IM NOT MAN.I AM A DEAD MAN 作:HIKUUU!!!
ロリ巨乳に叱られた大男
車を基地外周区にある目立たない建物の陰になった場所へと車を運転し、網膜認証を再度行いエンジンを停止させる。後部座席に放り込んでいたダッフルバッグを地面に置き、持ち込んでいたボディアーマーを装着して何時も通りに頭部から被る形でバトルマスクを装着する。胴体部の連結器と首筋の連結器がそれぞれ余分な空圧を排出してプシュゥと音を立て、密閉されたのを確認し俺は首を左右に揺らし骨を鳴らす。
バキリ、バキリと二度大きな音を立て鳴った骨に幾分か爽快感を感じ、地面に放り出したダッフルバックを右手で担ぎ上げ、先程のロリ巨乳アメリカンガールが待っているゲート付近へと歩を進める。
日が昇って間もないせいか、人影もまばらな基地周辺と基地内部から醸し出される、余り軍事色の強い感じがしない空気の漂い方を感じて何となしに呟く。
「・・・結婚式以前からあまり・・・前線に立っていない・・・?いや違うな・・・なんだ・・・?この感じ・・・何処かで・・・」
先程チラリと見かけたアメリカンガールは立ち振る舞いは何処か無邪気さを孕んでいたが、何気ない体の動かし方や視線から、そこそこ手練れの雰囲気を感じ取ってはいた。相手の警戒の仕方、腰に付いたホルスターのリボルバーを抜き、俺が敵だった場合に撃つ最速で抜ける位置への立ち回り・・・悪くはないが及第点だな。あれレベルがこの基地にゴロゴロいるか、もしくは上の奴がかなりいるなら・・・この仕事はマジで楽かもな。
それと思い出した。この基地の雰囲気・・・
「自衛隊か・・・クッソ。嫌なこと思い出した・・・」
戦時後の自衛隊の雰囲気に似てるんだ。大戦を終えて、新兵が精鋭として成長して精鋭がそれなりに揃ったおかげで一時の平和を勝ち取った、あの日本の雰囲気に何となく似ているんだ。
俺の嫌いなあの日本に。
「ああ・・・クソ・・・考えるな。ここはあの国じゃねぇ・・・」
嫌な記憶が隙をついて噴出しそうになるが、それを頭を左右に振り、追い払って俺はダッフルバックを担ぎ直してゲート付近へと歩み寄る。俺の接近に気づいていない様子で、こちらに背を向けて鼻歌を歌っているアメリカンガールに仕方なしに俺は声を掛ける。
「待たせたな」
「いえいえー、そんなに待ってなんか・・・何ですかそれぇぇぇぇ!?」
「何って・・俺のフル装備だが・・・」
「こちらが依頼した側とは言え、そんな威圧感ありすぎるマスクは外してくださいよ!来賓の方々が怖がるでしょ?!」
「・・・ええ・・・」
嘲笑う表情を浮かべたデュアルアイ型多機能カメラ搭載の髑髏面は甚く彼女の気に触れたらしく、烈火の如く怒りだした彼女の姿に何となく俺は脱力感を感じ、髑髏面を取り外して左手で取り外した髑髏面を見つめる。髑髏面は相変わらず妙に腹の立つ表情を浮かべたまま、デュアルアイを日光によって赤く怪しく輝かせながら俺と視線を交差させた。
この表情が本当に糞ムカつく。
仕方なく俺はダッフルバッグに髑髏面を突っ込み、M16を2丁共、スリングを使って交差させる感じで背中に背負い、Ⅿ249のグリップを右手で引っ掴み、左手でボックスマガジンを銃身下部へと叩き込んで、マガジン上部から飛び出た弾帯を銃身左側面にある給弾口へと引っ張って噛まない様に慎重に装填する。まだ戦闘待機状態でもないのでコッキングレバーは引かずにそのままの状態で保持して動作を終え、不備がないのを確認した俺は再び彼女へと視線を向ける。
「・・・今度は何だ?」
「いや、戦争でもするかのような装備だなって思って・・・」
「不満か?俺は受けた依頼がまともなら最善を尽くすだけだ。そして、事前データにはこの機を狙って不穏分子が来場する可能性が高いと聞いたんだ。俺独りで団体ぐらい殺し尽くせる装備を持ち込んだだけだ。ましてや俺はシークレットサービス気どりはするつもりはないぞ」
