東方地底生活記   作:Cr.M=かにかま

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これで今年の投稿は終わりです
来年もよろしくお願いします(^^)


⑨/知人が多いといいって言うこともあるけど大半はろくでもないことで終わることが多いんだよね!

よう、俺銕蒼蔦

なんか久し振りだな、もう何ヶ月も会ってない感じがするのは気のせいか?

 

「...蒼兄、何さっきからブツブツ言ってるの、もう人里に着くよ」

 

「おぉ、そうか」

 

そう、俺とこいし様は今まさに人里の前まで来ている、え?何か一気に飛んでる気がするって?

じゃあ何か、聞きたいのか?

パルスィの家を出て地上に出た瞬間、外の世界の話題で盛り上がれる緑の髪の現人神に絡まれて守矢神徒への勧誘を受けるもバッサリと断ったら涙目でこちらを見つめてきてしばらくしたら文々。新聞の記者に見つかってあらぬ誤解を記事にされるのを現人神と全力で阻止するために協力したり騒ぎを聞きつけた山の神様達が現人神こと東風谷早苗に加勢して何故か記者こと射命丸文にではなくこちらに怒りの形相を向けて全力で弾幕打ってきたのをこいし様と一緒に防ぎながら後退して全速力でミスティアの屋台にまで逃げたのはいいがミスティアは何故かもう既に酔っ払っており愚痴を延々と聞かされるトコロだったので適当に相槌を打ちながら隙を見て二人で逃亡したら白黒魔法使いに捕まって弾幕勝負を迫られてそこまた偶然通りかかった七色の人形使いが劇画タッチがよく似合う表情を浮かべながらハイライトの消えた瞳をこちらに向けてきて白黒魔法使いこと霧雨魔理沙と俺とこいし様に無差別に人形と弾幕を放ってくるので必死に避けていたら魔理沙がマスタースパークとか言って俺ごと巻き込んだぶっといレーザー弾幕を放ってこいし様と喧嘩になり収集がつかなくなったところでこれまた射命丸がやって来て場はカオス極まりないことになり更には暗闇と共に人食い妖怪までもやって来たと思えば首のないろくろ首までやって来て更に面倒なことになってしまい俺が一つ一つ片付けるも酔っ払った二本角の鬼に絡まれる前に人里まで全力疾走して疲労困憊とした俺のどうでもいい話をお前は聞きたいのか?

 

「ねぇねぇ、そういえば何を買いに人里まで来たの?」

 

「そうだな、まずどこか座れる店で休んでから一週間分くらいの食事ときゅうり数本と酒樽数個とこれから必要になりそうな生活用品かな?」

 

「きゅうりと食事は別なの!?」

 

「きゅうりはこれから使わないといけないからな、きゅうりがなかったらあいつ家にも入れて来れないかもしれないし...」

 

「....蒼兄、なんか苦労してるんだね」

 

「そうなんだよ...」

 

俺はどんよりとした雰囲気を出しながら重い足取りで人里へと足を踏み入れた

 

 

 

人里の団子屋で小休止を取った俺とこいし様は一先ずきゅうりを買うべく八百屋へと足を進めた

すると、八百屋でどこかで見たような人物がいるじゃないですか

 

「...蒼兄、なんか顔怖いよ」

 

どうやらこいし様が見る限り俺の顔は怖い部類になっているらしい、しかし不思議だよな〜笑いが止まらないなんてさ〜

俺は死ぬ覚悟と命を懸けて、って両方同じ意味だがそんな感じでノリと勢いに任せて、

 

「よぉ、PAD長!また今度オススメのワインでも、うぉい!?」

 

「貴方の血のワインとかオススメですけどどうなさいますか?」

 

「す、すんません...調子乗りました...」

 

「わかればよろしい」とPA...もとい霧の湖の近くにある紅魔館という大きな屋敷のメイド長をしている人間の十六夜咲夜(いざよいさくや)は両手に握りしめていた大量のナイフをどこかへと仕舞う

銀色の髪にメイド服というこの人里でもとてもと言って目立つ服装をしているのだが周りの人々はあまり気に留めない、何故ならここが幻想郷だからだ

しかし、

 

「ちょっと、蒼兄に何してるのよ!当たってたら死んでたかもしれないじゃないの!!」

 

「あらこいしさん、そちらの従者さんから喧嘩を売ってきたというのにそれはないんじゃないかしら?」

 

.....一触即発の雰囲気だけは見逃してもらえそうにない、ほらだって周りの人なんか俺が止めろとばかりに俺に視線寄せちゃってるし、ていうか何で俺?え、何で、これ俺のせいなの??

確かに俺も悪いトコロはあったと思うけどこいし様が気がついたら喧嘩売ってるだけであって俺関係なくないかな?

 

「.....畜生、俺のせいなのかよ」

 

「そうね、あなたが余計なことをしなければ咲夜もあそこまで過剰にならなかったでしょうし」

 

「だよな〜.....ん?」

 

そういえば俺は誰と喋っているのだろう、声のする方向を見てみると少し低い位置に日傘が見えた

この位置は何となく予想がつくな

 

「レミリア嬢、まだ太陽出てますよ」

 

「いいのよ、たまには気分転換ってやつも必要でしょ?」

 

「は、はぁ...」

 

俺が曖昧に返事するとレミリア嬢は何かあるかのような含み笑いを浮かべる、全くこの人は相変わらず考えていることがよくわからないところがある

さとり様と同じくらいの身長で背中から蝙蝠の翼を生やした彼女こそが十六夜咲夜の仕える主人であり紅魔館の現当主である吸血鬼、レミリア・スカーレット嬢は本来であれば昼間などといった太陽の出ている時間帯に行動することは少ないはずなのだが今日は咲夜と一緒に人里まで来ているところを見ると少し貴重なことなのかもしれない

 

「それよりさとりは元気かしら?」

 

「えぇ、そちらこそフランドール嬢は元気ですか?」

 

「.....この間お気に入りのソファを派手に破られたわ」

 

「お、お元気そうで何より...」

 

こんな感じで俺とレミリア嬢は何かと苦労話というか気が合うというか話をすることが多い

たまにさとり様に会うために地底まで来られる時もあるので何かと顔を合わすことは少ないわけでもないのだ

 

「咲夜、そろそろ帰るわよ!」

 

「はいお嬢様、今夜こそは私と熱い夜を過ごしましょうね!」

 

「何でそうなるの!?それより貴女また私の下着を盗んだんじゃないの、一つ棚から消えてたんだけど!」

 

「な、何のことやら.....」

 

「何で鼻血垂らしてるの、もう帰るわよ!」

 

「あぁ、お嬢様、お待ちになって〜」

 

.....あれでよく完全で瀟洒な従者とかメイドとか言ったモンだよな、本当に

俺は一先ずレミリア嬢がうっかりズッコケて日傘を手放して太陽の光で灰にならないことだけ祈った

 

「蒼兄、何険しい顔してるの?」

 

「いや、何でもない...」

 

俺はさっさときゅうりを買ってその場を後にした、何というか居づらかったのが本音である

そんな流れで俺とこいし様は八百屋を後にした

 

 




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