どーも!お久しぶり!
え?俺が誰かって、やだなぁ、忘れられちまったの?
俺だよ俺、銕蒼蔦君より後に幻想入りしてきた後輩で成り行きで紅魔館で咲夜ちゃんの下僕兼執事やってる鰊原浚で☆す!
.....ちょ、ちょっと待って待って!ねぇ、お願いだから閉じないで!
画面右上の赤枠で白いバツ印の付いたボタンをポチッとしないで!
今回はどうやら俺が主役みたいなんだよ、地霊殿じゃなくて紅魔館が舞台みたいなんだよ!
変に期待させちゃったらごめんね、でもこればっかりは俺にはどうすることもできないから許して!
え、俺の名前の漢字が読めないからさよなら?よく言われるんだよ、これ。
ちなみに性がかどはら、名前がしゅんです。
覚えてくれたら嬉しいな!ていうかそれだったら蒼蔦君も普通に読めない漢字だよね?
俺並みに難しいし、普段使わない漢字だよね!?
理不尽だ、これが出演数の差というやつなのか、哀れ。
ちなみに今俺は咲夜ちゃんに言われて館の掃除をしてます、ここはホントに馬鹿みたいに広くて未だにどこに何があるのかハッキリしないんだよね。
レミィちゃんが咲夜ちゃんに見栄はって内部だけでも広くして!とか言った結果らしいけど。
仕事仲間の妖精メイドちゃん達とキャッキャッしながら掃除してると屋敷の壁に穴が空いて奴が来た、うん。いつも通りだけど後でパチェちゃんからお叱りを受けるのもいいけど一応止めておこう。
「やぁ、また来たのか魔理沙ちゃん」
「またお前か!?そこをどけ執事さん、私はパチェリーの本を借りに来ただけなんだぜ!」
「ははは、やっぱり?いつも通り魔理沙ちゃんらしいね!」
まぁ予想はしてたんだけどね。
壁の修理は後でやらないと咲夜ちゃん怒るだろうな、とりあえず妖精メイドちゃんに罪はないからここから離れてもらおう。
「−−−ならば、俺を倒してからここを通るんだな」
「−−−ッ、望むところだ!」
フランちゃんと毎日のように弾幕ごっこはやってる、いつの間にかキュッとしてドカーン!が俺にとって快楽に変わりはじめたのはいつからだろう、その時から俺はどこかぶっ壊れてしまったのかもしれない。
魔理沙ちゃんが得物のミニ八卦炉を構え、箒に乗って突進してくる。
−−−遅い、この程度の速度なら避けるまでもなく、受け止めれる!
「フッ」
「おい!そこは避けろよ!」
箒の先端が頭にぶつかって吹っ飛ばされてしまったけど一切気にしない、こんなの痛いうちに入らない。
そのまま吹っ飛びながら胸ポケットからスペルカードを取り出して詠唱する。
遊符「びっくり間欠泉」
ブゥゥゥゥン、と俺の足元から魔理沙ちゃんに向けて床に複数のエネルギーの塊が球状になり出現する。
クイ、と人差し指と中指を立てることで俺に近いエネルギー弾が天井に向かって光線となり上昇する。
「なっ!?この位置はマズイ!!」
「逃がさないよ〜」
ドン!ドン!ドン!とエネルギー弾は次々に光線と変わり魔理沙ちゃんを追い詰める。
廊下は俺のスペルカードの範囲としてるので魔理沙ちゃんは必然的に壁から館の外に出ることになる。
魔理沙ちゃんは箒に乗れてるからいいけど、俺は歩きなのが辛いんだよね〜
ま、歩きもしないけど。そもそもこの位置から動くつもりないし。
「−−−ってオイ!?追ってこないのかよ!!」
「俺はあくまでも魔理沙ちゃんをパチェちゃんから遠ざけるのが目的だからね。このままお帰りいただけると俺的にもありがたいんだよね」
「そうはいくか!」
星符「ポラリスユニーク」
館の外に出た魔理沙ちゃんがスペルカードを唱えると桃、青、緑、黄の四つの星型弾幕が飛んでくる。
飛んでくる弾幕に俺は迷わずに飛び込む、空は飛べないけど!
俺と激突した青い弾幕は弾けるように爆発し、更に小型の弾幕となり弾けた。中々の威力!
