本当ありがとうございます(^^)
どうも、こちら地霊殿です
そして私はこの地霊殿の主でこいしの姉である覚妖怪の古明地さとりです
蒼蔦さんとこいしが外出してしまったので地霊殿の様子は私が伝えることになっているようです、よろしくお願いしますね
....私は一体誰に説明しているのでしょうか?
蒼蔦さんといい、最近どうも変なモノを受信してしまいますね...
それはそうとどうして勇儀さんがここにいるのでしょう、しかも酔い潰れてますし...
なんだか声をかけにくい状況ですね、お燐もおくうも起きてこないですし、ペット達の朝食も蒼蔦さんがあげてしまったみたいですし...
本当、あの人が来てくれてから私も色々と助けてもらってるみたいですね、半年しか一緒に生活していないのにいつもいるとこうも長い時間に感じられてしまうのは本当不思議なものです
「んぁ〜?蒼蔦?」
キッチンの方から勇儀さんの声が、どうやら起きてくれたようですね
「おはようございます」
「ん、さとり?蒼蔦知らないか?」
「蒼蔦さんなら先程こいしと出掛けましたよ」
「なんだとー!?」
「ひぃっ!?」
勇儀さんが突然叫んだせいで私は思わず驚いてしまいました
勇儀さんはまだ酔いが覚めたわけではないようで、ほんのりと頬が赤く染まっている気がしますね
「あいつ、今日は一日私と飲み明かすって約束を破るつもりかァ!さとり、あいつは一体どこに行ったんだァ!!」
「そ、そんなことを言われても...」
私にそんなこと聞かれても困りますよ!
蒼蔦さんは行き先も告げずにさっさと行ってしまったんですから!
ていうか、蒼蔦さんは勇儀さんと一体いつそんな約束をしたのでしょう、多分旧都に行ったときだと思いますが帰ってきたら問い詰めなければ!
勇儀さんは私に聞いてもわからないと判断したのか、私の肩を離し酒を飲み始めました
そこで勇儀さんの心の愚痴が私に聞こえてきました
私の能力「心を読む程度の能力」が発動したようです
別段聞こうと思って聞いたわけではありませんが、勇儀さんがここにいる理由がわかるかもしれないということで聞くことにしました
『くそ、あいつキッチンの修理はどうすんだよ!手伝ってくれるんじゃないのかよ!今日は一日二人で過ごすってことじゃないのかよ、全く本当にどうしてくれるんだよな!私に一人で修理しろと言うのかよ、それはさすがに無理だから手伝ってくれるって話になってたはずだ!フフフフ、鬼の私に嘘を吐くとは本当いい度胸だ、帰ってきたら覚えときなよ!』
.....蒼蔦さん、早く帰ってきてください
どうやら勇儀さんは蒼蔦さんにキッチンの修理を頼まれて来たようですね
べ、別に安心なんてしてませんから!
ただ私は、そう!この地霊殿が勇儀さんの暴走でただの木片にならないことを祈りながら蒼蔦さんの帰宅を願っただけですから!
ん?まだ愚痴が続くようですね?
『ホント、蒼蔦もあんな貧乳のどこがいいんだ!ロリコン、ペドフィリア!戻ってきたら私が全力で体で語ってやる!』
え、ちょ、勇儀さん?
『よく考えたらあいつの周りって八咫烏以外皆小さい奴らばかりじゃないか、まさかあいつ本当に小さい方が好きなのか!?だとしたら無理矢理でもその考えを...』
「...............きゅぅう...」
この後のことは私の記憶にはありませんが、顔が真っ赤になった状態で倒れていたそうです
フフフフ、蒼蔦さんに問い詰めることが一つ増えたようです、覚悟しておいてくださいね!
※
ゾワッ!
