IM NOT MAN.I AM A DEAD MAN 作:HIKUUU!!!
思わず、き、貴公・・!って言葉出たわいww
あ、それと前回の前書きはセイジの心情ね。
突如真後ろから聞こえた鈴の鳴る様な声に乗った純粋な殺気に慌てて振り向き右手のオート9を声の主へと向け尋ねる。
「何者だ」
「これから死ぬ人形には必要ないでしょお?」
此方の質問には答える意図はないとばかりに手に持つアサルトライフル・・見るにかなりカスタマイズされたゴテゴテとしたM4系列のアサルトライフルの下部に付いている独特の形状の小型榴弾砲に私は目を見開き、それを今正に撃とうとしている彼女の姿に戦慄する。反撃する余地もなく、色素の薄い金髪に赤いメッシュが入った笑顔の可愛らしい少女がグレネードランチャーを私に放ってきた。
寸分違わずひび割れたアーマーの胸部中央に着弾した40㎜グレネード弾に世界が炎の赤一色に染まり、仰向けに私は地面へと倒れ伏す。着弾した瞬間に感じたのは今まで経験した事のない想像を絶する衝撃と一瞬で広がって収縮する炎の炙られて焼ける皮膚の痛み。内臓がこれでもかと言わんばかりに激しく揺れ動いたのを感じ、地面に伏した私は押し寄せてきた痛みと逆流してきた血液を力なく吐き出す。
「ごほぉ・・」
「キャハハ、鉄血の普通の人形と違って本当に人間みたいな反応するんだねぇ!ハイエンドでも珍しいよぉ?」
噴水の如く吐き出した血によって私の顔面が生暖かく湿りマスク内で浅く息をするだけが精一杯で彼女が何かを喜びながら言っているが、それも先程の爆発音で耳がイカレたのか良く聞こえない。
「じゃあ、簡単に壊れないでね?いっぱい、いっぱい悲鳴を聞かせてから壊れてよねぇ」
横たわる私の直ぐ傍に寄ってきた彼女は徐にリロードが済んだグレネードランチャーを私の左腕へと照準を合わせて放ってきた。
「がはぁ!!」
再び訪れる爆炎と衝撃に彼女から離れる様に転がり、全身の力が入らずにまた仰向けに倒れた姿勢で私は首だけを動かし、グレネードランチャーの直撃を受けた左腕を見やる。
肘から腕の先が見事に爆発の衝撃で引き千切られたらしく、バチバチと上腕部の破損個所から電流の青白いパルス光が点滅し、火花を散らす。
その様子に私は、左腕で済んで良かったと思い、力の入らない全身を叱咤して立ち上がらろうと体制を変えて右腕を支えに膝立ちの状態へと変える。
≪被検体の意識レベル低下。警告。人工心臓の損傷を検知。直ちにメディカルスタッフに申告し治療を受けてください≫
脳内で囁く機械的な音声に通りで力が入らずに息苦しい訳だと納得し、最早怪我をしていない場所はないのではないかというほどのボロボロの全身と損傷だらけの義肢の姿に惨めな物だと感じながら激しく笑う彼女へと睨みを利かせる。
「ぐぅ・・!」
「当たらないよぉ?」
膝立ちの状態で右手のオート9を彼女に向けて連射するがどういう事か彼女の顔面を目掛けて撃っているのにオート9の弾丸は彼女の髪を揺らすだけで一発も彼女へと届きはしない。
≪警告。意識レベル低下による照準システムの補正激減。腕部義肢とのシステムとのリンクが切断状態。警告。警告。警告。ダメージレベルが生存に影響が著しいレベルを超えました。戦闘を止め直ちに帰投して下さい≫
機械音声の冷徹な知らせに歯噛みし、今まで自分の腕で撃ってきたものだと思っていたものは機械の補正によって齎されていた驚異的な命中精度だった事には今更何とも思わないが、ここ一番の肝心な時に役に立たないオンボロに舌打ちを一つ零し、右大腿部へとオート9を何時もの様に収納する。
「もう抵抗をやめちゃうの?」
つまらなそうに溜息を零し眉をハの字にして悲しげな表情をする彼女に私は無言で右腕義肢に内蔵されたブレードを展開し、立ち上がる。ジャリンと右腕の甲から突き出したブレードの状態を視認し、折れや欠けがないのを確認し正面に水平に構え、早歩きで彼女へと向かう。動くたびに胸部を走る激痛に意識を割かれながら、衰えぬ戦意をそのままに彼女を倒すべく立ち向かう。
「そうこなくっちゃ!」
貴様は私が止める。
温かく柔らかい布の感触に包まれ、『俺』は微睡んでいた。白い清潔感溢れるベッドの上で押し寄せる激烈な疲労感と倦怠感に全身を包まれ、周りでざわめく声に意識を落していた俺は覚醒し、目をゆっくりと開く。
「・・・」
