河童「のびーるアーム」
抑制「スーパーエゴ」
「中々やるわね河童、蒼兄ほどじゃないけどね!」
「ハッ、言ってなチビィ!ぎったんぎたんにしてやる!」
「やってみなさい!」
.....よぅ銕蒼蔦だ、やはり妖怪同士の弾幕勝負は俺みたいな中途半端な人外が想像するよりもかなり激しいらしい
証拠に非殺生設定されてるはずの弾幕が凄い威力と数になってる
もうこれでクレーター何個目だ!?ていうか明らかにアレ本気の戦いですよね、もう決闘ルールとか完全無視の妖怪本来の戦いですよね!?
「チッ、外したか次は当てる!」
にとりさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん、顔が物凄くゲスい笑顔になってますよォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!
画面の向こうの読者、及び外の世界のファン様に見せられないよー!
何、これ本当に弾幕ごっこ!?博麗の巫女が設定した人間も妖怪も種族関係なしに平等に戦えるという幻想郷の決闘方式ですよね!?
俺、勝てる気はおろか混ざれる自信ないんですけどォォォォォォォォォォォォォォォォ!!
「結構楽しくなってきたわね、ヒャッハーーー!」
あんたもか、こいし様ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!
もうヤダこの二人、妖怪の本性というか本能丸出しじゃねぇか!
それとこいし様よ、あんた今物凄い形相で笑顔浮かべてますよ、それこそキャラ崩壊とかどうとかのレベルを超えているくらいに!
ていうか何でこんな戦闘ガンガンやっちゃってるの、俺はこの幻想郷を平凡かつ平穏無事に暮らしたいだけなのに!
妖怪とか妖精とか亡霊とか神様がいる時点で諦めた方がいいのかもしれないが、かくいう俺もサイボーグな訳だけど...
『おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!』
二人の勝負は更にエスカレートしていく、というよりも先ほどからこちらに赤い液体がブシャブシャと飛んできているような気もするのだが気のせいだと信じたい、いくらエスカレートしてるとはいえグロすぎるのはご勘弁したいしな
ん、お前はさっきから何で解説ばかりで喋らないかだって?そ、それはだな...
「これでどう!」
「やるわね、でもこんなの楽勝よ!」
「口だけは立派ねチビ、ならこれはどう?」
「効かないわね、でもね私は絶対にあなたを倒さないといけないの、蒼兄の為にも!」
「奇遇だね、私も蒼蔦の為にこの戦いは負けられない!」
『蒼蔦(兄)の仇は私が取る!!』
.....二人の流れ弾を喰らってぶっ倒れています、仰向けに...
それで二人は何か自分は悪くない、と言い張って他人に責任を押し付け自分の正義を貫き、俺の仇を取ろうとしてくれているらしい...
この言葉を聞いた皆様は戦い激化の原因は私めにあると言いたいだろうがそれは断じて違うッ!!
俺が扉を開き部屋を出て止めようとしたその瞬間からペースは全く落ちずにそのまま今の今も戦っているんだ
ちなみにだが俺はこの時今後絶対にこの二人は会わせないと心に固く誓ったことも言っておこう
俺は決して悪くないッ!!
※
その後戦いは夕暮れまで続き、引き分けで勝負は終わった
というよりも俺が勇気を出して弾幕勝負中のにとりを羽交い締めにした時に思わず彼女の胸を触ってしまいボディーブローを溝に喰らった犠牲もあったのだが...
一先ず長居する気もなかったのでにとりから依頼してたブツを受け取ってこいし様と工房を後にした、去り際にとりの頬がほんのり赤かったのは明らかに俺のせいだろうな
うん、ごめん
「蒼兄蒼兄、次はどこに行くの?」
「もう時間が時間だしな、人里で夕飯の具材買って帰るか...」
「えぇ〜、もう帰るの?」
「当たり前ッスよ、さとり様が心配しますよ」
「むぅ〜」
「.....何か好きなモノ買ってあげますから」
「本当!?」
チョロい、こいし様はやはり見た目相応の子供だった
目をキラキラ輝かせながらスキップしながら俺の手を引っ張る
全く、さっきの戦いの時とギャップが激しすぎる
「早く行こうよ、蒼兄!」
こいし様が全力で腕を引っ張る
そう、ここで思い出してもらいたい
こいし様が普通の人間ならば皆様の予想する展開になったであろう
しかし、彼女は妖怪である、力も寿命も人間の何倍もある
そんな彼女が半分人間の俺の腕を全力で引っ張るとどうなるか、もう答えは出ているはずだ
「ちょ、こいし様!腕、腕千切れる、もうちょっと、ゆっくり...」
「え?何か言った?」
サイボーグで助かった、腕は持って行かれず済んだがどこかのドクタースランプみたいに走り出すので力は更に強くなる
本当、無意識って恐ろしい...
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