「どうしたの蒼兄?」
「わ、わからんが何か悪寒が...」
旧都から出た俺とこいし様は地底から地上への続く道のある所へ徒歩で向かっている途中、何やら凄まじい邪気に当てられた気がするが気のせいだと信じたい
地底から地上へ出るのは難しいことではない、空を飛べればの話だが
この幻想郷では大抵の者が空を飛ぶことができる
勿論、こいし様もできるが俺はできない
一応人間にも霊力なるモノが体に宿っており、それを応用活用することで空を飛べるらしいのだが俺にはその霊力が常人よりも遥かに少ない
これは体が半分機械のサイボーグのせいと妖怪の賢者に一度言われたことがある
だから俺は...
「蒼兄、早く早く!」
「ちくしょう...いつか絶対に...俺は空を飛べるようになってやる!!」
ロッククライミング方式で地上へと続く壁を全速力でよじ登っていた
灼熱地獄の近い地霊殿や旧都のある場所は第二層目となっており、更に上の層まで上がらなければならない
昨日はおくうに乗っていったので苦労はなかったが、流石にこいし様に協力を頼むわけにもいかない
だからこそ俺はここを登る!
そして俺が地上へあまり行かない理由の一つがこれだったりもする!
「くそ、今度にとりに頼んで飛行機能のパーツ製作を頼んでみるか...」
俺は独り言のように愚痴りながらも壁をひたすら登って行く
こいし様をあまり待たせるわけにもいかないのでとりあえず急ぐ!
「......ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああああああああ!!」
しばらくしてから、頭上から何やら聞き覚えのある声がどんどんと近づいてきた
....ん?近づいて?
「へっ?ブっ!?」
俺が気がついたときには、その物体は俺が上を見た瞬間に綺麗に顔面に激突した
俺はその衝撃に耐え切ることができずにそのまま下へと落下していった
「で、何か言うことは?」
「申し訳ありませんでした...てへ☆」
「お前絶対に反省する気ないだろォ!!!」
ポカッともう一発拳骨が落ちる
本当、俺がサイボーグじゃなかったら今頃死んでいたかもしれない事態になんて軽い奴だ!
「だって落ちてくるななんてさ、私の存在を銕は否定したいんだね!」
「落ちてくるのは構わないがせめて全身全霊体力を削ってロッククライミングしてる俺に落ちてくるのはやめろ!」
「そっか、銕は確か空飛べないんだったんだね」
「この腹黒桶妖怪が!」
「む、腹黒は認めるけど私は桶妖怪じゃないよ、私は釣瓶落としの妖怪キスメだよ!」
「どっちでもいいわ!」
先程から俺と口論しているこの自称釣瓶落としの妖怪キスメは地底に住人である一人である
まぁ、鬼火を落とされるよりかは遥かにマシだが何か釈然としない!
彼女は始めもっと無口で人見知りするような妖怪だったはずなのに、俺に落ちてきたことをキッカケによく会うことが多くなり、今ではこんな腹黒少女にまで成長してしまった
まぁ、彼女も一応妖怪なのだから案外こちらの方が本質なのかもしれない
「そういや今日はヤマメと一緒じゃないんだな」
「ヤマメは最近会ってないよ、永遠亭の兎に捕まって以来ね」
「.....それは会うことはないわな」
俺は苦笑いを浮かべるのに対してキスメは何故か笑顔である
友人があの天才医師によって実験台にされてるかもしれないというのに陽気なモノである
「それよりどうしてくれるんだよ、また登らないといけないじゃねぇか!」
「また登ればいいじゃない」
「簡単に言いやがった!」
「それじゃあね〜」
「あ、テメェズルイぞ!待てコラ、その糸引き千切ってやる!!」
俺はどこに繋がっているかわからないキスメの桶についた糸に毎回疑問を抱いてしまう
落ちて来るたびにあの糸で上に再び上がっているようなのだが一体全体どういう仕組みなのか理解することができない
俺はキスメを追いかけてもう一度壁を登り始めた
.....無事に地上にちゃんと行けるかどうか滅茶苦茶不安になってきたな
この調子で大丈夫か、地霊殿にちゃんと帰れるかな?
「俺はいつか絶対に空を飛べるようになってやるゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!」
俺が叫んだ瞬間、キスメが青ざめた表情でこちらを見ていたのはそれはまた別の話...
「蒼兄、まだかな〜....はぁ〜」
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