「指揮官!彼が目を覚ましました!」
見開いた目に映り込む光景は見知らぬ天井に此方を覗き込む95式の嬉しそうな声音で誰かを呼ぶ声と、辺りの一層五月蠅くなった喧騒。首を傾け辺りの様子を確認してみるとそわそわと落ち着きなく室内を行ったり来たりしているスケイルの姿と、椅子に座って転寝している明日香の姿に、ジムが端末を弄りながら必死に何かを入力している様とカリーナが明日香の肩によりかかりよだれを垂らしながら寝ている光景だった。
咄嗟に起き上がろうと手を動かそうとするが動かす筈の手は動かずに、何の反応も帰って来ない。その事実に、あれだけ派手にぶっ壊せば修理も間に合わないかとぼんやり考えながら肩から先、そして股間周辺から下の重みが全くないのを冷静に考え天井を眺め続ける。
負けたなぁ。
状態が最高に近い状態ならきっと俺が勝っていただろう。あいつを殺しきっていただろう。そして意識が落ちる間際に聞こえたあいつに静止を呼びかける別の少女の声。誰だったのだろうか。
そして心臓をぶち抜かれたはずなのにまた俺は生き延びてしまったらしい。ここまで死に難いのも、ここまでくると呪われているんではないかとすら思ってしまう。ふと視線を胸へと下げて見れば様々なチューブがぶち抜かれた胸部の傷をそのままに抉り取られて見るからに痛々しい傷を通り体内に酸素、血液を直接機械を使い送り込んでいるらしく、しばらくベッドの上で拘束されている事が確定し舌打ちを一つ打つ。
忌々しい事に麻酔でも効いているのか傷の痛みも疼きもない。
よくよく様子を確認してみるとマスクも外され、今は医療用の酸素マスクが俺の口元に宛がわれており一層鬱陶しく感じる。あんだけ久々にガチで殺し合ったんだから煙草の一服ぐらいしたい。けど腕も足もない。この最高の芋虫状態がしばらく続くのかと想像した瞬間に俺は死にたくなった。
「セイジ、目覚めたか」
「・・また死に損なったな」
俺が目覚めたのに気付いたスケイルが俺の傍により、俺を覗き込む。
「そう言うな。今回の件だが、俺も悪かったな。だがあそこで救援の依頼を受けていなければ俺達はG&K社との提携が切られていた」
「知ってるよ・・。だから文句は垂れ流しながらも行ったんだろうが・・」
「ジムから義肢の状態を聞いた。出撃前で本来のスペックの40%しか発揮できない状態だったそうだ。・・・100年の経年劣化だ。コールドスリープも無機物には効果がなかったらしい。俺も初めて聞くがな」
「100年も眠りこける奴なんか普通はいねぇからな。だからたかが小口径ARのAP弾があんなに易々と貫通した訳だ・・・」
改めて聞かされた話に杜撰すぎる俺の状態に苦笑しか出ずに笑い声を小さく漏らす。
「ははは・・ならあのままくたばりゃ楽だったろうに。あの野郎、俺にまた押し付けて微睡みやがった・・・」
「あの野郎?」
「何でもねぇよ・・」
訝しむスケイルの今日も見事に光る禿頭に何でもないと突き返し、微睡んでいるであろう『私』の精神に脳内で言葉を叩きつける。
(いい加減出て来いや。俺はテメェの強い部分でもあり、醜い部分だ。押し付けるだけなら一生寝てろ。別にテメェは死んだんだからな?俺が生きてたって問題ないだろう?)
俺の詰りに無言と無視を決め込むもう一人の俺自身に舌打ちをし再び天井を見上げて呟く。
「何時になったら俺達は楽になるのかねぇ・・・」
釈然としないながらもとりあえずを持ちまして反乱編は一旦の締めに入ります。後は細々とした状況整理とかの描写なのでそれは後程と言う訳で、デッドマンが全快後にコラボを絡めたストーリー進行を予定をしております。
あ、あと描写サボったんではなく中途半端に熱を持った状態から、次は本当の意味の本気のデッドマンが暴れますので所謂これはゲームで言うところのチュートリアルです。楽しみにしてる人がいるかはわかりませんがこの作品はまだまだ続きます。
???「はやくぅ!鳴けよぉ!」
作者「ワン!ツー!スリー!フォオオオオオオオ!!!!!」
???「きちゃない。死んじゃえばぁ?」
作者「あ、そうだ。(唐突)デッドマンのバトルマスクのイメージが気になる人はproject:Jinで検索してみてくれ。あれに赤い塗料で嘲笑う髑髏の面が浮かび上がったものをな」
???「私の出番次はぁ?」
作者「しばらく休み。次404小隊と任務しながら人形集めとかだから」