射に血液が胃から逆流してきたのか込み上げる吐き気に逆らわずにマスク内に盛大に血を吐き散らし背を、再び鉄格子に激しくぶつけながら仰け反る。続け様に三発、四発と続き―――――
―――――カチカチと銃身内のショットシェルが尽きたのにも関わらずにトリガーを引き続ける少年とその直ぐ傍で片膝を付く形で蹲る俺は腹から胸にかけて押し寄せる今まで経験した事のない強烈な鈍痛に脂汗と血を吐き出しながら、義肢のバカ力故にひしゃげた鉄格子を力なく握りしめそれを頼りに立ち上がろうと踏ん張る。
マスク内の髪は額にへばりつき、マスク内の溜まった血液と脂汗が混じりチャプリと首元辺りに溜まり独特の粘着性に不快感を感じるが、立たねば、奴を始末しなければ・・・・
≪総員撃てぇぇぇぇぇぇ!!!!!≫
俺が弱り切った様子で片膝を付いているのが奴等には好機に映ったらしく、静観した状態から動きがあり、様々な銃器からの一斉射撃が俺へ向けて放たれる。
「うあああああああああ!!!!!!」
今までの比ではない弾丸の密度の嵐と押し寄せる桁違いの衝撃に欠けたバトルマスクでは守り切れないと判断した俺は悲鳴を上げながら左手で欠けたバトルマスクを覆いカバーする。幸いショットガンなどは撃たれていないようだが、ギャリン、チュインと義肢の装甲が今まで弾いていた筈の弾丸が見る見る内に装甲を削っていきズタズタに義肢やボディアーマーを引き裂いていく。
「AP弾かぁ!!!」
装甲を削る弾丸に覚えがある俺はそれの正体に気づき射線から避けるべく右手のオート9を太腿のホルスターにしまい込み空いた右手で鉄格子を掴みこの場から一旦離れるべく立ち上がろうと力を込める。が、足は立ち上がる事を忘れた様に反応がなく沈黙したままだった。
「なんで・・・!?」
見ればふくらはぎの両脚義肢の装甲が削れ切ってしまい、神経接続バイパスと思わしき部品がむき出しになって激し過ぎる銃火にバイパスの一部が切断されていた。
石製のタイルが敷かれた地面へと俺は奴等に背を向けて崩れ折れ、何とか未だに動く膝上を使って這いずるような形で銃火から遠ざかろうとタイルを両手と義肢を駆使しガリガリと削りながら情けなく地面を少しずつ這いずる。
≪跪いて命乞いか!?情けない男だなぁ!貴様は!攻撃の手を緩めるな!総員前進!!!≫
振り向けばにやにやと下卑た笑みを浮かべた隊員共が銃器を思い思いに俺へとぶっ放しているのを確認し、怒りが胸中を支配するがどうにもならず距離を離すべく決死の思いで教会から離れるべく敷地内の裏門へと続く道へと這って行く。
≪尻を振って誘っているのか!?すまんが儂は男色の毛はなくてな・・まぁ貴様の様な肉片など誰もそそられんだろうがなぁ!≫
どっと銃声の大合唱の中でも聞こえる隊員共の嘲笑に唇を噛み締め、徐々に装甲が削られてきて反応が鈍ってきた両手にまだ死ぬなとばかり念じて牛歩の歩みの様にさらに遅くなった進行速度で裏門を目指す。
ふと横にいた筈の少年が気になり、視線を逸らせば血の海を作って正門で安らかな顔で寄り掛かって果てていた。その事実に、血が出る程唇を噛み締め憎しみを押し殺し、目と鼻の先にまで来た裏門へと赤ん坊の様に這いずりながら辿り着く。
その先には案の定奴等の別部隊が待っていてにやにやと笑いながら裏門に到達した俺を隊員の一人が蹴り飛ばし仰向けに寝そべさせられる。
何人もの下衆野郎が俺を取り囲み、ボディアーマーに集中して銃撃を与え俺を執拗に嬲る。
「がああああぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
遂に装甲を貫通して胴体へと着弾した弾丸の抉られる肉の痛みに悲鳴を上げ、義肢を踏みつけ俺を地面に磔にする奴等へ反撃しようにも義肢の何時もの様な快活なパワーは微塵も発揮せず反応すらしない。その事実に焦燥感を覚えた俺は咆える。
「動けよ、動けってんだよ!このポンコツがぁぁぁ!!!!!」
ああああああ!!!!眠り姫来ない!!!せや!デッドマン苛めたろ!!!(下素顔)