「お前今自分から当たりにいかなかったか!?」
「気のせいだ!弾幕が俺を呼んでた気がしただけだ!」
「お前は一体何を言ってるんだ!?」
っとと、危ない危ない。思わず空中に出ちゃったけど弾幕の衝撃で屋敷に戻ることができた。
なるほどね、弾幕の衝撃はこんな風に使うこともできるんだな、覚えておこう。
「どうすんの?まだやるー?」
「当たり前、だ、ぜ!」
恋符「マスタースパーク」
お、魔理沙ちゃんの得意技が飛んできたか。
直線上で軌道変化もなくただデカイだけの砲撃、言えばそれだけで避けるのも容易いんだけど避けたら紅魔館に直撃しちゃうんだよね。
ここで紅魔館崩れたらレミィちゃんだけじゃなくて皆に怒られるし、何より俺の住む場所と俺を拾って養ってくれてる方々に対して申し訳ない。
−−−ま、避ける気はないけどね。
マスタースパークは俺に直撃する、でも無傷。
執事服も破けてない。いくらスペルカードが非殺生設定だからってこれはおかしいって?
そんなことはないよ〜。だって俺は現にボロボロだし。
「なっ!?マスタースパークが直撃したのに何で立ってられるんだ!?」
自慢の技を放ってなお倒れなかった俺に驚きを隠せてない魔理沙ちゃん。
ま、正直言うとそろそろ騙してきた体が限界になってきたから決着つけさせてもらうよ。
「じゃ、次は俺の番だ!」
快符「天国と地獄」
俺がスペルカードを魔理沙ちゃんに投げることで発動。
このスペルカードは少々特殊で俺の能力と併せることで初めて使える。
そう、俺の能力である「真偽を魅せる程度の能力」によって。
簡単に説明しよう、まず俺は攻撃を受けることで無傷というわけではない。
これが真実、そして攻撃を受けて無傷ということ偽り。
真実から偽り、偽りから真実を他者に魅せて俺自身には直接影響を与える能力。
だからわざわざ攻撃を受けないといけないし、真実を作り出す必要がある。
タダでは偽りの事象を作り出すことなんてできないのだ、この間知り合った天邪鬼ちゃんはそこんとこやってのけちゃうから色々とおかしい。
とにかくだ、さっき俺が魔理沙ちゃんに投げたスペルカードには俺が受けた真実を偽りに変えた時の真実側のダメージを込めた。
そこんところの操作もできる分、この能力はかなり融通が利く。
さっきから難しいこと言ってるけど、簡単に言うとね。
俺が今まで受けたダメージを魔理沙ちゃんに向かって投げたってこと、テヘ☆
一応非殺生設定だから大丈夫でしょ、ドカーン!とすっごいデカイ爆発が起こったけど魔理沙ちゃんも割と頑丈だから大丈夫ってことで。
「チクショー!覚えてろー!」
「またのご来館お待ちしてま〜す」
瞬時に復活した魔理沙ちゃんは三下の捨て台詞を吐いて帰って行った。
撃退成功、と。さて、この壁早く直さないと咲夜ちゃんにナイフ持って追い掛け回されそうだ。
「ちょ、浚さん!?何してるんですか!?」
「おー、美鈴ちゃん!おはよー!」
「おはようございます。じゃなくて、みすずじゃなくてめいりんです!いい加減覚えやがれこのヤロー!」
「いやー、漢字は間違ってないからいいよね?」
「ていうかいつの間に魔理沙さん来てたんですか!?また私が寝てたとか思われるじゃないですか、昼寝、じゃなくて休憩してただけなのに!」
「俺に聞かないでよ〜、こっちも咲夜ちゃんにいつ殺されるかってヒヤヒヤしてるんだからさ!」
「ほほう。覚悟は既にできてるんですね、それは結構なことです」
あ、手遅れだったか。
能力使って壁をさっさと直したいけど、生憎俺自身にしか能力は影響受けないんだよね。
となると、詰んだ。
「それと中国、どこに行こうとしてるんですか?さっきの話全部聞こえてますからご安心ください」
「逃げるぞ美鈴ちゃん!幻想郷の彼方まで!」
「行きましょう!逃避行です!」
「逃がすか!」
こうして俺と美鈴ちゃんの逃亡生活が始まったのであった。
咲夜ちゃんの能力は俺は防げたけど防げなかった美鈴ちゃんを見捨てた、すまない!見捨てるつもりはなかったんだ!
でも、あの局面じゃどうしようもなかったんだ!
「浚さんの薄情者ー!」
目指すは永遠亭!
後ろは絶対に振り返らない!!
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