何処か責める様な彼女の視線に事実を述べ、密かにこの依頼は信頼はしているという意味で告げたが、果たしてどう取ってくれたか・・。
それに俺は黒服着て、拳銃を懐に忍ばせての警護なんて二度とごめんだ。大金を積まれてもやらない。第一相手が重武装してるのに拳銃だけで警護とか、俺には二度とやりたく無い部類の仕事だ。過去にそういう経験があるだけに、シークレットサービスの様な警備は絶対にやらない。
「まぁ、装備については概ね申請されてたデータ通りなので不満は・・あんまりないですけど。ああ、それとあなた一人ではないですよー。もう一人他社のPMCさんからも依頼して派遣される方が一名いらっしゃいます」
「聞いてはいる。コードネームはジャベリンだったか。投げ槍ねぇ・・仕事も投げやりにはならないで欲しいが・・・変わったコードネームだな」
「あなたのデッドマンだって大概なコードネームだと思うんですが!なんですか死人ってー!」
「そら死人だろ。見ろこの完璧な肌の色。白すぎて血色が悪いと何時も勘違いされる。序に傷だらけのせいで惨殺された死体にでも見えるんじゃないのか?あー、四肢は全部黒い義肢だがな、ははははは」
「そう言う事じゃなくてぇぇぇ!!」
叫ぶ様にして怒り出したアメリカンガールと揺れる胸のコミカルな様子と何とも言えぬ背徳感に、ついついイジって楽しんでしまったが、不意に背後からの小さな息遣いと僅かな足音に反応して右手に持ったM249を気配を殺して忍び寄っている奴へと向け、左手でコッキングレバーを振り向きながら引っ張り、チャンバーへ弾薬を詰める。そしてトリガーに指を掛けて、忍び寄ったそいつへと憮然と尋ねる。
「誰だ」
「撃つな。俺は味方だ。俺はジャベリン・・。あんたと今回組むことになったPMC武器庫所属の傭兵だ」
片手で保持していたM249の銃口を、立っていたそいつの腹から避けて肩に背負う。じろじろと無遠慮な視線をそいつにくれてやり、装備と顔を覚えるべく脳へとそれを刻む。肩口からスリングでぶら下がったM4、アクセサリーはCQBを意識してかバーティカルフォアグリップに、サイトは広視野低倍率のリフレックスサイト。右の大腿部に付いたホルスターにはM9。軽装ボディアーマーを様になる着こなし方をした黒髪をショートウルフカットに小綺麗に整えた、目鼻立ちの整った意志の籠った目をしている若い青年の特徴を頭に叩き込み、データ通りの姿に俺はM249を左手に持ち替えて、右手をぶっきらぼうに差し出し話しかける。
「GoodSmileカンパニーのデッドマンだ。お前、モデルでもやった方が良いんじゃないのか?こんな仕事なんか辞めて」
「どういう事だ?」
訝しげな瞳を俺に突きつけながら、差し出した俺の武骨な黒光りする右手の義肢に一瞬目を見開き、次いで俺の顔をまじまじと俺がやった様に無遠慮に視線を寄越しながら、俺の手を取り握手を交わす。
「何、少なくとも、俺の傷面よりはイケメンだって事だ。他意はない・・・」
俺の言葉にはにかむ様な笑顔を浮かべたジャベリンが、それにこう返した。
「少なくとも俺は傭兵以外の生き方を知らないから、それはないな。まぁ、よろしく」
「ああ。ま、よろしくな・・・」
「ちょっと良い雰囲気みたいにさっきの事!流さないでくれますか?!デッドマンさん!?」
「さんはいらない。ああ、それと俺の背後に立つな。場合によっては死ぬぞ」
「そう言う事はもう!いいですから!まったく!一緒に組む仲間ですよ!?何考えてるんですかー!?」
また怒り出したアメリカンガールの姿と暴れる胸に思わず苦笑しながら、俺は先程の気配の殺し方から接近時の冷静な対応に、今回限りの相棒としては満点に近いと評価を位置づけ、怒る彼女をどう宥めるか一先ずそれについて考える事にした。
サマシュさん許して~。俺の中のジャベ君のイメージが何故かショートウルフカットの街ですれ違うイケメン風なんだ・・・。書き直せというなら書き直すから・・・お兄さん許して!後、SAAイジるのたの(渇いた銃声)